ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
さて、箱空け作業に移りますかね
第76話
S9地区から程近いグリフィンの秘密基地、そこに各地区を統括している指揮官が集まり会議をする。 別に俺はS9地区を統括している訳ではないが、何故かここに居る。 いや、呼び出された理由はわかるのだが。 話はそれたが、ここの秘密基地ではないにしろ、各地区にある秘密基地で同様のことは行われていたらしい。 S9地区が呼ばれなかったのは、ただ単に地区の開放と敵の攻撃が激しかったからだ
「うぅ...... トウラベ指揮官、代わりに出ていただくことは.......」
「代わりに出るのは構いませんが、これからもそうするおつもりですか、エルピーダ指揮官」
緊張でお腹を抑えているエルピーダ指揮官が俺に言ってくるが、流石にこの会議は代理の出席は認められないだろう。 俺が返事をすると、そうですよねと、落ち込んだ様子のエルピーダ指揮官。 S9地区で行われるということもあり、エルピーダ指揮官とウチの基地の合同で警備に当たっているため、いつものように隣に副官がいない為より緊張するのだろう
「指揮官、ここにいたか」
「へ、ヘリアストン上級代行官!」
警備の話をしつつ関係ない話をしていると、上級代行官殿が俺達に声をかけてきた。 どうやらエルピーダ指揮官を探していたらしい。 話を切り上げその場をさろうとすると、待ったがかかる
「何処へ行こうというのかね、トウラベ指揮官」
「? 話があるのはエルピーダ指揮官では?」
「誰がそんなことを言った。 話があるのは貴官ににだ、トウラベ指揮官」
「私に、ですか?」
思い当たることは多数あるものの、まさかこの会議が始まる前とは思わなかった。 そんな俺と上級代行官殿との会話に不思議そうに話に入ってくるエルピーダ指揮官
「あの、トウラベ指揮官が何か?」
「別にそんな改まった話ではないんだ。 ただ、この短期間で多くのハイエンドモデルを撃破してるからな、クルーガー社長が直接会って話を聞きたいということでな」
「そうだったんですね」
一息つくエルピーダ指揮官。 上手いことはぐらかしたものだ。 とは言え事を荒立てる必要もないので、有り難く乗っかることにする
「そういう事ですのでエルピーダ指揮官、警備の方はよろしくお願いします。 もし何か有れば連れの方に」
「わかりました」
そう言って上級代行官殿と共に、その場を離れる。少し離れ、エルピーダ指揮官に聞こえない距離になり、俺は口を開く
「うまいことはぐらかしたものですね、上級代行官殿?」
「・・・・・・」
俺と会話する気はないのか、口を閉ざし歩くスピードを上げる上級代行官殿。 俺も歩くスピードを上げつつ、喋り続ける
「多くのハイエンドモデル撃破、それはエルピーダ指揮官も同じことだと思うんですけどねぇ...... まぁ、聞かれたら困るからこそ俺を探していたという適当な理由付けをしたんでしょうけど」
「その減らず口を今すぐ閉じろ、トウラベ指揮官。 今からお前が会うのは、クルーガー社長だ。 余計なことを口走って心証を悪くしたくあるまい?」
何をいまさらとも思わなくもないが、黙っておくことにした。 俺の様子を見て、上級代行官殿どの目の前の扉を開いた