自由に遊んだらプレイヤー最強になっていました   作:ころころ

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キリト擬きと第二回イベントPart4

三人の視界がだんだんとクリアになる。

それと同時に楓は奇襲に備え大盾を構え警戒するが、恐れていた強力な一撃ぱいつになっても来ない。

それどころか、モンスターが一匹も居ないのだ。

三人は警戒を続けつつ周りを見渡す。

ここは円形の広い空間だった。

壁は結晶に覆われ、天井は吹き抜け。そして、正面の壁の結晶の一部が突き出していて、その上に鳥の巣があった。

 

「おっけー......分かった。絶対鳥型のボスが来る。【大海】は使えないかも」

「俺もこいつの武装完全支配術は使えないかもな」

零が青薔薇の剣を抜きながら言う。

 

「どうする?巣に近づいてみる?」

「.....慎重にね。多分近づいたら来る。」

三人は警戒しつつゆっくり鳥の巣に近づいていく。

残り五メートルまで近づいたその時。

 

ゴオオオオオオオオオオオオン!!

 

上空から轟音と共に、何かが広間に撃ち込まれた。

三人は辛うじて後ろへと飛ぶ退くことで躱すことが出来た。

落ちてきた物体は鋭く尖った氷だった。

氷に続き雪のような白の翼を持った怪鳥が急降下してくる。

鋭い嘴に爪。強者の風格を身に纏い怪鳥は広間に降り立った。

すると、怪鳥の左右に魔法陣が出現する。

そこから、視界が埋め尽くされる程の大量の氷の礫が射出される

 

「俺がやる!エンハンス・アーマメント!」

零が闇を払うものの武装完全支配術を発動させる。

白銀の巨大レーザーが氷の礫と衝突する。

 

ドオオオオオオオオン!!

 

どうやら怪鳥は他のモンスターよりも賢いらしい。

礫とレーザーの勝負はこちらが勝っていたが、怪鳥が魔法陣を一つに纏めることにより五分五分になる。

しかし、威力と引替えに隙間が出来てしまった。

チャンスとばかりに理沙が飛び出し、【カバームーブ】で無理やり楓が追いつく。

怪鳥までの距離が三メートル程に達したところで怪鳥が耳障りな鳴き声を出す。

すると、真っ白な魔法陣が床全体に広がる。

 

「やっば........!」

轟音と共に広間の地面を貫いて極太の氷の棘が生えてくる。それは、一メートル程伸びて床を埋め尽くした。

 

 

 

 

 

楓の周り以外は。

舞い散る雪煙の中、楓が地面に向けていた大盾を構え直す。

 

「.........助かった!ナイスメイプル!けどゼロは!?」

「俺は大丈夫だ!」

楓と理沙が声かした方を向くと、漆黒の翼が生えた零の姿があった。

 

(危なかった.....【龍翼】が無かったらやばかったな)

零は寸でのところで黒龍の指輪の【龍翼】を発動させ、空へ飛翔することで難を逃れた。

零の無事を確認すると、理沙は氷の棘を蹴って跳ねるように怪鳥に近づいていく。

怪鳥は爪で理沙を捕獲しようとする。

その速さは理沙にも匹敵する程だが、

 

「【超加速】!」

急激な加速にほんの一瞬だけ怪鳥の反応が遅れる。それは、戦闘において致命的な隙だった。

 

「【カバームーブ】!」

一瞬で距離を詰めた楓が振るった大盾は理沙へと攻撃するところだった爪を足ごと飲み込んだ。

そこに、上空から零の声が聞こえた。

 

「ナイスだ!メイプル!【ヴォーパルストライク】!!」

龍翼で上空まで飛んだ零はそこから高速で急降下し、アインクラッド流の技を放った。

元々高威力な技のため、高所から急降下してきた勢いも合わさり怪鳥に大ダメージを負わせた。

 

怪鳥が痛みと怒りから大声で鳴く。

しかし、その行動も隙を作るだけだった。

 

「【毒竜】!」

三つ首の毒竜が怪鳥に襲いかかる。

楓は滴り落ちた毒で溶けた氷の上に着地し、理沙は更に少し離れて様子を伺う。

零は闇を払うものの武装完全支配術で追い討ちをかける。

 

 

グガアアアアアアアアアアア!!!

