【実況プレイ風】HSDD サブシナリオ 作:神器保有者
本家のために大切な人の旦那様を殴りにいく、普通プレイ、はー↑じ↓まーる→よー↑。本家の狗になりつつある姫島勇義ちゃんです。
さて、前回からずっと悪魔や堕天使、妖怪狩りをしながら、経験値と資金を稼いできました。その結果、勇義ちゃんはレベルアップを経て、かなり強くなりましたよ。
姫島勇義
ステータス
筋:9(7)/10
知:3/10
体:7/10
霊(魔):2/10
技:6/10
速:2/10
魅:5/10
技能欄
豪腕:筋力のステータスに+2の補正、素手による攻撃力を1.2倍にする。なお、これを習得すると武器による攻撃が出来なくなる。
カウンターlv3:敵の攻撃にを回避した際に、攻撃ボタンを押すことで発動する。攻撃力1.2倍のダメージを与える。
武術lv2:素手による攻撃に+修正
手心:相手と自分の技量のステータスを比較し、相手よりも上であった場合、対象の体力を必ず1残す。
戦意高揚:相手に攻撃を当てる、攻撃を回避する、長時間の戦闘を行うなど、戦闘を行うことで気力ゲージを増やしていく。
退魔師:魔物に対する攻撃を1.2倍にする。
笑顔:相手からの思考、感情判定、それに通ずる技能をマイナス修正する。
投擲:その場にある物を投げることができる。技能『カウンター』がある場合、敵からの射撃攻撃を投げ返すことができる。
跳躍:筋力に比例して飛距離が延びる。跳躍中に攻撃を行うと攻撃力が上がる。
姫島の血:―――――――
うーん、完全なる物理特化でございます。比較としては、基本数値としては一般人が1~2相当です。プロの格闘家やモデル辺りは5から6がとなります。悪魔や天使、堕天使などの人外のステータス5から6辺りと、最初から高ステータスです。ですがデメリットは、ステータスが上がりにくく、技能習得に必要ポイントが人間よりも多くなります。ちなみに、
どのキャラや種族を選んでも、最終的なステータスはほぼ同じ値になります。キャラによる差はあまりないのも、このゲームの良さでしょう。
では今回、このルートにおける山場イベントの一つに向かいましょう。スバリ、バラキエルさんを殴りいって、互いにボロボロになることです。
イベントの流れとして、朱璃さんと別れてからも連絡を取るなり、好感度アイテムを送り続けましたが、しばらくすると連絡がつかなくなります。
これは、バラキエルさんと駆け落ちイベントの合図になります。バラキエルさんと愛を育み、朱乃さんが生まれたことを報告し、本家がぶちギレます。それを嘆き、家族の愛を選んだ朱璃さんは、本家から出ていくというわけです。その後、本家による奪還が行われますが、バラキエルさんにボコられるので、本家ざまぁ!な展開になります。
さて、並の退魔師では歯が立たないとくれば、本家は困ります。変に歴史があるせいで、余計なプライドもあります。身内の恥を外部に知られるわけにはいきません。そんな中、身内のような存在で、黙っていうことを聞く強い退魔師がいるではありませんか。
というわけで、勇義ちゃんにお鉢が回ってきますので、すぐに了承しましょう。おう、やってやるよ(仕事を達成するとは言ってない)。
はい、移動はぱぱっと流して、やって来ました愛の巣です。たのもー!私は人畜無害の退魔師でーす!お話に来ただけですのでー!取り敢えず朱璃さんに会わせてくれませんかねー?
あっダメですか。姫島本家からの使いってばれてますね。そもそも退魔師の時点で信用できない?至極当然すぎて何も言えねぇ!ならお仕事しましょうか。
バラキエル戦開始ぃ!!
おらぁ!秘技ぃちゃんパンチを食らえ!避けんなこらぁ!あ、空に逃げやがったな!?跳躍!跳躍!あ、届かないところまで飛ぶとかマジふざけんなぁ!
え?なに?帰れ?こちとら仕事に来てるんじゃあ!おら来いよ!ちょっ、てめ、光の槍とか投げんなぁ!男ならステゴロで勝負せんかい!……なんてな!光の槍で投げあいしようぜ!的はお前だけどな!
さて、バラキエル戦の終了条件は、プレイヤーかバラキエルの体力を半分にするか、時間経過による引き分けです。経験値的には、バラキエルさんを倒す>引き分け>敗北になります。ですが、バラキエルさんを倒すとを朱璃さんや朱乃さんの好感度が落ちます。そりゃ、大切な旦那様や大好きなお父さんを痛め付ける人を好きになるわけ無いからね。当たり前だよね。かといって、朱璃さんの幼馴染みである勇義ちゃんが負けますと、朱璃さんとバラキエルさんの仲が拗れます(白目)。そりゃ幼馴染みをボコる旦那とか失望ですよ。なので、時間切れを狙います。本当にめんどくさいなもう!
というわけで、朱璃さーん!早く来てー!早く来てー!
あ、来た!朱璃さん来た!これで終われる!はい終了!
それじゃ私は帰ります。姫島本家から対応を伝えておけば、襲撃に対して準備を行ってくれます。まあ本家の好感度は落ちますが、最期は裏切るので多少落ちても平気です。
ではバラキエルさん、朱璃さん等と(期限付きの)幸せを満喫してね!
