「あれどういう事か説明して!」
「うんうん!」
「えーと、まずこの剣のスキルで凍らしてからこっちの剣のスキルで粉砕した。って感じです...」
零が楓達の前で武装完全支配術を使うのは初めてなのでかなり驚かれた。
零が説明し終えると
「ハア、なんだこのチートキャラは...」
「あ!宝箱があるよ!!」
「行こうぜ!」
「あ!ちょっと待って!」
零は楓をおんぶすると全速力で宝箱に向かった。
今のこの空気から逃げたかっただけである。
「開けるよ?」
「おっけー!開けちゃって!」
楓が宝箱を開ける。
中に入っているのは銀色のメダルが二枚と、瞬殺された可哀想なゴブリンのボスの得物であっただろうサーベルだ。使われる前に使用者が殺された可哀想な武器である。
「やった!メダルだ!」
「けど二枚だね...。どうする?」
「俺はいい」
「なんで?」
「夜、狩ってくるから」
「「わ、分かった...」」
その時の零は悪い顔をしていた。(byサリー)
「そ、それにしてもダンジョンごとにメダル二つなら...百五十もダンジョンがある...?」
「それはないと思う」
「どうして?」
「大量のプレイヤーが居て、百五十個のダンジョンを攻略するのに七日間もいるか?PKするにしても長すぎる」
「確かに...」
「まあ、予測でしかないんだけどな」
そう言って、零はサーベルを手に取って性能を見る。
【ゴブリンキングサーベル】
【STR+75】
【損傷加速】
「うおぉ...なかなかの脳筋武器だね」
「これ貰っていいか?」
「いいよ!ゼロはメダル譲ってくれたし」
「ありがとう」
零はサーベルをストレージのなかにしまうと、
「次のダンジョンに行こうか」
「そうだね。玉座の裏に魔法陣あるし、乗れば外に出れると思う」
「あと一つぐらいなら今日中に行けそうかな?スキルももつと思う!」
楓の【悪食】のことを考えると一日の内になるべく攻略しておきたい。
三人は相談を終えると魔法陣に乗った。
光が消えるとそこは元の草原だった。
「まず、この草原を出ないとな...」
「ど、どっちに行くのがいいのかな?」
「うーん....取り敢えず前進!あの高い山までずっと草原ってことはないと思う!」
「そうだな。じゃあ行くか」
「「おー!」」
三人は山を目指して歩き始めた。
一時間後
遂に前方に森林が見えてきたことで三人は活力を取り戻しペースを上げていく。
「や、やっと着いた〜〜!」
「結構深い森だね....」
「薄暗いな」
三人は森の中に入る。零が言った通り光をほとんど通していない。それに、藪も多いので奇襲には注意しなければならない。
「私が守って上げるよー!」
「本当、誰よりも頼りになるよ」
「メイプルがやられる攻撃って.....怖っ!」
楓が耐えられない攻撃を想像してしまい、零は体を震わせる。が、直ぐに周りを警戒し始める。理沙も周りを警戒しつつ楓の陰に隠れるようにして森を進んでいく。
しかし、奇襲など一回もなく三十分が過ぎた。
「何も出てこないね?」
「出てこなさ過ぎて逆に不気味だな」
「変なこと言わないで!」
静寂に包まれた森は零の言う通り不気味だった。
奥に行くにつれて本当に物音ひとつしなくなっていく。
「な、なにか話さない!?」
怖い系の物が苦手な理沙が叫ぶ。
「えっ!?い、いいけど?えーっと...」
「そういえばこういうの苦手だったな。お前」
平気な二人が元気付けようとするも、
ボッ
という発火音が聞こえ、ここに来て初めての物音なので三人は敏感に反応した。音のした方を向くと
青い人魂が数個ゆらゆらと宙に浮いている。
「ここはゲームここはゲームここはゲームっ.....!よし、大丈夫、大丈夫......」
「それ全然大丈夫じゃないよね!?」
「近づいて来ているぞ!サリーは大丈夫...じゃないな。逃げるぞメイプル!」
「うん!」
そう言うと、零は楓をおんぶして理沙に叫ぶ。
「逃げるぞ!着いてこいよ!」
「ま、待って〜!」
理沙は全力で零を追いかける。一人が嫌だから。
何故か人魂が現れてからモンスターも活気がつき、浮遊する髑髏、色とりどりの人魂、ゾンビや幽霊などお化け屋敷の恒例のメンツが揃っていた。
「くうっ.....!こんな森入るんじゃなかったっ!」
「おー!綺麗な炎!緑色とこかもあるよ!」
「今のサリーには逆効果だよ!メイプル!」
温度差が激しい二人が可笑しくて心の中で笑いながら森を駆け抜けていく。結局、戦闘はせずにボロボロの廃屋を見つけ緊急避難ということで入っていった。
「ボロボロだね.....探索しておく?」
「任せた」
「昔っから苦手だね〜」
「あれに慣れるのは無理。ゲーム内なら逃げ切れるだけマシだけど......」
理沙は疲れきった様子で廃屋にあった椅子に座る。楓は探索を初める。
零は.....
