あと、最近気づいたんですね
ラブコメの主人公に姉妹キャラ、あるいは姉妹的なキャラが中確率でいることに....
──人を好きになり、告白し、結ばれる
それはとても素晴らしいことだと誰もが言う
──
──恋人たちの間にも明確な力関係が存在する!
──搾取する側とされる側
尽くす側と尽くされる側
勝者と敗者
──もし貴殿が気高く生きようと言うのなら
決して敗者になってはならない!
──恋愛は戦!!
──好きになった方が負けなのである!
『私立秀知院学園』
かつて、貴族や士族を教育する機関として設立された由緒正しい名門校である。
貴族制が廃止された今でなお富豪、名家に生まれ、将来国を背負うであろう人材が多く就学している。
そんな彼らを率い纏め上げる者が凡人であるなど許されるはずもはずとない。
「ご覧になって!生徒会のお二人よ!」
秀知院学園生徒会副会長
四宮 かすみ
総資産200兆円。千を越える子会社を抱え、四代財閥の一つにも数えられる四宮グループの長女として生を受けた正真正銘の令嬢である。
その血筋の優秀さを語るが如く芸事、音楽、武芸、いずれの分野でも華々しい功績を残した紛れもない才女。
それが、四宮 かすみである。
そして、そのかすみが支える男こそが!
秀知院学園生徒会会長
白銀 零
質実剛健。文武両道。学園模試は不動の一位であり、自らが所属する剣道部では学生でありながら世界大会で優勝を勝ち取っている。
その知識と能力、性格で畏怖と敬意を集め、その模範的な立ち振る舞いにより外部生でありながら生徒会長に抜擢される。
代々会長に受け継がれる純金飾緒の重みは秀知院二百年の重みである。
「いつ見てもお似合いのお二人ですわ〜」
「神聖さすら感じてしまいます」
「もしかしてお付き合いされているのかしら?どなたか聴いてくださいな!」
「そんな!近づくことすら烏滸がましいというのに。出来るはずが.....」
「なんだか、噂されているみたいだな。わ、私たちが...こ、交際してい....とか」
「そういう年頃なんじゃないか?嫌なら聞き流せばいい。噂であれ俺と交際しているなんて嫌だろ?」
「そ、そんな事無い!ハッ!」
「なんか言ったか?アメリカまで出稽古に行った名残りがまだ残っていてな。少し眠いんだ」
「そ、そうか....大丈夫なのか?」
「ああ」
「ならいいんだ」
(俺とかすみが付き合っているって?俺なんかがかすみと釣り合っているわけないじゃないか。馬鹿な連中だ。.......かすみが俺のことを好きなはずないのに)
(な、なんてこと言ったんだ私!危うく会長に私が会長のことを好きなことがバレてしまう所だった....。しかし、交際しているかか。私と会長がデート.....。って何を考えているんだ私!?私が会長と釣り合うはずがないのにな。私にギリのギリッギリ可能性があると思いたいものだ。.....だけど、この思いを会長に伝えたい。好きだって、いつか)
──そんなことを思っているうちに
──半年が過ぎた!
──その間、特に何も無かった
生徒会室にて
零は何枚もの書類に目をとうして判子を押していた。対してかすみは書類にサインしていた。
事務的な作業をしつつも最近学校であった話や、身内の話など他愛のない会話をしている。
すると、二人の向かいに座っている少女。秀知院学園生徒会書記 藤原 楓が口を開いた。
「そういえば、聞いて!なんか、映画のペアチケットが当たったんだけど、家の方針でこういうものを見るのを禁止されてて。二人は興味はある?」
そう言って、ポケットから二枚のチケットを出す。そのチケットには『ラブ・リフレイン』と書かれており、恋愛ものの映画ということが察することが出来る。
「へえ、えーと。そういえば週末は珍しくオフだったな。だったらかすみ。俺たち「なんでも、この映画を男女で見にいくと結ばれるジンクスがあるとか。素敵!」っ!?」
一緒に見ないかと誘った後であんなジンクスを後出しされ、冷や汗まみれの零にかすみはペンを置いて話しかける。
「会長....。私のこと誘ったのか?」
「いや...その....えっと」
「是非!行こう!」
「へ?」
「その映画、前からずっと見たかったんだ!しかし、使用人の予定や私の予定で色々あってな。今回は行けないと思っていたんだが、会長がいるなら話は別だ!今週は私も空いている。何時にどこで集合にする!」
早口でまくし立てるかすみに呆然としつつも零はしっかりと危機していることを言う。
「ま、待て、かすみ!お前忘れてないか?この映画は男女で見に行ったら結ばれるジンクスがあってだな?」
「バッチ来い!」
「え?」
「え、ああ!その、ただそういうジンクスがあるだけだろう?なら良いじゃないか」
(なんだったら帰り道のムードのいいタイミングで告白とか.....。そういうジンクスがあるからな!いける.....はず!はず!)
