プリキュアオールスターズ【守れ!地球を星狩りから!】   作:完龍卞

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憑依転生者【荒谷裕二】はエボルトである

 

 

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『主人公設定』

 

【荒山裕二】

 

誕生日/11月25日

 

身長/200cm 

 

体重/???kg 

 

好きな食べ物/甘い物(特にドーナツ)、ラーメン

 

嫌いな食べ物/苦すぎるもの、辛すぎるもの

 

転生特典/

一つ目:エボルトに憑依転生

 

二つ目:【仮面ライダービルド】に出ててきたもの全て(全フルボトルやビルドライバー、パンドラボックスやエボルドライバーなども)

 

三つ目:ガーディアン無条件創造(何も無い状態から、ガーディアンを作ることが出来る)

 

おまけ1:何でも収納する異次元(頭の中で考えながら手を差し伸べると、使える)

 

おまけ2:色々な世界に移動が出来る、灰色のオーロラカーテン(元ネタ/仮面ライダーディケイド)

 

おまけ3:喫茶店【eboru】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【プリキュア】…………それは俗に言う『戦う変身ヒロイン』である。そして彼女達が変身する目的は『私たちにとって大切なものを奪おうとする怪物を追い払うため』である。

 

変身することで身体能力が飛躍的に向上し、エネルギー波を出したりバリアを発生させるなどの特殊能力を発揮することも可能とし、プリキュアたちはこれらの力を駆使すると同時に仲間達と力を合わせ、『私たちにとって大切なもの』を守るために戦っていくのであった。

 

このプリキュアという物に変身する変身者の多くは「日本人で中学二年生の女の子」であり、これがプリキュアのスタンダードだと認識されている。しかし社会状況に対応して多様性の重視も意識されるようになり、小学生以下や高校生以上のプリキュアや、さらには異世界人・妖精・アンドロイド・宇宙人など特殊な出自のプリキュアもチーム内に最低1人はいるようになっており、遂には番外戦士的なプリキュアであれば、人種や性別の制限さえなく実に多様なプリキュアが存在する。

 

さて、そんな【プリキュア】と言うかカテゴリーが存在する世界…………それは今となっては十数個と増え始めていた。世の中には、同じような世界…………つまり【平行世界】という物が存在しており、現在【プリキュア】と言う大きな世界から分岐する世界の数は先程記述した通り十数個。

 

そんな【プリキュア】と言うカテゴリーの始まりの世界に、神に選ばれた青年が地球外生命体の力を持って転生するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ここが、新しい世界か…………」

 

 

─────気付けば俺は、知らない場所にいた。見たことがない景色に、見たことがない建物、見たことがない有名人…………全てにおいて、俺は無知だった。

 

 

「…………周りに人は居ないな。よしッ」

 

 

ズボッと俺は別次元へと手を突っ込む。神様がおまけとしてくれた【異次元収納空間】だ。そして俺はここから護身用として【トランススチームガン】と【コブラロストフルボトル】を取り出し、着ていた黒いスーツの懐へとしまう。

 

 

「護身用として一度持っておくか…………あ、顔も変えておくとするか…………よし、これでOK」

 

 

ついでに顔もエボルトが持つ能力である黒い煙を掌から放出して自分の顔に浴びせて、変化させる。そうだな…………石動惣一でいっか。やっぱエボルトはあの人じゃないとね、顔は。

 

 

「ンンッ!…………よし、声もこれでいい。石動惣一の声はこれじゃないとな(cv.前川泰之)」

 

 

さて…………この世界は何なんだ?神様に言われるがまま転生させられたが、ここがどういう世界なのかは全く聞いていないんだが…………ッ!?

 

 

「うおっ…………なんだ、今の音?」

 

 

めちゃくちゃデカい音が…………。とりあえず行ってみるとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ザケンナー!!!』

 

 

…………何あれ。と言うかあれって【ふたりはプリキュア】に出てきた仮面ライダーやスーパー戦隊で言う怪人枠の…………【ザケンナー】じゃねえかよ!?

 

という事はここは…………

 

 

「行くよ、ホワイト、ルミナス!」

 

「分かってるわ、ブラック!」

 

「はい!」

 

 

で、出たァァァ!?!?【ふたりはプリキュア】の主人公格であるキュアブラックにキュアホワイト、シャイニールミナスじゃないですか!?マジで!?モノホンかよ!?

 

 

「…………よし!」

 

 

俺は蛇の中でも有名なコブラをモチーフとしたボトル【コブラロストフルボトル】を、手首のスナップを活かしてシャカシャカと数回振る。振った後、ボトルの蓋【シールディングキャップ】を正面に合わせ、【トランスチームガン】の銃身下部にあるスロットへとボトルを下からスライドさせる形で装填…………。

 

 

『 COBRA…………!』

 

 

するとトランスチームガンから低い電子音声が鳴り、不気味な待機音が辺りに鳴り響く。そしてスチームガンを顔の横まで持っていき、あの言葉を告げる。

 

 

「蒸血…………」

 

『MIST MATCH!』

 

 

言葉を告げると同時にスチームガンを下ろし、引き金を引きながら上に向かって振るう。銃口から灰色の煙が噴出し、俺の全身を呑み込んでいき…………煙の中で赤銅色の発光が数回起こる。そして煙が徐々に晴れていくと、俺の姿が露になった。