「行ってくる」
「どこに行くの?」
「言っただろ?狩りに行くって」
「アッハイ」
「イッテラッシャイ」
「おう」
ぎゃあああああああああ!!!!
夜の森にプレイヤー達の悲鳴が響き渡った。
ーー二日目ーー
「よーし、今日も頑張ろう!」
「おー!」
「お〜」
三人は軽い朝食を摂り、廃屋を出て森を突き進む。
いつもどうり、零が楓を背負い走るのに対して理沙が全力で走る。
時折理沙の休憩兼方角確認の為零が木に登り山の方向を確認する。
一時間それを続けたらとうとう森の終わりが見えてきた。
「よっし!抜けた!」
「んー!久しぶりに明るいから眩しいや...」
「........ねむい」
零は一晩中全力疾走してプレイヤーを探しながらダンジョンも攻略していたのでかなり疲れている。
しかし、その結果メダルは十枚程集めることが出来た。
「この環境の変わり方はゲームじゃないとありえないよねー」
「次はどんな景色が待ってるか分からないのはワクワクするよね!」
森を抜けた先はほとんど草の生えない荒地となっていて、それが山岳地帯まで続いている。その荒地の中三人は会話しながら進む。
索敵のしやすい地形なので、遠くに歩いている三人のプレイヤーら式人影を見つけた。
「どうする?誰かいるよ」
「装備はどうする?【悪食】は取っていた方がいいよね」
「俺がやろうか?」
「敵意がないかもだからそれはいい。【悪食】は使えた方がいいね。即戦闘になるなら....【カバームーブ】で突っ込んで行けた方がいい...後は...」
理沙が二人に小声でもう一つの作戦を伝える。
「「了解」」
三人は警戒心を強めつつ進む。零と楓は前回イベントでワンツーフィニッシュを決めているので大抵のプレイヤーは知っているだろう。
しかし、人によってはメダル欲しさに襲ってくる可能性がある。
そうして進むうちに向こうの三人もこちらに気づいたのか立ち止まって話し合っている。
そして、武器を構えることなくこちらに歩いてきた。
「いやー初めて人に会えたと思えば...まさか前回ランカーとは...」
「本当ビビったわ...俺らに戦闘の意思は無いんで出来れば見逃して欲しい...!」
「俺達今から登山だからなあ...無駄にスキル使いたくないんだ」
「なるほどー。私達も今から登山なんですよね。きっとあの山には何かあると思うんですよ.....」
三人も同意見のようで同行させて貰えないかと申し出てきた。
「どうする?ゼロ、サリー」
「......いいんじゃない?」
「右に同じ」
六人で登山することになった。
「じゃあ、私とゼロが先頭行くから....メイプルは三人の前に立って守るって感じで」
「おっけー!どんなモンスターでも守ってみせるよ!」
楓が大盾を構えそう宣言する。
「頼もしいな」
「本当にな」
後ろでボソボソ言ってるのを聞きながら歩く。
途中、モンスターが何体か襲ってきたがメイプルが守るまでもなく全て零が倒してしまった。
そうこうしてるうちに、目的地に近づいてきた。
「よっし、もうひと頑張り!」
楓が大きく伸びをすると、
「かかれれ【鎧砕き】!」
「【ディフェンスブレイク】!」
「【スルーブレイド】!」
楓の後ろにいた三人が一斉に斬り掛かり、防御貫通スキルが楓に迫る。
「エンハンス・アーマメント」
三人が凍りつき、
「【ウィンドカッター】!」
風の刃が粉々にする。
「本当に襲ってくるとは...」
「メイプルとゼロは狙われる理由あるしね。警戒しててよかったでしょ?」
「そうだな。まあ、メダルもないし、登山の続きをするか」
「「おー!」」
三人は再び歩き始めた。
スキルが....スキルが思いつかねぇ....
いい感じのはないですかねえ
ゼロくんの今後
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スキルをばんばんゲットしていく
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イチャイチャ
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ストーリー進めろや
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番外編