自由に遊んだらプレイヤー最強になっていました   作:ころころ

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遅れましたー!すみません!


キリト擬きと孵化

零達は帰る途中に見つけていた洞窟に向かった。

そこで、休憩しつつ卵についても確認することにした。

卵を温めるも今回は孵化することはなかったので、探索に出かけることにした。

しかし、何も無かったので結局卵を温めることになった。

 

「中々孵化しないねー」

「まあ、すぐに孵化するようなものでもないでしょ」

「こればっかりは気長に待つしかないだろ」

卵を温めること三時間。

三人は談笑しつつそれぞれ卵を撫でる。

 

「何が生まれてくると思う?」

「私のは紫でメイプルが緑、ゼロが黄色...んー....メイプルのは草食動物でも生まれるんじゃない?鹿とか」

「卵から鹿はないだろ」

「ゲームだから有り得そうかも」

「なら俺はピカチュウか?」

「それこそ絶対ない!」

別ゲーのキャラだから絶対にありえないだろ....

 

「可愛い子だったらいいなあ...」

楓は色々な動物を思い浮かべる。可愛い動物は沢山思い浮かぶが、同じくらい可愛くないものも思いついてしまったが。

 

「私のは何が生まれるかな?」

理沙の卵は紫色だった。

零と楓は紫の卵から生まれてきそうな生物を想像する。

 

「紫、紫........んー?.......毒竜?」

「あー...それは、ちょっと遠慮したいかなぁ」

「一緒に戦うとなると、サリーの周りが毒の海になるな.....」

笑えない冗談である。

 

「毒竜...毒竜かぁ....出来ればもうちょっと穏便なのがいいなぁ」

三人が卵の中身について話し合う。

こんな動物かな、それともこれかなと、わいわい話しながら愛情を込めて温める。

 

 

そのとき、三人の卵にヒビが入る。

 

 

「「「うわっ!?」」」

「ど、どどどどうする!?」

「お、落ち着け!」

「と、取り敢えず地面に置いて!」

三人は平らな地面に卵を置くと寝そべるようにして卵を見つめる。

 

すると、卵が割れて

 

中から三匹のモンスターが姿を現した。

 

 

 

「おー!」

「生まれたねー!」

「あ、あれ?俺の卵....まだ生まれてないんだけど.....」

「ほ、ほんとだ」

ように思われた。

零の卵だけ生まれなかった。

しかし、楓と理沙の卵は生まれた。

楓の卵からは卵より少し小さいサイズの亀だった。

卵と同じ深緑の体をしている。

理沙の卵からは白い毛並みの狐だった。

数回伸びをすると、紫の火を宙に浮かし眺め始めた。

 

「おおー...卵から狐かぁ....予想外だった」

「モンスターだからその辺は関係ないのかもね」

「なんでや!なんで俺の卵だけ産まれへんねん!」

「あちゃー...ゼロが壊れた...」

何故か関西弁になった零がショックを受けていると、亀と狐は楓と理沙に近づいていく。

二人が恐る恐る撫でてみると二匹は気持ち良さそうに目を細めた。

すると、二匹が入っていた卵が薄く光始めた。

光は段々強くなると卵は指輪に変わった。

楓と理沙は指輪を拾うと能力を確認する。

 

「指輪?」

「えーと....【絆の架け橋】。これを装備すると、一部のモンスターとの共闘を可能にする...だって!これはもう外せないかなぁ」

メイプルも自分の目でその能力を確かめる。

 

 

【絆の架け橋】

装備している間、一部のモンスターとの共闘が可能。

共闘可能モンスターは指輪につき一体。

モンスターは死亡時に指輪内での睡眠状態になり、一日間は呼び出すことが出来ない。

 

 

死亡時にすぐに消えてしまう訳では無かったので二人は安堵する。

すぐに消えてしまうのなら迂闊に戦闘に出せないところだった。

 

「指輪かぁ....装飾品枠はいっぱいだから【フォレストクインビーの指輪】を外そうかな。HPは【瞑想】でも回復できるし」

そう言って指輪をはめると二匹は嬉しそうに体を擦り寄せてくる。

 

「んー!もふもふー...」

「あははは!もう、くすぐったいよー!」

「いいな〜。俺も戯れたいな〜」

「よかったら撫でてみる?」

「いいの!?」

「う、うん」

「やった!」

実は零はかなりの動物好きである。今、狐を撫でているが超気持ち良さそうにしている。撫でに撫でまくったため撫でスキルがカンストしたのだ。

心を開かない動物でも零がひとたび撫でればすぐになつく。故に家族からは神の手(ゴットハンド)と呼ばれている。

狐が蕩けた顔を見てか亀も零に撫でろ撫でろと頭を擦り寄せる。

それに気付き頭を撫でると、狐同様亀も蕩けた顔になる。

そんな状況に苦笑いしつつ理沙はあることに気付いた。

 

「この子のステータスが見られるようになってるね」

指輪の効果なのだろう。自身のステータスの下にもう一つステータスが書いてある。

二人はその内容を確認する。

 

 

 

 

 

「ノーネームってことは....名前を付けてあげないとだね!」

「そっか。それもそうだね」

二人は慎重に考える。

その間は零と遊んだり、撫でられたりしていた。

零のなでなでなしでは生きていけないだろう。

冗談抜きで

 

「よーし決めた!」

「うん、私も!」

二人は名前を思いつくと零と遊んでいるそれぞれのモンスターの元へ近づき、しゃがんでモンスター達の目線を合わせる。

 

「この子の名前はシロップ!ムフフ...二人合わせてメイプルシロップだよ!」

亀は名前が気に入ったようで体を擦り寄せてくる。

 

「あなたの名前は朧!朧でどう?」

理沙が狐に尋ねるように言うと、狐は嬉しそうに理沙の肩に乗り首元に巻き付くようにしがみついた。

マフラーと朧でもふもふである。ウラヤマシイ

 

「あ!【AGI 15】!」

「あ、メイプルより早い...」

 

 

 

 

 

その後、話し合った結果

零→卵を温める

楓、理沙→二匹のレベルをあげる

ということになりまして、三日目を三人はモンスターと過ごしました。

ちなみに、零の卵は生まれませんでした

 

 

その夜、十時頃。

 

「あー...どうするー....探索行くー?」

「今日はもういいかな.........」

「私もそんな気分........」

「俺はPKでもしようかな」

「「いってらっしゃい...」」

楓と理沙がそう言うと、零は

 

「あ、明日の予定は決めていたらそれに従うから」

と言い洞窟から出ていった。

 

 




次回、零の卵が孵化します


急なクイズを始めます。
Q、ころころはどこ出身でしょう

答えは次回

ゼロくんの今後

  • スキルをばんばんゲットしていく
  • イチャイチャ
  • ストーリー進めろや
  • 番外編

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