投稿する頻度が減ると思います
許してちょ
学校にて (理沙side)
「ふんふふんふふ〜ん♪」
「なんか、最近の本条機嫌良くないか?」
「だよね?なんか、こう.....今すぐ踊りだしそうというか」
「なんというか」
「........ねえ、楓」
「なに、理沙?」
「最近.....いや、何でもない」
「?変な理沙」
最近、楓はすこぶる機嫌が良い。それこそ移動している時に鼻歌を口ずさむ程に。
何かあったのか聞きたい。なのに、心のどこかでそれを拒んでいて、それを聞いたら深く傷つく気がして......。
そんなモヤモヤを抱きながら、私は今日も親友の隣に立つ。
第一層、ゲテモノ料理専門店『ホークハット亭』 (三人称side)
飲食店のテーブルで二人組のプレイヤーが話している。同じパーティーらしく、世間話に花を咲かせているようだった。
「知ってるか?あの《絶剣》がギルドに入ったって話だ」
「知ってる知ってる!確か....《楓の木》だっけ?」
「それだ。それにクロムやカスミに、イズも入ったらしいぞ!」
「マジか!トッププレイヤーだらけじゃねえか!でも《集う聖剣》みたいに大規模じゃねえなら第三回、第四回イベントちょっと期待できないな」
「けど、あのメイプルもいるしな。しかも、《絶剣》もいるからなあ」
「大変だ大変だ!」
すると、一人の男が慌てて入店してきた。
男は二人組のプレイヤーのテーブルの元にに向かった。その男は声を荒げて驚いている訳を話した。
「どうした?そんなに慌てて」
「なんと、あの《絶剣》が《黒の剣聖》だってよ!」
「なんだって!?大スクープじゃねえか!」
「しかも、もう一つあって.....近くの森に幽霊みたいなNPCが居るってよ!なんでも話しかけても返事もしねえし、襲いかかっても来ないらしい」
「なんかのクエストか?」
「いや、分かんねえ。けど、クエストだったらさぞ豪華な報酬だろうな。....じゃあ全員揃ったし、会議と行きますか!」
三人はそのまま今日の方針について相談し始めた。
「......そんなNPCが居るのか」
一方ゼロは、三人の会話に聞き耳を立てていた。
なぜ、ゼロがNPC経営の飲食店の厨房に居るのか。それはクエストを受けているからだ。
とある理由で急遽食材を大量に手に入れなければならなくなったゼロは、食材をゲット出来るクエストを回っているのだ。
今もその最中で、この飲食店の厨房を任されている。しかも、このクエスト、クリアしたら料理スキルにブーストがかかり、料理スキルを完ストしているゼロにとっては一石二鳥なのだ。
「すみませーん。この『色塗り鶏の親子丼』下さい」
「私も同じのを!」
「なんで二人がここに居るんだよ.....」
「アハハハ」
「まぁいい。それで『色塗り鶏の親子丼』だな。その注文、承った」
「カッコつけてるぅ」
「うっせ」
楽しげにやり取りをしつつ、用意していくゼロ。
メイプルとサリーはそんなゼロの姿を眺めながら、これから行くクエストを相談する。
(それじゃあ始めるか。まず、色塗り鶏の肉を2cm大に切り、醤油、みりん、酒、砂糖を合わせ、切った鶏肉を入れて5分〜10分程漬けておく。何故か色が黄色の玉ねぎを薄切り、三葉を3・4cm幅にざく切りにし、卵は割って軽く溶いておく)
「「おお〜〜」」
ゼロの鮮やかな手さばきに感嘆する二人。その反応に苦笑いしながら手を動かすゼロ。
(漬けておいた鶏肉を調味料ごと鍋に投入。更に玉ねぎ、水、出汁を入れたら強火で火にかけ、煮立ったら中火にして3〜4分程煮る。肉と玉ねぎに火が通ったら溶いた玉子を三回に分けて入れ、火を止める。ご飯を盛った丼に盛り付けて、完成!)
