覚えてる人いるのかなぁ。
無限列車
楓がカナヲを継子にとってから数日が経過し、楓はとある任務に就いていた。
その任務内容は、“無限列車”と呼ばれる汽車で、短期間の内に四十名以上の乗員、乗客が姿を消しており、また無限列車の調査に当たっていた数人の鬼殺隊士が消息を絶った、ということだ。
そして、無限列車の任務に就いているのは、楓だけではない。楓の後方では、駅弁を「うまい!」と威勢良く言葉を発し、口に運んでいる、炎柱・煉獄杏寿郎である。
ともあれ、柱が二人も派遣されたということは、耀哉が未来を予知するという【先見の明】で、“無限列車”の任務では柱が二人必要だと判断したのだ。ということは、十二鬼月の可能性が非常に高いだろう。
「……眠ぃな」
杏寿郎の前の席に座る楓は、大きな欠伸をする。
寝不足の原因になったのは、昨日、真菰と楓の休日が重なり、二人は真剣で手合わせだ。ちなみに、真剣だけでの手合わせだけでは無く、お互いの呼吸を使用し殺気を織り交ぜた真剣勝負である。
なので、無限列車の任務開始時刻までに、手合わせの時の疲労が抜けなかったのが原因だ。
「(……よし。鬼が出るまで寝よっかな)」
そんなことを思いながら瞳を閉じる楓。
やはり、柱になっても自由奔放な楓である。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「……楓……楓さん……楓さん、起きて下さい」
楓が目を開けると、体を揺すっていた炭治郎の姿が目に映る。
「何で炭治郎が?」と思う楓に、炭治郎が現状況を説明する。
「今現在、“無限列車”の中では何らかの血鬼術で、皆さん眠らされています」
そんな中炭治郎は、禰豆子の炎を使用し、術者と繋がりを持つ縄を燃やしたのだ。
ちなみに楓は、気配を消し、術にかかる前から眠っていたので、夢を見せられることも、狙われることもなかったのである。
楓は「そうか」と返事をし、
「気配から察するに、前の方で鬼の気配がするな」
「何か嫌な予感がするな」と思いながら、楓は前に視線を送る。
そして、炭治郎は目を丸くし、
「け、気配を読み取ることなんて出来るんですか!?」
「まあ、半径100m以内までだけどな」
いや、それでも十分凄いのだが。
ちなみにこれは、カナエとの地獄の修行の中で手に入れた力である。
「炭治郎。きっと鬼は先頭車両だ」
でも楓は「俺は気になることがあるから、すまんが行けない」と言って、断りの言葉を入れる。楓が鬼の所に行かない理由は、まだ薄いが列車全体に鬼の気配がするからだ。
このことを炭治郎に説明すると、炭治郎は「わかりました」と頷き、窓から出て屋根に飛び移り先頭を目指す。
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楓が刀を抜き、数分後。
列車の天井や椅子の柱から肉塊のような物が盛り上がり、乗客を包み込もうと蠢く。
そして、先頭の鬼の気配が消えても肉塊が蠢いてるという事は、鬼は列車と同化し首は別の場所にあると楓は予想する。ともあれ、このままだと乗客たちが鬼の肉塊に取り込まれてしまう。
――桜の呼吸 参ノ型 秋桜・螺旋。
楓は桜のように舞い、周囲の肉塊を刀で斬りつけ、肉塊を灰に還す。
――花の呼吸 五ノ型 徒の勺薬。
楓は舞い終わる反動もを利用し、花の九連撃で乗客に襲い掛かる肉塊を灰に還す。
だが、このまま戦闘を継続しても、消耗戦になり此方の不利は確定しているだろう。そして、この場から離れてしまえば、乗客たちは鬼の餌になってしまう。ともあれ楓は、車両を移動しながら乗客を覆うとする肉塊を斬りつけて灰に還す。
其処へ、後方車両からある気配が強くなる。これは柱、炎柱・煉獄杏寿郎のものである。
杏寿郎は、楓の前で停止すると、
「やはり、前方車両は栗花落が護っていてくれたか!」
「はい。ですが、俺の力量だと、四両が限界ですね」
「構わん!オレが後ろの四両を護る!栗花落は、前の四両を頼む!」
きっと列車と同化した鬼の首を刎ねれば、この現象は終わるはずだ。
「鬼の首は竈門少年たちに任せた!だが、オレたちも急所を探りながら戦おう!栗花落、気合を入れろ!」
「はい。――煉獄さん、武運を祈ります」
杏寿郎は「うむ!」と言ってから、凄まじい速度で後方車両に向かう。
楓は杏寿郎の後ろ姿を見送ってから前を向き、納刀し、右掌を添える。
――桜の呼吸 壱ノ型 乱舞一閃。
凄まじい勢いで前方に加速し、姿が見えなくなる。
そう、一人では出来ないことは仲間がいれば出来る。そう信じて各自は行動を起こしたのだ。
自由奔放すぎですね、楓君(笑)
ちなみに楓は、炭治郎からなぜ無限列車に訪れたかも聞いてます。
この小説の需要は?
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ある。
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なし。