【完結】シルヴァリオサーガRPG実況プレイ   作:ライアン

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大魔王バーンもそう言うとった


戦いで一番恐ろしいのは何をしてくるかわからない奴

 

 おはこんにちばんわ。さて今回も公的には24歳にして准将、私的には9歳年下の令嬢と婚約とまさに人生の勝者と言わんばかりのお兄様のお話をやっていきたいと思います。まあお兄様位の領域になるともう完全に別世界の住人という感じで嫉妬の念も沸きそうにないですよね。某副隊長はまた自分と比較してなんで俺はああなれねぇんだだから俺は塵屑なんだ云々と落ち込みそうですが。そういうところだぞゼファーさん。

 

 それはさておき部隊の士気がほぼほぼMAXまでになったので今度は部隊の練度を上げるべく【部隊教練】を選びます。さあ兵士諸君甘やかす期間は終わりだよ、これから君達には地獄を見てもらうからね。オラオラオラ死にたくなかったら頑張れ!耐える、我慢する、根性出す。人にはこんな無敵の機能が生まれつき備わっているんだぜぇ!輝く未来を目指す限り限界なんて何のそのだ!

 三週連続で【部隊教練】を選んだために士気が落ちてきましたね、ここらで一回【部隊調整】を選んで士気を上げます。そして後一回【部隊教練】を実施すれば、なんという事でしょう。わずか二か月とちょっとで匠の手によって士気も練度も並程度でしかなかった部隊が士気も練度もMAXのアドラー屈指の精鋭部隊へと生まれ変わりました。流石に天秤が居るので最精鋭は名乗れませんが、それでもこれだけの練度と士気があればアスクレピオスの大虐殺の時もパニックに陥ることなく迅速かつ適切な対応をすることが出来るでしょう。犠牲者が減るよ、やったねヴァルゼライド閣下!

 

 さて部隊の練度と士気も最高水準まで上がったところで任務スタートです。とりあえず【防諜】の任務を選びます。なにせ今のアドラーはエスペラントという各国垂涎の新技術が発見されたばかり。帝都は主に商国の間諜が入り込みまくっています。聖教国からも一応来ていますが神祖としては多分、うわっやっば精神的トンチキが物理的にも超人になる技術手に入れちまった、これは計画早く進めんとアカン事になるぞと急いでいるところでしょうね。

 まあ聖戦が勃発したら千年にも及ぶ企みも歩みも全部水泡に帰すんですけどね。このゲーム聖戦エンドも実装されているのですが、その時は気が付いた時には時すでにもう遅しの神祖の方々が「これだから光狂いは……」的なコメントを残しながら散っていく様も当然のように収録されています。スメラギ君の「アイツらマジでふざけんなよ……」な呆れと怒りが入り混じったコメントなんかは割と笑えるんですが、グレンファルトさんなんかは「まだだ、俺はまだアイツとの約束を果たしていない!まだ終われない!」などと常の余裕をかなぐり捨てた叫びを挙げるので、哀愁を感じて割と切ない心境になります。

 

 話が逸れましたがそんなわけで基本防諜任務はアンタルヤからの密偵を摘発するのが多いです。【防諜】の任務を選択しますと練度と士気がMAXな事に加え、アオイちゃんが副官になっている事で部隊能力が底上げしているのも相まって一回で調査が終了です。そして此処で前回に発生したお茶会イベントが発生です。にこやかな空気でこちらのパッパとマッマ、そして潮の方のパッパとマッマが互いに挨拶をしています。どっちも血統派のアマツなのでもともと親戚関係にあるのもあって和やかな空気ですね。

 これが朧や漣だった場合は表面的にはにこやかでも内心では相手を牽制する心洗われる光景が見られることでしょう。朧や漣にとっては血統派のアマツは特権階級の責務を果たさない腐敗した連中、血統派のアマツにとっては血を裏切る連中みたいなアレですからね。ハリポタで言うならウィーズリー家とマルフォイ家みたいな関係です。まあ朧と漣はウィーズリー家と違って貧乏ではありませんが。

 あ、此処からはどうぞ若い二人でみたいな空気になりましたね。二人で屋敷の中にある庭園を散歩でもする流れっぽいです。

 

「おにいさまとシズルおねえさまおさんぽにいくの?だったらナギサもいっしょにいくー」

 

 なおまだ六歳の妹はその辺の機微などは当然わからないので遠慮なく甘えてくる模様。これは当人が忘れた大人になってから小さい頃は本当に甘えん坊でなどとネタにされるパターンの過去。

 

「こら、ナギサ。お兄様とお姉様の邪魔をしてはいけません」

 

「ナギサ、タツヤやシズル君と遊んでもらうのはまた今度にしなさい。今日はお父さん達と一緒に居なさい」

 

