スキルのせいで厨二病患者に認定されました   作:厄介な猫さん

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てな訳でどうぞ


掲示板と談話、挑戦と悪意

444名前:非リア充の短剣使い

新しい情報が入った

 

445名前:非リア充の槍使い

kwsk

 

446名前:非リア充の短剣使い

五層のフィールドでCFとサリーを目撃した

二人とも左手の薬指に指輪をはめて

 

447名前:非リア充の魔法使い

は?

 

448名前:非リア充のハンマー使い

は?

 

449名前:非リア充の剣士

よし殺そう

 

450名前:非リア充の弓使い

今こそCFを抹殺すべきだ

 

451名前:非リア充の大盾使い

待て

今は奴を捕らえて血祭りに上げるより詳細を知るのが先決だ

続きを要求する

 

452名前:非リア充の短剣使い

分かっている

二人の反応は顔を真っ赤に恥ずかしげ

モンスターを一緒に狩っていた時星が二つ同時に落ちてきていた

 

453名前:非リア充の斧使い

は?星?

 

454名前:非リア充の槍使い

何で星が落ちてきたんだ?

 

455名前:非リア充の大盾使い

それはおそらく【彗星の加護】というスキルだな

野外エリアで攻撃すると50%の確率で星が降って追撃するスキルだな

俺のギルドのギルドマスターも取得している

 

456名前:非リア充の魔法使い

情報ありがとう

 

457名前:非リア充の剣士

ちなみに取得条件は?

 

458名前:非リア充の大盾使い

四層の【天の雫】が手に入るエリアで降り注ぐ星を何度か撃ち落とすことで取得できるそうだ

 

459名前:非リア充の槍使い

ちょっと待ってくれ

 

460名前:非リア充のハンマー使い

あの星を撃ち落とすのが取得条件?

それだと近接戦闘プレイヤーは取得は実質不可能じゃないのか?

 

461名前:非リア充の魔法使い

剣やハンマーで星を破壊しようにもその前に星で潰されるからな

 

462名前:非リア充の大盾使い

一つだけ心当たりがある

《信頼の指輪》だ

 

463名前:非リア充の弓使い

殺意が湧くがkwsk

 

464名前:非リア充の大盾使い

《信頼の指輪》は簡単に説明すると互いに相手とスキルを登録した状態でパーティーを組むと相手のスキルが使えるという装備品だ

しかも装備箇所が強制的に左手の薬指になる

 

465名前:非リア充の剣士

何だよそのリア充アイテム!?

俺達への当て付けか!?

 

466名前:非リア充の短剣使い

それよりも非リア充の大盾使い

何故貴様がその指輪について知っている?

場合によっては粛清対象だ

 

467名前:非リア充の斧使い

同じく

 

468名前:非リア充の槍使い

裏切り者には血の鉄槌を

 

469名前:非リア充の魔法使い

慈悲はない

 

470名前:非リア充のハンマー使い

デストロイ

 

481名前:非リア充の剣士

真の敵は非リア充の大盾使い

お前のようだ

 

482名前:非リア充の弓使い

我々から逃げられると思うなよ?

 

483名前:非リア充の大盾使い

そんなわけがないだろう

むしろそうだったらどれだけ嬉しかったことか

あの長剣二刀流は絶対に呪い殺す

 

484名前:非リア充の魔法使い

すまない

 

485名前:非リア充の斧使い

同じくすまない

 

486名前:非リア充の短剣使い

何故だろう

目から汗が出てくるよ

 

487名前:非リア充のハンマー使い

俺も同じく

 

488名前:非リア充の大盾使い

気にするな

とりあえずCFとやつが我々の不倶戴天の敵だと再認識できたからな

 

489名前:非リア充の剣士

その《信頼の指輪》は何処で手に入る?

 

490名前:非リア充の弓使い

貴様抜け駆けする気か?

 

491名前:非リア充のハンマー使い

少し思ったんだがその《信頼の指輪》は強制的に左手の薬指にはまるんだよな?

 

492名前:非リア充の大盾使い

話を聞いた限りではな

 

493名前:非リア充のハンマー使い

もしそれが男同士なら

うえっ

 

494名前:非リア充の魔法使い

最悪だ

思わず想像してしまった

 

495名前:非リア充の短剣使い

ホモ製造指輪

むしろこれを広めて入手意欲を削ぐのはどうだ?

 

496名前:非リア充の剣士

止めろ

それで本物が出てきて増えたらどうする

 

497名前:非リア充の槍使い

リア充とホモ

最悪の魔境となっちまう

 

498名前:非リア充の弓使い

むしろ非リア充の地獄

いや煉獄だ

 

499名前:非リア充の双剣士

これから先は地獄だぞ

 

500名前:非リア充の斧使い

仲間が増えた

 

501名前:非リア充の双剣士

素朴な疑問だが男女比はどうなっているんだろうな?