零の警告に更に早口で捲したてるかすみ。零は何とかしようとする。思考戦は詰め将棋の要素を呈していた。追い詰めるかすみ、逆転の機を探す零、二手三手先を読む天才たちの頭脳は常人を越える速度で回転し、ぶつかり合う。守りを固めるかすみ、うち崩さんとする零、二人の思考は決着への理論を組み立つつある。その理論を完成させた方が勝者となる──!
その時、まさかの提案が楓から出た。
「あっ、もし恋愛映画で揉めるんだったら『とっとり鳥の助』のチケットもあるよ!」
「とっとり....」
「....鳥の助?」
カオス理論。楓の何気ない一言により完成寸前の理論にカオスが混入する。たかが一点であるがカオスはビッグバンの如く可能性を増大させる。莫大に増えた選択肢を処理するために、二人の頭脳は限界を越えた回転を強いられる。
結果、脳は大量の糖分を欲する。この生徒会室に存在する糖分はこの饅頭一つ限り。すなわち、この饅頭を手にしたものが勝者──!
「あっ、午後の授業始まっちゃう。あむ」
勝利の鍵となる饅頭は楓の胃の中に入ってしまった。そのまま生徒会室を立ち去る楓に二人はずっこける。
「でふぁ、またふぉう課後に。あむっ!」
口に咥えた饅頭を放し、口でキャッチするという何気にすごい技を披露してから部屋の扉閉める楓。そして、糖分が足りなくて机に突っ伏す二人だが、
「ふふふっ」
「ははは」
二人は相手の顔を見合い笑い合う。
「ねえ、会長」
「どうした?」
「私と映画、行ってくれる?」
かすみは微笑みながらそう告げる。零は日差しに照らされたその笑みにドキッとしながらも返事を返す。
「──ッ!....ああ、一緒に行こう」
──これは天才たちの知略とプライドをかけた恋愛頭脳戦ではなく、勝者や敗者、力関係など関係ない、ただ一人の乙女が想い人に告白するまでの
──かすみ様は告りたい
「ねえ、理沙!会長と今週末映画行くことになったの!どれを来ていけばいいと思う!?」
「かすみ様、貴方は顔も綺麗でスタイルもいいんですからなんでも似合いますよ」
「違うの!私にあった服がいいの!」
「だから、全部かすみ様にあってますよ。それに、いつまで私を半裸でいさせるつもりなんですか?いい加減風邪引きますよ。私」
「あ、ごめん」
「母さん、姉さん!一体いつまで続くんだ!?俺は着せ替え人形じゃないぞ!」
「だって、零が女の子と出かけるって聞いたら、ねえ?」
「そうですよ零!貴方は女っ気が無さすぎます」
「誰のせいで彼女いない歴=年齢だと思ってんだ!姉さんが俺に女子を近づけなかったからだぞ!そのせいで周りからホモって呼ばれてたんだぞ!」
こういうのはいかがでしたでしょう?
今後も機会があればやってみようと思います
もしかしたらシーズン化しちゃうかも......あれ?なんでゼロくんがここに?
「お前のせいでメイプルが怒ってるんだよ!」
「ゼ~ロ~くん?なんでそう浮気しちゃうのかな?」
「してないしてない!俺は断じて浮気なんてしてない!ほら!お前も何とか言え、作者!」
えーどうしよっかな〜?
「なんで逃げるの?」
「め、メイプル!落ち着け!これは作者が勝手にしたことなんだ!だから俺は悪くない!作者が十割悪い!」
ちょっとゼロくん!?
「ほんと?」
「ほんとほんと!俺はメイプル一筋だって!」
「うん、信じるよ。ゼロくんのこと」
「メイプル.....」
「ゼロくん.....」
今のうち、今のうち......
「逃がさないよ!
うぎゃああああああああああ!!
「またやってくれるかな?」
ゼロくんの今後
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スキルをばんばんゲットしていく
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イチャイチャ
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ストーリー進めろや
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番外編