青王と逝くブリテン異聞帯   作:飴玉鉛

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最終回です。反響次第で続きも考えます(考えるとは言ってない)





私達の戦いはこれからですよ!

 

 

 

 〉藤丸立香の死を以って、汎人類史はその歴史に幕を下ろした。

 〉もはやその痕跡は、星を巡っても見つけ出す事は叶わない。

 〉讃えよう、剪定された世界の枝が、幹を食い破り未来を勝ち取ったのだ。

 〉貴方の戦いは続く。しかしもはや、誰が勝とうと同じ事。

 〉勝利の果実にありつけるのはただ一人。総取りを目論む異星の神か、第七の異聞帯にて在るクリプターか、それとも貴方か。

 〉言えるのは新たな歴史、新たな世界の開闢が確定した事。

 〉貴方は今、まさに新たな人類史の可能性を開拓したのだ。

 

 〉【トロフィー『人類史の開拓者』を獲得しました】

 

 はい、おしまいです。いやぁ感無量ですわ。このナレーションを聞くためにどれだけの心労を重ねたことやら……。

 終盤はほぼ見てるだけで特に何もしてなかったような気がしなくもないですが、それは完全に気のせい、鏡花水月の催眠にかかってる疑いがあります。そんな疑いが掛かってる視聴者様にはこの言葉を贈りましょう。

 『いったいいつから、私がガバったと錯覚していた?』

 この世は全て結果論。過程に意味などありません。どれだけ努力したって、素晴らしい成果を得られなかったのなら費用対効果的に優れていたとは言えないでしょう。逆説的に結果さえ良かったのなら過程で何があっても素晴らしいのです。つまり過程でなんか色々あった気がしますが、既存の第二部クリアタイムを大きく更新した私は大正義。ガバなどなかったという事になります(大本営発表)

 

 さて、完走した感想ですが(激ウマギャグ)

 

 これがはじめてのRTAということもあり、はじめは何をどうしたらいいのかも分からず迷走していました。本当はもっと経験を積むべきだったのでしょうが、先駆者ニキ達への憧れを抑えきれず暴走気味に走り出してましたね。

 過程はともかく、結果としてまさかの最速タイムの樹立という偉業を成し遂げられたのですから、私にはRTAの才能があるのかもしれません。ですが一度クリアしたのでお腹いっぱいになったこともあり、RTAからは暫く離れようと思っています。

 オートモードの多用など反省すべき点は多々ありました。細かいルールも把握してなかったんじゃないかと指摘されたこともありましたが、図星を突かれたからと逆ギレすることなく、最後まで走り抜けた事だけは評価していただきたいですね。え? 何様のつもりだ? 何様のつもりもないんですが(困惑)

 さておくとして、こんな動画を楽しみにしていただいてた視聴者の皆様には感謝の気持ちしかありません。度重なるGAIAネキの粘着や、民度の低い部署(セカイ)のご同輩の煽り等、途中で「いつものこといつものこと」と自分に言い聞かせないと心折れるところでしたが、皆さんの声援のおかげでなんとか走り抜けられました。

 

 初見さんの方に告白しますと、私が普段得意としていたのは守護者作製ツールを用いたPCの育成でして、そちらでは私の辣腕ぶりをお見せできていると自負しています。このRTAで色々と私のことが誤解されそうですが、そもそもの畑が違うのだと思い、私には優しくしてくださいね。

 ちなみに私の代表作は、きっと視聴者兄貴達も一度は使ったことがあるであろう、あのEMYです。これはランダムで選出したネームレスキャラを、守護者として運用できるレベルに育成できた稀有な例でした。

 格下相手にはほぼ確殺、格上相手でも立ち回り次第で大金星をあげられる、私やご同輩の方々のように上位PCを使えない方はメイン運用してる事でしょう。最近はEMYの親父も対魔術師キラーとして仕立て上げておりますので、スペック等に興味が湧かれた方はアサシンのクラスで検索したらきっと出てきますよ。

 

 次はEMYのORT化を作成し、その次は一旦EMYから離れ――と見せかけてEMYの新たなバリエーション、妖刀EMYの正式実装。更にその次には本当にEMYから離れ、沖田のORT化による守護者枠追加。後は第二部で敗北した異聞帯側の連中を鯖化して酷使する体制の構築等、取り掛かるべき仕事は多々ありますね。

 いつかは物量でGAIAネキに侘び入れさせてやりますよ……。実はご同輩の方からの野次の大半が、鉄腕はさっさと元の仕事に戻れというものばかりだったんで、ご要望通りにするとしますか。

 

 それにつけても千里眼スキルのクソっぷりが目立った回でしたね。もう二度と積まねえからな……(鋼鉄の意志)

 

 それでは、ここまでお付き合い下さりありがとうございました。またお会いしましょうね。ばいばーい!

