おはこんにちばんわ。今日も今日とて気が付けばアオイちゃんやチトセネキにも兄が居たらこんな感じかな?みたいな風に思われてなにやらアマツの家の長兄ポジとなりつつあるお兄様の物語を続けていきたいと思います。さてお仕事の方ですが引き続き部隊の士気を上げるために【部隊調整】を選んでおきます。兵は平時に於いて我が子のように慈しむべし。兎にも角にも部下の心を掌握してやる気を出させるのがまず第一です。チトセネキなんかも部下に対して「貴様らそれでも天秤か、不甲斐ない」と言い放つなどの中々のスパルタぶりですが、それはライブラが高給取りで精鋭部隊としてみんなからの尊敬を受けるというある種のステータスがあるが故ですからね。頑張る見返りがなければ人間中々頑張る事は出来ませんーーーまあその見返りが釣り合っていると思えるかどうかは人によるんですが(逃げ出した某副隊長を見つつ)。
それはさておき6日間のお仕事をこなしたことで一日のお休みですが今回は潮さん家のシズルちゃんを訪問します。前回のコメントでも言われていましたが、もしもチトセネキとアオイちゃんも攻略可能だった日には良いお船に乗って旅立ちそうな事をしていますね。いやぁ攻略不能でよかったですね本当に。
「わあタツヤさん、また来てくれたんですね。嬉しいです、会えるのをずっと楽しみにしていましたから」
そんなわけで15歳になってルシードが見たら君はもう資格を失ってしまったんだね……となるであろうシズルちゃんのお家を訪問です。思春期を迎えたためかもうお兄様呼びではなくなっています。
「それと准将へのご昇進おめでとうございます。私も晴れてアクエリアスへと配属になりました。星辰光もちょうど私がやろうと思っていた研究にも使えそうな物でしたし精一杯務めを果たしていくつもりですーーー父様と母様としては私が研究者として大成するよりも早くいい相手を見つけて安心させて欲しいみたいですけど、大丈夫ですよね?だってもしもの時はタツヤさんが私をお嫁さんに貰ってくれるーーーそう約束してくれましたもんね」
あれれ、何故でしょう大抵の野郎が見惚れるであろうとても綺麗な笑顔を浮かべているのに妙な寒気を覚えます。まあそれはそれとして此処は選択肢の中から「取り組もうとしている研究とは?」を選びます。決して放たれた無言のプレッシャーから逃げているわけではありません。
「義肢の作成です。国の為に戦って傷ついた人達の苦しみを少しでも取り除ければとそんな風に思いましてーーー勿論失った手足がそのまま帰ってくるというわけにはいかないですけど、それでも少しでもそれを失った悲しみや日常の不便さを取り除ければと思うんです」
シズルさんの星辰光はご存じの通り生体電流の操作。そして軍事帝国であるアドラーにとって戦いで手足を失う傷病兵というのは必然出るものであり、それのケアをどうするかというのは重要な課題の一つだという事はヴェンデッタの頃も語られていましたので、この稀少な能力とその優れた才があったが故に潮の家が粛清される中でも彼女は無事だったんでしょうね。原作では軍に入ったのはガニュメデス死後だったようですが、こちらではお兄様の影響からか早い段階から軍に所属しています。おそらくアクエリアスの中でも魔星とかを作っている暗部方面ではなく、ミリィの両親が居たような表の部門なのでしょう。尤も今は血統派が牛耳っている時代ですので一般兵の為というよりは貴族将校の為の量産を度外視したノリなんでしょうがーーーそれにしても多くの人を救う事になるであろう素晴らしい研究には違いないです。こんな立派な志で研究に取り組まんとしている人が、「我が愛情を見縊るな」であんな狂気の実験に手を染めてしまうんですからアマツの愛というのは恐ろしいものですね。
「今日はタツヤさんとゆっくりお話しできて嬉しかったですーーーまた一緒にお出掛けするのを楽しみにしています。その時は精一杯めかしこんでタツヤさんをびっくりさせて見せますから」
そんなわけでシズルさんとゆっくりお茶を飲みながら談笑をしてーーー気が付いたらまた一緒に外に出る約束を取り付けられたところで今回の休暇は終わりです。なんでしょうか気が付いたらこの徐々に包囲網を狭められていて外堀が陥落している感じ。
まあ兎にも角にもシズルさんとのコミュは終わりましたのでまたせっせとお仕事をします。あ、部隊の士気がほぼほぼMAXになりましたね。これで次回からビシバシと猛訓練で部下たちをしごく事が出来ます。そして休暇ですが今度はナギサちゃんを選択します。ぶっちゃけた話をするとすでに両親の信頼度と愛情度は十分なものになっている為、効率の観点から言えばナギサちゃんとコミュを取る必要はなくムラサメ師匠やチトセネキと訓練をするなりした方が良いのですが、本プレイはRTAではないのでナギサちゃんに優しい大好きなお兄様と思ってもらうためにも月一でナギサちゃんとコミュります。なので基本的な一か月の流れは
