自由に遊んだらプレイヤー最強になっていました   作:ころころ

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春休みの宿題をやっていない....オワタ\(^ω^)/


あといつもよりちょっと長いです


キリト擬きと新しい仲間

「おはよう」

「おはよう」

「おはよう」

挨拶を交わしたら三人は早速探索に向かう。

ちなみに、零のPKの成果はあまりよろしく無かったが三枚はゲット出来たのでよしとした。

話は戻るが、今日の予定は下流に向かい登ってきた方と逆側の崖に登ることにした。

 

 

 

「何かあった?」

「いや、今のところ何も」

注意深く辺りを観察してもダンジョンや魔法陣はいっこうに見当たらない。そのまま下流へと向かうこと二時間。

道中で数回の戦闘を挟み、シロップと朧のレベルが1上がった。

そして興味深いスキルを手に入れた。

【休眠】と【覚醒】というスキルだ。

【休眠】は主の指令で指輪の中で眠って安全に体力を回復させるスキル、

【覚醒】は主の指令に応じて指輪から出てくるというスキルだ。

現在、二匹は指輪の中で眠っている。

 

 

 

そうして歩くこと三十分。

とうとう川の終着点にたどり着いた。

途中、零が隠れていたメダルを一つ見つけたが他には何も無かったので三人はかなり期待していた。

なぜかというと、ここに近づくほど霧が濃くなっていき最早真横にいても視認出来ないほどになっていた。

つまり

 

 

 

「ここが霧の発生源だね」

「うん、間違いない」

「何かあるかもしれないから気をつけろ」

「「分かった」」

三人が川に近づくと、強い風が吹いて霧が吹き飛ばされていき目の前が顕になる。

そこには、泉があり、中心には壺があった。

 

 

 

「あの壺...調べてみる?」

「........それしかないか」

「....いくぞ」

三人が足を泉に入れた瞬間、風が止み濃霧が辺りを埋め尽くす。

「ゼロ!サリー!いる!?」

「俺はここにいる!」

楓の呼びかけに対して帰ってきたのは零の声だけ。

二人とも警戒心を高めると、

 

 

 

「うわっ!?くっ!ああっ!」

理沙の声が聞こえた。

それと同時に激しくぶつかる金属音も聞こえてくる。理沙の声は焦っているようで二人の不安を煽る。

楓は理沙の声が聞こえる方へ行くと真っ黒な穴があった。

覗き込んでも中は何も見えない。

しかし、理沙の声はここから確実に聞こえてくる。

 

 

 

「よしっ!行こう!」

目を瞑り、真っ黒の穴の中に飛び込んだ。

目を開けると、体から赤いエフェクトを散らしているサリーと白銀の鎧を全身に纏い、白く輝く大剣を構えた騎士だった。

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃零の方では、

「こっちか!」

楓に遅れつつも黒い穴を見つけていた。

そして、楓同様穴に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ん?.....おお!メイプル!サリー!」

「ゼロ!?っ!危ない!」

「へ?」

目を開けると目の前には楓と理沙がいた。

声をかけると予想外な答えが帰ってきた。

なぜなら、零の後ろにはあの騎士がいて剣を振りかざしているからだ。

楓は【カバームーブ】を使おうとしたが、それより早く零が騎士を切り伏せていた。

 

 

 

「「え?」」

「おっ、メダルゲット〜」

剣を鞘にしまうと騎士の残骸の近くにメダルがあったためそれを拾う。しかし、急に体を捻り横に転がった。

 

 

 

自分がいた場所を見ると、そこには

 

 

 

 

 

 

 

瓜二つの自分がいた。

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど。偽者ってわけね....メイプルとサリーはいないか...なら....全力を出せるな」

零は現状を確認すると、闇を払うものと青薔薇の剣を抜いた。

 

 

 

「エンハンス・アーマメント!」

考えていることは同じなのか二人とも闇を払うものの武装完全支配術を繰り出した。

白銀のレーザー同士がぶつかり合う。

互角かと思われたが少し零が負けている。

 

 

 

「やっぱり強化されてるよな...」

そう言葉を零すと、あえて零は武装完全支配術を止めた。

 

 

 

「ハッ!」

零に白銀のレーザーが迫るが闇を払うものでレーザーを斬り裂くと倍の大きさ、倍のスピードになって偽者に向かっていった。

零は闇を払うものに【反魔の意思】を纏わせていたのだ。

相手は煙で見えないが、これではHP全損は確実だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()

 

 

 

 

 

 

 

しかし、相手は偽者であっても零なのだ。

 

 

 

つまり、()()()()()()なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「......やっぱり生き残ってるよな....」

そう、零は強化された自分を十二回倒さなければならないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

苦戦を強いられるかと思われた。

 

 

 

 

偽者と戦うこと三時間。

お互いの残機は零が三、偽者が五。

零は持ち前の技術やオリジナルスキルを駆使して善戦したが、こちらは体力は限界。偽者は体力などない。あるのは激しい剣戟だけ....かなり苦しい状況だった。

 

 

 

「くっ.....」

しかし、零はさらに追い詰められることになる。

 

 

 

 

グオオオオオオオオオオオ!!

