【完結】シルヴァリオサーガRPG実況プレイ   作:ライアン

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主人公たるものヒロイン以外とやってはいけない

 おはこんにちばんは。未だにエスペラントは疎か妹であるナギサちゃんも誕生していない状態ですが、今日もタツヤお兄様のお話を続けていきたいと思います。さて前回の功績によってタツヤお兄様は少佐へと昇進し、同時に何だかカッコいい外套も支給されました。同じアマツだけあってカイト隊長もちゃんと有言実行で功績に報いてくれたみたいだね。多分これがヴァルゼライド閣下やおっちゃんのようなスラム出身者だともっと渋い報酬になったんだろうね、「嘆かわしいこれでは勝者が哀れだろう」ってずっ友が評しそうだね。

 ちなみにこのゲーム、HPが赤ゲージにまで削られると相応の重傷を負ったという扱いになりエスペラントになるまでの間は治療の為に一週間、行動不能になります。そしてお兄様の場合はモンペが怒り狂い実家に強制送還になり、ムラサメ大尉が「この役立たずのナマクラが!」と罵られるイベントが発生します。なので前回HPが黄色になるまで削られたのは割とガチで危なかったです。基本的に今回の場合はカイト隊長ももみ消しに奔走する側なので、もみ消しが不可能な重傷でも負わない限りはお兄様が負傷したという情報は実家に伝わりません。カイト隊長には貸しを作った形だね。

 

「いやはやついこの間大尉に昇進したばかりだったというのに早くも少佐とはな、どうやらついに追い抜かれてしまったようだな我が盟友」

 

 そんな事を言っていたらずっ友が話しかけてきました。此処は「否」と「憂」を選びます。今回の昇進に関してはともかくそれまでに関しては間違いなくアマツの家の嫡男としての威光が働いた結果だからね。素直に喜べません。

 

「いやいやそう卑下する必要はないさ。君の昇進に関しては君の持つ能力に対する評価としては至って正当なものなのだから。戦いというは何も直接敵と斬り結ぶばかりではない、適性も考えずに旧暦の第一次大戦時のとある国家のように高名な科学者を兵卒として送り出した挙句死なせるような真似をしてはまさしく人材の浪費というべき愚行だろう---まあ確かに他者に命を懸ける事を強いておきながら自らの命を懸ける気概が無い者は個人的にはどうかと思うが、君はそうではないだろう?

 タツヤ、我が誇るべき盟友よ。君が隊長たちを逃がすべく自ら囮役を買って出たという事は既に私も聞き及んでいるところだ。重ねて言うがそれは君の為した功績に対する正当な評価だとも。故に君が私に対して負い目めいたものを感じる必要など何一つとしてないさ」

 

 あからさまに実家のコネパワーが働いて出世している奴に階級で追い抜かれたのにその事をまるで気にしておらず素直に友人の出世を喜べるなんて、なんだギルベルトっていいやつじゃん!

 真面目に典型的な選民主義のガチガチの能力主義者で『正義の味方』を目指しているだけあって、極一部の能力と気概の双方を兼ね備えた選ばれしものにとっては本当に公明正大な好漢なんですよね、ギルベルト。特別枠にはなれなかったもののそれでもお兄様は現状ギルベルトの中で間違いなくエリュシオンポイントをヴァルゼライド閣下に次ぐレベルで獲得しているポジですので、ダダ甘ですね。まあ基本物語の主人公張れるような奴は選ばれた一握りの存在ですからね。こいつが厳しいのは主人公やメインキャラになれないうぷ主のようなモブに対してです。

 

「それに君が彰隊長の信認を得てくれたのは()()にとっても()()というものだ。その調子で是非とも君にはそのまま血統派の中枢にまで食い込んでもらいたい」

 

 おやギルベルトの眼鏡が怪しく光り出しましたね。悪い事考えてますね、これは。此処は「肯定」と「燃」を選んでおきます。ツーと言えばカーで通じる仲、それがタツヤお兄様とずっ友ギルベルト君の関係性です。二人は生涯の友であり同志、この二人が道を違える事なんてないってはっきりわかんだね(フラグ)。

