タラララー新西暦1013年7月。東部戦線フランクフルトの帝国軍基地に幼年学校を卒業したばかりの15歳の士官が二人着任した。タツヤ・奏・アマツとギルベルト・ハーヴェス。それは二人の長き戦いの始まりだった。次回新西暦英雄伝説外伝東部戦線第一話邂逅。友よ覚えているか、あの戦いの日々を。
といった感じでついにタツヤお兄様の戦いの日々が始まります。
まあ新西暦英雄伝説の主人公どう考えてもヴァルゼライド閣下の方なんですけどね。お兄様は銀英伝で言うならミッターマイヤー辺りのポジションでしょう。ちなみに幼年学校を卒業したお兄様のステータスは現状こんな感じです。
攻撃力:C
防御力:C
敏捷性:C
技量:C
精神力:A
知力:A
幸運:B
精神力と知力がないと東部戦線には行けない為重点的に鍛えましたが、それ以外は基本カリキュラム任せだったのですごく真っ平らな状態ですね。ちなみにランクだけ見せられてもいまいちどの程度のレベルかが実感し辛いと思うのでステータスのランク毎の大まかな基準も紹介します。
E:アマチュア
D:専門の訓練を受けたプロフェッショナル
C:精鋭
B:ゾディアック副隊長級
A:ゾディアック隊長級
AA:帝国内で屈指と称されるレベル
大体こんな感じです。当然同じランク内でもギリギリAに満たないレベルのBとギリギリCよりは上のBとがありますので差はあります。AAA以上についてはもうとにかくフィーリング的にヤベェ領域だと思ってもらえば良いです。ちなみにヴァルゼライド閣下の代のゾディアック隊長は帝国内屈指のステを持つ人が結構ゴロゴロ転がる事になりますが、まあその辺はあくまで参考程度に思って頂ければ結構です。なのでタツヤお兄様は既に精神力と知力ならばゾディアック隊長が務まるクラスとなりますね。うーんこの15歳。うぷ主が15歳のころと言えば、まだ自分がエリュシオンに住まう資格がある類の人種だと根拠のない自信に充ち溢れていた頃でした。お兄様は既にガチでエリュシオンに住まう資格がありますね、これ。まあお兄様はエリュシオンを否定しましたが。
ちなみにステータスですが上がれば上がるほど当然のように上がりにくくなっていきます。50点の科目を80点にするよりも80点の科目を90点にする方が難しいとまあそういうアレですね。エスペラントになった後は攻撃力、防御力、敏捷性は基準値と発動値のランクに応じて当然全て補正がかかります。この際原作ではゼファーさん位しか基準値と発動値の落差でのたうち回っている人が居ない為いまいち実感し辛かった『基準値と発動値の落差が大きいほど体への負荷と反動が大きくなるため発動値は高い程良いというわけではない』という説明ですが、実際に発動値に移行後は基準値と発動値の落差に応じてHPが減っていくので大分実感しやすいようになっております。基準値と発動値の差が3もあるとマジで毒か何かを喰らった級の勢いでゴリゴリHPが減っていくので、総統閣下、本気おじさん、ブラザーの三人がおかしいだけでゼファーさんの反応が正常なのだという事が良くわかります。馬鹿にしてすまんかった。
さて実は先ほど二人着任したというナレーションを入れましたが、実は新西暦998年~新西暦1005年生まれのアマツ家の嫡子に設定して配属先をアリエス以外にした場合ある人物が実家に護衛として派遣されます。そのある人物というのは
「お初にお目にかかります。タツヤ・奏・アマツ様。私の名前はクロウ・ムラサメ、これよりこの身は貴方様の身を守る盾であり敵を討つ為の剣となります。どうぞ貴方様の忠実な道具として扱って頂ければ幸いです」
そうですこのお方新西暦のトシローさんことクロウ・ムラサメです。ちなみにトリニティ時は大尉ですがこの時代は軍曹です。というのもムラサメプレイをすればこの辺よくわかるのですが、ムラサメは主の剣となるべく幼年学校に通う事もなくひたすらに実家で剣技を磨きます。そして攻撃力、防御力、敏捷性が全てB以上、技量がAA以上になってようやくムラサメを名乗りアマツの家へ派遣されるようになります。本来であれば別の家へと派遣されるはずだったのが、可愛い息子が最前線に行くという事でパッパがそのコネをフルに使って手を回してくれたというわけですね。サンキューパッパ。ちゃんと親孝行をしてこの恩をお兄様は返すぜ。