怪鳥から凄まじい冷気が発せられ、怪鳥に噛み付いていた毒の竜が凍りついていく。そして、パリンという高い音とともに割れてキラキラと輝いて落ちていった。

 

「HPバーが三割しか減ってない!?」

「嘘...!」

「おいおいマジかよ....!離れろ!」

零と楓の攻撃で決めるはずだった三人にとってそのHPの減り具合は驚きだった。

驚く三人をよそに、怪鳥は周囲の地面から生えている氷の棘を折り、集めて弾丸として打ち出す。

それに零はいち早く気づき二人に避けるよう言うが、少し遅く理沙は反応出来なかった。

しかし、

 

「【カバームーブ】!【カバー】!」

理沙の前に移動した楓が大盾を下ろしてその凶弾を受け止める。

その体からは赤いエフェクトが出ていた。

 

「くぅっ....これ貫通するっ!【瞑想】!」

【カバームーブ】の弊害でダメージが二倍。一撃一撃が楓のHPを一割ずつ削っていく。

 

「【ヒール】!」

「【スピニングシールド】!」

零が楓の前に出てくる。剣を体の前で風車のように回転させ盾にすることにより、楓のHPを【ヒール】で回復させる。

怪鳥の猛攻を受けること二十秒。

氷の暴風は止み、荒れた地面が残る。

 

「いくよ!」

「おう!」「うん!」

零は上空に飛び、楓は右に、理沙は左に駆ける。

怪鳥が狙ったのは理沙だ。猛スピードで突進してくる。

 

「集中!」

自分に喝を入れて、怪鳥を見据える。

突進と共に氷の礫が飛んで来るが、突進中のためか礫には隙間が多かった。

理沙ならば回避するのは容易だった。

 

「【跳躍】!」

怪鳥の突進を見切り、その体のギリギリを飛び越えていく。

 

「【スラッシュ】!」

【状態異常攻撃】を使用し、麻痺毒を注ぎながら切り裂くのも忘れない。積もり積もって隙が生まれる可能性があるからだ。

 

怪鳥が振り向き、翼を広げ羽ばこうとする。

 

「エンハンス・アーマメント!」

白銀のレーザーが怪鳥に突き刺さる。

その隙を狙い、

 

「【毒竜】!」

毒竜が怪鳥に迫っていく。

羽ばたく瞬間レーザーで狙われ、体勢が崩れたところに来る楓の攻撃に怪鳥は為す術もなかった。

毒竜の三つ首全てが怪鳥の胴体にヒットする。

 

「【ウィンドカッター】!【ファイアボール】!」

隙あらば理沙も攻撃に加わる。少しでも多くのダメージを蓄積させなければならない。

しかし、毒竜の毒は再び凍らされ払い落とされる。

瞬間

もう一度、白銀のレーザーが怪鳥を襲う。

 

グガアアアアアアアアアアア!!!

怒った怪鳥は零に突進する。

 

避けようとするが、間に合わず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪鳥の翼が零の体に叩き付けられ、爪が零の体を引き裂く。

零の青薔薇の剣が怪鳥を突き刺す。

 

 

【不屈】で耐えるとしても二連撃の前に零は倒された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ように思われた。

 

「リリース・リコレクション!!.............咲け-------青薔薇!!!」

 

 

 

怪鳥が凍りつき、その体には巻き付くように氷で出来た青薔薇が満開に咲いていた。

 

 

 

 

怪鳥には氷の魔法が使えるから凍らせても無駄のように思えるかもしれない。

 

 

 

それはきっと正しいだろう。

 

 

 

 

()()()()()()()

 

 

怪鳥を凍らせているのは、

『全てを凍てつかせる永久氷塊』の氷である。

 

 

 

 

 

 

鳥を一羽凍りつかせるぐらい余裕だ。

 

 

 

凍った怪鳥は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「束ねるは星の息吹。輝ける命の奔流。受けるが良い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)】!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大な光の剣によって一刀両断された

 

 

 

 

 

 

 




零くんの新スキルはfgoから取りました


あと、幻獣について全く決まってません。助けてください

いいのあったら教えてください

ゼロくんの今後

  • スキルをばんばんゲットしていく
  • イチャイチャ
  • ストーリー進めろや
  • 番外編

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