「こんにちは、堕天使さん」
目の前の女性から投げられた言葉。ただの挨拶でしかない言葉。だが私は言葉を返せなかった。その出で立ちから、私は女性の正体に警戒をしていたからだ
姫島勇義
朱璃から幾度となく聞かされていた。姫島本家によって不幸になった、私の大切な人と。だがその名前は、私たちにとっては別の意味を持っていた。
妖怪だけでなく、悪魔や堕天使までも殺す退魔師の噂。素手で四肢や翼を引き千切ると言われている、人の姿をした鬼。人の身でありながら、素手で人外に対等する異端の一人。人間であるからこそ相対者はすぐに気付くことはなく、気付いた時には肉塊にされるなど、尾ひれはヒレな噂が広がっている。一方で、唯一その退魔師を見分ける方法があることはあまり知られていない。
その退魔師を見分ける方法は、彼女が身に付けている
姫島勇義、彼女がその退魔師なのだ。
「何か用かね?」
「はい、姫島朱璃さんに会いに来ました」
にこりと笑う姫島勇義の口元。
「なぜだね?」
「姫島本家からのお仕事で」
その言葉に、私は警戒心を露にする。朱乃が生まれ、私と朱璃が半ば駆け落ちした後、幾度となく退魔師に襲われた。皆、姫島家に連なるものたちで、朱璃を連れ戻すためにやってきた。ならば彼女も、同じ目的の可能性が大きい。私の態度に、姫島勇義はにこりと笑いながら、両掌をみせながら否定する。
「そんなに警戒しないでくれませんか?私はただ、朱璃さんに会いに来ただけですから」
「すまないが、姫島の鬼人と呼ばれる貴女を、私は信用することができない」
「……………はぁ…」
その言葉に彼女はため息をついた。
「私、そんな風に呼ばれているんですね。ちっとも笑えないなぁ。しかしそうですかぁ、朱璃さんに会えないんだぁ。残念だなぁ………なら仕方がないですね」
まるで平淡な声だったが、とても残念でならない、というような、がっかりした印象を抱かせた。
「では、今からは
その言葉を言いながら、姫島勇義はゆっくりと拳を構え、
「
私のすぐ目の前に移動し、私に向けて拳を突きだそうとしていた。
「なっ!?」
私に向けられた拳を、どうにか空に翔んで回避する。だが、地面から砂煙が上がり、彼女が弾丸のようにこちらに向かう。しかし、翼の無い彼女は私にたどり着く前に、地面へと墜ちていった。
「ずるいですよ。降りてきて私と戦ってください」
地面に深い足跡をつけて着地する姫島勇義。
「すまないが、このまま帰ってくれないか。朱璃の友人である君にケガをさせたくはない」
「お心遣いは嬉しいです。実際、私も嫌なんですよね。帰れるなら帰りたいです。ですが、私は本家から
「ならば仕方がない」
彼女に向けて光の槍をいくつか放つ。だが決して彼女に当たることはない。あくまで脅しでしかなく、最初から当てるつもりなどないのだから。
今までの退魔師は、命の危険を感じ、私との力の差を知ればすぐに踵を返して逃げ出した。私はそれを見逃していた。争いを回避できるならそれに越したことはない。迫り来る光の槍を見つめる姫島勇義。その槍は彼女の側を通り抜けようとして、姫島勇義がそれを掴む。そのまま槍の速度に引っ張られるようにくるりと回り、光の槍を投げ返す。槍は私の側を通りすぎて宙に消えた。
「次は当てますよ」
彼女の、私の思惑を見透かした言動。当てようとしなかった私と同じようにわざと槍を外したのだ。
「すまなかった」
私はゆっくりと地面に降り、姫島勇義を見据える。朱璃には悪いことをするだろう。それこそ恨まれるだろう。だが、朱璃と朱乃を守るためだ。ゆえに私は、姫島勇義をここで……!
「ねぇ、堕天使さん。一つ、聞いていいでしょうか」
「なんだ」
「貴方は最後まで、朱璃さんを守ってくれますか?」
「!?」
一瞬意識が乱れる。その僅かの乱れが絶対的な差となり、姫島勇義が眼前に迫りそして……「何をしているんですか二人とも!?」
朱璃の声が響いた。
「それでは朱璃さん、バラキエルさん、お気をつけて。あ、朱乃ちゃんもお元気でー」
そう言って去っていく姫島勇義。朱璃に止められた後、私たちは石畳の上で正座をさせられ、朱璃の説教を聞くはめになった。途中で泣き出す朱璃に、私たち二人はてんやわんやとなった。泣き出す朱璃に、朱乃が私たちを怒りだし、ただ黙って説教を聞くしかなかった。
その後、姫島勇義から本家の次の行動を聞かされ、私たちは堕天使の保護を受けるために、冥界へ引っ越すことを決めた。人である朱璃や朱乃が心配だが、命の危険を省みれば一時的な避難所になれば良いだろう。
だがしかし、これは密告だ。それこそ明確な裏切りと言える。もしも姫島の家が、姫島勇義の密告を知れば、彼女はただですまない。なのに、なぜ姫島勇義は自身を危険に晒してまで…。
「勇義ちゃんは…」
振り返れば、朱璃が泣きそうな表情をしていた。
「勇義ちゃんは、ずっと姫島の家を憎んでいるんです。姫島を貶めるためなら、あの子は平気で自分を犠牲にしてしまう。でも、それじゃあ勇義ちゃんがあまりに哀しくて……」
はらはらと涙をこぼす朱璃の姿を、私は見ているしかなかった。