帝都在住のZ・Cさん「無理だ。あんな風には成れない……成りたくもない……!」
歴史上の偉人として評価した場合のヴァルゼライド閣下、多分ロシア遠征やらずに絶頂期のまま退場したナポレオン。
セントラルの地下深く
「ふむ、なるほどなるほど。両名に打ち明ける道を選んだか英雄よ」
「あの二人の力量は俺も良く知るところ。これ以上の秘密の保持は不可能と判断した」
「ああ、別に責めるつもりは一切ないとも。お前の判断は妥当だった。片やこの国の暗部を担うジェミニの長、片やお前の補佐を務めるアドラーのNo.2である副総統。加えて両名共にお前という男を良く理解している古くからの盟友とあっては遅かれ早かれ露見していただろうからな」
盟約を取り交わした代行者足るヴァルゼライドからの報告、それを迦具土神壱型は動じる事無く応じる。己が代行者である英雄を咎めるつもりはカグツチには毛頭ない。何せ結果として両名はヴァルゼライドへの協力を確約したのだから。目前の男が破格の傑物である事をカグツチは知っている。ならばこそ己が計画の代行者へと選んだのだから。だがそれでもやはり
「それにな英雄、その両名がお前への協力を申し出たことに己は奇妙な喜びを覚えているよ。そうだろう?お前という希望を担う勇者が負けてしまえばどうなるのか?そんな事にさえ考えが及ばず、お前の足を引こうとする蒙昧共ばかりでは余りにもお前が報われぬというもの。お前は文字通り民の為にこの国の為に、総てを捧げたというのにな」
やがて雌雄を決する事になる宿敵に対してカグツチは敬意を滲ませながら、真意を知りながら協力する事を選んだ盟友が現れた事を寿ぐ。そこには無論協力者を得られた事で己が計画の進行速度を速められるという機械としての計算が存在したが、それだけではないただ機械には浮かぶはずもない“想い”が存在した。
「貴様に同情される云われはないが、得難き友を得たという点に於いては同意しておこう。ならばこそ俺は負けん。友より託された思いに応える為にも、必ずや貴様に勝利してこの国と民へと光を齎す。“勝つ”のは俺だ」
「---いいや、己さ。だが安心すると良い我が宿敵よ。偉大なる大和へとこの国を捧げることは既定事項というものだが、何もお前の愛するこの国の民を皆殺しにしようというわけではない。お前の盟友足る両名は優秀だからな、当人たちが大人しくこちらへ降りさえするというのであればそう無下にはせんさ。己もそして偉大なる大和の方々も決して血に飢えた獣というわけではないのだから」
「ぬかせ。そんな未来決して訪れると思うな」
「いいや齎して見せるとも。それこそが己の存在意義であるが故に」
ぶつけ合い相乗的に高まり続ける両名の覇気。そしてそんな両名の意志に呼応するかのように活性化する大気中の星辰体。それに悲鳴を挙げるかのように地下空間がうなり声を挙げる。まるでこの両名が本当にぶつかり合えば
・・・
おはこんにちばんわ。今日も軍事帝国アドラー副総統にして英雄の跡を継ぐ者たるタツヤお兄様のお話を始めていきたいと思います。前回は総統閣下とお話の結果アルバートのおっちゃんの離反フラグを潰したところまででした。
さて以前にも言った通り副総統になると戦略シミュレーションゲー的要素が強くなります。基本的に国力は【農業】、【商業】、【技術】、【文化】、【民心】の五つに分かれており副総統になると【農業振興】、【商業振興】、【技術開発】、【芸術振興】、【民心慰撫】の五つの中から選択する事で各ステを挙げることが出来ます。
ちなみに何をするにも当然金がかかりますが、現在アドラーは潮、奏、漣、朧以外の八家ものアマツを粛清した事で国庫に余裕があります。最も当然この資金は一時的なもの。血統派時代になおざりになっていた福祉関係に力を注ぐという事はつまり恒常的な支出が増えるという事ですからね。何とかするためには兎にも角にも【商業振興】を行い国を富ませないといけません。