 

 

『CO・CO・COBRA! COBRA…………!』

 

『FIRE!』

 

 

…………ワインレッドの特殊スーツに身を包み、その上からパイプが二重に巻かれたアーマー。更にアーマーの中心には青緑の蛇の意匠があり、顔にも蛇を模したバイザーが装着され、バイザーの中から青いツインアイが輝き、そして頭部には塔を模した煙筒があり、その煙筒とパイプの排出口から青と赤が混ざった花火が噴出する。

 

そうこの姿こそ!仮面ライダービルドにて、最凶のラスボスが初期から使っていたパワードスーツ!【ブラッドスターク】だァァァ!!!

 

 

「ンン!…………『よし、声はこれでいいかな(cv.金尾哲夫)?やっぱりブラッドスタークは、この変声期で変えた渋い声が一番だな…………!』

 

 

声は変えた…………そんじゃまあ、行きますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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…………ふむ、追いかけている時に気付いたのだが、どうやら居るのはザケンナーだけじゃないようだな?ウザイナーにホシイナー、それにコワイナーまで…………いや、可笑しいぞ?普通の【ふたりはプリキュア】の世界観だったら、ザケンナーだけの筈なんだが…………。

 

 

『まあ、良い。俺がやる事は変わらないだけだ。…………おい、そこのプリキュア!』

 

「あ、貴方は…………?」

 

「赤い、宇宙服…………?」

 

「蛇?」

 

『お、よく分かったな、嬢ちゃん!俺のこのパワードスーツは、宇宙服とあともう一つ、コブラを合わせたモチーフをしているんだよ』

 

「あ、まさか貴方がザケンナーを!?」

 

『さあ、どうだろうなァ?もしも俺がYESと答えたら…………どうする?』

 

 

おどけながら俺は答える。まあ、違うんだがな。

 

 

「行くよ!」

 

「ええ!」

 

 

飛び掛ってきては俺に拳と蹴りを放つキュアブラックてキュアホワイト…………まあ、勘違いしても無理ないか。答え言ってないんだし。

 

だが…………遅い!

 

両方とも掴み、思いっきり地面へと叩きつける!

 

 

「「きゃ!?」」

 

『全く、話を最後まで聞け。何も俺がこいつらを仕向けたとは言ってないだろうが…………んで?そこで見てるやつは何なんだ?』

 

「え…………?」

 

「…………おやおや、見つかってましたか」

 

 

…………さっきからブラッドスタークのセンサーに反応があったから気付いてたけど、多分変身していなかったら気付かなかっただろうな。

 

木陰に隠れていたのは、灰色のスーツを身に着用していたスキンヘッドの赤い瞳を持った男…………誰だ?こんなやつプリキュアに居たか?

 

 

『誰だ、お前?』

 

「自己紹介をさせて貰おう…………私の名前は、【フュージョン・オメガ】。ザケンナー、ウザイナー、コワイナー、ホシイナーと言った怪物のみならず、今までプリキュアが戦ってきた者たちの力を吸収することで進化したフュージョンでございます」

 

『フュージョン?』

 

 

確か、フュージョンって強大な力を求めている悪意の塊ですべてを破壊して暗黒の世界をつくろうと目論み、生物がもつ個性などを「くだらない」と断言してあらゆるものを吸収し、自身の中で統一しようと考えてた【映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!】の首謀者だった筈……………だが、既に倒されている筈だが…………蘇ったと言うのか?だとしたら厄介だな。

 

てかこいつに毒って聞くのか?今俺のハザードレベルを測ったが、まだまだ低く、仮面ライダーエボルに変身するための【エボルドライバー】が使えない。もし毒で倒せないって言うんだったら…………勝ち目がないな。

 

 

『俺が聞いた話では、フュージョンは既に倒されている筈だが?』

 

「そ、そうよ!フュージョンは確かあたし達が倒した筈!」

 

「え、ええ!ありえないわ!」

 

「残念ながら有り得るのですよ。そう、あのお方の力によってね?」

 

『あのお方?』

 

 

チッ、やっぱり黒幕が居たか…………。

 

 

「そう!あのお方【ダークキング】様のお陰だ!」

 

「ダーク…………」

 

「キング…………」

 

 

いや、結構意味深に言ってるけど、名前だいぶ安直だからね!?

 

だが、ダークキングなんて名前の奴、居なかったはずだが…………俺がこの世界にエボルトとして転生した影響か?それとも…………神様が新たに作ったプリキュアの作品だと言うのか?

