ドールズフロントライン(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第87話

~M1918視点~

 

睨み合いはすぐに終わりを告げる。 私は持っていた銃をアルケミストに向かって投げる。 アルケミストは面食らったのか、反応が一瞬遅れる。 その隙に私は体勢を低くし、一気にアルケミストに近づく。 迫る銃を弾き正面に私がいない事を確認したアルケミストは視線を彷徨わせる。 体勢を低くし迫る私と目があったときには、私はアルケミストを殴れる距離まで来ていた。 そのまま殴りつけるのではなく、顔面を掴み地面に倒す

 

「失策でしたねアルケミスト、銃を弾くのではなく、お得意のテレポートでもするべきでしたね」

 

「コレぐらいで何を勝ち誇っている。 こんな拘束でもないものすぐに?」

 

違和感があるのか、不思議そうにするアルケミスト。 私はそれに構わず、手を離し地面に落ちている銃を拾い、動作のチェックをする

 

「動けないですか、アルケミスト? いい気味ですね」

 

「一体、何をした!」

 

「へぇ、意外ですね。 貴女でもそんな風に喚き散らすことがあるんですね」

 

「答えろ!」

 

いつものニタニタとした笑みは何処へやら、激昂した様子でこちらを見ている。 質問に答える義理はないですが、まぁ、いいでしょう

 

「私達グリフィンの人形は能力を上げる際、二つの方法があります。 戦闘をして経験を積むか、増幅カプセルと言うものを使うか」

 

「・・・・・・」

 

「詳しい説明は省きますが、そのカプセルの中身をウイルスに変え、貴女の自由を奪ったんですよ」

 

「ククク...... ハハハハハハ!」

 

「? ついに気でも触れましたか?」

 

詳細は分からなかったから省きましたが、丁寧に説明をするとアルケミストは突然笑いだす。 何がおかしいのか

 

「こっちが演技をすれば、すぐにつけあがる!だから貴様らは、我ら鉄血と比べ鉄屑なのだ!」

 

「意味が分かりませんが?」

 

「貴様がべらべら喋った内容は、私を通して鉄血側に筒抜けだ!」

 

「あぁ、そのことですか。 それなら問題ないですよ、言ったでしょう自由を奪うと。 それは何も身体的にではなく、全部ですよ」

 

「な、に?」

 

それまでの笑みは身を潜め、途端に焦ったような表情をする。 もう、面倒ですね

 

「本当なら殺してしまいたいところですが、それでは同じことの繰り返しです。 後は指揮官にお任せしましょう」

 

~M1918視点 end~

 

アルケミストを発見したとFALから通信が入り、作戦もいよいよ大詰めだ。 敵の反応もあちこちから上がっているものの、シーアのオペレートのおかげで全く問題がない。 そんな風に暇をしていると、一本の無線が入る

 

『トウラベ指揮官ですか!?』

 

「? エルピーダ指揮官、どうかしましたか?」

 

『M4が、M4A1の反応がロストしました!』

 

どうやら厄介ごとのようだ。 とは言っても、捜索に回す余裕のある人形など......

 

「あら、困りごとかしら?」

 

 

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