 流石に娘に対してダダ甘なパッパとマッマも今この時ばかりは叱責しています。シュンとした顔を浮かべちゃっていますね。

 

「いえ、別にいいんですよ。可愛い義妹が邪魔だなんてそんな事あるはずないんですから。ナギサちゃん、それじゃあお姉さん達と一緒にお散歩しましょうか?」

 

「いいの!?」

 

「ええ、もちろんよ。タツヤさんもそれで構わないですよね?」

 

 う、上手い……!この女、既に婚約者という立ち位置を確保した以上焦る必要はないとばかりに義妹の好感度を上げる事により連鎖的にお兄様の好感度も上げるやり方で来おった!15歳とは思えぬ自制心かつ周到さ、これが愛に目覚めたアマツの令嬢か……勿論妹を溺愛しているお兄様としても断る理由はありませんので三人仲良くお散歩です。

 

「わーいやったーシズルおねえさまだいすきー」

 

「ごめんなさいね、シズルさん。うちのナギサがわがままを言ってしまって」

 

「いえいえ、良いんですよ。義妹の我儘に付き合うのも義姉の役目というものですから。ナギサちゃんのような可愛い妹の我儘だったら大歓迎ですよ」

 

 これはナギサちゃんも恋に目覚めた後はシズルお姉様に色々と相談しそうですね。チトセネキも自覚した後は教えを乞いそうです。まあ婚約者と家族の仲が良いのは喜ぶべきことです。特にマッマとか気に入らない相手が嫁に来たら恐ろしい小姑になりそうだもんね。

 そんなわけで三人仲良くお散歩です。ナギサちゃんは真ん中にいてお兄様とシズルさんとそれぞれと手を繋いでご満悦な様子ですね。10年後位には自分の気の利かなさに赤面しそうですが。

 

「タツヤさん、タツヤさんが私の事を今はまだ可愛い妹のようにしか思えない事はわかっています。でも今はそれで構いません。これからゆっくりと妹のような存在ではなく、女性として見てもらえるよう努力していきますからーーー改めて不束者ですがお願いしますね」

 

 美少女にこうまで健気でいじらしいアプローチされて落ちない男って間違いなく少数派ですよねーーーまあお兄様はそんな少数派に位置する野郎を最低でも二人知っているどころか友達同士ですが。そしてこんな才媛の婚約者が居ながら死に際に浮かんだ思いが英雄への畏敬一色だった男がアドラーでは珍しくないらしい。つくづく罪作りな男ですねヴァルゼライド閣下は。それはともかく、これにて奏の家と潮の家の交流も一先ずは終わりですね。潮の家の方々に見送られながら屋敷を後にしますーーーと此処で何やらシズルさんのパッパがお兄様に話しかけてきましたね。

 

「タツヤ君、私は君を信頼している。シズルはまだ15、くれぐれも節度を守って交際するように頼むぞ」

 

 ア、ハイ。わかっております。お義父さん。大丈夫お兄様の精神力AA。欲望に流されて手を出したりしないし浮気もしない。まあ兎にも角にもこれにて完全に潮と奏の交流会は一先ず終わりです。此処から先しばらくは大きなイベントもなく、任務をこなして訓練をしたり交流をしたりの毎日ですのでキンクリをします。

 

 というわけで一年経過して新西暦1023年、ヴァルゼライド閣下が中佐となっていよいよ改革派と血統派の抗争が激化してきました。その煽りを受けてかお兄様も少将に昇進しました。普通将官はこんなホイホイ出世できないものなんですが、おそらくヴァルゼライド閣下への対抗馬とするつもりなのでしょうね。何せ東部で仲良くしていたのも今や7年も前の話、帝都に配属となってからは一切ヴァルゼライド閣下と会っていないわけですからこれで実はツーカーなどと見抜けるはずもありません。

 

「まさか彰中将ともあろう方がやられるとは……」

「身辺の警護にはエスペラントが付いていたはずだというのに……」

「なんでも中将を殺したファヴニル・ダインスレイヴは自らを帝国を滅ぼす魔剣などと自称しているとか」

 

 そして此処であるイベントが発生しますーーーエスペラント技術の発見によって押せ押せモードとなっていた東部戦線。そこの責任者であり、帝国有数の知略を持っていた(血統派から見れば)名将のバルゴ隊長カイト・彰・アマツ中将の死亡です。誰が殺したかと言えば皆様ご存じ、英雄の背中をその目で焼き付けて邪竜へと覚醒した男ファヴニル・ダインスレイヴです。当然のように選りすぐりのエスペラントがその身辺の警護に当たっていたはずなのですが、これが手段を選ばぬ光の亡者の恐ろしさなのでしょう。

