【完結】シルヴァリオサーガRPG実況プレイ   作:ライアン

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そしてお前に次はない

 

 おはこんにちばんわ。中二バトルゲーが原作のRPGなのに戦闘せずに事務作業ばかりやっている主人公が往く話を今日も続けていきたいと思います。さて参謀として毎日事務仕事をして3ヵ月に一度は実家へ帰りを繰り返すこと四回ーーーつまり東部戦線に来て一年が経過しました。ずっ友ギルベルト君は尊敬する英雄と一緒で毎日楽しそうです。幼年学校時代からの友人としては少々妬けてしまうね。さてそんなずっ友ギルベルト君が大活躍によって大尉になった事で、お兄様もセットで大尉になりました。

 不公平な感じがするし、お兄様の出世には実家の威光が働いているから実際不公平なんだけど、まあ事務作業だって大切な仕事で、お兄様はそれを幼年学校次席卒業(ギルベルトが居ない代なら普通に首席)だけあってきっちりこなしているからね。上に行けば行くほどこういう事務作業とは無縁ではいられないから、基本ゾディアックの副隊長、隊長といった地位の人たちはそれに見合った知力のステも持っているんだろうね。原作だとバトルがメインだけど、ゾディアックの隊長はみんな数万人単位の部下を抱えているからね。その辺のスキルが完全にザルで、ガチで強さだけで天秤の副隊長まで上り詰めたゼファーさんは割と例外的な存在だと思うよ。

 というかゼファーさん、その辺の方面の能力はかなりザルっぽいから、そりゃ鉄火場に放り込む位しか上に立つ人としては使い道がないよね。まあこの辺は教師に恵まれたとは言え軍務こなしながら学んだヴァルゼライド閣下とおっちゃんがヤバいだけで、ゼファーさんみたいなノリがスラム出身者としてはスタンダードなんだろうけどね。

 ちなみにこの一年の間せっせとヴァルゼライド閣下やムラサメ大尉と手合わせしていたおかげで技量と敏捷性がBになったよ。そして12人のお兄様が光に焼かれて旅立ったよ。シズルさんが恋人になって【アマツの愛】のスキルを入手するまでに一体何人のお兄様が光に焼かれる事になるか、考えるだけで頭が痛くなってくるね。

 

さてそんなルーティン化しつつあった東部戦線での日々にも大きな変化が訪れました。というのも現状バルゴは主にアンタルヤとドンパチしていたんですが、此処にきてカンタベリーがアンタルヤと手を組んで横から思いっきり殴り掛かって来ました。これは東部戦線に赴任して一年経つと起こる強制イベントです。多分神祖がヴァルゼライド閣下の存在に気付いて「あ、こいつ光狂いだわ」となってまあこんな程度でつぶせるとは思えないけど潰せたら儲けものだよねって感じで潰しに来たんだろうね。そして横合いから思いっきり殴られた形になった事で戦線の再構築が間に合わず、第六東部征圧部隊・血染処女(バルゴ)は第八東部駐屯部隊・猟追地蠍(スコルピオ)と合流すべく、スタコラさっさと撤退を図っていたわけなのですが、此処で大ピンチ。()()()()()()()()()()を喰らい、護衛の兵士を一気に減らされてしまいましたとさ。以上、状況説明は終わりです。端的に言って、大ピンチだね。

 

「おのれ……このままでは……!」

 

 いつも余裕に満ちていたカイト隊長も流石にピリピリしているよ。

 他の参謀の面々も青い顔しちゃっているね。まあここにいる方々は基本最前線で切った張ったするようなこともなく基本参謀としてのエリート街道を歩んでいた貴族ばかりだからね。此処で選択肢が浮上しますので「自分がムラサメ伍長と共に囮役になります」を選び「冷」を選んでおきます。囮役には勿論お兄様が行く。他の貴族の士官共には囮役を買って出る胆力とやってのける力がない。

 

「何?いや、しかしそれは……」

 