 

 

「あのお方は私だけではなく、今までプリキュア共に敗れた者共に、チャンスをお与えくださった!そしてあのお方の目的である世界の破滅を達成するには、プリキュアが邪魔なのだ!」

 

 

ビシッとキュアブラックとキュアホワイトに指差すフュージョン…………あれか、新しいオールスターズか。なら俺は…………

 

 

『そうかそうか、説明ありがとう…………だが、気に食わねえなァおい…………お前らがやろうとしていることは人間という本質を理解していないんだよ…………てめぇらがやろうとしていることは…………この俺の楽しみを奪うことなんだよ!』

 

「ほぅ、つまり貴様は…………我々と敵対すると?そこにいるプリキュアに味方をすると?ならばここで貴様を消さなければならなくなったな…………やれ!ザケンナー!ウザイナー!」

 

『ザケンナー!!!』

 

『ウザイナー!!!』

 

『おいおい、何か勘違いしているようだが…………俺は何もプリキュアの味方とは言ってないぞ?俺はただ俺の楽しみを壊そうとするてめぇらを壊すだけだ』

 

 

スチームガンの銃口を迫り来るザケンナへと向けては引き金を引く。BAN!と言う銃声と共に蒸気を纏った高熱硬化弾【スチームビュレット】が発射、それを額に受けたザケンナーは吹き飛ぶ。

 

するといつの間にか後ろにいたウザイナーが投擲した大岩が目の前まで来ていたが、拳を叩きつけて粉砕する。

 

ふむ…………意外に行けるか?なら!

 

一気に地面を踏み込み、俺はフュージョン・オメガへと接近する。ぷくくくっ、驚いてる驚いてる。

 

 

「なっ!?」

 

『オラよっ!』

 

 

オーバーヘッドキックを叩き込む、が…………チッ、野郎腕で防ぎやがったな?

 

 

「ほぅ…………今のは効いたぞ?」

 

『ハッ、これで効いてるようならあれを使わなくて良いみたいだな?オラよ!』

 

 

BAN!BAN!BAN!

 

 

「ぐっ…………ナメるな!」

 

『なっ!?気持ち悪いな、それ!だがな…………これでどうだ?』

 

 

自身の両腕を触手へと変え、迫ってくるフュージョン・オメガを刀身にバルブが付いた片手剣【スチームブレード】で切り裂く。そして【トランスチームガン】に【スチームブレード】の刀身と柄を分離させては合体させ、【トランスチームライフル】とし、銃剣形態へと変える。

 

そしてライフルモードへと切り替え、コブラフルボトルを装填し…………

 

 

『コブラ!』

 

『スチームショット!』

 

「なっ、ぐぁぁあああ!?!?」

 

 

電子音が鳴り、コブラのように曲がりくねったエネルギー弾を発射された。そしてそのエネルギー弾はフュージョン・オメガへと当たり、吹き飛ばす。勢いよく吹き飛ばされたフュージョン・オメガはそのまま壁へと突っ込んでいき、地面に倒れ伏せる。

 

ふぅ、とりあえずは…………いや、まだ敵勢力がどれだけいるのかは分からない…………なら、ここでこいつを潰しておくか。

 

一度コブラフルボトルをトランスチームライフルから外し、また装填する。そして地面に倒れ伏せるフュージョン・オメガへと銃口を向け、引き金を引こうとしたその時!

 

 

『ぬっ!?』

 

 

突如強風が俺を襲ってくる。強風が送られてきた方向へと向くと、そこには黒タイツのような物を着た体格がいい男が…………あれは、ジュナか?確か、【ふたりはプリキュア】のドツクゾーンの種の三者の…………「あ、あれは!?」おっと合ってたようだな。と言うかキュアブラックとキュアホワイトのこと、すっかり忘れてたわ。

 

 

「ひさしぶりだな、プリキュアよ」

 

「どうして貴方が!?」

 

「私達が倒した筈!」

 

「ふ、ふふふっ、それはな…………ダークキング様が新たな存在として作り上げたからだ!」

 

『おいおい、マジかよ…………まあ関係ない。プリキュアが倒した相手だろうが、俺が殺すだけだ』

 

「ほぅ、やってみろ!ダークキング様の力によって強化された、このちかr…………な、なに?!」

 

 

話していたジュナの腹部へと俺は両腕に1つずつ装着された伸縮ニードル【スティングヴァイパー】を伸ばしては突き刺し、毒を注入する。

 

注入した毒は…………人体を衣服諸共極短時間で完全に分解・消滅させる凄まじい殺傷力を持つ【崩壊毒】だ。

 

 

「がっ…………き、貴様!?何を、した!」

 

『あ?毒だよ、毒』

 

「ど、毒、だと…………?」

 

『正解だ。そしてその毒はな…………崩壊毒だ』

 

「ぐ、がァァァァッ…………あり、えん…………」

 

『いや、アリエールなんだよ』

 

 

崩壊毒でもがき、苦しみ出すジュナ。そして最後にはそのまま倒れ込み、消滅した。

 

…………怪人とは言え、人を殺したと言うのに罪悪感というものがあまりないな。およそ、エボルトに憑依転生した結果だろう。

 

おっとそれより、一瞬でジュナが倒されたことにフュージョン・オメガがあほ面でいるな。

 

 

「う、嘘だろありえん…………!くっ、覚えとけ!」

 

 

って、逃げたか。…………まあいい。そんじゃ、俺もおさらばするとしますか。

 

 

『…………』

 

「待って!」

 

「待ってください!」

 

「お願いします!」

 

 

…………忘れてた。プリキュアがいることを。まあいいや。

 

 

『…………何の用だ?こちとら用事があるんだが』

 

「あんたは…………」

 

「敵、なんですか?」

 

 

