【完結】シルヴァリオサーガRPG実況プレイ   作:ライアン

27 / 69
どうしよう、前回の話で返答を「黙れ塵屑」にして以来お兄様のイメージがジャスティスマンになってしまいどうにも小物コンビにやられるところが想像出来なくなってしまった。
今話では後半で神祖の方々が登場しますがラグナロク本編の致命的なネタバレはありません。ただある程度のネタバレは出ますのでラグナロク未クリアの方はご留意ください。


副総統就任

 おはこんにちばんわ。今日も新西暦に生まれた煉獄さん改めジャスティスマンことタツヤお兄様のお話をしていきたいと思います。前回は小物コンビをギルティーーー!!という感じでヴァルゼライド閣下と一緒に粉砕したところまででした。今回はその続きからやっていきたいと思います。

 

「俺は、お前達のために生き、お前達のために死のう。この身のすべては皆を幸福にするためにある。輝く明日を、誰もが笑顔で誰もが明日を向いて生きられるように……願うからこそ、必ず往こう。未来をこの手で切り開くのだ」

 

 というわけで軍事帝国アドラー第37代総統クリストファー・ヴァルゼライドの誕生です。ジーク・カイザーじゃなかったアドラー万歳!総統閣下に栄光あれ!!です。ちなみにこのヴァルゼライド閣下の総統就任シーンを見るためには式典に参加するために階級が将官以上である必要があります。階級が准将未満の場合は【クリストファー・ヴァルゼライドが軍事帝国アドラーの第37代総統に就任しました】というアナウンスが流れて終わりです。

 

「そして改めてどうか至らぬ俺に今後ともその力を貸してくれ。我が片腕にしてアドラーの盾たる副総統よ」

 

 無事条件を達成していた事で副総統へ就任です。ちなみに条件を満たしていない場合には基本的にはライブラとバルゴ以外のゾディアック隊長へと就任する事になります。ついにここまでたどり着きました。ですが此処でエンディングではありません、もうちょっとだけ続きます。式典が終わったので同じく式典に出席していたネームドキャラたちとの会話イベントが発生です。

 

「やあ我が盟友、この度は副総統への就任おめでとう。閣下共々ようやく君がその力に相応しい立場に就いた事に私も感無量というものだよ。私は閣下より直々に暴虐なる邪竜を討ち取るべくバルゴの隊長を拝命した為東部へと赴かねばならないが……君が副総統として閣下の傍にいるというのならば何の心配もない。閣下には到底及ばぬ凡俗の身なれど、凡俗なりに祖国の為に微力を尽くすさ。遠く離れる事となったとしても我らの想いは同じだと信じている」

 

 ギルベルト君は当然ですがとっても上機嫌です。ついにヴァルゼライド閣下が総統へと就任して暴虐なる太古の秩序は一掃されて勝利の光によって天地が照らされるわけですからね。まさにこの世の春です。しかしギルベルトという極めて優秀な男は本来ならばそれこそ中央で補佐役にするのが一番だろうに、そんなギルベルトを東部戦線に送った辺りヴァルゼライド閣下が本気おじさんをどれだけ警戒していたかがわかりますね。本気おじさんの(傍迷惑な)本気振りは確かにヴァルゼライド閣下まで届いていたわけです。とりあえず当然帝都に居る事になるお兄様とは当分会えなくなるので笑顔でお見送りしましょう。グッバイずっ友、元気でやれよ。

 

「これは副総統閣下!この度は副総統への就任おめでとうございます!……なんつってな。ついに此処まで来たんだな俺たちは。お前やクリスの奴なら必ずやってのけるだろうとは思っていたが、まさか俺までジェミニの隊長なんてものになっているのは正直予想してなかったぜ」

 

 士官学校出ていない人間が30代前半で諜報部隊の隊長ですからね。エスペラント技術なんてものが誕生してそれへの適性があったとは言え、おっちゃんの出世速度は驚異的ですよ本当に。

 

「自分はそう思っていなかった?お前ならいずれ今の地位まで昇り詰めるだろうと思っていたって?相変わらずのおだて上手だなぁ、お前さんは。そうやって上手い事乗せられて気が付いたらこんなところまで来ちまったんだ。感謝しているぜ、本当に。今の俺があるのはクリスは勿論、お前やギルベルトが居てくれたおかげだからな」

 

 此処でめでたしめでたしで終わればどんなに良かったことでしょうか。しかし我々は知っています。ヴァルゼライド閣下が総統に就任して程なくして竹馬の友であるおっちゃんと決裂してしまう事を。

 

「ああ、そうさ……ようやく俺たちは夢を叶えたんだ。いつかこの国を変えてみせると掲げた理想をついに形に出来るところまでたどり着いた。だってのに俺はいつの間に……アイツの事をこんなにも遠く感じるようになっちまったんだ。なあタツヤ、お前さんだったらクリスの奴が何を隠しているのか知っているんじゃ……悪い、こんなめでたい日に言うような事じゃなかったな。忘れてくれ」