また現状アドラーはカグツチさんという新西暦においては存在しないスパコンが存在する関係上、研究開発にバフがかかる仕様となっております。今回のルートではギルベルト君がプロジェクトスフィアを実行する前に阻止する関係上技術力に大幅バフがかかるイベントが発生しません。そうなるとジェイスさんが第三世代型魔星になる事が出来ず、神祖滅殺が成らずに神天地創世のバッドエンドとなってしまうので【英雄の落日】発生までは積極的に【商業振興】と【技術開発】をメインにたまに【文化振興】や【民心慰撫】を選択していきます。
【技術開発】のみを選択しないのは世の中は基本的に金によって動くからです。何をするにも金が要るのがこの世の中です。エスペラント技術によってガンガン領土が拡大していく事によってしばらくアドラーは好景気の黄金時代に突入しますが、ご存じヴァルゼライド閣下の崩御と共にその黄金時代は終了します。なのでヴァルゼライド閣下とカグツチさんが健在の間に出来るだけ【商業】と【技術】を伸ばしておくわけですね。そしてわかりやすく重要なその二つだけではなく何故【文化振興】を選択するかと言えば【文化】の値が高ければ高いほど他国との外交で有利になるからです。力によって他者を屈服させることは出来ますが、力だけで他者からの尊敬を勝ち取る事は出来ません。高い教養だとかと言った文化があればこそ他者からの尊敬を勝ち取る事が出来るわけですね。そして血統派のアマツが粛清された事で現在アドラーではそうした芸術に金を出すパトロンが一気に消えた状態なわけです。軒並み急成長を遂げていく中唯一【文化】だけは放っておくと低下していってしまうので定期的に【芸術振興】を行う事でそれを防ぐわけですね。【民心】はヴァルゼライド閣下が総統を務めている間は放っておいても下がらないんですが全くやっていないと「お高くとまったアマツ」と認識されて【英雄の落日】後面倒な事になるのでこっちも【文化振興】と同じ位の頻度でやっていきます。【農業】は【技術】が高いほど伸びやすくなるので後回しにする方が効率的です。イメージとしては【商業振興】→【技術開発】→【文化振興】→【商業振興】→【技術開発】→【民心慰撫】でローテーションしていく形です。
そして此処に来てお兄様が朧でも漣でもなく奏家の当主である事が活きます。というのも朧が武の名門で漣が文の名門なら、他の血統派のアマツが力を注いでいるのは商業だったり芸術だったりで、血統派のアマツの当主だった場合【商業振興】と【芸術振興】を選択した際にブーストがかかるからです。清廉な二家と違い俗なアマツだからこその利点という奴ですね。血統派のアマツスタートで副総統に就任するのは朧や漣スタートに比べれば難易度が高い分就任した後にこういうメリットがあるわけです。---まあそんな風に俗な連中だからアンタルヤとずぶずぶになって腐敗の温床になっていたし、芸術分野には気前よく金出す一方で平民がどれだけ死のうが気にも留めていなかったんだけどね。善きところは残し、駄目なところはきっちり改めさせるのがお兄様の役目です。ちなみにこんなNo.2は普通のトップだったら自分の権力の座を脅かす敵と認識されて粛清される可能性が高いので注意しましょう。持つべきものは話のわかる稀代の英傑なトップです。
そして例によって週に一日は自由コミュの時間ですので月に一度の頻度で総統と模擬戦したり、チトセネキと模擬戦したり、愛妻とイチャイチャしたりを固定枠として使い残り一枠をアオイちゃんだったり、おっちゃんだったり、妹だったり、未来の義弟だったりといった色んなキャラに割きます。