あぁ、そういう事が聞きたいのね。なら答えはただ一つしかない。

 

 

『俺の邪魔、または敵対するようなら…………敵じゃねえよ。じゃあな、Ciao♪』

 

「ま、待って!」

 

 

キュアホワイトの言葉を無視して俺は、頭部に設置された煙突型ユニット【セントラルスターク】から煙を放出しては姿をくらます。 そして内部に赤外線センサーが組み込まれた顔面を保護するコブラ型のバイザ【コブラヘッドゴーグル】で、プリキュアの動きを観察しながらここから離れた。

 

 

『全く、どうなっているのやら』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 

 

「さて、何処に行こうかな?」

 

 

【ビルドフォン】を片手に、俺は道をぶらぶらと歩いていた。あの後…………ブラッドスタークの変身を解除した俺は神様がおまけとして用意してくれた喫茶店【eboru】に向かうことにした。

 

しかしなァ…………場所なんて当然俺は知らない。となると調べると言う道しかなくなった俺は空間からビルドフォンを取り出しては検索しているところだ。

 

 

「それで、何処にあるのかな…………って、ここから西に十数キロって…………全く逆方向じゃねえかよ!?」

 

 

く、クソぉぉぉ!めんどくさくて散歩代わりに歩いてたのが、裏目に出たか!?

 

…………まあ、仕方ない。という事で【ライオンフルボトル】を異次元から取り出しては、ビルドフォンに装填。するとビルドフォンに異変が…………。

 

手に収まるサイズだったビルドフォンが、大人が二人乗り出来るサイズのバイク【マシンビルダー】へと変形したのだ。

 

 

「それじゃあ…………行きますか」

 

 

マシンビルダーへと乗り込み、アクセルを回す。すると大きなエンジン音と共に、マシンビルダーが走り出す。

 

バイクとかなったことがなかったが、実際に乗るとこんなもんなんだな…………っと走ってたら何処かの公園に出たな?

 

 

「…………ん?良い匂いが…………ドーナツ屋か」

 

 

ドーナツか…………最近食ってないな…………。よし、ひとつ買いますか。サイフの中には…………まあ、入ってるし何とかなるだろ。

 

 

「すみません。チョコドーナツ一つ」

 

「はーい…………はい、チョコドーナツね。代金は100円だよ」

 

 

意外に安いな…………ん?この店員の顔、何処かで見たことがあるような…………気のせいか。

 

 

「ありがとうございました〜!」

 

 

ドーナツを受け取った俺はマシンビルダーの元へと向かおうとした、そのとき。ドーナツ屋の車へと近付く四人の少女が…………ってあれ、フレッシュプリキュアじゃねえかよ!?となるとあの店員が、カオルちゃんか!?

 

 

「カオルちゃ〜ん!」

 

「おや、ラブちゃんじゃないか。練習はもういいのかい?」

 

「はい、一応…………休憩ですけどね」

 

「そうなんですよ〜。はぁ、疲れた」

 

「確かにそうね。でも、やり切った感じはしないかしら?」

 

 

二つ結びの【桃園ラブ】に青い長髪の【蒼乃美希】、オレンジ色の短髪をした【山吹祈里】、そして最初は敵だった【東せつな】か…………。プリキュア全員集まってるな…………なんか、嫌な予感がするんだけd「見つけたぞ、プリキュア」…………的中しやがった!?

 

 

「え!?…………って、せつな?」

 

「で、でもせつなちゃんはここにいるし…………」

 

「誰?」

 

「私の名前はダークキング様直属の大幹部【ボトム・オメガ】様が持つ先行部隊【SEA】に所属する一人【イース】…………遂に見つけたぞ、プリキュア!」

 

 

…………あ?どうなってるんだ?確かイースはプリキュアに敗れたからラビリンスに処分されて、その後キュアパッション、つまり東せつなとして蘇った筈…………。どうなっているんだ?

 

 

「ダーク、キング…………?」

 

「それにボトム・オメガって…………?」

 

「ふっ、貴様らは知らなくていい事だ…………あれでいいか」

 

 

ん?なんで今こっちを見て…………。

 

 

「ナキワメーケ!我に使えよ!」

 

 

赤い宝石みたいなのをマシンビルダーへとくっ付けてってお前まさか!?

 

 

『ナキワメーケ!!!』

 

 

…………あぁ、クソッタレ!俺の予想通りだ!

 

イースとか名乗った女が放った赤い宝石のようなものがマシンビルダーに貼られると、煙と共に異形の姿へと変えた。バイクであろう一輪のタイヤの足に、百獣の王【ライオン】の頭と鋭い爪が伸びる巨腕、そしてスマートフォンのような画面が付いた体…………。

 

恐らくスマートフォンに似たビルドフォンに、ライオンフルボトル、そしてそれらを組合わして出来たマシンビルダーを表しているんだろう。それらの特徴が混ざりあってる。

 

 

「何あのナキワメーケ!?ただのバイクからあんなのが!?」

 

「と言うかラビリンスは倒した筈でしょ!?」

 

「でも今目の前にナキワメーケがいるなら!」

 

「戦うしかない!」

 

「皆、変身するよ!」

 

「「「ええ(うん)!」」」

 

 