 

 ………。

 

 …………。

 

 ……………。

 

 ………………尺が余りました。

 あっれぇ? おっかしいな。タイムストップしたので、もう切り上げようと思ってたんですが、ゲームが中々タイトル画面に戻りません。スタッフロールも終わったのに……画面が暗転したままです。

 まさか壊れた? や、壊れても別に惜しくはないんですがね。だってこのソフトに触れることは暫くなくなるわけですし。買い換えればええやん。

 ん? まだ続きがある? 暗転してる画面に……花弁が舞ってますね。エンディングでも舞ってた綺麗な奴です。桜吹雪みたいで風情がありますねぇ。

 

 おや、これは……モノローグかな? なんか聞き覚えのある声です。

 

『やぁやぁ、ご機嫌いかがかな「 」殿。内容は知らないけれど、とっても良い夢を視られたんじゃないだろうか。何を隠そうこの私は、人類に対する悪、人類悪の一角をも一時は鎮めていた実績がある。それも二体、ね。君がそれに該当するとは思えないが、なんであれ無事に掛かってくれて良かったよ。

 本当は陰惨な最期を迎えさせる事を望まれたわけだが、それを実現しようとするのは些か以上にリスキーだからね。我が王は不満だろうけど、こうして煙に巻かせていただいた。それに君にも功績はある。我が王と彼を引き合わせたこと、この一点に於いて結末を穏当なものへ収めることにした。

 まだとんでもない爆弾、切り札を持っていそうで怖かったからねぇ。やっぱり過激な報復ばかりがハッピーエンドを作るわけじゃないだろう? それに昔からのお約束だ、嵐は過ぎ去るのを待つに限る。

 それじゃあ、お別れだね。願わくば君の道行きに綺麗なお花が咲いてることを、陰ながらずっと祈っているよ。だって――花が綺麗だと、踏みつけた轍なんて気にならなくなるものだからねぇ。はっはっは』

 

 ……は?

 

 ――【トロフィー・幻で編まれた王冠】を獲得しました。

 ――【称号・まどろむ勝者】を獲得しました。

 

 はあ?

 ……一度に複数のトロフィーと、おまけに称号までついてくるなんて……というか今の声、マジでどっかで聞いたことがあるような……?

 駄目だ、思い出せん。なんでしょうかね、この、頭の中に靄が掛かってる感じ。思い返せばあの花もどっかで視たような気が。

 んー……まあ思い出せないって事は大したことじゃないんでしょう。それに私が思い出せなくても、誰かがDM投げつけて教えてくれるかもですし。

 

 あ、タイトル画面に戻りましたね。なんだったんでしょう、あの演出。

 まあいいや(切嗣並感) そんじゃ本業に戻るとしますかねー。

 今度こそ終わりです。じゃあね、またね、ばいばい。よければ今回の以外で私の作品PC達の感想とかくださると嬉しいでーす。ばいなら〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、マーリン!?」

 

 立香は突然現れた美青年、人と夢魔の混血である冠位魔術師、マーリンを見て驚愕した。

 いや、驚愕よりも困惑の成分の方が強い。

 何故なら彼は姿を現すなり、()()()()()()()()()()()()()()()のである。

 

「やあ、()()()()()()、カルデアの諸君。前ふりもなくて申し訳ないけど、マーリンお兄さんの参上だ」

 

 その言い様。彼は立香達と直接の面識があるようだった。驚いて声を上げてしまったが、まさか自分達の知るマーリンだとは思わなかった。

 困惑する立香に、彼は爽やかに言う。

 

「この異聞帯は、元は汎人類史の特異点から生じたものだ。私がいても不思議じゃないだろう? ウルクへの出張やらなんやらは、我が王のご意向によるものでね。我が王と君たちは、一時は共闘していたことになるのかな?」

「そ、そうだったんだ……」

「余計なことは言わなくていい。それよりマーリン、マスターは――」

()()()の最中だけど、なんとかなりそうだよ。今頃とても都合のいい夢を視ているはずさ――っと」

 

