自由に遊んだらプレイヤー最強になっていました   作:ころころ

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キリト擬きとお友達

「なるほど.....。理沙がやっとゲームが出来るようになって、楓のプレイスタイルについて聞いて、自分のプレイスタイルはどうしようかと迷っていたところ『回避盾』に決めたと」

「そうなの!ちなみに、今零のレベルはいくつ?」

「えーと、37」

「え?マジ?」

「マジマジ」

「すっごいね〜。あ、そうだ。イベントやってたでしょ参加したの?」

「ああ、したけど」

「何位だったの?」

「私は二位!」

「え」

「俺は一位」

「.........」

「ん、どした」

「ぇぇえええええええええええええ!!!!!」

「うるさ!」

この後、このクラスには誰もいなかったが他のクラスにいた人が何事だと駆けつけ理沙が赤面するということがあったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おー!町はこんな感じなんだー!」

理沙が周りを見渡して、嬉しそうに声を上げた。理沙のその様子がゲームを始めた時の自分と重なって、懐かしく思えた。

 

「楓の.......っと.......危ない。メイプルとゼロの装備との見た目格差がありすぎてちょっと辛い」

プレイヤーネームに言い直して理沙が話す。

零と楓も理沙を理沙と呼ばないように気をつけなければならない。

 

「あはは、まだ初期装備だもんね」

理沙は零と楓と早速フレンド登録し、パーティーを組むと、二人にステータスを見せてくれた。

 

 

ーー割愛ーー

 

 

「色んなステータスに振ってるんだね」

「これが普通だから!...VITとMPとHPには取り敢えず今は振らないでおいたんだ」

「どうして?」

「全部回避して、ノーダメージならHPとVITもいらないからね!魔法を使うかどうかは分からないから...今はMPとINTは低めでいい。STRは武器である程度補えるからね」

「色々考えてるんだな」

零は使いそうなやつに振っているだけなのであまり考えていないのだ。

 

「ふふふ...これでも結構やってるからね!で、今からどこに行くの?」

「地底湖に行くの!私の大盾の素材集め!」

「じゃあ行くか!ほい」

「よいしょ」

「え?どうしておんぶしてるの?」

「メイプル、VIT極振り、AGIゼロ、くそ遅い」

「な、なるほどね」

「それじゃ、レッツゴー!」

 

 

 

ーー数分後ーー

「ハアハア...。つ、疲れた〜〜」

楓を背負って戦っていたとはいえ零はLv37でスキルポイントもそれなりにAGIに注ぎ込んでいるのでかなり速い。着いてこれた理沙が異常なのだ。

 

 

ーー数分後ーー

理沙の休憩も終わり、楓と理沙は釣りをしていた。零は潜った方が多く取れるので絶賛ダイブ中である。そして釣りを始めて一時間後

 

「やっと三匹目だ〜〜」

「ふふん。私は十二匹目ね。あ!【釣り】スキルゲット〜!......はあ、初スキルが【釣り】かぁ。私もメイプルのこと言えないなあ。まあLv1だから釣った魚にトドメを刺すだけでレベルが上がる上がる」

実際、理沙はLv6まで上がっていた。

 

「サリーはステータスポイント振り分けないの?」

「それは、もうちょっとスキルを取ってからで。スキルで戦闘スタイル決まってくるし、初期ステータスでも充分戦えるし」

「やるな〜上級者め〜!」

「色んなゲームやってきてるからね!」

そんな他愛のない会話をしていると、

 

「ぷはぁ!結構とってきたぞ〜。ほれ」

そこにはざっと三百枚程の鱗があった。ちなみに作って欲しいものの分差し引いてこの量なのでこいつどんだけ捕ってんだ魚。

 

「ぇぇええええええ!多くない!どんだけ倒したのよ!?」

「えーと二百匹ぐらいかな?」

「なんで二百匹で三百枚もあるのよ!普通一匹一枚じゃないの!?」

「あわわわわ」

「メイプルも落ち着いて!ちょっと!あんたのせいでメイプル壊れちゃったじゃない!!説明しなさいよ!せ・つ・め・い!!」

「わかった!わかったから!!頭を揺らさないでくれぇぇえええ!!」

洞窟内に零の悲鳴が響き渡った。

 

 

 

ーー数分後ーー

やっと理沙と楓が落ち着きを取り戻した。

「えーと、なんでこんなに取れたかだっけ?」

「「うんうん!」」

「言わなきゃダメか?」

「「もちろん!」」

「はあ、他の奴らに言うなよ」

「「わかった」」

楓と理沙が言うこと全部シンクロしててワロタ。

 

 

 

「【ドロップ増加】と【超集中】ていうスキル」

「【ドロップ増加】?」

「【超集中】?」 「【ドロップ増加】は名前の通りで、【超集中】はスキルの効果とクリティカル率が二倍なんだけど」

【ドロップ増加】がドロップ率が二倍なので、ドロップ率が四倍。そこに【先駆者】の効果で二倍になるので、八倍になるのだ。これが、零がこんなに鱗をゲットできた理由なのだ。

またこいつのチートっぷりが増してしまった。

 

「「な、なるほどってなるかーーーー!!!」」

「グッ!耳が!」

「チート過ぎないそれ!!」

「そうだよ!ずるいー!!」

「まあまあ落ち着いて」

二人を落ち着かせるのに数分かかりましたとさ。

 

 

 

 

 

「つ、疲れた〜〜〜!!」

二人を落ち着かした後、零は楓と一緒に釣りをしていた。今度は理沙が潜っている。何故零も潜っていないのかというと、疲れたというのもあるが楓が変なことをしないか監視しているのである。

 

一時間後、とうとう理沙が帰ってきた。

 

「ねえ、2人とも。今発見されているダンジョンって二つだけ?」

「「そうだけど」」

「地底湖の底に、小さな横穴があった。」

「それって!」

「うん。ダンジョンだと思う」

「水底かぁ。私は無理だね」

「俺は行けるけど、今回は譲るよ」

「ありがとう!だけど、もう少し経ってから攻略しようと思う」

そりゃあそうだ。初期ステータスでボスに挑んでもすぐに倒されるだけだ。

初期ステータスでボスを倒せるのは零と楓ぐらいだろう。

 

 

こうして理沙のダンジョン攻略の準備が始まった。




気がついたらお気に入りが五十件も....


感謝しかない......!!

ゼロくんの今後

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