こういったゲームは大概男性が多いが

 

502名前:非リア充の大盾使い

良くて半々の割合だと考えられる

俺の所属しているギルドにも女性プレイヤーはそれなりにいるからな

ちなみに全員ギルドマスター信者で恋愛そっちのけだ

 

503名前:非リア充の短剣使い

レズの気配

 

504名前:非リア充の剣士

メイプルさんとサリーさんもレズだったらまだマシだったのに

実際はCFと(ギリッ)

 

505名前:非リア充の魔法使い

四月から始まるイベントはダンジョン攻略型だからリア充撲滅は不可能だし

ちなみにパーティーは全員野郎です

 

506名前:非リア充のハンマー使い

言うな

 

507名前:非リア充の槍使い

何でモテないんだ

 

508名前:非リア充の大盾使い

俺は主要メンバーで挑戦する予定だ

女性二人野郎三人で

 

509名前:非リア充の弓使い

裏切り者がここにいたぞ

 

510名前:非リア充の斧使い

フィールドで背後から襲われないように注意するんだな

 

511名前:非リア充の大盾使い

お前達が思っているようなことが起きれば本当に嬉しいんだがな

実際は野郎二人の疎外感を感じるだけで終わる

 

512名前:非リア充の魔法使い

何故断言できる?

 

513名前:非リア充の大盾使い

それが毎回パーティーを組んだ結果だからだ

回復は女性プレイヤーにしてもらえるがな

 

514名前:非リア充の剣士

死刑

 

515名前:非リア充のハンマー使い

ギロチン

 

516名前:非リア充の槍使い

釜茹で

 

517名前:非リア充の弓使い

絞首

 

518名前:非リア充の魔法使い

コンクリ漬けで港

 

519名前:非リア充の斧使い

火炙り

 

520名前:非リア充の双剣士

毒殺

 

この後、掲示板は内輪揉めとなって混迷するのであった。

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

六層の【カフェピグマリオン】のテーブルの一つにて。

 

「あれ?その指輪はどうしたのー?」

「イエス。左手の薬指とは中々に意味深ですね」

 

たまたま会ったメンバーでお茶会をしていたフレデリカとサクヤは、ミィの左手の薬指にはまっている指輪に気づいてニヤニヤし始めた。

 

「それって《信頼の指輪》?」

「あ、ああ。確かにそうだが……メイプルも持っているのか?」

 

同じく同席していたメイプルの質問に、ミィはいつものカリスマモードを保ちながら頷きつつメイプルに質問する。

 

「私は持ってないけど、コーヒーくんが持ってるよ」

 

対するメイプルはあっさりと答えた。

 

「オウ。掲示板で話題に上がり始めている装備品でしたか」

「あー、あの指輪かー。CFの相手は……サリーちゃんだね」

「イエス。サリーさんですね」

「間違いなくサリーだな」

 

満場一致で正解を言い当てたことにメイプルと同じく同席していたカスミは少し苦笑してしまう。

すっかり周りから公認されていることは当の本人達は知るよしもない。

 

「それで?ミィは誰となの?」

「兄上だ。兄上が手に入れた装備だからな」

 

ちなみにミィが登録しているスキルは【彗星の加護】と第六回イベントで手に入れた【死霊の泥】と呼ばれる攻撃にHPロス効果を追加するスキルを、テンジアは【空蝉】と【破壊王】を《信頼の指輪》に登録している。

 

《信頼の指輪》の最大の強みは、例えスキルを共有する相手が取得条件を満たしていなくても、そのスキルを問題なく使用できることだ。

 

流石に武器制限があるスキルは共有できても使用できないが、パーティーを組んでいる間はその相手の強力なスキルを使用できるのは十分に強力すぎる。

 

まあ、流石に共有しているスキルを明かす気はないが、スキルの共有自体は特に隠すこともなく女性陣は談笑を続けていくのであった。

 

「それにしても、この指輪があると結婚式を連想するよねー」

「そうだね。それで、疑似結婚式を―――」

「「「その話、詳しく!!」」」

 

ちなみにメイプルによって、他言無用とはいえ三人に二人の疑似結婚式が知られることになるのであった。

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

六層のフィールドにて。

 

「【月光ノ聖剣】!!」

 

まるで月明かりの如く輝く剣を手にペインは三日月を描くように剣を振るい、正面のゾンビ達を纏めて両断する。

 

「【迅速】!!」

 

ドレッドは加速してゾンビ達の合間を縫うように駆け抜けながら、次々と一閃して切り裂いていく。

ゾンビ達は二人のトッププレイヤーの前に、為す術なく光へと還元され、全滅するのであった。

 

