間違った世界で生きていく   作:輪廻の主

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今回はちょっと短めです。

なるべく早く投稿したかったので!

チェンピックアップは多大な犠牲を払いつつ来てくれました………大切に育てていきます(やりきった顔)




ドクター救出作戦

鉛色の空の下、ついに作戦が実行された。ドクター救出部隊は先行してドクターのもとへ向かい、残りの部隊も順次チェルノボーグへと侵入していった。

 

そんな時に僕はチェルノボーグの外周の壁の上で座り込んでいた。………いや、僕だってサボってる訳じゃない。ただ今回はこれが仕事だ。僕に与えられた任務は非常時に救出部隊や他の部隊の援護に向かうこと。

そうそう、僕にも任務においての職業が決められた。僕は“特殊”部隊の一員となった。敵の奇襲や暗殺、時には斥候や囮にもなる。僕にはお似合いの職業だと思うね。

 

『カイン、聞こえるか?』

 

「ケルシー医師?どうしたんですか?」

 

手持ちの携帯端末からケルシー医師から連絡が来た。どうやら怪しい所が無いかの確認と、そろそろ救出部隊がドクターのもとに到着するようだ。

 

「しかし、何故ドクターはこんな所に?しかも居るのは秘匿施設らしいじゃないですか。ケルシー医師は何かご存知なんですか?」

 

『…………さてな』

 

うーん。これは訳ありみたいだな………。少なくとも今僕に言うつもりは無いらしい。

 

『それよりも今は自分の仕事に専念したまへ。この作戦に失敗は━━━』

 

刹那。空を震わさんとする轟音と共に町の至る所から火の手が上がる。

 

「なっ……ケルシー医師!」

 

『あぁ!こちらでも確認した!悪いが通信を切るぞ!』

 

「はい!こちらも急いで状況の確認に回ります。では」

 

ケルシー医師との通信を切り、外周壁から飛び降りる。階段やエスカレーターを使うよりもこっちの方が早い。落下していく途中で腰から赫子を出す。先端を鉤爪状にし壁に強く引っ掛けた。一気に止まることは無いものの、減速し中間辺りで止まる。

 

町には既に悲鳴と怒号が飛び交い。所々では激しい戦闘音までもが聞こえる。

 

僕は鱗赫を近くのビルまで伸ばして飛び移る。多少引っ張られる感覚があって痛いのだが問題は無い。痛みには慣れているし、何よりこの非常事態だ。そんなことも言ってられない。

近くの部隊に連絡を取ろうと端末を起動させるも繋がらない。どうやら通信を障害されているようだ。

 

「さっきまで繋がってたのに……」

 

どうやら敵は前からこの時を狙っていたようだ。突発的にしては用意周到過ぎる。何より━━━

 

「きゃああああああああ!!」

 

悲鳴によって思考が遮られる。見てみれば、女の人が白いフードを被った人達に追いかけられていた。

 

あの服装は見たことがある。忘れもしない。傭兵としての最後の仕事。あの時、僕達に襲い掛かってきた連中。

 

「レユニオン……!!」

 

別にあの件を恨んでなんか居ないが、やられたらやり返せ。百倍返しで、とはかつてのパートナーの台詞。借りは利子含めて叩き返せとも言っていた。別にもう傭兵でも無いし、ここはスルーして早く別の部隊と合流した方が良いのだが━━━

 

「見てみぬふりは夢見が悪いし、やっぱり━━━」

 

━━━━なめられたらおしまいよ。なめた奴にはキッチリ教え込まねぇとな!あ、勝てねぇ奴には全力で逃げるけどな!ガハハハハハ!!

 

かつてのパートナーの煩い笑い声が空耳で聞こえる。そう、まぁ、単純な理由だ。借りは返す。

 

羽赫を出して女性に当たらぬように狙い打つ。僕の羽赫による攻撃は針のような形状をした物をマシンガンのように飛ばす。針と言ったが勿論そんなに小さい訳じゃない。一つ一つが大型ナイフの大きさで、アーツを発動すれば赤い稲妻を纏う。

 

結構格好いいと思って気に入っている。

 

「なっ!?なんだ!?」

 

そんな事を考えている場合じゃなかった。最後尾に居た1人以外は全員片付けた。突然の事に状況が理解できない男の背後に降り立ち拘束する。

 

「質問にだけ答えてください。それ以外での発言は許しません。もし喋れば━━」

 

「なんなんだよお前!離しやがれクソがっ……!?!?!?ああああああああああ!!!!」

 

「このように、骨を折っていきます。僕はそれほど人体に詳しい訳でもありませんが、無知と言う訳でもありません。どれだけ痛め付ければ人は死ぬのか。それくらいは把握してあります。それより知っていますか?昔の貴族は奴隷の骨を身体の端から一本づつハンマーで砕いていって、最後には殺してくれと奴隷が言い出す━━━それを果たして何本目で言うのかを賭けるゲームがあったそうです。さて、貴方は何本目で僕の知りたい事を言ってくれるのでしょうか」

 

「あっ…?はっ?!」

 

仮面で顔は分からないが、恐らく涙や汗等の分泌物で濡れまくっているだろう。明らかな恐怖。それに困惑と怒り、憎悪の匂いがする。

 

「あぁ、貴方が全て喋ってくれたら何もしませんとも。さぁ、問いましょう。あなた方の目的は?」

 

 

 





外見は金木くんに似てても中身は全然違うなこの主人公………あ、感想オマチシテオリマス

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