 

「ーーーああ、全く以て君という友と幼年学校時代に巡り会えたのは私の人生における大きな幸福だったよ。君が後方に居てくれると思えばこそ私も心置きなく我が英雄と共に戦場を駆け抜けられるというものだ。私の場合はもはやそういうやり方で以て食い込むのは不可能だからね。後悔はしていないが、いささか短慮だったかと反省もしているところさ」

 

 もうこのころになるとギルベルト君は散々ヴァルゼライド閣下の昇進とかを熱心にカイト隊長に直談判したりしたことでそういう面従腹背、さも自分も血統派の一員のように見せて懐に食い込むムーヴは難しくなってしまっています。多分「あなたほどに完璧な存在はこの世に居ないと思うのだが……」なヴァルゼライド閣下に会ったことで浮かれモードだったんだろうね。ギルベルト君も様々な経験を経た事で原作のあの余りにも可愛げが無くて隙のない「それも想定の内だ」な糞眼鏡として完成に至ったという事なんでしょう。光の亡者の恐ろしさは一分一秒も無駄にすることなく成長していくその成長性だからね。色んな経験をしてバルゴ隊長にまでなったギルベルト(37)とまだ新米士官の頃のギルベルト(16)を比較したらそりゃ後者の方はまだまだ未熟で当然なわけです。のちにアドラー有数の頭脳の持ち主として副総統閣下になる予定のお兄様も現状はまだ知力でカイト隊長に及んでいませんしね。

 

 話を戻しますがそんな「僕は血統派です」主張がもう割と無理があるギルベルト君と違って、お兄様は光の信奉者も獲得しておらず、潮の家の息女とも交流を深めている奏の家の嫡男なので、偽装としてはバッチリです。この間の一件でカイト隊長の信頼も獲得したしね。熱血キャラの割に糞眼鏡もご満悦な滅茶苦茶したたかな立ち回りしていて、味方にするとめちゃ頼もしいけど敵にするとすごく厄介だねお兄様。

 とりあえずギルベルト君が珍しく落ち込んでいるので此処は「否定」と「燃」を選んでおきます。功績に対してあまりに不遇なヴァルゼライド閣下やアルバートのおっちゃんをその功績に相応しい報酬を与えるようカイト隊長に談判したこと、それ自体は決して間違ってなんかはいないぞと励ます感じですね。

 

「ありがとう、君にそう言ってもらえると救われたような気分になるよ。未だ我らが目指す未来は遠いが、それでも共に頑張っていくとしよう」

 

 そんなわけでお兄様は今後も最前線でギルベルトがヴァルゼライド閣下と肩を並べて無双している傍らしばらくは血統派に潜む獅子身中の虫となって、来るべき時が来るまでの間地道に実績を積み上げて出世していきます。最前線で無双してスラム出身ながら総統にまで昇り詰める事になるヴァルゼライド閣下とエリート街道を順当に歩んでいき副総統にまで昇り詰める事になる正当なアマツの血を引くお兄様、改めて対照的な二人ですね。まあお兄様もエスペラントになった後は最前線で絵に描いたような無双をすることになるんだけどね。何せお兄様の星辰光とエスペラントとしてのステータス、あからさまに集団の殲滅に向いているからね。

 

「やあ傷の具合はどうかね、奏少佐」

 

 そうしてずっ友との心温まる交流が終わった後はまた上官との寒風吹きすさぶ交流です。まあカイト隊長自身は奏の嫡男である事に加えて、この間殿引き受けたことで大分お兄様の事を信頼し始めているけどね。アマツに非ずんば人に非ずだけど、逆に同じアマツに助けられたならそれなりに感謝はするという事です。とりあえず「肯定」と「冷」を選び問題はない事はアピールしております。

 

「それは何よりだーーー約束通り君のその功績に報いる意味で少佐へと昇進させた。知ってはいるとは思うがこれは如何に君が栄誉ある奏の家の嫡男とは言え、そうそうある事ではないのだよ。尉官から佐官、佐官から将官へと昇進させる場合には相応の手続きを要するものだからね。その辺りから私がいかに君の功績を高く評価したかを感じ取ってくれると嬉しい」

