今回はリューオさんの『姉に勧められて一緒に始めたら、いつの間にか神聖円卓領域になりました』とコラボです!
リューオさん! コラボありがとうーー!!
ある森の中、2人の男女が歩いていた。どちらも黒をメインカラーとしている装備を纏い、ただならぬ雰囲気を醸し出していた。
「なあ、許してくれよ。もう遅れたりしないから」
「.......」
「あの.....無視が1番心にクるんで、やめてもらっても?」
「......」
ただならぬ雰囲気を....醸し出していた?
「なんでも言うこと聞くからさ。許してくれ、頼む!」
「......なんでもって言った?」
とうとう少女が口を開いた。しかし、それと共に少年は気がついてしまった。
────自分から地獄への道を踏み出した事に
「じゃあ.....この一週間、私の命令を絶対に聞くこと」
「......What's?」
「ほら! 早く行くよ!」
「...............やってしまった」
この一週間、ゼロかメイプルに使い潰されることはまた別のお話で........
□□□
ある日、全プレイヤーにあるメッセージが送られた。
その内容とは──
『限定ダンジョン解放!!
いつもNWOを遊んで頂いているプレイヤーの皆さんに嬉しいご報告です。なんと、このNWOが○○○ランキング、××××大賞、△△ランキングなどの多くのランキングで1位となりました!
その感謝とお祝いとして☆月?日から☆月#日までの間、初心者用ダンジョン、中級者用ダンジョン、上級者用ダンジョン、最高難易度のトッププレイヤー用ダンジョンの4つの限定ダンジョンを解放させていただきます!
この4つのダンジョンはレベル制限と経験値ブースト、幾つかの規制があり、以下の通りとなっています。
・初心者用ダンジョン…Lv1~Lv15まで。30パーセントの経験値ブースト。パーティーは10名まで
・中級者用ダンジョン…Lv16~Lv30まで。50パーセントの経験値ブースト。パーティーは8名まで
・上級者用ダンジョン…Lv31~Lv50まで。80パーセントの経験値ブースト。パーティーは5人まで
・トッププレイヤー用ダンジョン…Lv51~のプレイヤーと第一回イベントTOP10のプレイヤーと運営に選ばれたプレイヤー。100パーセントの経験値ブースト。パーティーは2名まで
運営側の選んだプレイヤーに関してはこのメッセージとは別にメッセージが送られます。
尚、この限定ダンジョン解放と伴い"特別な"クエストもご用意しています。
以上ご不明な点、気になる点などがありましたらお問い合わせまで。
────NewWorld Online運営より』
このメッセージは全プレイヤーを震撼させた。
『経験値ブースト』
この言葉に誰もが喜ぶだろう。モンスターを倒す度に獲得する経験値にブーストがかかる。それにより、レベル上げも捗るだろう。
しかし、そんな事などどうでもいいと吐き捨てる1人の
────ゼロだ
しかし、そんな
────メイプルだ
紆余曲折あって、《楓の木》からは中級者用にカナデとユイとマイとイズが。上級者用にサリーとクロムとカスミが。
そして、トッププレイヤー用ダンジョンに
そして、今がそのダンジョンへの移動中である。が、黒歴史を蒸し返された怒りで約束を忘れ、大分遅刻したゼロに、メイプルはご立腹だった。
さっきの通り話しかけても無視されたり
「ちょっとーメイプルさーん」
「......」
手作りクッキーをあげても
「これで機嫌直してくれるか?」
「........」モグモグ
何も反応しない。
それもそうだ。だって、メイプルにとってこのダンジョン攻略はゼロと"2人きり"での初めてのダンジョン攻略なのだ。しかも、少し前にあんな事があったのだ。それは意識するなと言う方が難しいだろう。
なのに、当の本人は
「遅れてごめん! ちょっと
他の女と話していて遅れたと言うのだ。
ゼロからしたら自分の黒歴史を身内に蒸し返された
なので、メイプルからは
「は?」
この体から出たのかと疑うレベルの声が出てしまう。
□□□
ゼロのなんでも言うこと聞く宣言でメイプルの機嫌が直ったことで、2人の雰囲気は一段と落ち着いた。
それはもう
「あ、あーん」
「あーん。ん、美味しい」
「光栄です、お嬢様」
バカップルに戻り、イチャイチャしまくるレベルで。それはもう近くに居たプレイヤーに引かれる程に。
そして、森の奥に進むと段々霧が出てきた。その霧はどんどん濃くなっていき、とうとう隣に居るはずのメイプルの姿を確認出来ないほどになった。
「メイプル! 何処だ!?」
段々濃霧が晴れていく。隣にはメイプルの姿はなく、それは唐突に訪れた。
「──シッ!」
暗い森に響く金属音。ゼロの持つ【青薔薇の剣】と何者かの黒い剣が打ち合ったからだ。
ゼロは逆の手で【闇を払うもの】を即抜刀からの薙ぎ払い。しかし、バックステップで躱されてしまう。
「危なっ! 暴力反対!」
「そっちから仕掛けてきたのにか? こっちは正当防衛だ」
「あ、確かに」
納得したように手の平に手を落とす襲撃者。草木の生い茂る森のせいで全貌は見えないが、ゼロは未だ手に残る衝撃に気を引き締める。