マシンビルダーから出来たナキワメーケと対抗するために変身する四人…………あれが、フレッシュプリキュアか。なら俺も、一応隠れて…………。

 

【コブラロストフルボトル】を、手首のスナップを活かしてシャカシャカと数回振る。振った後、【シールディングキャップ】を正面に合わせ、【トランスチームガン】へとスライドさせる形で装填…………。

 

 

『 COBRA…………!』

 

 

すると低い電子音声が鳴り、不気味な待機音が辺りに鳴り響く。そしてスチームガンを顔の横まで持っていき、あの言葉を告げる。

 

 

「蒸血…………」

 

『MIST MATCH!』

 

 

言葉を告げると同時にスチームガンを下ろし、引き金を引きながら上に向かって振るう。銃口から灰色の煙が噴出し、俺の全身を呑み込んでいき…………煙の中で赤銅色の発光が数回起こる。そして煙が徐々に晴れていくと、俺の姿が露になった。

 

 

『CO・CO・COBRA! COBRA…………!』

 

『FIRE!』

 

 

ブラッドスターク、変身完了。頭部の塔を模した煙筒とパイプの排出口から青と赤が混ざった花火が噴出する。

 

 

「ンン!…………『よし、声の変更も完了っと(cv.金尾哲夫)。さて、行きますか…………!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 

 

「ピーチ!私はイース…………私の元に行くわ」

 

「う、うん…………大丈夫?」

 

「大丈夫よ。それより、ナキワメーケはよろしくね?」

 

「分かった!行くよ、ベリー、パイン!」

 

「ええ(うん)!」

 

 

キュアピーチ、キュアベリー、キュアパイン、キュアパッションへと変身した桃園ラブ達。マシンビルダーのナキワメーケをキュアピーチら三人が、イースと名乗った謎の女の元にキュアパッションが向かった。

 

まあ、この俺ブラッドスタークはと言うと…………隠れながらイースと名乗った謎の女を見ているんだがな。

 

 

「…………私とやり合う気か?」

 

「ええ、貴方が何者なのか、見極めさせてもらうわ!行くわよ、イース!」

 

「ふっ、来い!私に似たプリキュアよ!」

 

 

イースとキュアパッションの拳がぶつかり、衝撃波が生まれる。どんだけ強い威力で殴りあってんだよ。

 

 

「あらあら、イースったら。もう始めてるわね?」

 

「そうだな…………腹減った」

 

「もう、貴方はいつもそれね」

 

 

…………ん?俺とはまた別にアイツらを見てるやつがいるだと?何処だ…………って、あれは…………。

 

恰幅の良い大柄な中年男性の容姿をした奴と目立つ配色の服装にシルクハットを身につけ、青髭が濃く口紅をした長身男性…………おいおい、まさかあいつも!?

 

 

「じゃ、邪魔だ邪魔だ!あ、あんなのの近くにいたら、死んじまうよ!?」

 

「あら、良いジコチューがいるじゃない。あれにしましょう」

 

 

っと、自分の命大事にな奴が…………ってなんかハートみたいなやつ取られたな、うん。

 

と言うことはアイツら【ドキドキ!プリキュア】に出てきた幹部格の【グーラ】と【リーヴァ】か!?チッ厄介なやつも居るもんじゃねえか…………てかつまり今アイツらプシュケーを取ってジコチューを作ったって言うんだよな?という事は…………

 

 

「闇の鼓動がここから来るシャル!」

 

「分かった!…………って、あれって先輩達じゃ?」

 

「あれ?マナちゃんじゃん!?」

 

「って、危ない!プリキュア・ラブリンク!」

 

『L!O!V!E!』

 

「みなぎる愛、キュアハート!響け、愛の鼓動ドキドキ!プリキュア!」

 

 

…………もう、驚かんぞ。つまりあれか。イースがマシンビルダーでナキワメーケを生み出しました。多分一緒に同行していたグーラとリーヴァがジコチューを生み出しました。闇の鼓動を聞いたキュアハートが来ました…………ってか!?巫山戯んな!?どんだけ乱戦騒ぎにしたいんだよ!?

 

まあ、いい。とりあえずさっき生み出されたジコチューにスチームガンの銃口を向けて、引き金を引く。

 

 

『ジコ!?』

 

「なに!?」

 

「え!?」

 

『俺も混ぜてくれよ、この戦いにな』

 

「なんだお前?美味いのか?」

 

「グーラ、そんなこと言ってる場合じゃないわよ。あいつは確かフュージョン・オメガ様を吹き飛ばした奴よ。つまり…………」

 

「今回のターゲットって訳か」

 

『何者だ、お前らは』

 

「あたしの名前はリーヴァ」

 

「俺の名前はグーラ」

 

「「フュージョン・オメガ様直属の先行部隊【Silver】の者よ(だ)!」」

 

 

あー…………あの時戦ったフュージョン・オメガの手下か。つまり俺を探していたということか。

 

 

「次はあたし達の番ね。…………貴方は何者なの?」

 

『俺か?…………俺の名前はブラッドスタークだ。以後御見知りおきを』

 

「ブラッド、」

 

「スターク?」

 

「…………血のストーカーなんて、結構物騒な名前ね?姿は格好いいけど」

 