 

 おっちゃんからの信頼度がAAAを超えていた為心の中に抱いていた不安の打ち明けイベントが発生しましたね。これで今後ちゃんとコミュを取ってあるイベントをこなせば史実通りにいけば発生するおっちゃんと総統の決裂イベントを阻止する事が出来ます。この場では深入りする事は出来ませんが今後のイベントにご期待ください。

 

「これは副総統閣下、この度はご就任おめでとうございます。私も恐れ多くも閣下の後任として恥じぬようアリエス隊長としての責務を全うしていく所存です。未だ若輩で閣下に比べれば至らぬところが多いかとは思いますが、今後もご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します」

 

 続いてアオイちゃんですね。お兄様が副総統になったのに伴い空席になったアリエスの隊長及びヴァルゼライド総統の副官に晴れて就任です。

 

「ああ、これはタツヤ殿。この度は副総統へのご就任おめでとうございます。かの日における貴方の尽力に私は心よりの敬意を払います。そして同時にこの場で宣誓させて貰います。チトセ・朧・アマツは決してこのままでは終わりはしないと。かの日における大失態、それを必ずやこの手で雪いでみせると。そういうわけですので副総統閣下に置かれましてはどうぞ積極的に名誉挽回の為の任を与えて頂きたく。如何なる任務であっても必ずや果たし、裁剣女神(アストレア)の健在を内外に示して見せますので」

 

 ゼファーさんに部隊半壊させられて片目えぐられて人生で初めての敗北を喰らったとなればさしものチトセネキも落ち込んでいると思ったか?見よ、これが朧の長き歴史における最高傑作チトセ・朧・アマツだ。常勝不敗の神話は崩れたが、それでもなお裁剣女神(アストレア)は此処に健在である。本当に余りに雄々しすぎて笑ってしまいますね。ジェイスさんやヴァネッサの姐御はまだこの時点では将官になっていませんのでこの式典には参加していません。なのでこれにて軍事帝国アドラー第37代総統及びその補佐である副総統就任の式典は終了です。

 

 ---短いですが区切りが良いので今回は此処まで。ご視聴ありがとうございました。

 

・・・

 

「---というわけでついにかの帝国の若き英雄君が若き総統閣下になってしまったわけだけど、はてさてどうしたものかねこれは」

 

 カンタベリー聖教皇国そして極東黄金教の頂点に立つ若き教皇スメラギは常の信徒と接する威厳に満ちた様子とは異なる気さくな態度で以て目前に居る腹心の部下ーーーとされている三名へと問いかける。

 

「どうするも何もこれまでと同じ方針で行くしかないでしょう。この千年の間でも最大と思われる光狂い、そんな存在と正面からやり合ったところで馬鹿を見るだけなのだから。もううんざりなのよあの手の手合いは、関わるだけ損というものだわ」

 

 辟易とした様子を見せながら大和秘蹟省長官オウカ・鳳・アマツは年若い教皇へと応じる。その態度は臣下としては余りにも気安いを通り越して無礼とも言える態度であったが、教皇本人もそして教皇の忠臣にして片腕と謳われる総代聖騎士グレンファルト・フォン・ヴェラチュールもそれを咎める事は一切ない。何故ならば今この場に居る四人はそんな表向きな立場を超えた絆が存在する運命共同体なのだから。

 

「まあ現実問題としてそれが妥当だろうな。12存在するアマツの家の内残るは奏、潮、朧、漣の四家のみ。数百年かけて地道に仕込んだ諜報網は完全にズタズタだ。全く以てやってられんにも程がある」

 

 聖教皇国の暗部を取り仕切るイザナ・フォン・ザンブレイブはどこか諦めに近い心境でそう嘆息する。古今東西有力者同士による政略結婚によるパイプ作りは常套手段。千年もの間カンタベリーの頂点に君臨し、この地を実験場としてきた彼ら神祖にしてみれば進軍制覇を掲げる典型的な帝国主義国家たる軍事帝国アドラー等国内の不穏分子と同等、あるいはそれ以上に警戒を払わねばならない対象。ならばこそこの数百年の間に神祖イザナは自らの血脈を幾人もアドラーに送り込んだ。そして入念に仕込んだ彼女達は表向きは貞淑な令嬢として嫁ぎ先に尽くす一方、陰で諜報網を張り巡らせてきたーーーというわけだ。しかしそうして数百年かけて作り上げた諜報網は程なくして機能不全に陥るだろう。何せあらゆる道理をなぎ倒して不可能を可能にしてしまうのがこの数百年の間神祖達が散々に手を焼かされてきた光狂いという人種なのだから。そして先ごろ誕生した軍事帝国アドラー第37代総統クリストファー・ヴァルゼライドは神祖がこの千年の間で見てきた中でも最大レベルの光狂いだ。希望的観測をすればたちまちの内に尻尾を掴まれて逆に手痛い代償を支払う事になりかねない。