また副総統就任によってステータスの上限キャップが外れてEXへと到達する事が可能となりましたので何かと判定に使う事が多い【知力】がEXとなるまでひたすら得られる経験点を【知力】へと注ぎます。というのも当作におけるラスボスがギルベルトなのは以前からアナウンスしておりますが、ギルベルトが【英雄の落日】後暴走する前に止めるには【知力】をEXにしておく必要があるからです。そうでないと奴は何のかんのと追及から逃れてしまい、判明するころにはもう散々やらかした後となっているからです。お前の企みは全てお見通しだぞギルベルト!とやった上で真っ向勝負で撃破する事でギルベルト・ハーヴェスにタツヤ・奏・アマツこそがクリストファー・ヴァルゼライドの跡を継ぐ者だと認めさせることが出来るわけですね。ちょっとハードル高すぎんよ~~~。まあお兄様ならそのハードルをきっと超えてくれることでしょう。
「タツヤ、直截に問うがお前はハーヴェスの事をどう思っている?」
そんな具合にずっ友の話をしていたら、副総統状態でヴァルゼライドからの打ち明けイベントを経てヴァルゼライド閣下から「自分亡き後のアドラーを託す男」認定された為、ヴァルゼライド閣下とのずっ友に関する会話イベントが発生です。当然ですが色っぽい話では全くありません。そしてお兄様がギルベルトをどう思っているかと言えばそれは勿論ずっ友です。幼年学校で出会って以来のマヴですからねマヴ。
「そうか、確かにアレは傑物だ。軍略、政略、交渉術などあらゆる面に才を備えている。お前に対して向ける敬意にも疑念を差し挟む余地はない。お前たちの間に存在する友誼、それを否定するつもりは断じてないとも。だがそれでも他ならぬお前にこそ伝えておかねばならない、アレが紛れもなく俺と同じ
そうだねラグナロクでも散々disられていた極楽浄土を作るのがずっ友の目的であり本当の願いだからね。
「今は俺が手綱を握っている為その真意を奥底に秘めているが、もしも俺がカグツチと相討ちとなればアレは再び動き出すだろう。故にお前にはその時に備えておいて貰いたいーーーお前にばかり重荷を預ける事、申し訳なく思うがそれでもお前ならばこそそれが為せると信じている」
こんな感じで副総統に就任した状態でヴァルゼライド閣下に協力する道を選ぶとヴァルゼライド閣下はその主人公を自分が死んだ後の後事を託す後継者として見込んで色々と自分が死んだ場合の引き継ぎを色々と行っていきます。トップが居なくなった後のNo.2の運命って基本的にはそのまま自分がNo.1になるか、それとも失脚するかのどっちからしいからね。失脚したらずっ友が糞眼鏡と化して暴走をしてしまうので失脚するわけにはいきません。
そして此処でまたもやイベントが発生です。何が起きたかというとカンタベリー聖教国号令による対アドラーの大同盟です。まあ当然と言えば当然の話なんですが、他国だってアドラーの一強状態を手をこまねいて眺めていたわけではありません。加えてアドラーはヴァルゼライド閣下の台頭に伴い国に於いて長く君臨していたアマツの家の多くが粛清されました。アマツの家は大体遡るとイザナに行き着くと原作者直々に明言されたことからもわかる通り、この手の貴種が他国の貴種から妻を娶る政略結婚などは古今東西良くやっている事です。当然粛清された血統派のアマツは他国のアマツとある種の親戚筋になっているわけです。外国からしてみればそりゃあアドラーで起きた事がいつ自国で起きるか気が気じゃないわけです。そして聖教国の頂点たる神祖も当然のようにアドラーを危険視しています。結果、カンタベリー号令の下対アドラーの大同盟が成立。軍事帝国アドラーは最大の危機を迎えたーーーというわけです。まあでも皆さまお察しの通り、これはヴェンデッタ以前の出来事です。そして今アドラーのトップに居るのは常にアドラーに勝利と栄光を齎してきた鋼の英雄クリストファー・ヴァルゼライドです。後は……わかるな?