 カイト隊長の頭が高速で回転しだしているね。この選択肢は司令部配属状態のアマツの人間にしておくと発生します。というのも現在のアドラーに於いてアマツは貴族ですので、生かして捕えれば身代金を実家からがっぽりせしめることが出来ます。そんなわけで現在絶賛追撃中のアンタルヤの傭兵軍団を食いつかせるには格好の餌というわけだね。きっと傭兵たちにはお兄様が歩く特別ボーナスに見える事でしょう。

 

「よろしい……君がそこまで言うのであれば君に任せよう奏大尉。生きて帰った暁には必ず君の献身と功績には厚く報いることを約束する」

 

 というわけで護衛のムラサメ大尉と一緒に囮役をお兄様が務める事となりました。ちなみに此処で自分から提案しないとカイト隊長やら戦闘では役立たずの他の貴族士官の皆さんを守りながら戦わないとならなくなるので、こっちの方がぶっちゃけ楽です。さらに諸々のリターンもこっちの方が美味しいので基本的にこっちを選んでおくのがお得です。

 

「タツヤ様……御身は必ずや私が命に代えてもお守り致します」

 

 ムラサメ大尉が嬉しいことを言ってくれますが、まだこんなところで死んでもらっては困るので選択肢の中から「命に代えてもでは駄目だ」を選び「燃」を選んでおきます。

 

「……承知いたしました。生きて御身を守り抜いて見せましょう」

 

 はい、此処からは押し寄せてくる傭兵をしばらく足止めする作業になります。基本的にエスペラントになっていない時期は調子に乗っているとあっさり死にますが、流石にこのモブ軍団相手に後れを取るほどにうぷ主のプレイヤースキルも低くはないので、此処はアナキン的な攻撃重視の戦闘スタイルで積極的に敵をやっていきます。というのも、そうでもしないとムラサメ大尉がサクサク敵を斬り殺していってしまい経験値をほとんど得られないまま戦闘終了となってしまうからです。まだ完全な完成には至っていないものの、ワーグナー相手に「安心できるな」と言い放てる化け物だからね。特別ボーナスに目がくらんで調子に乗っている状態のモブ傭兵なんて敵じゃないよ。

 この際、精神力がEだと童貞を捨てたショックでしばらく錯乱状態となり、Dの場合もステにしばらくデバフがかかります。敵の攻撃をクリティカルで喰らった場合、精神力がD以下だと硬直状態となり、HPが半分以下になるとステータスにデバフがかかりだします。この際精神力に応じてそのデバフ具合が軽減され、精神力B以上の場合はデバフがかからずに戦闘が出来るといった具合に精神力による判定がしょっちゅうありますので、とりあえずどんなプレイをするにしても精神力をB以上にしておくのが基本的には安パイです。お兄様の精神力はAなので一切支障を来しません。

 

「タツヤ様、もうよろしいでしょう。我らも撤退すべきかと」

 

 と言っている間にとりあえずモブ傭兵軍団の相手が終わりましたが、此処でボスキャラが現れます。

 

「へぇ、中々出来る奴が居るみてぇじゃねぇか」

「もう一人の方はもしやとは思うが、アマツかな?こいつは良い、生かして捕えれば身代金でがっぽり稼げる。アドラーのお貴族様方は兵士が何千人死のうが気にも留めないが、自分たちの身内が捕まったら大騒ぎするからな」

 

 はい、わざわざ明らかにモブ顔とは違う顔グラが用意されているのでお分かりだと思いますがこの二人は先ほどまでのモブ傭兵とは一味も違います。歴としたアンタルヤの異名持ち(ネームド)コンビです。

 

「タツヤ様……私が足止め致します。どうかお逃げください」

 

 ムラサメ大尉の態度もさっきまでと違い余裕がありませんね。ですが此処でお兄様が逃げると師匠が死んでしまうので「否定」と「燃」です。

 

「しかし……!」

 