『やめてくれ。お前さんに格好いいなんて言われたら恐怖で鳥肌が立ちそうだ。そこにいる相田マナとかに言われたいね』

 

「ぇぇえええ!?私!?」

 

「あらそう…………でもね、貴方は既にフュージョン・オメガ様に逆らっているのよ?生きて帰れると思っているのかしら?」

 

『思っているとも…………おい、キュアハート!』

 

「は、はい!」

 

『お前はジコチューをやれ!このオカマとデブは俺がやる!任せたぞ!』

 

「わ、分かりました!…………って大丈夫なんですか?たった一人であの二人を…………結構強いんですよ!?」

 

『ハッ、問題ねえな。雑魚に負けるほど、俺は弱かねえな』

 

「ッグーラ!」

 

「オウっ!食ってやる!」

 

 

飛び掛ってきては口を大きく開ける、グーラ。俺はそれを避け、腹部に両腕に1つずつ装着された伸縮ニードル【スティングヴァイパー】を伸ばしては突き刺し、毒を注入する。

 

注入した毒は…………あのジュナを殺した人体を衣服諸共極短時間で完全に分解・消滅させる凄まじい殺傷力を持つ【崩壊毒】だ。

 

 

「グガッ!?」

 

『ハッ、てめぇは毒でも食ってな!次はお前だ!リーヴァ!』

 

『COBRA!』

 

『くたばれ』

 

『スチームブレイク』

 

 

トランスチームガンにコブラフルボトルを装填、強烈な紫色のエネルギー弾をリーヴァへと発射する。するとそのとき、肩に強烈な痛みが!?

 

 

『が!?…………って、お前は!?』

 

 

肩が痛いと思ったら、さっき毒をぶち込んだグーラが噛み付いて!?てか生きてたのかよ!?

 

 

『き、貴様!?さっき毒で殺ったはず!?』

 

「あ、あれぐらいで殺られて、たまるか!」

 

『なら!』

 

 

スチームブレードを取り出し、バルブを回しては刀身に冷気を帯びさせ、そのままグーラを袈裟斬り。傷口から凍っていき、更には逆袈裟斬りに横払いを喰らわせ、全身を凍らせる。

 

 

『はぁ、はぁ、はぁ…………これで、最後だ』

 

『COBRA!』

 

『今度こそ、くたばれ…………』

 

『スチームブレイク』

 

 

氷像と化したグーラを、紫色のエネルギー弾で吹き飛ばしては叩き割る。これにてグーラは決着、次は…………。

 

 

『後はお前だ、リーヴァ』

 

「くっ…………」

 

『まだ生きてたのかよ…………さっさと死ね』

 

「なッ…………!?」

 

 

一気に近付き、リーヴァの腹部にスティングヴァイパーを突き刺し、毒を注入する。グーラで学んだことだが、多分毒の濃度が薄いのだろう。だからグーラよりも濃くしたのを…………ってすぐさまに消滅したな。グーラが異常だったのか?

 

 

「プリキュア!ハート・シュート!!!」

 

『ラ〜ブラ〜ブラ〜ブ!!!』

 

 

っとキュアハートも終わったか。

 

 

「スタークさん!こっちは終わりました!…………ってリーヴァとグーラは!?」

 

『既に倒してある。…………あっちのナキワメーケとか言う奴と戦っているお前の先輩達の手伝いに行ってこい。俺は、キュアパッションの手伝いをしてくる』

 

「あ、あんなに強かった二人を一瞬で…………と、とりあえず私は先輩達のお手伝いしてきます!ご武運を!」

 

『お前もな』

 

 

キュアピーチらはキュアハートに任せて…………俺はあっちのイースVS元イース兼キュアパッションの戦いでも観戦しますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 

「やぁああああ!!!」

 

「はぁああああ!!!」

 

 

イースとキュアパッションの拳がぶつかる度に発生する衝撃波によって、辺りは振動する。どんだけ強い力で殴ってんだよ、おい。

 

 

「ハッ、まだまだ!」

 

「くっ…………!」

 

 

って力負けしてるじゃねえかよ、イース。…………でもイースって結構好きなキャラだからな、ここで敗退してもらうのも困るし…………よし。

 

 

『おい、イース!』

 

「な、何!?」

 

『力が欲しくないか?プリキュアに勝てる、強い力をお前は欲しくないか』

 

「ち、力…………」

 

「あなた、何を言って!?」

 

『てめぇは黙ってろ、キュアパッション!』

 

 

俺とイースの会話に割って入ってくるなよ。牽制用にスチームガンの引き金を引く。そしてBAN!と言う銃声と共に蒸気を纏った高熱硬化弾【スチームビュレット】が発射され、キュアパッションの目の前に当たる。よし、牽制は出来たな。

 

 

『これ以上動けば、次は当てる。…………良いな?』

 

「くっ…………」

 

『さて、答えを聞こうかな?イース』

 

「…………欲しい!プリキュアを倒せるだけの、力が欲しい!」

 

『プリキュアを倒すだけ、のか?』

 

「ええ!ダークキング様なんか関係ない!私は、私を倒したプリキュアに、復讐をしたい!」

 