 

 恩着せがましい事を言ってますが此処は素直に大袈裟な位に喜んで恩に感じているように見せるべく「肯定」と「喜」を選んでおきます。イザナさんがルーファス君に語っていましたが上の人間からすると地位、金、名誉、女といったもので喜ばない高潔な聖者よりもそれで喜んでくれる俗物の方が扱いやすいものだからね。

 

「うむ、そうして喜んでくれるならばこちらとしても多少無理をした甲斐があるというものだ。今後とも君とは同じアマツとして良き関係を築いていきたいものだ。ああ、それと君の女の好みはどういうものかな?君が良ければ相応の相手を見繕って用意するが」

 

 そんな事を言っていましたらガチでカイト隊長がわかりやすい餌を用意してきましたね。いくらそういうので喜ぶ分かりやすい奴と思わせておいた方が良いとはいえ、此処で飛びつくのはお兄様ではありませんので「生涯を共にすることとなる伴侶以外と契る気はありません」と「冷」を選んでおきます。新西暦で童貞を適当に捨てては英雄になれない。そうあの世界の最高神が言っている。コールレイン少佐とは違うのだよコールレイン少佐とは。多分糞眼鏡だったら此処で適当に捨てるんだろうね、というか糞眼鏡が適当に捨てた流れってまさしくそういう感じだったのかも知れないね。

 

「そうかね……いささか固すぎる気もするが、他ならぬ君がそう言うのであればその意思を尊重しよう」

 

 なお尊重してくれるのはお兄様が同じアマツだからで平民の意志を尊重する気はさらさらない模様。ちなみにうぷ主の好みは凛とした気高さを持ちながらもおちゃめなところのあるお嬢様お姫様キャラです。さらにおっぱいが大きければ言うことはありません。

 

「さてこうして君を呼び出したのは改めてその功を労うためでもあるが、他ならぬ君に頼みたいことがあったからだ。()()()を炙り出してもらいたい」

 

はい、というわけでこの間なんで図ったように待ち伏せを喰らったかの答えです。司令部に敵に情報を流している内通者が居たわけですね。多分カイト隊長は殺される事になっても自分と自分一人だけでは流石に怪しまれるのでお兄様含めたほかの何人かは生け捕りで留まり、身代金と引き換えに解放される手はずになっていたんでしょうね。当然内通者本人の身代金は裏でミツバのババアから支払われる段取りで。此処は選択肢の中から「肯定」と「冷」を選んでおきます。

 

「流石に勘づいていたようだな。以前より軍内部にニルヴァーナと結託して麻薬を軍内部に蔓延させているものが居ることは明らかだった。だがまあそれ自体は()()()()()()事だった。所詮兵士など使い捨ての駒に過ぎない、戦場で最低限の役割を果たしてくれるのであればその後薬に手を出した愚か者がどうなろうがそんな事は知った事ではないのだから。使い物にならなくなったならば処分し、代わりを補充する、それだけだ」

 

 キレてないっすよ。お兄様キレさせたら大したもんですよ。やっぱり血統派時代のアドラーって、カスだわ。

 

「だが流石に今回の一件は目に余る。捨て駒共を薬漬けにして代わりに小金を稼ぐ程度ならば見過ごしてやっても良かったが、()()()に弓を引いた以上相応の報いをくれてやらねばならん。

 しかし知っての通り、現在私は戦線の再構築で多忙を極めている上に事が事である以上、能力と人格双方に於いて相応に信頼できるものでなければ任せることはできない大任だ。故に、君に任せる」

 

 お兄様は大分カイト隊長からの信頼を得たようですね。順調です。体を張った甲斐があったというものです。此処は「肯定」と「燃」を選んでおきます。

 信頼されたことに喜んでいるように見せるためですが、それでなくても麻薬の蔓延なんてものを見過ごすわけにはいきません。

 

 ──といったところで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

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