 普通の傭兵はなんだかんだで自分たちの身を守るためにもそれなりに手段を選びます。というのもこの世界一応各国間で戦時協定が定められて捕虜に関する取扱いも定められているわけですが、余りに恨みを買い過ぎればその辺ぶっちされて殺されますからね。ルールを守らない者はルールに守って貰う事が出来なくなる、ある種当然の事です。ギルベルトが真っ先にプロジェクトスフィアの被検体確保で強欲竜団を狙ったのもその辺が関係していたんでしょうね。万が一チトセネキ辺りにばれても言い逃れしやすく、他の高官からも相応に擁護されるであろう悪名高き存在を狙ったという事なのでしょう。本当に呆れるほどに周到でそつがない男ですね。

 話がそれましたが、そんなわけで手段を真実選ばず全力で帝国の妨害をしている本気おじさんはこの時点でかなり厄介かつ脅威です。何せ本気おじさんは馬鹿ですが間抜けでも阿呆でもありません。無理無茶無謀を平気でやる癖に狡猾でいざという時は味方を囮にして全力で逃げます。そんなわけでエスペラントの登場により快進撃を続けていた東部戦線でしたが、此処に来て陰りが差してきたというわけです。

 多分カイト隊長とその側近の油断もあったんでしょうね。余りにトントン拍子で快進撃を続けていたが故に気の緩みと護衛のエスペラント達にも自分たちが選ばれた超人兵士だという驕りがあったのでしょう。そしてそこを本気おじさんが見逃すはずもなかったとーーーそういう事ですね。

 

「とりあえず彰中将の後任は副司令官である暁少将を充てましたが、問題はその暁少将から来た援軍の要請をどうするかですな」

「やれやれどうやら完全に彰中将が殺された事で怖気づいてしまったようだ。ダインスレイヴなる傭兵一人程度に何をそんなに怯えているのやら」

「とはいえ此処で暁少将まで討たれるような事は避けねばなりますまい。そうなれば商国だけではなく、成り上がり共までもが勢いづく事は確実」

「ヴァルゼライドやハーヴェスめは確実に自らが赴く事を主張するでしょうな」

 

 多分本気おじさんとしてはそれを望んでいるが為に帝国に嫌がらせしているんだろうね。本当に好きな子にかまって欲しくて意地悪する小学生男子みたいなアレだね。

 

「ヴァルゼライドはともかくとしてハーヴェスめはいっそこれを機会に東部に飛ばしてしまうのも良いのでは?成り上がり共がこうも増長するようになったのも忌々しいハーヴェスめが裏切ったことに依るところが極めて大きい。そのハーヴェスめを遠ざけてしまえば、所詮匹夫の勇しか持たぬヴァルゼライドなど如何様にも料理出来るでしょう」

 

 この期に及んでまーだこんな事言っているんですねこの人達。ヴァルゼライド閣下が本当にそれだけの人ならばとてもじゃないですけど派閥のリーダーなんて務まるわけがないのに。この方々も決して無能というわけではないはずなのに偏見や差別意識というのはやっぱり眼を曇らせてしまうものなんですねぇ。

 

「一理ありますが、この状況下でハーヴェスめをいきなり送るのはどうかと。もしも奴が勝ちでもしたら、ますます奴らを増長させる結果を生んでしまいますぞ。まずは我ら血統派に連なる由緒正しき血を受け継ぐ将を送る事で、我らの威光を示すべきかと」

 

 うーんこの最前線では兵士が死んでいる状況で派閥抗争の延長で人事を考えている塵共。これはもうこの世からご退場して頂く以外に何とかする方法がなさそうですね。

 

「なるほどなるほど、ごもっともです。問題は誰が往くかですな」

 

 此処で急にシーンとなりましたね。みんな暁少将の事を臆病風に吹かれたとdisった割に自分達が彰中将と同じ目に遭うのが怖いんだろうね。とんだチキン共だね。ですがタツヤ・奏・アマツはこんな口だけ番長共とは違う真の貴種です。燃え盛る意志と共に立候補です。

 

「ほう、行ってくれるかね奏少将」

「そういえば貴官はかつて彰中将の副官を務めていたな。なるほど亡き上官の敵討ちというわけか」

「うむ結構。そういう事であれば貴官に任せるとしよう。帝国最強のエスペラント足る貴官ならば万が一もあるまい。アマツの威光、存分に示して来たまえ」

 

 この一年の間に大分エスペラントも増えてすっかり自分たちの身の守りが万全になっている事で快く血統派の皆様方も了承してくれました。ちなみにお兄様に対する帝国最強のエスペラント云々の呼称は血統派の皆様が勝手に言っているだけです。多分少しでもヴァルゼライド閣下の名声を落としたいんだろうね、涙ぐましい努力だね。まあそんなお兄様も実はヴァルゼライド閣下とツーカーなんやけどなブヘヘヘ

 

 ーと単身赴任が決まったところで今回は此処まで。ご視聴ありがとうございました。




ちなみに今回の段階ではまだ本気おじさんは退場したりしません、
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