 

「あるいはリスク覚悟で出陣する手もある。如何にかの若き総統とその補佐を務める副総統が優秀と言えど国内の掌握及び立て直しに相応の時間を要する事は間違いないのだから。星辰体に適応したエスペラントという新兵種の誕生、そして二体の超兵器によるアスクレピオスの虐殺と呼ばれる帝都で起きた惨禍。もはやかの若き総統殿が長きに渡り眠りについていた迦具土神壱型と何らかの契約関係にある事は明白。このまま放置し続ければ我らの手の届かぬところで何か取り返しのつかない事態が起こらんとも限らん。そうなる前に商国とも手を組みアドラーを落とす、それも一つの選択肢だと思うがなーーー何せアドラーに未曽有の惨禍をまき散らしたのは我々の仕業という話ではないか。ならばそれに乗じて我々が逆にアドラーへと侵攻をかける事に何の不思議もないと思うがな」

 

 不敵に笑いながら武神の生まれ変わりともうたわれる総代聖騎士グレンファルト・フォン・ヴェラチュールは余りにも過激な意見を表明する。すなわち軍事帝国アドラーがこれ以上強大になってしまう前に攻め落とすのだと。

 

「はい却下。その件については以前も言っただろう、余りにもリスクが高すぎると」

 

「貴方が何かというと博打染みた手を打ちたがるのはいつもの事だし、毎度それで結局成功を収める事も散々に知っているけど、今回ばかりはその危険の度が過ぎている。最悪第二の大破壊(カタストロフ)になってこの千年の努力が水泡に帰しかねないのよ」

 

「加えてもしも仮に首尾よくアドラーを落とせたとしても、当然ながらエスペラントという最新兵器を上回るだけの技術をうちがどうやって手に入れたかという話になるしね。そうなれば今アドラーに向けられている商国の間者が今度はうちに来て僕らの事が露見しないとも限らないーーーそもそもあの手の人種の土俵に上がっていい事なんて無いだろう?」

 

「一度相手の土俵にしてしまえば最期、気力に覚悟に絆、それらを支えにまだだ、諦めない、誰かの為に戦うならば自分は無敵だ等ととてもじゃないけど切りがない。エスペラントなんてものが誕生していない生身の頃からそれだったのに、ついには肉体の方まで超人になってしまった精神的超人(トンチキ)の相手だなんてとてもじゃないけど冗談じゃないわ」

 

「まあ端的に言えば自重しろという事だよ、リーダー。お前が無茶をやってそれに我々が振り回されるのは毎度の事だが、今回ばかりは流石にそういうわけにはいかんぞ」

 

 同志から集中砲火を受けたグレンファルトは苦笑しながら肩を竦めて

 

「わかったわかった。お前たちの意見も尤もだし今回ばかりはそちらの意見に従うさ。だからまあそうイジメんでくれ、千年もの付き合いの同志達に揃いも揃ってそうも否定されたら流石の俺も堪えるというものだ」

 

「何がイジメるだよ白々しい。この程度でお前が堪えるようなタマだったらこの千年の我々の苦労は10分の1以下になっていただろうさ」

 

「まあまあ流石のグレンも今回ばかりは独断専行で何かするって事はないだろうから、この辺にしておいてあげるとしようじゃないか」

 

 何せ軍事帝国アドラーへと侵攻をかけてその帝都を攻め落とすなどとなればそれは文字通りカンタベリーの総力を以て行わなければならない。当然この場にいる者達が一丸となって当たらなければならぬ以上、とかく独断で行動して後から承諾を得る常習犯のグレンファルトでもこの件に関してばかりは独断で事を起こすなど出来ようはずもないのだから。

 

「ではアドラーに対しては今まで通りに対応するという事で。とりあえず余り効果はないだろうけど、僕名義で弔問の意志と帝都で起きた惨劇がうちの仕業だというのは全くの誤解だと遺憾の意志を表明しておくとしよう。こういう建前や形式というのは馬鹿馬鹿しくはあるけど疎かにすると後で余計に面倒な事になるものだしね」

 

 そうして千年の時を生きる神祖達の協議は終わり各々の仕事へと戻っていく。

 自分たちの全く与り知らぬところで自分達に終焉を齎す“神殺し”が産声を挙げたのだと気づかぬままに……

 




仲良し神祖好き。
お兄様は多分グレンファルトさんに結構似ている(千年生きてお兄様から人間味が失われるとグレンファルトさんみたいになる)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。