「それでは留守中の事は全て副総統へと一任する。副総統の言を俺の言葉と思うように」
というわけで鋼の英雄クリストファー・ヴァルゼライド、自ら親衛隊であるアリエスを率いて出陣です。アリエスだけではなくチトセネキ率いる天秤を筆頭に多くの部隊が同行します。全盛期のナポレオンのように軍事帝国アドラーは新西暦最強~~~!!!って感じで周辺諸国をガンガンぶっ飛ばしていきますので安心して留守を守りましょう。アリエス所属だったガニュメデス君は多分この辺の戦いで死んだんだろうね。当然総統の副官であるアオイちゃんも同行していますし、みんな大好きクリストファー・ヴァルゼライドの正当なる後継者ジェイス・ザ・オーバードライブ中佐も参加しています。何の心配も要らない面子なので素直にお兄様は内政に勤しんでおきましょう。世の中金だ!金だ!!!あ、そんな事を言っていたら包囲網を形成していた国の一つの首都が陥落しましたね。相手がマジすんませんでした……と詫び入れて来るので詫びを入れてきたら寛大な心で許してあげましょう。それが勝者の度量というものです。ちなみに誠意とは言葉ではなく金額です。誠意のこもった詫びであれば許しますが、舐めた態度を取るようであればそのまま潰します。
ーーーというわけで今回は此処まで。ご視聴ありがとうございました。
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「おまえら!軍事帝国アドラーは!!!」
「「「「新西暦最強!!!!!!」」」」
部隊を率いる指揮官ジェイス・ザ・オーバードライブの張り上げた声に呼応して兵士達は叫び声で以て応える。その瞳には自分達を率いる偉大なる英雄に対する
「そうだ俺たちはそんなアドラーの軍人だ!良いかお前ら、俺たちがもしもピンチになれば総統閣下は必ずや俺たちを助けに自ら前線へと駆けつけるだろう!!!あの方はそういう御方だ!だがお前達!!それで良いと思うか?総統閣下に守られるような不甲斐ない様で本当に良いと思うか!?」
「良いわけがねぇ!」
「そんな無様晒してたまるか!」
「そうだ!俺たちは英雄に守られる存在じゃねぇ!英雄の背中に続いて“誰か”の明日を守る為に命を賭けると誓った不死身の勇者だ!!だから気張れよお前ら!!アドラーは英雄頼りの国じゃねぇって事をいっちょ見せつけてやろうじゃねぇか!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」
ジェイスの言葉に呼応して兵士達は怒号のような雄たけびを挙げる。その雄たけびは英雄のカリスマだけではないジェイスという男の持つ将器を証明する光景でもあった。ジェイス・ザ・オーバードライブは底辺から這い上がった男だ。故に当然のように正規の士官教育を受けておらず、彼なりに努力はしているものの参謀としての適性はほとんどないと言って良い。故に師団以上の大軍を指揮する能力は低い。だが反面前線指揮官として見た場合の彼は数多の人材を擁するアドラーでも一、二を争う実力者と言って良い。何故ならば彼は知っているから。軍を構成する限られたエリートではない平凡な兵士の気持ちが。誰にも認められず親にさえ褒められる事がなく、軍に行くしかなかった者たちの心を彼は理解しているのだ。
「そしてその上で一人でどうしようもねぇ時は遠慮する事はねぇ、こう叫べばいい!頼む、我らが戦友よ――オレを助けてくれってな!俺は絶対にお前たちは見捨てねぇ!だからお前らも俺を助けてくれよ」
先ほどまでとは打って変わったおどけた態度で告げられた言葉に兵士達の間に笑い声が広がっていく。だがそこに上官を侮るような態度は皆無であった。
「アドラー万歳!!!」
「「「「アドラー万歳!!!!!!」」」」
そうして想いを一つにしてジェイス・ザ・オーバードライブ中佐率いる勇者の軍団は行動を開始した。全ては“誰か”の明日を守る為に。
総指揮官:クリストファー・ヴァルゼライド
副官:アオイ・漣・アマツ
遊撃部隊指揮官:チトセ・朧・アマツ
切り込み隊長:ジェイス・ザ・オーバードライブ
お兄様は留守番です。エスペラントじゃなければ過労死している労働量だけどお兄様はエスペラントで耐えられる労働量なのでヨシ!