血統派「どういう事だ……ヴァルゼライド、奏……貴様ら何時から通じていた」
お兄様「最初からだよ」
血統派「貴様がエスペラントになった時からという事か……」
お兄様「理解が遅いな、最初からだよ。私が幼年学校に入学したときよりただの一度も君達血統派を同志と思ったことはない」
血統派「それじゃあ貴様は今までずっと潮家も貴様の両親も……みんな騙していたのか!?」
お兄様「いや、家族と婚約者を大切に思う気持ちに嘘はないので改革派に就くように説得したぞ」
血統派「」
おはこんにちばんわ。今日もヴァルゼライド総統閣下の盟友にして軍事帝国アドラーの副総統となる男、タツヤお兄様のお話をやっていきたいと思います。前回はついに長きにわたる雌伏の時を経て、俺とヴァルゼライドは東部で出会った頃からのマヴよマヴ宣言をしたところでした。
ちなみに奏と潮が改革派に就いて朧と漣も改革派に就く事になるのにもう血統派も何もあったもんじゃないじゃんというコメントがありましたが、この時代アドラーに於いてアマツの名を冠する家はゾディアックと同じ数の12家存在しており、ハーヴェスのようにアマツではないものの貴族という家は当然それより多くありますのでこの4家が改革派側に就いたからといって血統派はすぐに崩壊するというわけではありません。まあ勿論かなりの痛手であるのは間違いありませんけどね。
さて前回で改革派へと就いたわけですがお兄様がアマツの愛を取得してシズルさんの年齢が18歳を超えた事であるイベントが発生します。二人の結婚式です。この際血統派所属の場合当然改革派所属のヴァルゼライド閣下やギルベルトやおっちゃんは式に参列出来ませんが、既にお兄様は改革派になっていますのでこの三人も友人として出席してくれます。代わりに血統派のアマツの方々は当然出席しませんが、まあ気にする必要はありません。
「私、今誰よりも幸せです」
此処でイベントCGゲットです。幸せそうにはにかむシズルさんのウエディング姿です。こんな美女に滅茶苦茶愛されながら死に際の想いが英雄への畏敬によって埋め尽くされていた男が居るらしい。いやガニュメデス君みたいなのは珍しいタイプじゃないとのことなのでこの場合ガニュメデス君本人がヤベェというよりは総統閣下の魔性ぶりがヤバいんでしょうけどね。お兄様も此処にたどり着くまでの間に何十人も光に召されて旅立ったしね。
「よ、おめでとさん。しかし招待してくれたのは嬉しいんだけどよ、本当に来て良かったのか?」
おっちゃんが祝福してくれながらも実のパッパとマッマ、義理のパッパとマッマからの余り好意的ではない視線を感じ取ったのでしょう。遠慮がちに問いかけて来ています。まあ当然ですが偏見というのは一朝一夕で拭えるものではありません、天真爛漫で柔軟な子供な妹とは違い彼らにとってはそういう考えが当たり前のものとして育ってきたわけですからね。ですが奏の家も潮の家も今や改革派になったわけですから、いつまでもそんな態度では困ります。そしておっちゃんもまたお兄様にとっては大事な友達ですので来てくれた事へのお礼を言い、友好ぶりをパッパやマッマ達にアピールです。
「……ありがとよ、なんだかクリスの奴だけじゃなくてお前までどこか遠いところに行っちまったみたいに少しだけ感じたけど、杞憂だったみたいだな。お前はお前だ」
ご存じの通りこの頃のヴァルゼライド閣下は既にカグツチさんと運命の出会いを果たし盟約を結んでいます。よっておっちゃんとしてはまさしく運命の出会い系ヒロインに主人公を奪われた幼馴染ヒロインさながらの心境でどこかヴァルゼライド閣下との距離が開いてしまったように感じて不安になっている時期です。ギルベルトはご存じの通りの有様でお兄様はお兄様でアリエスの隊長に就任していますしね。自分だけ置いて行かれているような気がしていたのでしょうねーーーまあおっちゃんはおっちゃんでスラム出身者としては破格の速度で出世しているんですけどね。
「やあ久しいね我が盟友、全く以て君には恐れ入ったよ。これほどの速度でアリエスの隊長に就任し生家たる奏の家のみならず潮家までもこうして引き入れてしまうとは。君ならばと期待はしていたがそれをこうまで完璧に実現されると流石に感嘆を禁じ得ない。全く以て素晴らしい、君と再び轡を並べられる事を思うと心が浮き立つというものだ」
そしてそんなおっちゃんの次は作中の大半の人物からボロカスに言われていた公明正大な好漢なずっ友のエントリーです。真っ先に結婚した事そのものを祝福したおっちゃんに対して潮家を引き入れた事を評価する辺り実に平常運転ですね。
「ーーーと、流石にこのような場で語るには聊か無粋な内容だったな。何はともあれ結婚おめでとう。君のような尊敬に値する素晴らしい人間こそが真に報われるべき存在というものだろう。その未来に万代不易の祝福がある事を心より祈っているよ」