ご存じの通りムラサメ大尉ーーー今はまだ軍曹ですがファンの間ではこの呼称が定着しているので以降基本的にはこの呼び方で呼ばせて頂きます、は残念ながらエスペラントにはなれない為、大虐殺時に共に戦うことは出来ませんが、それでもエスペラントが台頭するまでは存分にその力を振るってくれます。それだけではなく主君であるお兄様からの頼みや命令については基本絶対服従ですので、ムラサメの剣技を教えてもらい技量を飛躍的に伸ばすことが可能です。やっぱり暗殺任務とかするよりも教官が天職な気がしますね、ムラサメ大尉。
とりあえず此処では「肯定」を選択した上で「燃」を選びます。というのもムラサメは主の剣であることを誇りとしている一族です。それを否定して友誼を求めても戸惑わせるだけですし、ある意味では彼らの生き方を侮辱する行為となってしまうからです。上に立つものとして優しさと馴れ合いをはき違えてはいけないという事ですね。これが例えばあくまで主君の身の回りの世話をする為に派遣されたキリガクレだったらアヤさんに対してナギサちゃんがしたみたいにそういう態度も問題ないんですけどね。タツヤお兄様は奏家の次期当主でありやがては何千何万という数の部下を従える立場になるわけですから、天真爛漫な妹のようには行きません。
「は、御身に絶対の忠誠を」
ムラサメやキリガクレの人間は基本的にアマツの人間にはこう言いいますがそれでも当然ながら道具ではなく人間です。人間である以上心があります。真の意味で主君足るに相応しい人物であることを示す事で彼らの表面的なものではない真の忠誠を獲得することが出来ます。そして真の忠誠が芽生えた際にキリガクレであれば【キリガクレの献身】、ムラサメであれば【ムラサメの忠義】をそれぞれ獲得して主君の命に基づく行動に対してバフがかかるようになります。なのでムラサメ大尉から真の意味で主君と認められる日を目指してタツヤお兄様には頑張って頂きます。
ーーーまあそれってつまりムラサメ大尉にとってはエスペラントの誕生によって「この方の為に生涯この剣を振るうのだ」と誓った主君に戦闘力で上回られてしまうというムラサメとしての誇りが原作にも増して粉々に砕け散る展開が待っているという事なんですけどね。エスペラントなど何するものぞと思おうにも、他ならぬ主君が到底生身では勝つことなど不可能な帝国最高峰の完成度を誇るエスペラントになってしまうというこの絶望。あまりにも残酷で辛い現実でしょうが、クロウ・ムラサメならばその挫折と絶望の果てに灰と光の境界線に至ってくれると信じましょう。
「よくぞ来てくれた奏少尉。自らこの激戦区である東部戦線を志望した君の持つその愛国心に心よりの敬意を払おう」
というわけで奏家嫡男と言う事で一介の少尉でありながら現在のバルゴ隊長が直々にお出迎えしてくれました。ちなみにこのカイト・彰・アマツ中将ゴリゴリの血統派です。歴とした貴族であるギルベルトでさえ、表面的にはそれなりの態度をとっても内心ではアマツでないので見下しているレベルです。当然貴族でさえない平民に対しての態度はお察しレベルです。ただ能力自体はきっちり知力がAAあります。決して家柄だけで今の地位を手に入れたわけではないという事ですね。基本的に血統派時代のゾディアック隊長はそんな感じです。アマツの血筋の人間は新西暦に於いて優れた才を持つ法則があるだけあって能力自体は優秀です。ただ貴族じゃない者を同じ人間ではなく家畜か何かだとしか思っていないだけです。致命的ですね。やっぱり総統閣下って偉大な英雄だわ。この後長々と血統派の隊長としての訓示を述べてくれますのでその間に今後の成長方針を説明させて頂きます。
今後の方針ですが防御力については意図的には余り上げません。というのも通常の敵ならばいざ知らずアスクレピオスの大虐殺で相手取るマルスさんの星辰光は防御貫通攻撃になり、防御力を鍛えても余り意味がありません。重要なのはその攻撃を躱したり、捌いたりする為の敏捷性と技量、そしてうぷ主のプレイヤースキルになります。ーーーまあ後々戦う事になるギルベルトの星辰光を防いだり躱したりするのは超絶技量を持つプレイヤー以外は実質不可能で防御力で耐える以外の道がないから後で苦労することになるんですが、それはマルスさんとウラヌスちゃんを撃破してから考えるべき事です。まずはアスクレピオスの大虐殺を乗り越えることを第一に見据えます。