『…………ふふふっ、フッハッハッハッハ!計画変更だイース。お前にだけ全面的に協力してやるよ!プリキュアを倒したいと言う願いを叶える協力をな!』

 

 

予定変更。ダークキング打倒で動いていたけど、イースに協力しながらプリキュアと戦うのも良いだろう。それに今、こいつは面白いことを言ってたしな。私を倒したプリキュア、つまりこいつの記憶の中にはキュアパッションとして新たに生まれ変わった東せつなの記憶が無いという事だ。

 

そうなると今ここに、二つの案が生まれる。まず一つ目は『ダークキングが自分の都合がいいように記憶を改竄している』だ。そして二ツ目はプリキュアに味方するようになった元敵キャラの話になるが、おおよそ『プリキュアに敗北し、消滅した時の状態で蘇った』だろう。多分イースはプリキュアに敗れ、消滅した状態から蘇ったのだろう。なら、そこまでダークキングに忠誠心はないと読む。

 

なら俺は、彼女のプリキュアへの復讐心を煽り、このブラッドスタークと同類を作り出す!

 

俺は異次元に手を突っ込み、トランスチームガンと一つのフルボトルを引き抜く。

 

 

『…………ほらよ』

 

「こ、これは?」

 

『まずそのボトルを振れ』

 

「…………振ったぞ」

 

『次にその銃みたいな奴の下に装填しろ』

 

「こうか?」

 

『Bat!』

 

『そしてこう言って、引き金を引け!【蒸血】と!』

 

「じょ、蒸血…………?」

 

『Mist Match!』

 

「へ、う、うわぁぁぁ!?」

 

『Bat…………Ba・Bat…………!』

 

『FIRE!』

 

 

トランスチームガンから発生する煙がイースを包み込む。するとイースの姿は蝙蝠をイメージしたゴーグルと胸の紋章が特徴的なものへと変わっていく…………そう、仮面ライダービルドにて【ファウスト】の幹部でもあった怪人【ナイトローグ】へと彼女は変身した。

 

 

『こ、これは…………』

 

『完成だ!今日からお前は、イースでもあり、この俺ブラッドスタークと同じ怪人!【ナイトローグ】だ!さあ、その力でプリキュアを打ち倒せ!』

 

『この力があれば…………うぉおおお!!!』

 

「ッいつのmきゃあ!?」

 

 

おうおうおう!流石やナイトローグだ!元々化け物気質の力を持っていたイースのパワーを底上げさせてやがる!遠くにいたキュアパッションに一気に近付いては殴り飛ばしやがった。

 

 

『この力が、あれば!』

 

『さあ、殺れ!プリキュアを倒すんだ!』

 

「さっきとは、段違ッきゃあ!?」

 

『うぉおおお!!!』

 

『ナキワメーケ!?!』

 

『ッあぁ!?』

 

 

いきなりナキワメーケがこっちに…………ってか浄化された!?という事は他のプリキュアがやったのか!?チッ、タイミングが悪いっつうの!まあいい、返させてもらうぜ!

 

 

『ご苦労さん!』

 

「「「「え!?」」」」

 

『おい、ナイトローグ!お前も乗れ!』

 

『なっ!?今良いところd『さすがにナイトローグでも五人を相手するのはキツイだろうが!ここは引くから早くバイクに乗れ!』くっ…………覚えてろ!』

 

「待って、スタークさん!」

 

『じゃあな、キュアハート!死ぬんじゃねえぞ?Ciao♪』

 

 

後ろにイースを乗せ、マシンビルダーを走らせる。走らせると同時に頭部に煙突型ユニット【セントラルスターク】から煙を放出しては姿をくらませ、ここから離れた場所にある路地裏へと向かった。ついでに変身も解いておこう。

 

 

「ふぅ…………ここまで来れば、大丈夫だろう」

 

「お前は…………」

 

 

ん?何かよそよそしいな…………あ、そっか。今変身解いてるから、石動惣一なんだった。

 

 

「俺か?俺の名前は石動惣一…………俺がブラッドスタークだ」

 

「お前が…………」

 

「さっきお前に渡した、トランスチームガンとバットフルボトルなんだが…………好きに使え」

 

「…………良いのか?」

 

「その代わりだ。俺は喫茶店を営んでてな…………そこでバイトしないか?」

 

「バイト?」

 

「そうだ、バイトだ。チョイチョイで良いから、喫茶店の手伝いをしてくれないか?それともしナイトローグとしてプリキュアと戦う時、ブラッドスタークとして俺のことを呼んでくれ」

 

「…………分かった。それで、その喫茶店とは?」

 

「今から向かう。乗れ」

 

 

という事で俺は、初ウェイトレスとしてイースことナイトローグを仲間にした。まあ、相手からしたらただの協力関係なだけだろうがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 

 

「ここが…………【eboru】か」

 

 

今俺の目の前には、【eboru】という名前が描かれた看板が掲げられた喫茶店があった。神様がおまけとして用意してくれた俺の拠点…………まあここから俺はこのオールスターズに参戦していくんだがな。

 