「ふう……新たなスキル【星剣術】も中々に強力だな。これでもメイプルに勝つには微妙なところだけどな」

「だな。俺もCFに勝つにはまだまだだからな。四層のアイツに連敗中だし」

「四層の主か。メイプルは通常の主に勝ったそうだが……強化された主にも勝ちそうだな」

 

ペインは四層の主に負けっぱなしであることを思い出してか、若干遠い目となる。ドレッドに至っては死んだ魚のような目となっている。

 

ちなみにメイプルとコーヒーのパワーアップは掲示板のスレだけでなく、サクヤとレイドの二人からもある程度聞いており、またぶっ飛んだパワーアップを果たしたと知った二人が乾いた笑みを浮かべたのは言うまでもない。

 

メイプルはVIT極振りの鉄壁プレイヤー。防御貫通スキルや超威力の攻撃スキルを放っても変身スキルで回避され、場合によっては無敵となって襲いかかってくる。しかも、強制転移した場所では自由にスキルが使えるというオマケ付きだ。

 

コーヒーはクロスボウと独自の雷魔法をメインに戦うプレイヤー。攻撃は常に防御貫通で攻撃は回避が前提、しかも広範囲攻撃や凶悪な対プレイヤースキル、威力が相当おかしい魔法持ちだ。そして、クロスボウは常に銃の如く連射できるのだから再装填の隙は狙えない。

 

どちらも勝つには未だに壁が高いプレイヤーである。

それでも勝利を目指しているのは……一重にプレイヤーとしてのエゴである。

 

「イメージでは良いところまで行くんだが……後少しで届かないからな」

「そこも同じだな。もう少しってところで勝てないんだよな」

 

ペインとドレッドは揃って溜め息を吐く。何度イメージしてももう少しのところで勝てないのだ。

だが、その程度で挫けるほど二人は利口ではない。

ペインとドレッドはそれぞれの相手を打倒する為に気合いを入れ直し、フィールドの探索を再開するのであった。

 

「……なあ、ペイン。向こうに空飛ぶ舟が何隻もあるように見えるんだが……」

「俺にもそう見えるよ」

「……どっちだと思う?」

「フレデリカとサクヤがメッセでメイプル達とお茶会中と送ってきていたから……CFだろうな」

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

一方、運営ルームでは。

 

「第七回イベントのボス達の調整はどうなっている?」

「今のところ問題ありません。最高難易度のボス達も同様です」

「最高難易度のボス達は何れくらい強くした?」

「一階は雷。二階は鏡。三階は形態変化。四階は水の操作。五階は問答無用の即死攻撃。六階は特殊光線。七階は三階と同じ。八階は二体。九階は封印無効と拘束。十階は第二ラウンドとスキル封印を追加して、相当な鬼畜仕様になりました」

 

男の質問に、キーボードをカタカタしていた男は敬礼して報告する。

 

「そうか。一つ下の難易度との温度差がかなり出ているが……別にいいよな」

「ですね。最高難易度のボス達を倒すと確率でスキルの巻物を落としますし」

「……それ、大丈夫なのか?」

 

その報告に男は不安を覚える。対する調整していた男は特に気にした様子もなく言葉を続けていく。

 

「大丈夫ですよ。そのドロップする巻物は全部クセが強いですから。例えば【爆雷結晶】は敵味方問わずの範囲攻撃ですし、【鏡ノ結界】は閉じ込めてる間はMPを消費しますし、【残鉄剣】は行動不能となる溜めが一分とそれなりに長いですし」

「一応、ソロだとその巻物が確定でドロップするようだが……これ、ソロは無理だろ」

「ああ。コイツはソロ攻略は不可能だろ。メダル十枚追加でも、普通にソロは諦めるだろ」

「【楓の木】や【集う聖剣】、【炎帝ノ国】はどうなるかな?」

「【楓の木】はメンバーを半分に分けるだろうから、結構苦戦するんじゃないか?」

「【集う聖剣】と【炎帝ノ国】は主要メンバー全員でパーティーを組めるから行けるんじゃないか?」

「【楓の木】はどうメンバーを分けるんだろうな?」

「極振り四人衆にイズとサリーでパーティーを組むんじゃないか?」

「いや、CFとサリーは周りが組ませるんじゃないのか?」

 

運営は【楓の木】のパーティー構成の予想をしつつ、イベントの最終調整をしていくのであった。

 

 

 




「どのスキルにするんだ?」
「んー……【雷帝麒麟の覇気】と【彗星の加護】。後は……名称は嫌だけどこの【死霊の助力】かな?CFは?」
「【氷柱】は確定として……後は【空蝉】と【魔力感知】か?【糸使い】や【剣ノ舞】は活かしきれそうにないし」
「それはCFも同じでしょ。CFのスキルは強力だけど、クセも相当強いんだからね」

互いの取得スキルを見せ合う二人の図。

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