・ムラサメ大尉と訓練→チトセネキと訓練→シズルさんとコミュ→ナギサちゃんとコミュ
という流れになります。晴れてアリエスの隊長に就任してヴァルゼライド閣下と接触しても再び問題がないような段階になったらそこにヴァルゼライド閣下と訓練が再び加わるようになります。副総統就任の為にはヴァルゼライド閣下からの信頼度をAAAまで上げないとなりませんからね。当然お兄様という切磋琢磨できる戦友が増えたことでヴァルゼライド閣下の成長も加速してゼファーさんが狂い哭く事になりますが、そんな事は知った事ではありません。まあコールレイン少佐の事はどうでもいいんです。今は地上に舞い降りた天使な妹と戯れる時間です。
「わぁおにいさまだ!きょうはどうしたの?ひょっとしていっしょにあそんでくれるの?」
かわいいなー天使かな?天使ですね。
「わぁほんとうに?やったーおにいさまだいすき!えへへ、なにしようかぁ。ちょっとだけまっててね、なにするかいまかんがえているから」
この時アヤさんはまだ6歳なので流石にまだキリガクレでの教育が済んでおらずに奏の家には来ておりません。なのでこの時期のナギサちゃんはまだ友達がおらず遊び相手がいないわけですね。なので兄としてそんな妹に付き合ってあげましょう。
「おにいさま、きょうはおつきあいいただきありがとうございました。またいっしょにあそんでね!」
いやぁ本当に天使のような愛らしさですね。心が洗われるようです。さてこれで休暇も終わりましたので再び軍務に……おや?何やらイベントが発生したようですね。これは奏家一家勢揃いでの夕食の場面のようです。
「タツヤ、お前はシズル君と随分と親しくしているようだが彼女の事をどう思っているのだ?」
ひょ?お兄様がどう思っているか?どう思っているのお兄様?まあこの段階だとまだ可愛い妹のような存在かな。
「ふむ……なるほどな。いや、お前もすでに24と良い歳だ。私がお前位の年の頃には既に母さんと出会う事が出来ていたわけだが、お前はとんとその手の浮いた話を聞かぬからな。もうそろそろ婚約者の一人も持つべき頃合いだろう。そして潮家の息女であれば相手としては申し分ない、奏と潮の家の結びつきも強くなり当家の未来も安泰と言えるだろう」
出ました。親による良い歳なんだからそろそろ結婚して所帯持って孫の顔でも見せてくれというせっつきです。
「そうね……もしもどこの馬の骨ともわからないような卑しい血筋の娘に入れ込んでいるようだったらお母さんも反対するところだけど、シズルちゃんだったらお母さんとしても言う事は無いわ」
さらりと貴族感あふれる事を言っているマッマからもこの好印象かつ「ちゃん」付けで呼んでいるというこの親しい感じ。これはお兄様の知らないところで外堀をすでに埋められていた流れでしょうか。まあお兄様が向こうの家を訪問しているんですから向こうの方がこちらの家を訪問する事だってやろうと思えば出来るでしょうけど。
「えっと……とうさまもかあさまもいったいなんのおはなししているの?」
天使な妹は事情がよくわかっていないようで頭に疑問符を浮かべているようです。
「それはね、シズルちゃんがナギサちゃんのお姉様になるかもって話。どうナギサちゃんはシズルちゃんがお姉様になってくれたら嬉しい?」
「うん!うれしい!シズルねえさまとってもやさしいもん!」
あ、これは確定ですね。シズルさん確実にお兄様が居ない時もちょこちょこ奏の家に来てナギサちゃんに会ったりしてましたわ。奏の家の嫡男にしてシズルさんの好感度上げるとこんなイベントが起きるんですねー知らんかった。
「それでどうなのだタツヤ、実を言うと既に潮の家とも話はある程度纏まりつつあってな。お前たちの意志も一応は確認しておこうと思ったわけだが、その様子を見る限り問題はなさそうだ。何、今は妹のようにしか見れなかったとても問題はないさ、その辺りは時間が解決してくれる」
なんかパッパの言葉に実感が籠っていますね。ひょっとしてパッパとマッマもそんな感じの流れだったんでしょうか。気が付いたらパッパもマッマに外堀を埋められていたんでしょうかーーーこれがアマツの令嬢に惚れられるという事か。あ、これは重要な決断だというウインドウが出ましたね。此処で提案を受け容れればヒロイン確定ですね。まあもともとシズルさん攻略を目指しており、お兄様も24とそれなりの歳となって断る理由もないのでシズルさんとの婚約を素直に受け容れます。まあ王族貴族の結婚ってこういうもんですよ。当人の意志をちゃんと確認しているのは多分無理に押し付けても駆け落ちする例とかがアマツの家の場合しょっちゅうあるからなんでしょうね。
