自由に遊んだらプレイヤー最強になっていました   作:ころころ

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今回、自分の好きなキャラの宝具がスキルとして手に入ります!

宝具って言ってる時点でFGO確定という

※レベルを変更しました


新たな戦力を求めて

「くっ......まだまだぁ!!」

 

ゼロはそう言って『青薔薇の剣』を地面に突き刺し【完全武装支配術】で目の前の敵を氷漬けにする。しかし、即座に砕かれ反撃をくらう。

 

「こうなったら.....決着を着ける!」

 

自分の目の前に居る敵にそう宣言する。

 

なぜこうなったのかは三十分程遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

《絶剣》がゼロだと判明したすぐ後、サリーが本題に入ろうと話をきりだす。

 

「とりあえず.....《絶剣》がゼロだったことは置いといて」

「ゼロくん!私達のギルドに入ってくれるかな?」

「ああ、いいぞ」

「「「「「いいのかよ!?」」」」」

 

そんなツッコミが観衆からゼロに浴びせられるが無視して話を進める。

 

「で、ギルドホームはどこだ?これからクエストに行こうと思っていてな。早く行こう」

「分かった!じゃあ、早速出発!」

「........今はこのテンションについていけないや....」

 

そう言って三人は第一層に向かう。そんな彼らを呆然と見るプレイヤー達の視線にゼロは無視し続けるのであった。

 

 

ギルドホームに着いた三人は待っていてもらった四人に詫びを入れ、ギルド登録した。

 

「よーし。ギルドマスターはメイプルでギルド名は《楓の木》でいいな?」

「「「「「「異議なし!」」」」」」

「うし!じゃあクエスト行ってくるわ」

「行ってらっしゃーい!」

「気をつけてね〜」

「おう!」

 

ゼロはやることやって早速クエストに行くのであった。

 

 

 

クエストを受注したゼロは専用フィールドに転移した。周囲を見回すと、この場所は大きな岩に囲まれていて天井はなかった。所々に大きな鳥籠のようなものがあり、中に青白く光る球状の何かが幾つか浮いていた。その光景はまるで地底の世界、冥界のようだ。

 

A──Aaaaaa、aaaaaaa────!

 

「ッ!」

 

歌声のような声が後ろから聞こえてくる。急いで振り向くとそこには獣のようであり、どこか神々しくもある何かが居た。

ゼロはある確信をもって呟く。

 

「こいつがこのクエストのボスか.....」

 

Aaaaaaaaaaaaaa────!

 

 

 

「チッもう攻撃を仕掛けて来たか....こうなったらいつもの連携でっ!」

 

背負った二振りを構え、駆け出す。ボス──ティアマトの近くにたどり着くと両手の剣をもって斬りつける。しかし、全く傷はついてない。

 

「なにっ!?」

 

Aaaaaaaaaaaaaa────!

 

 

そして冒頭に戻る。

両手に握った剣を鞘に直し、右手を正面に上げる。すると、光の粒子が集まっていき一つの聖剣を形成する。しかし、その聖剣は今までの聖剣と形が少し違っていた。

 

十三拘束解放(シール・サーティーン)──円卓議決開始(デシジョン・スタート)!」

 

そう宣言する。すると、何処からか声が聞こえてくる。

 

「承認。ベディヴィエール、ガレス、ランスロット、モードレッド、ギャラハッド」

 

その声は円卓の騎士の名を告げる度に聖剣は七色に輝く。

 

「これは、世界を救う戦いである」

「アーサー」

 

アーサーと言った瞬間、聖剣が一際大きく輝く。聖剣を構えると、巨大な光の剣を形成していく。

 

「【約束された勝利の剣(エクスカリバー)】!!!」

 

放たれた光は奔流となり地面を削りティアマトを呑み込む。砂埃が舞い、砕けた岩石の欠片が吹き飛ぶ。

視界が晴れたその場には

 

 

 

上半身が消滅したティアマトの姿があった。

 

「なっ!?」

 

全力で放った【約束された勝利の剣(エクスカリバー)】を当たったのにも関わらず、上半身を消滅するだけだったのだ。本来なら全て消滅していても可笑しくはないのだ。しかも、HPも半分以上残っている。やけくそになったのか次の攻撃の準備に入る。