 

 

 

偽者が龍になったのだ。

零も【龍変化】を発動させようにも深夜にPKしている最中に見つけたダンジョンのボス戦に【龍変化】を使ってしまったのだ。

 

 

 

零はこれから生身でドラゴンと戦わなくてはならないのだ。

しかも相手は強化されており、倒してもずっとドラゴンのままかもしれない。

諦めかけた時、アイテムストレージから卵が勝手に飛び出て空中に浮いている。

そのまま空中に浮いていると

 

 

 

 

 

 

 

 

卵にヒビが入った。

 

 

 

 

ヒビはどんどん大きくなり

 

 

 

 

卵が割れると

 

 

 

 

黄色の体をした恐竜が現れた。

 

 

 

 

「ボクの名前はアグモン!よろしくね、ゼロ!」

「え」

「え?」

「ぇぇえええええええええええええええ!!!」

恐らく今までで一番驚いただろう。

なにせ、ずっと温めた卵が戦闘中に生まれたのだ。

しかも喋っているのだ。

誰もが驚くだろう。

しかし、そんなこと偽者からしたら興味がなく容赦なく襲いかかってきた。

 

 

 

「っ!」

「うわっ!」

かろうじて避けたものの、半分だったHPが残り三割になるまで減った。

 

 

 

「くっ...アグモン!お前戦えるのか!?」

「うん!戦えるよ!君が強くなる分僕は進化するんだ」

「進化?」

「とにかくアグモン進化って叫んで!」

「わ、分かった!アグモン進化!」

零が叫ぶと、アグモンが輝き出す。

その光はどんどん強くなっていく。

 

 

 

 

光が治まるとそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレンジの体躯で腕には大きな爪を持っており、黄色の鎧と背中の一対の装甲を持つ竜戦士の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アグモン進化!ウォーグレイモン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お前...アグモンなのか?」

「そうだ。今の姿はウォーグレイモンだけどな。それよりいくぞ!ゼロ!」

「おう!」

そう言って二人は偽者に向かっていく。

 

 

 

「ガイアフォース!」

ウォーグレイモンは腕を真上に上げ炎のエネルギーを球状にし、偽者に放つ。

 

 

 

「【スターバースト・ストリーム】!」

高速の十六連撃が偽者を襲う。

 

 

 

ウォーグレイモンの攻撃は強力で偽者にダメージをかなり与えていた。

零も両手の剣で偽者にダメージを与えていく。

 

 

 

グオオオオオオオオオオオ!!

 

 

 

 

偽者もやられてばかりでもなくブレス攻撃を仕掛けてくる。

しかし、ウォーグレイモンは零の前に出てくると、背中にある一対の装甲『ブレイブシールド』を一つに合わせ盾に変形させることでブレスを防ぐ。

しかし

 

 

 

 

グオオオオオオオオオオオ!!

 

 

 

 

突然、偽者が苦しみ出した。

 

 

 

「どうだ!」

零がウォーグレイモンがブレスを防いでいる間に気配を消して偽者に攻撃したのだ。

偽者はブレスを零に標準を合わせようとする。零が当たったらひとたまりもないないだろう。

 

 

 

「させるかっ!」

零にブレスが放たれる前にウォーグレイモンが両手に持つ爪『ドラモンキラー』で偽者の顔を切り落とす。

すると、偽者の姿がドラゴンから人型に戻る。

 

 

 

「ははははは!【竜人化】!」

「よしっ....ウォーグレイモン!行くぞ!」

「おう!」

偽者が【竜人化】を使い腕や足に龍の鱗を纏い、こちらに向かってくる。

偽者に応えるようにに零とウォーグレイモンは己の得物を構え偽者に向かっていく。

 

 

 

「ハアッ!」

「オラァ!」

「ははははは!」

激しい剣と剣と爪のぶつかり合い。

それを制したのは

 

 

 

 

 

 

 

零とウォーグレイモンだった。

 