「そうかーーーいや結構結構、実に結構。これで当家も安泰というわけだ。流石にシズル君の年齢を考えるに今すぐに婚礼を挙げるのは早すぎるが、然るべき時期が来たら盛大な式を開かねばな。その前に無論あちらの家と会食の機会を設けるべきだが」
「孫の顔を見られるのが今から楽しみね」
というわけで来月に奏の家と潮の家によるお茶会が実施される事となりました。いやぁ気が付いたら人生の墓場までの道がいつの間にか舗装されていたという感じですね。しかしナギサちゃんがシズルさんをねえさま呼びして慕うというこの本編では絶対に見られないであろう光景。これがお兄様という原作には居なかった存在が投入されたことによるバタフライエフェクトですね。
ーとお兄様の墓場までの道がいつの間にか敷き詰められている事が判明したところで今回は此処まで。ご視聴ありがとうございました。
・・・
「シズル、お前とタツヤ君の婚約が無事成立した」
父よりその言葉を聞いた時のシズル・潮・アマツの心地、それはまさしく天にも昇らんが状態であった。
シズル・潮・アマツにとってタツヤ・奏・アマツとは優しい兄のような存在だったーーー少なくとも幼少期の頃は間違いなくそれ以外の何物でもなかったはずだ。だがいつだろう彼の姿を見るたびに胸の奥に心地良い暖かさだけではなく、強いときめきを覚えるようになったのは。疑問に思ったシズルは両親に質問してみることにした。すると父はなんとも言えない複雑な表情を浮かべ、母は微笑ましいものを見るかのように笑って
「シズル、それをね世間では恋だとか愛だとか呼んでいるのよ。シズルはタツヤ君に恋したのね」
タツヤ君ならば……いや、だがしかしシズルにはまだ早すぎるなどとブツブツと一人つぶやいている父を尻目にシズルはその母の言葉を聞いてすべてが得心行く思いだった。これこそがーーーたとえ世界を相手にしようと決して譲りたくはないと心の中で熱く燃え盛るこの想いこそが愛なのだと、自覚したその日からシズル・潮・アマツの努力の日々は始まった。
「彼らがああなったのはこの国の為に戦ったからこそだ。シズル君のような子にとっては中々刺激が強くショックな光景だろうが、それでも彼らを忌避しないで欲しい。手足を失うほどに祖国へと尽くした結果の報いが他者からの忌避など余りにも救いがないのだから」
ある時街中で片手を失くした戦場帰りの傷病兵を見て怯えた様子を見せたシズルの頭を優しく撫でながらも、真摯な瞳でこちらを見つめて諭すような声で告げられたその言葉はシズルの胸に深く刻み込まれた。だからこそ彼女は気づけば自然とそれを何とかしたいと思うようになっていた。それは無論彼女が生来持つ優しさの発露であったが、同時に自分がそういう道を選べば好きな人がほめてくれるし喜んでくれるという想いが多分に含まれていたことは間違いはない。
「初めまして、ナギサちゃん。私はシズル・潮・アマツと言います。貴方のお兄様とはとても仲良くさせてもらっているの。良かったら私ともお友達になってくれるかしら」
「うん!よろしくねシズルねえさま!」
想い人の生家である奏の家を訪ねて自分自身にとっても家族となる義妹と義母とも交流を深めた。
勿論自分自身を磨いて想い人へとアプローチする事だって怠らなかったーーーあいにく肝心の相手はシズルを妹のような存在としか見ていなかったからか、それが報われる事がなかったが。
(でも、そんな日々はもうおしまい)
そう何故ならば晴れてシズル・潮・アマツはタツヤ・奏・アマツの婚約者となったのだから。
長い付き合いであるが故にシズルは婚約者となった想い人がどういう人物かはとてもよく知っている。タツヤ・奏・アマツという人は強く優しくて真っすぐで、とても責任感が強い人だ。故に彼はシズル・潮・アマツが婚約者になった以上きっと彼女を愛そうと努力してくれるはずだ。最初はそういう形から入る状態でシズルは一向にかまわない。兎にも角にもまず第一は相手に自分を妹としてではなく女として意識してもらう事。そうすれば後は自分の努力によって相手を振り向かせて見せれば良いのだから。
(必ずあなたを振り向かせて見せるわ、タツヤさん)
形だけではなく真の意味で愛しい相手を振り向かせた日。そんな日をシズル・潮・アマツはうっとりとした様子で夢見るのであった……
ニッコリとたおやかに笑いながら強かに外堀埋めてくる系才女良いよね……