ドールズフロントライン(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
~UMP45 視点~
40や9と話しながら、416を待つ。 40曰く、指揮官は私達404を気に入っているらしいから、解体等はしないだろうと言ってはいたけど、心配なものは心配だ。 40が自分で言ってたけど、指揮官は気分屋なのだ、なんの拍子で気が変わるかわかったものではない。 416は挑発に弱いし...... まぁ、扱いやすくていいのだけど。 そんな失礼な事を考えていると、シェルターの扉が開く
「お帰りアコナイト?」
「なんで疑問系なんだ」
扉が開くと同時に指揮官の横に移動する40は、迎えるまでは笑顔だったけど、何かを感じ取ったのか不思議そうな顔をしている。 相変わらず動きが見えない。 9も指揮官の横に移動していた。 9の動きはこの頃見えるようになってきたけど、40の動きは相変わらず見えない。 40は45ならすぐだよって言っていたが。 ともかく不思議そうな顔をしていたのは一瞬で、笑顔に戻る
「んーんー、別に」
「・・・・・・変なやつだな」
苦虫を噛み潰したような顔をしながら、40の頭を撫でて椅子に座る指揮官。 いくら待っても416は来ない
「ねえ指揮官、416は?」
9も気になっていたのか、先に指揮官に聞く。 指揮官はいつのまにかシーアが淹れていたコーヒーを飲みながら一息ついていた
「ん? あぁ、まだシェルター内に居るようだな」
「ふーん、そっか。 指揮官、私もシェルターに行っていい?」
「構わないぞ」
わーいと言いながら、シェルターに入って行く9を追いかけつつ、指揮官を横目で見る。 特に表情に変わりはない。 いったい416はどうしたのだろうか?
~UMP45 視点end~
~416視点~
『お前は何時まで過去にこだわっているつもりだ?』
指揮官の言葉が、何度も頭の中でリピートされる。 そんなつもりは無いと叫ぼうとしたが、言葉が出なかった。 実際、私はそんなつもりはなかった。 私は完璧で、
「まったく、呆れた」
「・・・・・・」
下げていた視線をあげると、45が目の前にいた。 いつの間にとも思ったが、ただ私が腑抜けていただけか。 よく聞けば9の声も聞こえる
「45」
「呆れた、あの時私にさんざん言ったくせに今度は416がそうなるわけ?」
「・・・・・・」
あぁ、立場は全く逆だけどこうなったことがあった。 あの時は私が45の立場に立っていた
「アンタは...... アンタはどうやって立ち直ったの?」
「・・・・・・」
私の投げかけに意外そうな顔をしながらも、それを引っ込めて真剣に考えている45。 だがそれも一瞬で
「別に、変わらなきゃいけないって思ったからよ。 416に言われたように私は404の隊長で、全員を安全に生還させる必要がある。 もちろん、報酬のためってこともあるけどね? まぁ、それは置いておいて。 昔言われたことがあるの、数えきれないほどの試練がこの先私をを待ち受けている。 それを乗り越えるための正しい選択は、きっといつも私を一番苦しめる方、生き残るにはそうするしかないの。 実際その通りだと私も思う、今までの経験を含めてね。 その試練を誰も失わずに乗り越えるなら、力を付けなきゃならない。 だから私はこうしてるの」
そう言いきり、視線をずらす45。 私もつられてそちらを見れば、9がドラゴンと戦っていた
「私は......」
「別にー、戦えないって言うなら私が守ってあげるわよ?」
そう言いながらこちらを挑発するように見る45。 拳に力を入れるも、これでは45の思う壺だと思い、力を抜く
「まぁ、それを選ぶアナタじゃないでしょう? 話に戻るけど、私だって別に過去を引きずってないわけじゃないわ。 でも、それよりも未来に、この404に目を向け始めただけよ」
「・・・・・・ふん」
「それに、もし失敗したとしても、指揮官や40に擦り付ければいいしね」
「アンタ......」
いい話のようだったのに、最後の最後で落ちを付けた。 それなのにも関わらず、私に笑顔で手を差し出してくる。 その光景は、何処かあの助けられた日に似ていたかもしれない
「さて、立てるかしら416」
「ふん!」
45の手を取り立ち上がる
~416視点 end~