 なぜか気が急いている様子の不死王へマーリンは言いつつ、おもむろに手を払われて一歩後退した。

 手を払ったのは、頭に触れられていた当人、誉田基臣だ。

 彼はちらりとマーリンを一瞥して会釈する。彼にしては珍しい、無愛想だが感謝の念を感じさせる素振りだ。位階は異なれど同じ魔術師、同じ千里眼持ち――そして同じ王の味方――それらの共通項から、基臣はマーリンを()()()に親しみを感じている。

 花の魔術師はニコリと微笑んだ。

 

()()()()かな、我が王のマスター殿」

「ああ――長い悪夢を視ていた気分だ。それより、」

 

 彼は周囲の目をまるで気にする素振りもなく不死王へ歩み寄ると、彼を前に立ち竦む不死王を抱きしめた。

 言葉は不要だった。ぎこちなく腕を彼の背中に回し、不死王――アルトリアは無言で顔を胸に押し付け、小さく震える。

 

「………」

「………」

 

 静かな抱擁。熱い沈黙。万感の想いに心が啼く。

 やがてどちらともなく二人は離れ、アルトリアは周囲の目を思い出したのか微かに顔を赤くした。

 アルトリアは目を充血させたまま、生暖かい目で自身を見るマーリンに言った。

 

「……大儀でした、マーリン。貴方がいなければ私はどうしようもなかったでしょう」

「有難きお言葉だね。や、骨を折った甲斐があった。今回のは流石に手に負えないかと思ったけど、存外なんとかなったようでホントよかったよかった。それよりアルトリア……口調、戻ってるよ」

「……! コホン。――カルデア、マーリンに付き従い我が国へ入るといい。貴公らの望みはすぐに叶えるが、一先ずは必須の手続きをしてからだ」

「はいはい、さあ皆私に付いてくるといい。そうだねぇ……道すがら、王の話でもするとしようか」

「ッ――マーリン!」

 

 はっはっは、と笑いながらアルトリアの怒気を受け流し、花の魔術師は立香達を連れて船から離れていく。別船に乗り換え異聞帯に入るのだ。

 まるで漂白されたかのような綺麗なマーリンと、威厳の薄まった不死王に目を丸くしつつ、立香達はその場を離れていった。魔術師の語る王の話に、若干以上の興味を持ちながら。

 

 そうしてその場に残ったのは、アルトリアと基臣だけ。近衛の騎士達は下がらせた。

 

「………」

「………」

「………」

「……その、なんだ」

「はい」

 

 煌々と煌めく太陽と、白い大地。碧い海。なだらかな潮騒を背景に、基臣が沈黙に耐えかねて口を開いた。

 真っ直ぐに見詰め返す彼女の瞳。直視し難いそれを、しかし見つめ返して、基臣はぎこちなく言う。

 

「やはり、これは……言っておかないと、いけない、と、思う」

「………」

「その……なんだ……ただいま」

「……ふふ。ええ、お帰りなさい、モトオミ……私の、マスター」

 

 蕾が咲いた。誰も視たことのない、可憐な花だった。

 赤面する基臣の反応は、普通の人間のようで。それを正面にしているアルトリアも、普通の女のようで。

 二人は示し合わせたように微笑み合う。そしてこれも、やっぱり一度ぐらいは言っておくべきだなと、言葉によらぬ交感の末に交わした。

 そして、言うのだ。求め続けた結末を、二人で迎えるために。

 

貴方を(お前を)愛しています(愛してる)――共に生きましょう(一緒に生きていこう)モトオミ(アルトリア)

 

 もはや自分達を阻むモノなどいない。

 異星の神? アルターエゴ? 第七のクリプター? そんなものは今更敵たりえない。

 決まってる、勝つのは自分達だ。この惑星に君臨する究極の比翼、連理を奏でる無窮の音。響かせ続けるのだ、自分達の紡ぐ歴史の足音を。

 

 さあ――勝ちにいこう。生きるために。かけがえのない人と一緒に。

 

 

 

 END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――いやぁ、殺生院は強敵でしたね(白目)

 

 EMYを腐り落ちさせられるのは、彼女をおいて他にはいないと見込んでましたが、正直想像以上でした。

 しかし首尾よくEMYのORT化を成功しました。一度も粗を出すことなく、ミッションコンプリートです。ふっふっふ、本業だとザッとこんなもんです、いつぞやのガバ祭りのRTAとは違うんですよぉ!

