ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
第89話
適当なところに座りボーッとしていると、ST AR-15が起きたらしい。 寝かせているベットから起き上がり、周りを見回すST AR-15。 俺を見つけると不思議そうな顔をする
「トウラベ指揮官?」
「その通りだ、ST AR-15。 気分はどうかな?」
俺が返事をすると、ハッとした表情をした後、かけてあった布団をめくり自分の状態を確認する。 流石デールと言うべきか、手術着を着ているから体の部分は見えないが、それ以外の見えている部分につぎはぎの跡などは見られない。 そんな自分の状態に驚くST AR15。 まぁ、運ばれてきた時のボロボロな状態を知っているため、確かに驚くのだが
「私は爆発に巻き込まれて......」
「回収したもの曰く、かなり危ない状態だったそうだ。 四肢は千切れていたし、頭部もそれなりに損傷していたそうだしな。 一応、応急処置をしてここまで連れてきたといっていたが、直した技師によれば少しでも処置が遅れていたら、今のお前は無かっただろうとさ」
「・・・・・・」
信じられないのか、自分の身体を見て固まっているST AR-15。 兎も角、説明責任を果たしたので、コレからはビジネスの話だ
「さて、君を直しはしたものの、結構金がかかってな。 ここまで言えばわかるだろう?」
「・・・・・・」
目を細め、こちらを見るST AR-15。 続きを言えと促しているのか、威嚇しているのか、どちらでもいいが続けさせてもらおう
「なに、金を稼いで欲しいだけさ。 何事もただとは行かない。 別に全額返して欲しいわけでもないしな」
「・・・・・・別に私は直して欲しいなんて一言も言っていない」
「なら、あのまま野垂れ死んでいた方が良かったと?」
俺の質問に答えず、目をそらすST AR-15。 その態度がもはや語っているようなものだが、無視する
「まぁ、ゆっくり考えるといい。 今回の一件で、お前は生死不明で、捜査は打ち切りとなった。 仮に戻ったとしても、ろくな結果にはならんだろうしな」
そう言葉を残し、俺は立ち上がり部屋を退出する。 部屋の入り口には、UMP45が壁に寄りかかっていた
「あら、もういいの?」
「もういいもなにも、目覚めたばっかりだ。 しばらく時間は必要だろうよ」
「お優しい事」
「なんとでも言え。 とは言え、本人にやる気があるならお前が仕事を斡旋してやれ、拾ってきたのはお前だしな」
「ひどーい、私は指揮官の命令で拾ってきたのに。 まぁ、いいけど。 ちょうど手が足りていないところもあったことだしね」
そう言って部屋に入っていくUMP45