テストあったんで勉強してました(ノ≧ڡ≦)☆
後、再来週にまたテストあるんでもうしばらく更新は出来なさそうです!
誠に申し訳ない!
「ねえ零、最近《絶剣》として活動してたりする?」
俺は教室の机で居眠りしていると、理沙が話しかけて来た。
「いいや、してないけど。それがどうした?」
「いや、最近《絶剣》がPvPをまた始めたっていう噂を聞いてね」
「マジ?」
「マジマジ」
ええぇ.....マジかぁ.......。騙りの対処って面倒臭いんだよな....。そんな事をするぐらいなら楓を弄びたい。
「とりあえず今日の夜に確認してみる」
「分かったよ。一応楓にも言っておくね」
「了解」
そう言うと、俺は次の授業の準備を始める。
「後悔しろよ、騙り犯。俺のお仕置きはちょっとばかりキツイぞ」
─────────────────────
「さて、行くか」
「さて、行くか。じゃねぇよ! なんで俺まで行かなくちゃならないんだ!」
「僕は気になるはなるけど、そこまでなんだよね」
「いや、ギルドの男子メンバーでなんにもしてないなあって思ってな。それで、丁度いい時にこんな事が起きたから」
「確かにこのメンバーでなんにもした事無かったね」
「じゃあ行こう」
「じゃあの意味!?」
俺は高いSTRを生かし、クロムは無理矢理引きずって現場に向かった。
しかし、現場に着いた俺達が見たものは予想以上の光景だった。
「いけぇぇえええ!!」
「そこだ! ちげぇよ、右だ!」
「《絶剣》様頑張ってえ!」
「キャアアアア! こっち向いて!」
競馬を見ているおっさん、格闘技を見ているおっさん、好きな選手を応援するファン、推しのライブで興奮するファンなど.....
ここのそれはとうに俺の時の物を超えていた。叫声、熱気、怒号が織り成すこの場所は混沌に包まれていた。
「とりあえず2人はここで待っててくれ」
「それはいいが、どこに行くんだ?」
「クロム、ゼロには僕らの常識は通じないんだ。聞くだけ無駄だよ」
「確かに」
「解せぬ。まあ、
「「??」」
そう言うと、俺はここから離れていった。
──────────────────────
クロム視点
ゼロに待てと言われてから3分後、とうとうPvPの決着が着いた。観客のプレイヤー達が次こそはと《偽絶剣》にぞろぞろとなだれていった。《偽絶剣》に問い詰めるなら今しかない。しかし、ゼロは一向に姿を見せない。
「ゼロはまだか?」
「うーん、それらしき影は無いからまだ待ってとけって事なのかな?」
「そういう事にしてお「《絶剣》く〜ん、遊びましょー!!」なっ!?」
ゼロの声が聞こえてくる。その場に居た全員が声の持ち主を探す。そして、誰もが驚きの声を上げた。
ゼロは────
────────上空から落下していた。
ドゴオオオオオオオン!!!
「よいしょっと.....。まあ、偽物さんや。1勝負しようか」
──────────────────────
ゼロ視点
「折角なら派手な登場にしようか」
クロムから離れた後、俺は人気のない路地裏へとやって来た。そこで【竜翼】を発動し、背中に竜の翼を展開する。かなりの高さまで上昇したら、さっきまで居た場所の真上まで移動する。
そこでは、《偽絶剣》の剣がプレイヤーの胸に刺さり決着が着いていた。
「こんなもんか」
俺は【竜翼】を解除し、背負っている【青薔薇の剣】を抜いてスキルを発動させる。
「【レイジスパイク】!」
自然落下の速度に加え、突進技である【レイジスパイク】の勢いだけでも十分な速度が出るだろう。しかし、俺はまだ上を行く。
「エンハンス・アーマメント!」
俺は左手に持った【闇を払うもの】の武装完全支配術を発動させる。剣先から後ろに白銀の奔流が放たれ、俺の落下速度を早める。
「《絶剣》く〜ん、遊びましょー!!」
そろそろ、か。俺は体を回転させ、足に【武装色の覇気】を纏わせ着地する。その際に衝撃を逃がすことも忘れない。
「よいしょっと.....。まあ、偽物さんや。1勝負しようか」
「.......いいだろう」
「うし。なら、決闘を申請するな」
「?? ここでしないのか?」
「こっちの事情でね。あんまり見られたくないんだよ」
「分かった」
俺は偽物くんに決闘を申請する。偽物はそれを承認すると、俺達は闘技場へ転移する。
────3
「おい、偽物さんよ」
「偽物ではない。私は正真正銘《絶剣》だ」
────2
「あくまでしらを切るか。まあ、いい」
────1
「後悔させてやるよ」
────0
────決闘
「俺の黒歴史を蒸し返したことをなぁ!!」
「どういうことだ!」
「うるせぇ! 【慈悲深き聖騎士】か〜ら〜の〜【
「なんだそのスキルは!?」
俺の姿が変わると同時に巨大な光の剣撃が飛んできた事に驚いたのだろう。偽物はその場に立ち竦んでしまう。しかし、寸前で横に避けようとするが
「残念、そっちは囮だ! 【
「なっ!?」
先程の剣撃よりも強いスキルを放たれた事に驚くが、すぐに回避行動を取り始める。
しかし
「残念ながらそっちも囮なんだよなぁ。【都牟刈村正】!!」
「クッ!」
「囮だ! エンハンス・アーマメント!!」
「うぉぉ!」
「囮! エンハンス・アーマメント! ──咲け、青薔薇ッ!」
「ギリギリー!!」
「【
「ぎゃああああ!!」
「もういっちょいく「ごめんなさいー! もうしませんからーー!!」ったく、最初からこんなことをするなよな。
「うう、すみません。零さん.....」
春香というのは父さんが開いている剣術教室の生徒の一人だ。生徒の中で1番歳が近いのでよく話している。まあ、剣の腕は光るものがあるが、いかんせんポンコツなのだ。
実は、俺は偽物については完璧では無いが予め分かってはいた。が、クロムとカナデと一緒に行った時に確信に変わった。春香の動きを遠目から見ていたのだ。足の運び、剣の振り方、その他の動きもも守天流独特の動きだった。
そう、《絶剣》を騙っていたのはまさかの身内だったのだ。
「全く、これに懲りたらもうこんな事はするんじゃないぞ」
「はい.....」
「ああ、言っておく事があったんだった」
「なんですか?」
「回避だが、もっと相手の行動を予測することを意識しろ。お前のはただ来てから避けてるだけだ。やりやすい方法は...........」
(で、出た.....! 桐生家の持つ悪癖の1つ、長時間の説教と指導! その全てが分かりやすいくて、ためになる話なのに異常に長い!)
「..........ということだ。分かったか?」
「ハイ」
「もっと言うとだな」
「!? あーあー! 私、この後予定入ってるんでした! それでは失礼します!」
「?? あ、ああ......。じゃあな」
「はい! さようならー!!」
「.......やべえええええええええ!! メイプルとダンジョン行くんだったーー!! 黒歴史を蒸し返された事で頭の中からすっ飛んでた! 早く、早く行かないと.....! メイプルに殺される.....!」
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