ギルベルトはご存じの通りどうしようもない糞眼鏡ですが、それでもグランドルートで最期に人間味を見せながらヴァネッサの姐御への謝罪をしたように決してそれだけというわけではありません。お兄様を友人だと思っている事も、尊敬に値する人物だと思っている事も、その幸福を願っている事も決して嘘ではないのでしょうーーーちょっと、いやかなりその幸福に対して押しつけがましい部分があるだけなのです。まあヴァルゼライド閣下が居る間は暴走する事は無いので平気です(フラグ)。
「奏、月並みな言葉だがおめでとう。正直俺のような男がこのようなめでたい席に顔を出していいものかとも思ったが、他ならぬお前からの誘い。受けぬのも礼を失すると思い、出席させて貰う事にした。---まあ案の定というべきかお前の親類からは余り歓迎されていないようだが」
あ、うん。その辺はうちのパッパとマッマがごめんね。流石に昨日の今日でいきなり態度変えるってのは難しいみたいだけどまあおいおい何とかしていくから許してクレメンス。
「何余り気にはしていないさ。然程気が長い方ではないが、遅咲きの花を見守らせて貰う程度の偽善はさせてもらうつもりだ」
サンキュー未来の総統閣下。そんなわけで結婚式も無事終了です。これで原作のようなエロゲーならばこの後ウエディング姿のシズルさんとのR-18なシーンが挟まるところですが、この作品はRPGなのでそうしたシーンは御座いません。ご了承ください。お兄様も26歳にしてついに脱童貞です。(英)雄(の資格)を失ったな……そういえば糞眼鏡は適当に捨てたという事ですがおっちゃんの恋愛模様はどんな感じだったんでしょうかね?あの落ち着きぶりからして一通りの好いた惚れたは経験したであろうイメージがありますが。
まあそんな話はさておいて結婚式イベントが終わったので此処からはいざアスクレピオスを乗り越えるべく再びお仕事と訓練の毎日です。現在のお兄様の主要キャラからの好感度はこんな感じです。
シズルさん:EX
ヴァルゼライド閣下:AAA
ムラサメ大尉:AAA
おっちゃん:AA
ギルベルト:AA
ナギサちゃん:AA
アオイちゃん:A
チトセネキ:A
ゼファーさん:B
そしてステータスはこんな感じです。
攻撃力:A
防御力:B
敏捷性:A
技量:AA
知力:AAA
精神力:AAA
見て頂くと分かりますが、既に副総統就任の条件は達成しておりますね。【真に高貴なる者】を保有しているのもあって改革派に属するキャラは軒並み好感度が上がりやすかったのが大きかったです。そして長きに渡る面従腹背プレイに成功して奏家と潮家の説得に成功した事で知力と精神力が晴れてAAAに到達致しました。技量もムラサメ大尉とチトセネキとせっせと修業した甲斐あって、AAに到達してムラサメの剣皆伝を習得しています。
そのため今後は師匠との訓練に充てていた時間をヴァルゼライド閣下に充て、チトセネキとはこれまで通り訓練をしてナギサちゃんやシズルさんとも月一でコミュるというノリになっていくかと思います。そしておっちゃんともあるイベントを発生させるために好感度をAAAまでに上げたいのですが、コミュで割く余力が余りないためおっちゃんとはジェミニとの共同任務を積極的に選ぶ事によって好感度を上げていきたいと思います。ゼファーさんに関しては光属性のお兄様が余り接触しすぎると真人間化してヴェティママンが成仏してしまう恐れがありますので、放置しておきます。ギルベルトに関してですが下手に一緒に訓練するとパワーアップして後々苦労する事になりますので、当面は放置しておきます。
うぷ主が狙っているとあるエンド到達の為にはギルベルトの好感度をAAAにしておく必要がありますが、この段階で好感度がAAあるのならばアスクレピオス大虐殺を乗り越えて副総統に就任すればほぼほぼ好感度がAAAになるからです。兎にも角にもギルベルト・ハーヴェスとやり合う事を想定するならば、ギルベルトとの模擬戦を避けなければなりません。新西暦最高峰の頭脳を持つ審判者はその経験を無駄にする事を決してしないからです。幼年学校時代に散々やりましたが、それはエスペラントになる前なのでセーフです。ギルベルトの成長にブーストはかかりましたが戦闘AIのレベルには影響しません。---まあ光の亡者とやり合う場合、戦闘時間の経過に従ってどんどん戦闘AIのレベルが上がって「こいつら戦闘中に成長してやがる……!」の気分を味わう事になるので焼け石に水と言えばそうなのですが。