 

「こうなったらとことんやってやる!」

 

そう言うと両手を前へ突き出し、詠唱する。

 

「紅き黒炎、万界の王。天地の法を敷衍すれど」

 

両手の前に紅い魔法陣が現れる

 

「我は万象昇温の理。崩壊破壊の別名なり」

 

足下にも魔法陣が現れる

 

「永劫の鉄槌は我がもとに下れ!」

 

ティアマトの頭上に巨大な魔法陣が何枚も現れる。

 

「エクスプロージョン!!!」

 

巨大な爆発がティアマトに襲いかかる。噴煙が治まるとティアマトは完全に消滅していた。

 

「ふぅ〜〜【消費MP半減】が無かったらヤバかったな......」

 

軽く息を吐き、入れていた力を抜く。すると、スキル獲得とレベル上昇の通知が来た。

 

『エクストラクエスト『創世の女神』をクリアしたため【抑止の守護者】を獲得しました』

『特殊クリア条件を満たしたので【天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)】を獲得しました』

『レベルが68に上がりました』

 

「ふむふむ。どんなスキルかな〜」

 

 

【抑止の守護者】

所持者の敵に絶対に勝利出来る数値までステータスとスキルの能力を上昇させる

 

取得条件

エクストラクエスト『創世の女神』をクリアする

 

 

 

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)

STR値×二万の固定ダメージ。確率で即死。MPを全て消費する。

 

取得条件

エクストラクエスト『創世の女神』をソロで十回以内の攻撃でクリア

 

 

 

「なるほどなるほど。強いなあ....まあいいか。とりあえず次のクエスト行ってみるか」

 

ゼロは帰還用の転移魔法陣に乗って第二層に一旦戻った。そこからまた歩いて次のクエストを受けに行く。

フィールドに出てしばらく歩いて行くと一軒の和風建築があり、その中には一人の二十代の女性と高校生ぐらいの青年が居た。話かけると、長々しく話始めたので要約すると「十五年前に凄い戦いがあった。その戦いがまた行われようとしている。何とかして止めてくれ」ということらしい。庵を出ると、夜の江戸のような町並みが広がっていた。

 

「いつの間にか転移されてたか....!?」

 

時代劇のような町並みに呆然としていると、後ろから矢が飛んできた。咄嗟に【硬化】することでダメージを負うことは間逃れたが、気が抜けていたとはいえ【索敵】していたのに気づけなかった。そのことにゼロは背中に冷たい汗を感じながら後ろを振り向くと、屋根の上には敵意を剥き出しにする七つの影があった。

僧のような服装のがたいのいい男性。《ランサー・プルガトリオ》

弓を持ち白い甲冑に身を包む若い女性。《アーチャー・インフェルノ》

くノ一のような服装の小柄な少女。《アサシン・パライソ》

鬼のような装いの小柄な少女。《バーサーカー・衆合地獄》

武将のような装いの長身の女性。《ライダー・黒縄地獄》

陰陽師のような装いの長身の男性。《キャスター・リンボ》

侍のような服装の少し老いた男性。《セイバー・エンピレオ》

一人一人が尋常ではない程の覇気を纏っている。ゼロが七人を観察していると、プルガトリオが話かけてきた。

 

「我ら英霊剣g「先手必勝!」何!?ぐあああああ!!」

「なんだと!?」

 

しかし、ゼロは敵の名乗りを妨げ攻撃したのだ。その行動にパライソが驚きながらも批判する。

 

「卑怯だぞ!」

「けど、俺は名乗りとか嫌いなんだよね」

「しかし!英霊剣豪はそんなやわの攻撃では死なん!見よ!我ら英霊剣豪の不死性を!」

「へ〜、おい、そこののっぽ!」

「のっぽとはなんだ!のっぽとは!」

「そのまま消えていくぞ」

「何を言ってい...な!?」

 

首を切り飛ばしたはずのプルガトリオが立ち上がる。なんてことはなく、そのままポリゴン片となり消えていく。その様子に六人全員の圧が強まる。そして、負けじとゼロもスキルも使って覇気を送る。

 

