鬼滅の刃~花咲く桜舞~   作:舞翼

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最近、筆の進みが悪いです……(-_-;)


来訪

「マジ痛ぇな」

 

 患者の寝台から上体を起こし、包帯に巻かれた楓が呟く。

 左腕、脇腹、左足、頬や額に巻かれているので、その姿はとても痛々しい。

 

「もう、楓。体を休めなくちゃ治るものも治らないわよ」

 

 そう言ったのは、楓の隣に備え付けられている寝台から上体を起こしたカナエだ。

 カナエも患者着で隠れて見えない内臓付近や、額や頬が包帯で巻かれている。――そして、肺胞の半分が壊死してしまっているのだ。

 

「いやまあ、それは理解してるんだが、寝台に横になってるだけは落ち着かないというか、性に合わないというか」

 

 楓は「常中を使ってれば何とかなるんじゃね」と、無理難題を思っていた。……楓、呼吸はそんなに万能な代物ではないんだぞ。

 

「ふふ。そうね、そんな時楓は剣術に励んでいたものね」

 

「だろ」

 

 カナエの言葉に同意をする楓。

 それにしても、この怪我を負いながらもいつも通り話せている楓とカナエはある意味規格外なのかも知れない。……きっと並の剣士なら死んでいる筈の傷なのだから。

 

「……それにしてもアイツ、感情が無かったよな」

 

 楓が言うアイツとは、上弦の弐のことだ。

 カナエも眉を下げる。

 

「……そうね。あの鬼は空虚な者。感情も表面上で取り作ってるだけ、だったわね」

 

 そしてカナエは思う。――鬼は悲しい、哀れな生き物だと。

 楓の思考も、ほぼカナエと同様だ。

 

「――奴にカナエさんの想いは届かない。その為の感情がないしな」

 

「そう、かも知れないわね」

 

 その時、病室の外から声が届く。

 

『楓様とカナエ様。また起きてるのかなぁ?』

 

『どうだろう。でも、楓様とカナエ様、あの傷で意識を保っているなんて凄い花の剣士だよね』

 

『あの傷で通常通り話せているのは凄いよね』

 

 やがてガラリと扉が開かれ、きよたちが楓たちの前に姿を現す。

 きよたちは楓たちを見つめ、「横に成らないと、体に障りますよ」と声をかける。

 ちなみにきよたちなんだが、カナエたちが保護した子たちだ。……三人の両親は、鬼に喰われてしまったのだ。

 

「あ、そういえば楓様とカナエ様にお客様がお見えなんです」

 

「可愛い狐さんのお面だったよね」

 

 きよたちの会話を聞いて、楓は真菰だよな?と疑問符を浮かべる。

 それにしても、蝶屋敷に一人で来たのだろうか?

 

「じゃあ俺、少し出てくるわ」

 

 楓は軋むような体を動かし、両足をベットから動かし横床に両足をつける。

 そして、傍にある松葉杖を左手で持ち、右足に重心を傾け立ち上がる。

 

「そ、その傷で出歩くなんてダメですっ!」

 

 きよたちがそう言うが、楓は「大丈夫だ」と言って安心させる。

 

「ところで、その狐面の子はどこにいるんだ?」

 

「は、はい。今、屋敷の正門前です」

 

「了解した」

 

 そう言って楓は、のろのろと病室から出て、玄関で靴に履き替え屋敷から出た。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~蝶屋敷、正門前~

 

 松葉杖をつき正門前まで移動していたら、花柄の着物に、肩まで伸びた黒髪。蒼みを帯びた水晶のような瞳であり、側頭部には花柄の狐の面。つまり、真菰のことである。

 正門前に真菰の姿しかないということは、真菰は狭霧山から一人で蝶屋敷に訪れたのだろう。

 ともあれ、楓は真菰も元まで歩み寄る。

 

「久しぶりだな、真菰」

 

「んー、久しぶりなのかなぁ?それにしても楓、メチャクチャ重傷だね」

 

「あー、まあな。上弦との戦闘は洒落にならんな」

 

 でも楓は、上弦と刃を合わせたことを後悔していない。――だって、カナエを救うことが出来たのだから。

 

「今日はどうしたんだ?」

 

「んとね。楓と花柱さんにお見舞い、かな」

 

 真菰はにこにこ笑いながら呟いた。

 真菰はお見舞いもあるが、花柱に会って見たかったのだ。――それはそうだ、楓が重傷を負ってまで助けた女性が気になるのは当たり前だ。……まあ興味本位が勝っているのは否めないが。

 

「そうか。カナエさんなら、病室だな」

 

 楓が「案内するか?」と問いかけると、真菰は「うん!」と頷く。

 ともあれ、真菰は楓の先導の元、蝶屋敷に上がり病室を目指す。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 ~病室~

 

「貴女がカナエさん?」

 

 真菰が、カナエのベット横に備え付けられている丸椅子に座りながら呟いた。

 カナエは真菰の問いに「うん、そうよ」と頷いた。

 

「確か、楓の同期の真菰ちゃんよね?」

 

 ベットの上で上体を起こしながらカナエが呟いた。

 

「うん、そうだよ。楓には、最終選別でお世話になりました」

 

 ペコリと頭を下げる真菰。

 まあ確かに、最終選別、もし楓があの場に居なかった場合、真菰は手鬼に殺されていたかも知れないのだ。

 

「私の弟子だもの。女の子を助けるのは当然よ」

 

 後世で言う、女子トークが始まってしまっては、楓が会話に入る隙が無い。

 まあ、入ったら入ったで色々な意味で論破させそうだが。

 すると、カナエが「あ、そうだ」と思い出したように、

 

「楓。さっきアオイが『楓様はまた抜け出したんですか!これで何回目ですか!』って怒ってたわよ」

 

 アオイ――神埼アオイも、カナエとしのぶが引き取った少女の名前だ。

 そして、カナエのベットの足元に腰をかけた楓が「マジか」と顔を青くする。……まあ、きよたちの制止を聞かず抜け出した楓が完全に悪いのだが。てか、真菰を呼ぶだけであったら、きよたちに案内を任せればよかったんじゃないか、楓よ。

 

「そういえば、しのぶさんが今日話があるって言ってよな?」

 

「ええ、今後に関わる重要な話だって言ってたわ。……大凡想像はつくんだけどね」

 

 カナエの想像では、しのぶはカナエに変わって『柱の座』に就くことだと思っている。

 姉が鬼に傷付けられ、黙って入られる妹なんていないのだ。

 

「……その辺は、カナエさんに任せるしかないな」

 

 楓の言う通り、カナエに任せるしかないのだ。楓たちが姉妹の問題に口を挟むのは無理なのだ。

 まあそんな話をしながら、楓、カナエ、真菰は話に花を咲かせていたのだった。




話が中途半端に、小説描くのって難しい……(^_^;)

ではでは次回(*・ω・)ノ
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