兎にも角にもお兄様の発動値と集束性でマルスさんとウラヌスちゃんにダメージを与えるには攻撃力AAは必須なのでアスクレピオスまでの残り2年の間に攻撃力を重点的に上げていきます。お仕事&訓練、そして時たま家族サービスの毎日です。ちなみにお兄様は現在【アマツの愛】を所持している為一か月以上コミュをしないと自動的にシズルさんが選択されますし、コミュった後は決まって場面が暗転する事になります。そして一定確率でナギサちゃんが叔母さんになります。仕事一筋家庭を顧みない夫なんて居なかった。
「奏中将、実は折り入って貴官に話したい事があるのだが少し時間を貰えるか」
おや今日も今日とてチトセネキと訓練をしていましたら何やら朧家当主、つまりはチトセネキのお爺様が話かけて来ましたね。断る理由はありませんので、素直に従って付いて行きます。
「実はな儂はもう長くない。エスペラントになった事で随分と頑強になったが、それでもやはり老いと病には勝てぬという事なのだろうな」
以前もお話した朧家当主が不治の病を患っていた件ですね。チトセネキからの好感度がAを超えていた事で当主直々に打ち明けイベントが発生した模様です。
「儂は残り少ないこの命を使い、チトセに最期の教えを行うつもりだ。我ながら酷な事をすると思うておるが、しかし我が孫ならばきっとそれを糧として乗り越える事が出来ていると信じておる」
朧家って本当にスパルタだね。チトセネキがゼファーさんの子供孕んだ場合どうなるんだろうね。
「そう乗り越えられると信じている。だがそれでもアレも一人の人間だ。それを己が糧とするまでの間にいくらかの時間を要する事となるだろう。故に貴殿にはそれを見守り支えてやって欲しい。勝手な願いである事は承知しているが、どうかこの老い先短い年寄りの願い聞き届けてはくれぬかな?」
ちょっとお爺様ーそうやって目上の立場の人間が大げさに頭下げるの止めなさいよーそんな事されたら目下の人間は従うしかなくなっちゃうじゃなーい、そうさせるためにこうやって頭下げているんだろうけどね。まあお兄様に拒否る理由はありませんので素直に聞いておきます。
「……かたじけない、貴殿に心からの感謝を」
とチトセネキのお爺様に自分が死んだ後に孫の事頼むわと言われたところで今回は此処まで。ご視聴ありがとうございました。
・・・
チトセ・朧・アマツは幸福であった。
「どうやら今回は私の勝ちのようですね。タツヤ殿」
「そのようだな。見事、流石はチトセ・朧・アマツだ」
兄のように尊敬している目前の人物からの称賛、それを聞きチトセは自然と笑みを浮かべる。チトセ・朧・アマツは多くの物を持っている天才だ。故に賛辞の言葉なら生まれてからというもの散々に聞いてきている。だがそれでもやはり自分が認め尊敬している人物との勝負に自分が勝ち、その結果として発せられたものともなれば話は別であった。自然と表情は綻び気分は昂揚する。
「それはもう、私はいずれお爺様の跡を継ぐ身なのですから。裁きの天秤を担う身として、私こそが帝国最強でなければならぬ以上いつまでもタツヤ殿には負けておれませぬよーーーいざという時にはタツヤ殿であろうとも処断せねばならぬのが
第七特務部隊
「もっとも、タツヤ殿を討たねばならぬような事にはまずならないとは思いますが」
チトセ・朧・アマツはタツヤ・奏・アマツの事を尊敬している。未だ未熟な自分とは違い広い視野、内に存在する熱い情熱、生まれ持った責務を果たさんとするその姿勢、どれもがチトセにとっては尊敬に値するものだ。それこそ兄も同然に思っていた。
「ハッハッハ、そういってくれるのは有難いが俺とて人間だ。何時か道を誤る事があるかもしれない。絶対権力は絶対に腐敗するという言葉があるように批判や掣肘を受けぬ権力は暴走を始めてしまうものだからな。故にもしも俺がそうなった時は頼むぞチトセ君、ガツンと気つけの一発をして目を覚ましてやってくれ」
「ええ、承知しました。そうなった時には私が貴方を止めて見せますよ」
談笑をしながらチトセはこの場にいない何かと言うとすぐに弱音を吐き、サボりたがる目前の人物とは正反対の相方の事を思う。全く目前の人物の10分の1程度の勤勉さがあれば自分も苦労せずに済むというのに、どうせまた強くもない酒を飲んでせっかくの休日を浪費しているのだろうなーーー等と不満めいたものを抱きながらも自然とその表情は綻ぶ。
チトセ・朧・アマツは幸せだった。敬愛する祖父が居て、尊敬する兄のような人物がいて、どこか放っておけない想いのする相方が居て毎日が充実していた。そんな日々が永劫に続くことをこの時のチトセは疑っていなかったのであった。
チトセネキの両親ってどういう人だったんでしょうかね?
全然話題に出ず祖父が死んだらチトセネキのパッパではなくチトセネキがその跡を継いだ辺り小さい頃に事故か病気でなくなったか、あるいは殉職したかのどれかかなぁと思っていますが。