 

 

 

 

 

 

しかし【十二の試練】の偽者の残機は四つ

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで零は()()()を使ったbr>br>零は闇を払うものと青薔薇の剣をアイテムストレージに直すと一つの武器を装備する。

 

「来い.....【夜桜】!」

零の左腰に現れたのは()だった。

夜空のような漆黒の鞘

漆黒の夜空に映える桜の模様

 

まさしくその刀は『夜に咲き誇る桜』だった

 

 

静かに鞘から抜くと白銀に輝く刀身

 

「っ!」

それと同時に今まで感じたことのない威圧が偽者を襲う。

 

「う、うわああああああああぁぁぁ!!!」

【夜桜】の威圧に耐えられなかったのか偽者が零に襲いかかる。

 

 

一閃

 

 

「ああああぁ、あ」

 

偽者の首を斬られていた

 

誰にも目視出来ないほどの速度で斬られたのだ。

 

「これからは.....俺達のターンだ。.....ウォーグレイモン!少し時間を稼いでくれ!一気に仕留める!」

「任せろ!」

「うわあああああああああああ!!!」

最早偽者は叫びながら突っ込むしか出来なくなるほど『夜桜』の威圧に押し潰されていた。

 

「一一一一体は剣でできている」

「オラァ!」

「うおおおお!」

零が詠唱する中、ウォーグレイモンと偽者は激しいバトルを繰り広げる。

 

「一一一一血潮は鉄で心は硝子」

「うああああ!」

「行かせるか!」

偽者が詠唱している零を狙おうとするが、ウォーグレイモンがそれを止める。

 

「一一一一幾たびの戦場を越えて不敗」

「ガイアフォース!」

「うああああ!」

「チッ!」

ウォーグレイモンが両手にエネルギーを貯めて放出すると、偽者は【反魔の意志】で跳ね返す。

 

「一一一一ただ一度の敗走はなく、ただ一度も理解はされない」

「うああああ!」

「グッ!ハァ!」

偽者の攻撃がウォーグレイモンに当たるがウォーグレイモンの攻撃も当たる。

 

「一一一一彼の者は常に独り戦場で剣を振るう」

「オラァ!ブレイブトルネード!」

「ぐううう!」

ウォーグレイモンの持つドラモンキラーを合わせて高速回転し、竜巻となるブレイブトルネードで偽者を貫く。

偽者の残機が一つ減る。

 

「一一一一その能力(ちから)はまさしく剣の神」

「うああああああああ!」

「まだまだ!」

ウォーグレイモンと偽者が爪と剣で攻撃し合う。

 

「一一一一担い手はこれを継ぐ」

「一一一一その能力(ちから)は無限の剣でできている!」

「一一一一【固有結界:無限の剣製】!」

「っ!なんだ...これ...」

「うああ...ああ」

零の詠唱が終わると零を中心に世界が変わっていく。

今まで戦っていた場所から無限に広がる夜の草原になった。

草原には剣が何本も刺さっている。

そして、零の後ろには満開の一本の大きな桜の木があった。

 

「ウォーグレイモン、あとは休んでくれ...あとは任せろ。」

「おう...そうさせてもらう」

「さて....決着といこうか。偽者!」

「うああああああああああああぁぁぁ!!!」

偽者が迫ってくるが、零が手を上げると地面に刺さっていた剣が宙に浮き始める。

 

「無駄だ!」

手を振り下ろす。すると、宙に浮いていた剣は偽者に向かっていった。

 

「があああああああああああああああ!!」

偽者の残機が二つも減った。残りは一つ。

偽者は両手の剣を握り締め、零は【夜桜】の柄に手をかける。

辺りを静寂が支配する

 

先に動いたのは

 

偽者だった

 

「うおおおおおおおおおおおお!!!」

 

両手の剣を振りかざす。

 

しかし、零が動いた。

 

 

「守天流 奥義一一一一一一一

 

 

自身の大切な存在を守るための流派、守天流。

大切なものに襲いかかる悪意をこの剣で絶つ。

そんな意志のもと編み出されたこの奥義の名は

 

 

 

 

 

 

 

 

一一一一一一『絶剣』!」

 

 

 

 

 

 

 




クイズの正解は....また次回

多分そのうち言います


【夜桜】のイメージはマインクラフトの抜刀剣modの狐月刀 黒狐です

感想書いてくれたらモチベ上がるんで書いてくれるとありがたいです

ゼロくんの今後

  • スキルをばんばんゲットしていく
  • イチャイチャ
  • ストーリー進めろや
  • 番外編

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