 さあ次です。いやぁ仕事が捗ると楽しいですねぇ。

 

 ――ん? 【ARAYA平行世界】さんからDMが来ましたね。なんでしょう。

 

 なになに? ん……「いつも有能なPCの作製お疲れ様です、EMYのORT化拝見させていただき、感嘆すること頻りであります」いやぁどもども、お褒め頂けて嬉しいですねぇ。いつかの煽りの件は忘れてあげましょう。

 「EMYORTも早速使わせて頂いたのですが、流石の性能です。単発火力は恐らく守護者PCの中でもトップクラスではないでしょうか? えぐい宝具です。おかげで難航していた案件を片付ける事ができたので――貴方にささやかなお返しをしたいと思います」――ですか。ふむ、なんでしょうか。

 

 「貴方、マーリンに幻術かけられてますよ?」

 

 ……は?

 

 「今まで意地悪な皆さんは教えてあげてなかったようなので、私が日頃のお礼に幻術を解いてあげましょう。付随してるファイルを開けば解けます。何かするならお手伝いしますし、仲間集めもお任せ下さい。それではまた」

 

 ……。

 ……ファイル。

 ………これですね。開いてみましょう。

 

 ――――。

 

 ――――――。

 

 ――ふ。

 

 ――ふふ。

 

 ――ふふふふふふふふふふふふふふ。

 

 は、はじめてですよ……この私を、ここまで虚仮にしてくれた人は。

 

 ゆ……許さん。じわじわと嬲り殺しにしてくれる……。

 

 ――と、言いたいとこですが。直接手ぇ下すのは【ARAYA連盟】の協定に反しますので、ちょいと変化球で攻めるしかないですねぇ。

 

 

 

 

 英霊の座に時間の概念はなく。

 あの異聞帯は、星の終わりまで不滅。無事に勝ってますねぇ。星が終わるまで生き続けたお二人も、無事死亡してます。

 宇宙進出はできなかったのではなく、しなかったと。まあ妥当でしょう、他の惑星には他の神が蔓延ってるんで、戦火を広げるだけですしね。

 穏やかで、平和で、満ち足りた日々を送ったんでしょう。

 

 で、結果として死んだ青王は、元がサーヴァントなので記録が英霊の座に送られる、と。

 

 ――よし、依頼完了してくれましたか。流石は我々の中でも敏腕で知られるARAYA平行世界さん。無事()()()()()()()()()()を確保してくれたようです。

 

 じゃあ……やろうか。

 

 もう一回頑張ってもらいましょう。ただし今度はカルデア側でね。第一部でのたうち回らせてやりますよ。

 ホモくんと共に、苦しませてさしあげる――そう言ってるんです。

 

 全ARAYAの力を結集すれば、ビーストⅠの方向性や性質を変えるなど朝飯前ですよ。油断無く慢心無く全身全霊でやって貰えますんでね。

 

 じゃあ……王の話でもしましょうか(ゲス顔)

 

 

 

 

 

 

 

 

 完。

 

 

 

 

 

 

 




投げっぱなしジャーマン式完結。

くぅ〜疲れ(以下略)

続き? 脳内妄想で各自補完してくださいませ()
完結表記に変えときますねー。


ネタバレすると、ARAYAの正体はアラヤ(っぽい何か)でした。
今明かされる衝撃の真実ゥ! タグに兄貴リスペクトがなかったりしたのはこのため。誰もゲームとは言ってなかったんだよなぁ(ARAYA視点を除く)
なおゲームではありませんでしたが、一応RTAではありました。リアルタイムアタック、ただしゲームではない、みたいな? RTAものとしては邪道も邪道、それを楽しみにして頂けた方にはどんな罵倒をされても甘んじて受け入れるしかなく、平謝りするしかありません。
そんな読者の方に怒られるのが怖いのでここで終わりです。ごめんなさい。

あとARAYAをボッコすることを期待されてた方もごめんなさい。無理です、それ。ボッコするにはこの続きでARAYAがinしてるゲーティアとかいう誰得なラスボスを殴るしかありませんが、普通にメチャクチャ強いのでフルボッコはどのみち無理ですね。

それじゃあお別れです。最後に、本当にすみません。騙す意図はなかったのですが、書いてみたかったんです。必要ならタグも追加しておきます。それでは。
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