枯れた花は日を受け再び花開く(一発ネタ集   作:スクランブルエッグ

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リハビリです生暖かい目で見てください


出会い

指先に降り立った蝶を愛でつつ物思いに耽る私は此所に来る前のことを思い返していた。

私を引き取った二人の女性。

名のなかった私に名を与えてくれたあの方。

いつも険しい表情をしつつも甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたあの方。

姉代わりとしていてくれた二人の内私を一際甘やかしていたカナエ姉さんは鬼との戦いで亡くなってしまった。

もう一人の姉のしのぶ姉さんは姉の死によって人が変わってしまった。

厳しくも私を大事にしてくれていたしのぶ姉さんは姉の意思を継ぎ柱となった。

しかし作ったような笑顔しか表情に表さなくなってしまった。

そんな姉に何も声を掛けられない。

声を掛けていいのかわからない。

私は回りの指示に従うだけ。

自分でなにも決めれない。

 

今日は師範(しのぶ姉さん)の指示により鬼殺隊の最終選別の会場に来ていた。

藤の花が咲き誇っていて見る人によってはその美しさを前に圧倒されるだろう。

けどこれは鬼を山に閉じ込めるための人工結界。

私達若き鬼殺隊候補生の試練のために捕らえられた鬼がこの先の山に放たれている。

毎年数人しか生き残らないというこの試練。

師範は私なら問題ないと言っていたがどうだろうか。

 

私は私自身もどうでもいい。

私は姉の指示に従うだけ。

 

指先に戯れていた蝶が飛び立ちそろそろ試験が始まると視線を上げたとき一人の男の子と目が合った。

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

これが私と後に知り合いになり、戦友になって夫婦となる。

 

竈門炭治郎

 

との出会いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は胡蝶しのぶ。

つい最近鬼殺隊最上位の一人、柱に任命された女。

蝶屋敷の一室にて鬼を殺す毒の研究をしている時ふと最終選別に送り出した妹の事を思い出した。

栗花落カナヲ

数年前に姉が無理矢理引き取ったその少女。

今は鬼殺隊の最終選別に出向いておりもう既に最終選別を終えている頃合いだ。

今は亡き姉と同じ花の呼吸の使い手であるあの子の実力は既に柱を除く鬼殺隊の中でも上位に位置しているだろう。

心配するだけ野暮なのかもしれないがあの子は既に私の家族。

大事な妹を心配せずして何が姉か。

しかし、遅い。

最終選別の終了日から既に7日経っている。

それまでなんの文もなく、付けられたであろう鴉からの報告もない。

まさかなにかあったのか?

そんな事を考えていたら入室の許可を求める聞き慣れた男性の声が扉の向こう側から聞こえた。

許可を出すと扉が開き入って来た一人の男性。

彼は私の目の前に手土産であろう御菓子の包みや食材の包み、酒の瓶を置き目の前に腰かける。

それに応えるように私はお茶をいれて鬼殺隊最上位の一角水柱こと冨岡義勇に差し出した。

 

「どうしたんですか“義勇”さん。こんなに手土産を持ってきて」

 

「祝いだ」

 

相変わらず言葉たらずな彼に少しイラッとしたが仕方ないと小さく溜め息を吐いた。

 

「あぁ、カナヲの最終選別突破祝いですか?ありがとうございます。あの子が帰って来たら祝ってあげましょう。そういえば義勇さんの弟弟子さんも最終選別を受けていたんでしたっけ?」

 

彼とそれなりに長い付き合いをしている私は彼から二年前に助け、師の下へと預けた弟弟子が今回の最終選別に参加する事を聞いていた。その際になにか助言として文を送ってやりたいがどう書けば分からないと泣きつかれ彼の言葉足らずの助言を私が解釈し参考用として文書に起こしてあげたのだ。

 

「その様子だと義勇さんの弟弟子さんも突破したみたいですね。でしたらこちらに呼んであげてください。一緒にお祝いしてあげましょう」

 

「・・・・・“しのぶ”聞いていないのか?」

 

首を傾げる義勇さんの言葉に私も首を傾げる。

聞いていない?なにを?

 

返事に詰まった私の様子をみて義勇さんは懐から丁寧に畳まれた手紙を取り出した。

 

「炭治郎からだ」

 

その表情はまるで弟の成長を喜ぶ兄のよう。

いったいなにが書かれているのか見せてもらおうとしたとき

 

『蟲柱!蟲柱!カナヲカラテガミ!!ソウキュウニメヲトオセ!!』

 

一羽の鴉が部屋に入ってきて私に手紙を差し出した。

端は鴉に掴まれてクシャクシャになっているがそれをめくると綺麗な手紙が出てきた。

 

「読んでやれ。カナヲも喜ぶ」

 

私は義勇さんに促され手紙を震える手で手紙を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拝啓 胡蝶しのぶ様。

 

この度最終選別の結果報告が遅れてしまい申し訳ありません。

私栗花落カナヲは運命的な出会いをいたし

 

 

産屋敷かなた様の御立ち会いの下。

竈門炭治郎様と夫婦の契りを結び簡略ながら祝言を挙げ夫婦となりました。

 

 

 

 

 

 

それに伴いまして竈門炭治郎様の妹様と義勇義兄上様のお師匠さまである鱗滝様にご挨拶をして参りますので帰還は今しばらくお待ちください。

 

 

 

 

竈門カナヲ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の手からハラリと手紙は滑り落ちた




アニメしか見てませんがこれから漫画を借りて勉強します
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