「美味しそうな匂いだなあ」
「ゼロの料理ってなんであんなに美味しいんだろうね」
「親子丼だ」
「わぁぁ、美味しそう!」
「それでは.....」
「「いただきます!」」
メイプルとサリーは手を合わせて親子丼を口に含む。
「ん〜〜美味し〜〜」
「絶品だね〜〜」
「美味い!君、どうやってこれを作ったのだネ!?」
「誰ですか!?」
急に登場してきた初老の男性にサリーがツッコむ。
「この人はモリアーティさん。この店のオーナーだ」
「オーナー!?」
「私はモリアーティと言う。よろしく、お嬢さん方。是非、教授とでも呼んでくれ」
純白のコック服に身を包む男性はモリアーティと名乗り、綺麗にお辞儀した。モリアーティは顔を上げると即座にゼロに詰め寄り目を見開きながら尋ねる。
「で、君!これのレシピを教えてくれないカ!?」
「ぱぱ、うるさ〜い」
「パパ!?」
「ごめんネ!」
「ハハハハ!流石の君でも娘に責められたら一溜りもないか!」
「何故貴様がここにいる!?」
「やはり蒸気機関が最強である」
「ロボット!?」
「おう、三人とも飯食うか?」
「たべる!」「頂こうか」「頂こう」
「私を無視するなーー!」
「うるさいアラフィフ」
「もう....泣きそうだよ」
「メイプル....」
「サリー.....食べよっか」
「.....うん」
そんなやり取りに呆然とするメイプルとサリーはそのまま親子丼を食べ始めた。
〜〜〜三十分後〜〜〜
あれからフランとホームズとバベッジに『蛮神の心臓のステーキ』をお出しし、モリアーティに親子丼のレシピを教えることでクエストはクリアした。
その後、店を出るとメイプルとサリーが待っていた。
「おう、待たせたな。ほれ、報酬の一部で作ったちょっとしたおやつだ」
「これ....一番安いNPCで売ってる黒パンだ」
「これに....こいつを塗れば」
「あむ......はむはむはむ....」
ゼロは二人に黒パンを渡した後に白いクリームが入った小瓶を渡した。それを受け取ったメイプルとサリーはゼロのやった通り小瓶の蓋を開け、指に少し付けてパンに塗って食べる。
「どうだ?美味いだろ?」
「何これ.....控えめに言って滅茶苦茶美味しい」
「このクリームってなんのクエストで手に入るの!?」
「『逆襲の雌牛』ってクエスト。やるならコツ教えるぞ」
「「是非!」」
目を輝かせながらゼロに詰め寄る二人。ゼロはその様子に苦笑しつつも二人にコツを教えると、それを聞くと二人はやる気満々になったようだ。
「おーい、先行くぞ〜」
「あ!ちょっと!」
「置いてかないで〜」
そう言うと三人は歩き出した。
三人が向かった場所とは
《楓の木》ギルドホームだった。
「よーし!おめぇら!グラスは持ったか〜!?」
「「「「「「「「イェーイ!」」」」」」」」
「それでは!ギルド《楓の木》創設パーティーを始めたいと思います!乾杯の音頭はギルドマスターのメイプルです!それではメイプル、よろしく!」
「はいはーい。それでは、かんぱ〜い!」
「「「「「「「「乾杯〜!」」」」」」」」
風船やテープで綺麗に飾られたギルドホーム。テーブルにはローストビーフやステーキ、サラダなどのゼロが作ったパーティー料理がズラリと並んでいた。
全員が自分のグラスを持ち、天高く掲げていた。
その中にはゼロが厳選したワイン、酒、ジュース、お茶などが並々入っており、ゼロが厳選しただけあって極上の一品でその中にはゼロが作った飲み物もあるらしいが本人曰く"シークレットだ。こういうのがあった方が面白いだろ?"との事だ。
会場が盛り上がってきたところでゼロが台に乗り、声を上げた。
「俺主催!《楓の木》恒例(になる予定)!大食い選手権〜!!」
「イェーイ!」
「今回の挑戦者は四人!NO.1 我がギルド《楓の木》のギルドマスター!メイプルー!」
「サリー!頑張るね!」
「No.2 我がギルドの常識人の一人!クロムー!」
「常識人って言うくらいなら自重してくれ」
「No.3 我がギルドの後方支援担当!"私が居なきゃギルドは回らない"、イズー!」
「それ考えたのゼロくん?後でおはなしね」
「それはごめんだ!No.4 俺、以上!ってあっ!」
「あ〜テステス」
ゼロがマイク的なもので選手紹介していると、サリーが横からマイク的なものを掻っ攫いゼロの紹介に移る。
「No.4 我がギルドの最高戦力!その強さはプレイヤースキルか、スキルの強力さか?いいや、その両方さ!"俺が剣を抜けば立っていられる奴はいない"、《黒の剣聖》ゼロー!」
「おお〜かっこいい!」
「なにやってくれてんの!?俺あんなクサイセリフ言ってねえし!」
「料理はシェフのゼロさんが用意しました!それでは始めましょう!3、2、1、スタート!」
「ふぃとのふぁなしを聞けーー!」
ゼロは叫んだ。両手に自身の作った料理を持ちながら。しかし、サリーの一言でゼロの纏う雰囲気が一転した。
「
「ッ!」
「えっ!?何言ってるのサリー!?」
そこからは圧倒的だった。他の選手の分の料理まで完食したゼロは、他の選手と圧倒的に差をつけて優勝した。
第一回《楓の木》大食い選手権優勝…ゼロ
優勝賞品…メイプルの一日自由権
「なあ、なぜこんなにもうどん料理が多いんだ?」
「俺が料理してるとメイプル達がやって来てな。それからなんやかんやあって『《楓の木》チキチキ!一番美味しいうどんを作るのは誰だ!?』が始まった」
「.....」
「メイプルとサリーがキツネとタヌキ。イズが焼きうどんで、俺がぶっかけ」
「ぶっかけ?」
「材料をこだわりにこだわった一品だ。出汁に使う昆布や水、極めつけは『桐生家特性手打ち麺』だ!」