緊迫する状況下、互いに動き出そうとした瞬間、ふわっとした声が聞こえる。
「あ、オルター! 勝手に行かないでよー!」
声の聞こえてきた方を見ると、青い体操服のような服を纏った黒髪の少女だった。
「おっ、エム「────ッ!」ッはあっ!」
「チッ、気付かれたか」
「不意打ちとか卑怯だぞ! 正々堂々戦え!」
「そ、そうだそうだ!」
「不意打ちも戦術の内、そんな事も分からないのか? っていうか自分も不意打ちしたんだから人のこと言えないじゃないか」
黒の襲撃者──オルタと青の少女──エムは奇襲してきたゼロに抗議するが、ゼロは煽りも含め言い返す。
その言い草に敵側の2人は怒り心頭の様子だが、またもやこの緊迫とした空間にふわっとした声が聞こえてきた。
「あっ! やっと見つけたよー! あの霧のせいでゼロどっか行っちゃうんだもん。方向音痴なんだから先々行かないの! って、あれ? なんか険悪な雰囲気.....?」
「ハァ.....メイプル、お前って奴は........」
「うん。まあ、とりあえず、互いの連れも揃ったということで」
「ああ、そうだな」
「「
「「字がちがーう!!」」
────交じり合う剣と剣、重なり響くツッコミの声。
────黒と黒の戦いが今、始まる。
「はあっ!」
「おらぁ!」
同時に駆け出し、切り結ぶ2人。その衝撃は周りの地形を少しずつ壊していく。が、そのことは2人ともお構い無し。どんどん切り結んでいく。
「ふっ!」
「よっと」
互いの剣が弾けたと同時に2人は深めに下がる。そして、これで最後と言わんばかりの覇気が2人から放たれている。
「──束ねるは星の息吹」
「──卑王鉄槌」
光の粒子がゼロの周りを囲む。そして、段々と光が集まり、剣を形作る。ゼロがその剣の柄を掴むと、剣は正体を現す。
オルタは剣を下段に構えると、闇の粒子を放ち始める。そして、粒子が段々と刀身に集まっていく。
「──輝ける命の奔流」
「──極光は反転する」
ゼロが聖剣を上段に構えると、光の粒子が刀身に集まっていき、巨大な光の剣と化す。その大きさは、まだまだ大きくなっていく。
オルタが剣に力を込めると、ゼロの聖剣と同等の巨大な闇の剣が出現し、聖剣と同じく大きさが跳ね上がっていく。
「──受けるがいい!」
「──光を飲め!」
ゼロが上段で振り抜く。オルタが下段で振り抜く。
放たれるは究極の斬撃。
「「【
光と闇の斬撃がぶつかり合う。究極の斬撃と究極の斬撃の戦いは互いが互いを打ち消し合い、周辺の大地はめくり上がり、木々はなぎ倒され、風は荒れ狂う。
そして、2人の
────消滅した
「こうなったら......!」
「大技をキメる!」
割れた大地に立つ2人の少年は自身の持つ
「──決着を着けるぞ、オルタとやら。そして、この一撃を以て決別の儀としよう。
──原初は語る。天地は分かれ、無は開闢を言祝ぐ。世界を裂くは我が乖離剣。星々を廻す渦、天上の地獄とは創世前夜の執着よ。死を以て鎮まるが良い!」
「── ああ、そうだな。
──虚空の神よ、今人智の敗北を宣言する。眼は古く、手足は脆く、知識は淀む。最後の人間として、数多の決断、幾多の挫折、全ての繁栄をここに無と断じよう。この一撃を以て、神は撃ち落とされる。変革の鐘を鳴らせ!」
────
────
数多もの隕石が降り注ぎ、その悉くを破壊する赤雷の光線。幾つもの破片が体に突き刺さるが、そんな事を気にせずにスキルにMPを注ぎ込む2人の黒の少年。
「「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!」」
「まだ、だ......!!」
「これが終われば....メイプルと2人きりでダンジョンなんだ! 負けてたまるかああああ!!」
拮抗する2人の
「くたばれリア充ゥゥゥウウウウウ!!!」
「うるせぇバァァアアアカ!! 好きな女のことを想って何が悪いってんだ! そんな事言うお前は居ないのかよ!?」
「あ゛あ゛! そんな奴居ねぇ......いや、やっぱ居るわ!」
「居るのかよ!? それなら...」
「ああ!」
「「かっこ悪い所は見せられねぇな!!」」
スキルを解除して肉薄する2人。ゼロの【青薔薇の剣】とオルタの黒い剣がぶつかり合い、鍔迫り合いになる。
レベル、STR共に負けているゼロだが、【抑止の守護者】の恩恵で何とか互角へと持ち込む。
長い間、鍔迫り合いが続く。
ゼロはかなりのステータス差のある相手との戦いだからか、疲労が溜まっているようだが、以前としてまだ、余裕を持っていた。
対してオルタは何がなんだかという様子だった。
また、鍔迫り合いは続く。まるで、何かでくっついているかのように。
「剣が、凍っているだと.....! てめぇ....!」
そう、ゼロは剣を打ち合う際に、【青薔薇の剣】の【武装完全支配術】で接触部分を凍らせていたのだ。
「悪いな。これ以上時間をかける訳にもいかないんだ。.......まあ、とりあえず、逝っとけ」
「承太郎....! 貴様ァァァアアアアアア!!」
「承太郎じゃねえ! リリース・リコレクション!! 咲き乱れろ──青薔薇ッ!!」
次回は金曜日ぐらいかな?
投稿頻度について
-
内容は短めだが、投稿頻度は早め
-
内容は長めだが、投稿頻度は遅め