ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第77話

「久しぶりだなトウラベ指揮官、こうして会うのは本部で研修をしていた時以来か?」

 

「ええ、お久しぶりですクルーガー社長。 そんなに月日が経っていないのに、研修をしていた時が懐かしく感じますよ」

 

部屋に入ると、世間話をするクルーガー社長。 そして俺は、それににこやかに返事をする。 一見すればただの世間話のように見えるが、そんなものではない。 クルーガー社長からすれば、俺の腹を探る意図がある。 実際、目が笑っていないしな

 

「君の活躍は聞いている。 エルピーダ指揮官との合同作戦や、地区の開放で数体の鉄血のハイエンドモデルを撃破したそうだな」

 

「いやいや、それこそエルピーダ指揮官の力があってこそですよ。 私なんて集めた情報をエルピーダ指揮官に提供しているだけですし、指揮はほとんど連れがとっていますしね」

 

「ははは、そう謙遜する物ではないぞ、トウラベ指揮官」

 

「ふふふ、謙遜だなんて、自分は本当の事を言っているだけですよ」

 

笑い合う俺やクルーガー社長に埒があかないと思ったのか、話に割り込んでくる上級代行官殿

 

「その事に関してだが、色々と本部の方でも確認したんだが、幾つか疑問点があってな」

 

「疑問点が、ですか?」

 

「ああ。 まずハンターとエクスキューショナーだが、確か報告書には爆発に巻き込まれて残骸すら回収不可能となっていたが、それは本当か?」

 

「報告書で上げた通りですが?」

 

「そうか...... 此方でも調査したが、ハンターが仕掛けていた罠の痕跡すら見つからなくてな。 確かに爆発のような跡もあったが」

 

「はぁ、そうですか」

 

調査した、か。 一定期間、爆発物の処理やハイエンドモデルの残骸回収等で立ち入り禁止していたのだが、その後にという事だろう。 爆弾や罠を回収しろとは言ったが、痕跡まで残さずに回収するとは。 少し、狩人に出す指示が甘かったか。 とはいえ、爆発物があったというのは作戦前にエルピーダ指揮官に知らせていたし、そちらはいくらでも誤魔化せる。 一番まずいのは凍っていた所を見られる事だが、氷が溶けるのを待って制限を解除したから、問題ないはずだ

 

「次に新型のハイエンドモデルと戦ったそうだが、そちらについての情報だが、もっと詳細に欲しいらしい。 これはI.O.P.側からの要望だ」

 

「そう言われましてもね、あれ以上のものは...... そもそも、新型と戦ったのは連れが率いた404小隊ですし、そちらから報告してもらったほうが早いのでは?」

 

「貴官がそれをさせればな」

 

「指揮権は持っていますが、それに彼女たちが従うかは彼女たち次第でしょう? それに、緊急性がある場合、指揮系統的に上である貴女たちの命令が優先されるんですから、口止め等しても意味がないでしょう?」

 

こちらに口撃を仕掛けてくる上級代行官だが、その程度でぼろを出すと思ってもらっても困る

 

「・・・・・・まぁいい。 次に基地の運営だが、色々と不可解な点が」

 

「もういい、ヘリアントス」

 

「クルーガー社長?」

 

「もういいと言ったんだ。 後は私が直接話をする」

 

「ですが!」

 

「君は頭に血が上りすぎだ、少し外の空気を吸って頭を冷やしてきたまえ」

 

「っ!」

 

納得のいかない表情をしながらも、部屋を退出していく上級代行官殿。 その背中に声をかける

 

「あぁ、そうそう。 9A-91とM1895からのメッセージは受け取りましたかね」

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