【覇王色の覇気】

自分よりレベルの低い者を威圧する。差があればあるほど効果は強くなり気絶させることも出来る。

 

取得条件

クエスト『冥王の修練』をクリアする

 

このスキルと元から持つゼロの覇気や【超集中】と【先駆者】のスキルの効果を倍にするスキルの影響で自分よりレベルが高く設定されたボスでも気絶とまではいかないが、恐れを抱かせることは出来る。

圧と圧のぶつかり合いを負けた英霊剣豪達はゼロに恐怖を抱きながらも襲いかかる。

 

「ハアアアアア!!」

「...........」

「なぜ食らわない!?インフェルノの矢も!エンピレオと黒縄地獄の剣も!私のクナイも!リンボが出す妖も!衆合地獄の酒も!何もかも....なぜだ!?」

「読んでるんだよ。未来をな」

「未来....だと.....!?」

 

しかし、一向に当たらない。後ろから放たれる矢も、襲いかかってくる剣や爪、死角から飛んでくるクナイも、全てを蕩かす酒も。全てを避けていく。その理由をパライソが聞くが、ゼロはその答えに未来を読んだと答えた。

スキル【見聞色の覇気】、相手の気配や動きなどを感知するスキル。極めれば未来をも読める。ゼロは最近このスキルを手に入れたので極める程の時間はなかったので相手の動きを読んだだけなのだが、少し誇張して伝えた。『動きを読む』のと『未来を読む』では恐怖の与え具合が違う。だからあえて誇張したのだ。

 

「未来など読めるものか!」

「読めるんだなあ、これが」

「戯言を.......っ!?」

 

それは一瞬だった。パライソが歯ぎしりした瞬間、目の前にはゼロの姿があり気がついたら視界が黒に染まっていた。

 

「ちょっと人数が多いな......新スキル試してみるか」

「あんさん戦ってる最中に何考えてるん?」

「【覚醒】!ウォーグレイモン!時間稼ぎよろしく!」

「了解!」

「......英霊剣豪達よ!目に焼き付けろ!.....これがお前たちの見る最後の光景だ!」

 

ゼロの周りに赤いオーラが螺旋する。夜の町並みの一角が赤き光で照らされる。ゼロの一歩手前の空間から金色の渦状の穴から凄まじいエネルギーを持つ剣が出てくる。それに伴い赤いオーラの渦も量と速さが増す。ゼロはその剣の柄を掴み詠唱を始める。

 

「原初は語る。天地は分かれ、無は開闢を言祝ぐ。」

 

剣の刀身がゆっくりだが回り始める。すると、剣の周りにもゼロと同じ赤いオーラが渦巻く。

 

「世界を裂くは我が乖離剣」

 

刀身の回転する速度が速まり、赤雷を纏い始める。この剣の異質さに気付いた英霊剣豪達は何とか止めようとするが、それをウォーグレイモンが阻む。

 

「!?全力であれを止めろ!あれを放たれたらお終いだ!」

「残念だがここは.....通行止めだ!」

 

「星々を廻す渦、天上の地獄とは創世前夜の終着よ!死を以て鎮まるが良い!」

 

剣を掴む右腕を上空に掲げる。剣の先には尋常ではない程のエネルギーが密集して球体となっており、全てのエネルギーを凝縮した姿はまるで太陽の如く。

 

「【天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)】!!!」

 

圧倒的質量のエネルギーは赤い極太のビームとなり、英霊剣豪どころか町をも破壊し尽くす。

 

 

全てのエネルギーを放出し終えた後、残ったものは『無』だった。

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)】そのものでは地形データごと壊すことはないのだが【超集中】や【先駆者】と【抑止の守護者】のせいもあってか地形データごと破壊してしまったのだ。

ここはデータのない場所。例えるならポケモンのダイヤモンド・パールのアルセウスを捕まえるために入る真っ黒な場所みたいな物。バグの場所。

 

 

ゼロはプレイヤーではなくゲームに殺されたのだ。

 

 

「どおおおしてだよおおおおお!!」




ギルーー!うちのカルデアに来てくれないけど好き
魔神さんも来てくれねーかな

ゼロくんの今後

  • スキルをばんばんゲットしていく
  • イチャイチャ
  • ストーリー進めろや
  • 番外編

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