話を戻しますが魔星はエスペラントよりも頑丈ですので、ダメージを与えるためには一定以上の攻撃力が必要になります。総統閣下と並び立って魔星を退けたとみんなに思ってもらうには一定値以上のダメージをマルスさんとウラヌスちゃんのどちらかあるいは両方に与える必要がありますので、これも必須です。
ちなみにタツヤお兄様のステだとマルスさんとの相性はそこまで良くないですが、逆にウラヌスちゃんとの相性はいいです。干渉性と拡散性が両方ともAでかつ炎の星辰光なのでウラヌスちゃんの星辰光を相殺して周辺被害を大分減らすことが出来ます。なので総統閣下登場までは基本ウラヌスちゃんの攻撃を星辰光で相殺して被害を抑えながら、マルスさんの攻撃を(うぷ主がその拙いスキルを総動員して)頑張って躱して、ヴァルゼライド閣下が来たらマルスさんの相手を閣下にお任せしてタツヤお兄様はウラヌスちゃんの相手をするという流れになるでしょう。お兄様ならばきっとパチモンに真のアマツの誇りというものを叩き込んでくれるはずです。
幸運に関しては意図的に鍛えられる類のステータスではないので成り行きに任せます。ちなみにアッシュの幸運は当然のようにEでゼファーさんの幸運はEX(単純に運が良い悪いといった意味合いでくくれない運命力の強さという意味合いでのEX)に設定されています。同じ主人公の癖に放っておくと死んでしまいそうな儚さと殺しても死にそうにないしぶとさ、この格差は一体何なんでしょうか。
「さて以上が私の訓示になるが、私の話は理解できたかね?」
そうこうしているうちに長ったらしいスキップ不可の訓示が終わりました。此処はマジレスしたい気持ちをぐっと抑えて「肯定」と「冷」を選びます。何せタツヤお兄様は未だ初陣さえも済ませていない新米少尉なのに対して相手は栄えあるゾディアック隊長であり中将。地位も積み重ねた実績も余りに違いすぎます。臥薪嘗胆の気持ちで此処はとりあえず頷いておきます。軍隊は基本上官に絶対服従です。胸の情熱を消さないように心掛けながらしばらくは面従腹背です。
---ちなみにバルゴへと配属されて精神力がA以上あるタツヤお兄様ならば平気なのですが、それ以外の部隊に配属されて【光の信奉者】等の光系統のスキルを所持していない場合だと定期的に精神力によるレジスト判定が発生して、失敗するとあっさりと血統派に染め上げられてしまいます。これは例え【真に高貴たる者】を持っていたとしてもです。特に外敵とドンパチすることがなく血統派のお膝元である帝都駐屯のアリエスの所属になった場合この判定がより厳しくなります。高潔な理想を腐らせず持ち続けて、それを実現させるために努力し続けることが出来るのは一握りの存在、原作に於いて散々言及されていた事ですね。まあ染め上げられてもヴァルゼライド閣下と接する事で再びその志を取り戻す事も出来るんですが、その場合はもれなく【光の信奉者】がセットでついてきます。多分マイルド本気おじさんみたいなノリでしょうね。多分総統が総統になった後は美談および総統閣下の伝説の一つとして親しまれることになるのでしょう。本当にヴァルゼライド閣下は魔性の男です。
「うむ、これからの君の活躍に期待している」
おう今のうちに精々我が世を謳歌しておけよ。もう15年後には今お前がスラム上がりの塵屑って見下している人が総統の座に就くからよ~~~。
──といったところで今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
いよいよ次回、皆さまお待ちかねのあの方が登場です。さて一体何人のタツヤお兄様が光にその目を焼かれて帰らぬことになるかな(遠い目)
カイト・彰・アマツ氏の登場ですがこちら作者の生野の梅猫酒様にはご了承を頂いております。生野の梅猫酒様ありがとうございました。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。