零はこの日NewWorld Onlineにログインできなかった。なぜなら、
「久しぶりだなー!!元気にしてたか?」
「うん」
「背もこんなに大きくなって!もう私より頭一つ分高いわねー。前に会った時は私の腰ぐらいだったのに!」
「成長期だからね。ハハハ」
零の父方の祖父と祖母が家に来ていたからだ。
実は零、この二人が少しいやかなり苦手である。テンションが高いのだ。零はそのテンションについていけずにいる。
しかし、この二人その界隈では有名である。
祖父桐生 義正 剣術の達人で息子に道場を譲ってはいるが、歳を感じさせないほど強い。
祖母桐生 早苗 薙刀の達人であると同時に弓道、茶道etc。なんでもできる天才である。
その一人息子が零の父、桐生 和人である。この男も剣術出来るは頭はいいわと天才の息子は天才だった。
だがしかし、うちの零くんも負けてはいない。
剣の才は祖父と父を軽く凌駕しているのである。後、三年もすれば、互角。四年もすれば余裕で勝てるようになるだろう。
うちの零くんは凄いのだ。
作者が零くんのことを褒めている一方、理沙はボスを倒し、ユニークシリーズを手に入れていた。
ーー翌日ーー
零は楓や理沙と一緒に二階層に繋がるダンジョンを攻略しに行っていなかった。
なんと
「どうした零!お前の実力はそんな物じゃないだろう!!」
「くっ!はああああ!」
義正と試合をしていた。いや、これは試合と言えるのか?
義正が横に剣を振ると、零は後ろに下がり渾身の突きを繰り出し義正に当たったと思われた。が、
パアアン!!
道場に音が響き渡った。
気がつけば零の持つ木刀が半ば折れていた。
「参り......ました」
「ありがとうございました。お前の剣はそんなものだったか?」
「.........」
「零、お前は俺に勝つまでゲームをするな」
「ッ!!」
「以上だ。挑戦はいつでも受け付ける」
義正が去った後、道場には
膝から崩れ落ち、目には涙を溜めて悔しがる零の姿があった。
「理沙。しばらく零くんログイン出来ないってさ」
「なんで?」
「知らない。何も教えてくれなかった」
「そっか。心配だねえ。昨日、学校で見かけた時死人みたいな顔してたもんね。今日は休んでたし」
「大丈夫かな?」
何故こんなにも零が悔しがっているのかというと、零は子供の頃から剣では負け無しだったのだ。しかし、ただ一回だけ負けるようならこんなにも悔しがりはしない。
手を抜かれていたのだ。それも、大人が子供と遊ぶ時のように。
それがたまらなく悔しかった。
「ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!」
もう何回素振りしたかも分からない。千はとうに超えているだろう。
それでも、それでも、義正には絶対に勝てない。
「零。」
「.....何?父さん」
「悩める息子にエールをと思ってね。いいか」
その瞬間、和人の気配が変わった。
「俺たちが修めている流派『守天流』は自分の大事なものを守る剣だ。それを覚えておけ。」
「........」
「じゃあ、悩めよ少年」
そう言うと和人は道場を出ていった。
「クソッ!!」
果たして零は義正に勝てるのか?
急展開過ぎて自分でも追いついてないw w w
ゼロくんの今後
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スキルをばんばんゲットしていく
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イチャイチャ
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ストーリー進めろや
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番外編