鬼滅の刃~花咲く桜舞~   作:舞翼

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話を方向修正していた為、一度削除してしまいました。……すいません(-_-;)


献立

 午後二時を回る頃、楓と真菰は下町に出ていた。――目的は、夜食の買い出しである。

 ちなみに、楓と真菰の服装はいつも身に着けている隊服では無く、着物を着用し、刀は包みで隠して、その包みから伸びる紐を肩から掛け背負っている。

 下町は午後を回ったこともあってか活気に満ち溢れ、露店も食事処も沢山の人で賑わい、人通りが途絶えることはない。

 

「米に野菜、肉に魚が一週間分あれば十分か?」

 

「うーん。お肉とお魚は生物だから、お肉とお魚だけ二日分にしよう」

 

 まあ確かに、米や野菜をきちんと保管すれば数週間は持つだろうが、生物は数日以内に食べないとお腹を壊してしまう可能性が否めない。

 

「了解だ。んじゃ、さっさと済ませるか」

 

 真菰は「うんっ」と頷く。

 

「じゃあ楓、荷物持ち期待してるね」

 

「……いや、荷物持ちを期待されてもなぁ」

 

 そう話しながら、楓と真菰は買い出しを続ける。

 下町での買い出しは、主に楓たちが中心になり、順番で行っている。そして今日の買い出しの当番は、楓と真菰になった、ということだ。

 

 ――閑話休題。

 

 楓と真菰は、魚屋や生肉屋、八百屋などに訪れ、鮮度や状態を確認して必要な食材を購入していく。――まあ、コイツら細かいなぁ。と、店の主人は思っているかも知れないが、その辺(鮮度確認)は長年の習慣で身についてしまっているので仕方ない。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「ねぇねぇ楓。買い物も済んだし、ちょっと休憩していこう」

 

「そうするか。ちょっと歩き疲れたし」

 

 そう言ってから、楓と真菰がとある店の暖簾を潜り店内に足を踏み入れる。

 このお店の内装は和風になっていて、穏やかな空間になっていると見て取れる。ともあれ、テーブル席に対面になって楓と真菰は腰を下ろし、その横に購入した荷物を置く。

 

「ここのお店って、楓が善逸にお勧めしてたお団子屋さん?」

 

「いや、ここに来たのは初めてだな。……この店って、何屋なんだろうか?」

 

 テーブル脇に描かれた注文票には、主におはぎを中心とした商品が記載されている。

 

「おはぎ店、じゃないかな?この注文票を見る限り」

 

「まあ、そんな感じがするな」

 

 真菰と楓がそう言ってから注文したのは、餡子に包まれたおはぎと、緑茶である。

 店員に品物を注文し、程なくして注文した商品がテーブル上に並ぶ。

 それから、皿の上に用意された箸を持ってから、おはぎを一口サイズに切り分け「いただきます」と音頭を取り、その一つを箸で口に運び咀嚼し飲み込む。

 

「旨い。てか、甘さ控えめだな」

 

「美味しいね。でも、食べ過ぎには注意、かな」

 

 まあ確かに、真菰の言う通り食べ過ぎてしまうと、夜食が喉を通らなくなる可能性も出てくる。

 楓と真菰が湯呑みを持ち、緑茶を一口飲んだ所で、先に真菰が口を開く。

 

「……楓、ごめん。縁側での楓とカナエやりとり、聞いちゃったんだ」

 

「別にいいんじゃないか」

 

 楓の言葉に目を丸くする真菰。

 

「きっとカナエさんも怒らないと思うし、恋人関係になっても何かが変わることもないだろうしな」

 

 まあ確かに、三年も同じ屋敷に住んでるのだ、なので特段に変化することもないだろう。ちなみに、真菰も蝶屋敷に拠点を移してから一年が経過していた。

 

「うん。そんな感じはする」

 

 楓は真菰の言葉に「多分そうなるぞ」と同意を示す。

 

「じゃあ私、少し間隔(距離)を開けておくね」

 

 真菰が言いたいのは「カナエと楓は恋人なのに、そこに別の女がいるのは拙いよね」と、言うことだろう。

 だが楓は「え?何で?」と声を上げる。

 

「いつも通りで良いと思うぞ」

 

 楓は緑茶を一口飲む。

 まあ確かに、楓たちが真菰を蔑ろにする訳がない。――そしてそれは、一生変わることはない。

 

「てか逆に、真菰に距離を取られたらカナエさんが落ち込んじゃう気がするんだが」

 

 真菰は苦笑し、

 

「そうかなぁ」

 

 と呟き、楓は真菰の言葉に「そうだろうな」と頷く。

 

「あと、こう言ったらなんだが、恋人って名の肩書みたいなもんだしな。だから、買い物も夕食の当番だって今まで通りで……お願いできるか?」

 

「そう?楓たちはそれでいいの?」

 

「おう。てか、今更遠慮なんかしなくていいと思うぞ。遠慮するなんて、真菰じゃないからな」

 

「ふふ、何それ。いつも私が遠慮ない見たいだよ」

 

 真菰は頷く。

 

「じゃあ、いつも通り、遠慮なく接しますっ」

 

「おう。頼んだ」

 

 そう話してから、楓と真菰はおはぎを完食し、荷物を持った所で会計をして店から出る。

 

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 荷物を持った楓、真菰は、両手を店に上げ大きく伸びをする。

 

「さて、帰るか」

 

 真菰は「うんっ」と頷く。

 蝶屋敷で帰路に着いている時、真菰が口を開く。

 

「ねぇ楓。今日の献立はどうする?」

 

 ちなみに、今日の夕食当番は楓と真菰である。

 

「今日は鮭大根と白米にするかぁ」

 

「鮭大根かぁ。義勇も呼ぶ?」

 

 真菰が考え深く呟く。

 そう。蝶屋敷で治療中の義勇が、屋敷での献立が鮭大根と解った時、食を囲んだのである。……まあしのぶが「え?冨岡さん?何で蝶屋敷で食を囲んでるの?」という反応をしていたが。

 

「俺はいいけど。皆で食べた方が旨いし」

 

「私も賛成かな。あとは、しのぶたちが許可すればだね」

 

「カナエさんたちは大丈夫だと思うけど、しのぶさんが許可してくれるかなぁ」

 

「ふふ。しのぶは義勇に、なぜか当たりが強いんだよね」

 

 何かを悟っている真菰だが、楓にはさっぱりだ。

 

 ――閑話休題。

 

 楓は荷物を担ぎ直し、口を開く。

 

「炭治郎たちにはお粥の方がいいか?」

 

 確かに、炭治郎たちは大怪我を負っているので、普段の食事は厳しいかもしれない。

 

「うーん。炭治郎たちは食べ盛りだと思うから、お粥じゃ物足りないんじゃないかなぁ」

 

「まあそうか。とりあえず、お粥か献立(白米)か聞いておくか」

 

「じゃ、帰ったら私が聞いておくね」

 

「頼むな」

 

 そう話しながら、楓と真菰は帰路に着くのだった。




カナエさんと楓、恋人関係になっても何も変わらなそうですね。
ちなみに、楓とカナエは事前に色々と決めてましたね。

しのぶから、真菰の呼び方は?

  • 真菰姉さん。
  • 真菰さん。
  • 真菰。
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