「〜〜ッ!」
ゼロがギルドメンバーを転々としながら談笑したり料理をつまんだり、自家製のジュースをちびちびと口にしていた。そして、メイプルのところに行ったのだが、なんとメイプルは顔を真っ赤にしてフラフラになっていたのだ。
「あ〜ゼロくんだ〜」
「......」
おぼつかない足取りでこちらに向かってくるメイプル。ゼロは、なぜメイプルが泥酔したおっさんみたいな状態になったのか頭を回転させた。
「大将やってる〜!」
「どうしたんだ、メイプル?」
「どうもこうもないのです!ゼロくんは〜他の女の子に構ってばっかりじゃん。私にも〜構って欲しいのれしゅ〜」
「呂律が回っていない.....まさか、酒を飲んだのか?」
「お酒なんか〜なんでましぇーん!」
「絶対飲んだな....とりあえず、水を飲ませてと。....ってあれ?もう寝てる」
ゼロはとりあえずメイプルを抱き抱え、端にあるソファに彼女を寝かせて毛布をかける。
ちなみに、この毛布は同じ品質の布団でしか寝れないゼロが血眼になって作成した毛布なのだが、売りに出したら結構高く売れたのでゼロの資金源の一つでもある。
ふぅと軽くため息を吐くゼロだが、思わぬ攻撃を食らうことになる。
「ん〜.....ゼロくん.......むにゃ......大好き」
「〜〜〜〜ッ!」
「....むにゃむにゃ」
メイプルの寝言にゼロがしばらく悶えていた。
すると、サリーがやって来てゼロに透明の液体が入ったグラスを渡した。
「ん、おつかれ」
「ん。ていうかお前のせいで散々な目にあったぞ」
「まあまあいいじゃん。そのお陰でメイプルを一日自由にできるんだし」
「クロムとかに渡ってたらどうすんだよ....。まあ、あいつに手を出すって言うなら、絶対に許さないけどな。
「......」
(そうだ、この目だ。私が小学生の時に助けてくれた時の目。零が覚悟を決めた目だ。私にあの一度しか見せてくれなかった目。......ああ、そうか。そうだったのか。あの時、あの場所で......私は零に....)
「さり〜、どうした〜?急に黙りこくっちゃって」
「ゼロ!?どうしたの?顔真っ赤にして....」
ゼロはメイプルよりも顔を真っ赤にし、酔拳をも越える千鳥足でサリーに歩み寄る。
その事に多少ながら驚愕するも、原因はすぐ分かった。
「.....私が渡したグラスか。そういえばイズとカナデ、笑ってたな...!」
このグラスはイズとカナデの二人に今回のパーティー開催におけるMVPであるゼロを労ってこいと渡されたグラスなのだ。その事に一切疑問を抱かなかったサリーは、酒が入っていることなど知らずに渡してしまったのだ。
「ゼロにお酒を飲ませるなんて.....。どうなっても知らないからね」
サリーは内心でほくそ笑む。
いつの頃だっただろうか。その日、バレンタインデイに貰ったチョコを二人は食べていた。顔良し、性格よし、家柄良しの零は学校中でモテまくった。部活の先輩、名の知らぬ後輩、あまり話したことも無い同級生と言った具合でチョコがたんまり集まり、もはや山と言っても過言ではないレベルで集まった。
そのチョコを一つずつ食べていると、急に零の顔が真っ赤になり、呂律が回らなくなった。それに当時の理沙は慌てふためいているとゼロは寝てしまったのだ。理沙の膝の上で
その後、渡した本人に尋ねるとスーパーで買った物だと判明。パッケージを見てみると、アルコールが微小なりとも入っていた。
それから零にはアルコール厳禁と明日奈から言われるのだが、当の本人は全くもって覚えてはいない。
なので
『零、あなたはこれからお酒が入った食べ物は食べてはいけません』
『う、うん。それはわかったけどなんで?』
ということになった。のだが、
中学時代、山のようにあるチョコを食べていた時に事件は起こる。
その時、近くに理沙はおらず一人で食べていたのだが、またアルコールが入っていたのだろう。零の顔は突如真っ赤になり、心配して近くにいた者が声をかけるが、一秒後にはその者は倒れていた。
暴れ回る零、逃げ回るクラスメイト。その中に理沙は含まれておらず、後から人から聞いた話なのだが
全員、気絶していたようだ。
零を含むクラスメイト全員が気絶していた。犯人である零はチョコを食べてからの一切の記憶がない。なので、幸い暴力沙汰にもならず平和に解決したのだ。
零が急所を的確に当て身して、痣など一切残らず気絶させていたのも要因だが.....
まあ、ひとまず言えることは
零に酒を飲ませるな
「ヒャッハーー!!」
「ぎゃああああああああ!!!」
「止まれゼロ!これ以上暴れると取り返しのつかないことに..........」バタン
「「「クロム〜〜〜!!」」」
「今夜は祭りだぜ〜!」
《楓の木》結成記念パーティー…終了
「ん、ん〜。ふぁぁ、よく寝た.......ってあれ?なんでみんな倒れてんの?」
初めての一人称視点!
どうだったでしょうか?
ゼロくんの今後
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スキルをばんばんゲットしていく
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イチャイチャ
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ストーリー進めろや
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番外編