Evening calm〜燃える夕焼けと静かな嘘つき〜   作:白ノ暇潰

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ガルパ三周年大盤振る舞いですね~

情報が多すぎて未だに混乱してます



わりと世間は狭い

 「へいらっしゃい!なに握りやしょう?」

 

 「「へ?」」

 

 

 店内に入った瞬間店員にかけられた言葉に二人して思考停止する。

 

 あれ?僕たち喫茶店に入ったよね?

 

 店員の白髪の女の子が首を傾げていると茶髪の女の子が駆け寄って行く。

 

 

 「イヴちゃん、ここ喫茶店だから!お寿司屋さんじゃないから!」

 「あ、ツグミさん!これはシツレイしました!」

 「あはは...あ、いらっしゃいませ!何名様ですか?」

 

 

 つぐみと呼ばれた店員がこちらに向き直る。よかった、店を間違えた訳では無いようだ。

 

 

 「三人です。後の一人は遅れて来るんですけど」

 「分かりました、ではこちらです」

 

 

 店員の問いに龍我が答え席へと案内される。店内には観葉植物などが置かれていて落ち着いた雰囲気を醸し出している。

 ちょくちょく学生が居るところを見ると近隣の学生の憩いの場のようだ。

 

 

 「ではご注文がお決まりになりましたらお呼び下さい」

 

 

 そう言うと店員は去っていく。学校から一時間近く歩いてきたので少し疲れた。

 そういえば先ほどの白髪の店員、どっかで見たような気がするが気のせいだろうか?

 

 

 「ちゃんとした喫茶店で良かったな」

 「なに握りましょうとか言われたとき店を間違えたかと思いましたからね」

 「それな」

 「何にするか決まりました?」

 

 

 先にメニューを見ていた龍我に聞いてみる。

 

 

 「ん~、俺はアイスコーヒーにしようかな。凪は?」

 「僕は、リンゴジュースがあるようなのでそれにしようかと」

 「お前いっつもリンゴジュースじゃねーか。他の飲もうとか考えないのかよ」

 「だって美味しいじゃないですか。すみませ~ん!」

 

 

 頼む物が決まったので店員を呼ぶ。やって来たのは先ほどの白髪の店員。

 

 

 「ご注文はお決まりでしょーか?」

 「アイスコーヒーとリンゴジュースを一つずつ」

 「分かりました!それでは、少々お待ちください」

 

 

 やっぱり見たことあるような気がする...

 まぁ、気にしてもしょうがない。一度忘れて今回の本題に入るとしよう。

 

 

 「Liarsの次の企画は歌ってみたにしようかと思うのですが、龍我的にはどうでしょうか?」

 

 

 羽沢珈琲店に来たかったというのも目的だが、元を辿ればこの話題を話合う場所を探していた結果、羽沢珈琲店はどうだろうか?となったに過ぎない。

 僕と龍我、そして遅れて来る幼なじみともう一人で僕たちはLiarsという名前で動画配信チャンネルを設立している。ありがたいことにゲーム実況や歌ってみた動画でかなりの人気を誇っている。顔出しはしていないのでバレることはないのだが...

 本題というのはそのLiarsの次の企画についてだ。

 

 

 「良いと思うぞ。最近はNFO実況ばっかだったからな。つか、あいつ来てからじゃなくて良いのか?」

 「ええ、どれくらい遅れるかも分かりませんし先に決めちゃってゆっくりしてましょう」

 「了解。何の曲にするんだ?」

 「個人的にはろくろさんのDADARUMAが良いですね。龍我はどう思います?」

 「どうもこうも歌うのは凪何だから好きな曲で良いんじゃない?お前ってさ、バンドやってた時からろくろさんとかかいりきベアさんとか凄い推してくるよな」

 「良いじゃないですか。好きなんですから」

 

 

 あの曲調、中毒性あっていいんですよね。カッコいいし。

 是非聞いてみてくださいよ!あ、もう知ってる?じゃあ良いです。

 

 

 「バンド、やられているんですか?」

 

 

 気がつくとアイスコーヒーとリンゴジュースを持った茶髪の店員がそこにいた。

 

 

 「やってたって方が正しいかな、メンバーの一人が引っ越したからそれで解散しちゃってね」

 「そうなんですね。実は私幼なじみたちとバンドをやっていて」

 

 

 それは驚いた。見た目からして大人しそうな店員さんがバンドを...

 少し気になる。

 

 

 「ちなみに何の楽器をやっているんですか?」

 「私はキーボードを...お二人は?」

 「俺はギターを、んでこっちが」

 「僕はボーカルをしていました。今は歌ってみたとかやってるんですけどね」

 

 

 キーボードならあいつが詳しいな。なんて考えてると店のドアが開く。

 

 

 「ごっめん!遅れて...た?」

 

 僕たちを見つけるなり頭の右側に纏めた髪を揺らしながら駆け寄ってくる少女。このサイドテールの彼女こそが僕たちの幼なじみでありキーボードを担当していた永野八重だ。

 八重は茶髪の店員を見ると動きが止まる。

 

 

 「あれ?つぐじゃん。なんで?」

 「ここ私の家だから...」

 「え?知り合い?」

 「んと、こちら私のクラスメイトの羽沢つぐみちゃん!」

 

 

 そう言って茶髪の店員を示す。

 マジか、まぁ八重の通っている羽丘女子学園はここからそう離れていないのであり得る話ではあるが...

 

 

 「つぐ、こっちの灰色の髪のやつが藍原凪、茶髪のが須藤龍我。私の幼なじみだよ!」

 「あぁ!八重ちゃんがよく話してた人たち!」

 

 

 一体どんな話をしているのやら。

 

 この出会いが今後の人生にどう関与していくかなんて考えもしなかったとでも言って置こうか...

 まぁ、この時の僕は少なからず考えてなかったな。うん。

 

 

 「あ、それじゃ私は仕事戻らなきゃだから」 

 「うん!つぐがんばー!」

 

 

 そう言ってつぐみは仕事へと戻っていく。

 すると八重は席に座るなりポニーテールを揺らして身を乗り出す。

 

 

 「んでんで?おふたりさん!つぐと何の話してたのかにゃ?」

 「別に、ただの世間話ですよ?」

 「えー?ほんとーにぃー?」

 「ほんとほんと」

 

 

 幸い今日の用事はすべて済んでいる。あとはゆっくりと話でもして時間を過ごすとしよう。

 

 

 「第一、お前は先生に何頼まれたんだよ」

 「ん?それ聞いちゃう?」

 「いや、やっぱりいいや。めんどい」

 「そんなこと言わないでよ~!実はね?」

 「いや、いいって!」

 「いーからいーから」

 

 

 どうやらゆっくりは出来なさそうだ。 

 

 

 

 

 




あれ?長くなりすぎました?
そんなことありませんでしたねwww

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