 ムラサメ大尉もそう簡単には引きません。ムラサメ大尉は死ぬことよりも自分がムラサメとしての本分を全うできないこと、自分の理想通りにいきれないのが何よりも嫌という人だからね。主君であるお兄様を此処で守り切れなかったら、それこそ死んでも死にきれないからね。なので此処は先ほど熱い思いはぶつけたので「冷」を選択します。貴人には時として臣下を捨て駒にして逃げねばならぬときがありますが、今はまだその時ではありません。お兄様の溢れる知性による説得炸裂です。

 

「……承知いたしました。すぐに目前の者を片付けて援護に向かいます。どうかそれまでその身を守る事だけをお考え下さい!」

 

 というわけで戦闘開始です。今回の敵はネームドだけあってさっきまでのモブ傭兵とは桁違いの強さになります。幸いより強い方はムラサメ大尉が引き受けてくれますが、お兄様の相手もスペックが知力以外ほぼほぼオールBに設定されており、現状のお兄様より格上です。なので此処はムラサメ大尉の忠告通りに自分の身を守ることを第一に考え、オビワン的カウンタースタイルで耐えしのぎます。フハハハハ、このタツヤ・奏・アマツが一体普段誰とやり合っていると思っているのだ。あのギルベルト・ハーヴェスとクロウ・ムラサメ、そしてクリストファー・ヴァルゼライドだぞ!ネームドだかなんだか知らんが、原作では存在さえしていなかったかませにやられるような器ではあ、ヤベ。一発良いの貰っちまった。

 だけど大丈夫!お兄様は精神力A以上あるので、スタン状態にはならない。このタツヤ・奏・アマツに攻撃を喰らったことによる精神的動揺はないと思っていただこう!とか言っている間にまた一発喰らってしまった。ついにHPが半分になって黄色くなってしまった。でも大丈夫、お兄様の精神力はA以上あるのでステータスにデバフはかからない。このタツヤ・奏・アマツに痛みによる戦闘行為への支障はryうお、ヤバい、流石にこれ以上喰らうのは不味い。此処で死ぬのはあまりにもダサい。うおおおお死んでたまるか死んでたまるかあああ

 

「……大したものだな、それほどの手傷を負いながらもまるで怯むことなく戦い続けるとは。こうして剣を交えればお前がどれほどの研鑽を重ねているかもわかるというもの。生け捕りにして儲けるつもりだったが予定変更だ。そちらの国にはただでさえ怪物のような男が現れたというのに、お前のような奴にまでそこに加わられては敵わん。この場できっちりと仕留めさせて貰うとしよう」

 

 あ、ヤバい。ギアが上がったうおおおヘルプミー、ヘルプミームラサメ大尉!早くそっちの敵片付けてこっちの援護に来てくれええええええええええ。

 

「クク……ハハハハ……こいつは参った。世の中上には上が居るもんだな。ああ、いい戦場だった」

 

 あ、そんなことを言っていたらムラサメ大尉が見事敵を撃破してくれました。ムラサメは新西暦最強の剣士。はっきりわかんだね。ただし星辰光は勘弁な!

 

「エルンスト!?」

 

 おっと此処で相方がやられたことがよっぽど予想外だったのかチャンス到来。フハハハハ、戦友の死に動揺して隙をさらしたのがうぬの敗因よ!ーーーそしてお前に次はない!喰らえ相方の死に動揺したところに漬け込む卑劣斬り!はい、これで敵の足が止まりましたので後はムラサメ大尉と一緒に袋にします。

 

「タツヤ様、十分に時間を稼ぎました。いい加減我らも撤退するとしましょう」

 

 というわけで危うい場面もありましたがこれにてイベントは終了です。

 経験値もがっつり稼げてムラサメ大尉の好感度も稼げて、ついでに彰隊長の信頼度もがっつりと稼ぐ事が出来ました。まあそれってつまり東部戦線でアドラーが大分ピンチな状況になってしまったという事なんだけどね。大丈夫、僕らにはヴァルゼライド閣下が居る。多少の後退はすぐに取り戻せるさ。

 

 というわけで今回は此処まで。ご視聴ありがとうございました。




ちなみにずっ友ギルベルト君が今回の光景を見ていた場合当然のようにタツヤお兄様のエリュシオンポイントが大幅加点されます。
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