ちなみにイースは一度ダークキングの元に戻っていった。連絡用として予備のビルドフォンを手渡して、トランスチームガンとバットフルボトルを回収、マシンビルダーに必要なライオンフルボトルは渡していない。それと契約として『ダークキングに俺が渡した物を渡さない』というものをしておいた。実験としてやったんだが、俺が考えればすぐさまにイースに手渡した物を回収することが出来たから、盗まれたとかでも何とかなるだろう。

 

とりあえず中に入りましょうかね…………って誰かいる?おいおいまさか盗人か?いや、まさかダークキングの手先か…………。

 

トランスチームガンを構えながら俺は扉を蹴りあけ、銃口を中へと向ける。するとそこには古代ローマ時代の服装に似た物を着込む、顎髭と口髭がめちゃんこ長い老人が…………あれ?見覚えが…………。

 

 

「ひさしぶりだな、少年(cv.中田譲治)」

 

 

中田譲治ボイスに、髭が長い老人…………あ、俺を転生させてくれた、神様か!?

 

 

「その通りだ。…………さて、少年に言わなければならないことがあるのだが…………よし、これで良いだろう」

 

 

そう言って中田譲治ボイスの髭が長い老人は光り輝くと同時に姿を変える。日本人特有の黒髪と黒瞳、そして瞳の中にはハイライトがなく、服装も古代ローマ時代の物から神父服へと変わって…………ってその姿は、確か第四次聖杯戦争に出てきた愉悦神父じゃねえかよ!?中田譲治ボイスだから違和感ねえな、おい!?

 

 

「さて、少年よ…………この世界についてなんだが…………おおよそ君の予想通りだ。この世界はありとあらゆるオールスターズの可能性の一つだ。そしてこの世界のオールスターズのラスボス【ダークキング】を倒せばお前はこことは違う、別の世界に転移が可能になる。もしこことは違う世界に行きたいときはダークキングを倒すことだな」

 

「…………つまり、ディケイドの灰色のオーロラカーテンを使うにはダークキングを倒さなきゃいけないと?」

 

「その通りだ。…………それと、エボルトリガーの事なんだが…………」

 

「何かあるのか?」

 

「エボルトリガーを使うのであれば、一度きりにしておくことだ。力に呑み込まれるぞ」

 

「…………力に?どういうことだ?」

 

「詳しくは教えられない。だが、これだけは言えることがある。仮面ライダーエボルの最終形態【ブラックホールフォーム】は二回以上使うと、お前の体内に封印されている奴が目覚める。そう、真の星狩りがだ。気をつけるのだぞ?」

 

「…………一応ご忠告を受け取っておこう」

 

「そうか…………それでは、少年よ。石動惣一であり、エボルトとしての新たな人生に、神の御加護あれ」

 

 

いや、神様はお前だろ?

 

そう言って愉悦神父は姿を消す。…………結局何が言いたかったんだ?つまりあいつ…………愉悦神父は俺の体内に何かを封印しているってことか?そして、仮面ライダーエボルの最終形態であるエボルトリガーを使えば封印が解けると…………ま、滅多に使わねえだろ。

 

 

「まあ、今は良いか」

 

 

それより…………。

 

 

「ガーディアン召喚!」

 

 

俺がそれを言うと緑色のセーフティパネルがある、銃剣型の武器を手に持つロボットが四つ、地面に現れた魔法陣から現れた。

 

これは三つ目の特典として貰った、ガーディアン召喚の能力だ。一応仮面ライダービルドの方では、見張りや敵殲滅などに使われていたガーディアンを何も無い状態から召喚出来るのだ。

 

 

「よし、ガーディアンはOK。それじゃあ…………パンドラボックスを…………」

 

 

異次元からパンドラボックスを取り出し、ここ喫茶店【eboru】と同化させる。これにより、この喫茶店内なら何処に触れてもパンドラボックスの能力が使えるようになった。

 

そして俺は喫茶店のカウンターに触れ、喫茶店の内装を変え、自分が寝泊まりをする地下室を作る。二階にも部屋はあったが、ダークキングとか言う謎の敵対組織があるからこそ自身の部屋は隠さないといけない。その為にも俺は地下室を作った。地下室に行くには料理場にある冷蔵庫に付けられた電卓のような物からパスワードを入力、そして地下室に行ける階段へと接続され、行けるようにする。

 

 

「さて…………ガーディアン部隊、地下室の警備を頼む」

 

『『『…………!』』』

 

 

ガーディアン部隊を地下室へと行かせ、俺は料理場に入る。…………うむ、しっかりと必要な道具はあるようだ。とりあえず試しにコーヒーでも入れて飲むか…………不味っ!?

 

 

「ぺっ、ぺっ!なんだこれ!?クソまず!?」

 

 

あれか!?俺が石動惣一だからか!?

 

 

「不味っ…………置いとこ。さて、イースから連絡はって丁度来た。もしもし」

 

『私だ。今からそっちに向かう』

 

「了解。迎え寄越すね」

 

 

手を翳し、灰色のオーロラカーテンを出す。するとそこからイースの姿が…………。

 

 

「…………なんだこれは?」

 

「俺の能力の一つ…………はい、コーヒー」

 

「ふむ、ありがとう…………不味っ!?」

 

 

あ、やっぱり不味かったか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 

 

「おいおい、マジかよ…………」

 

 

あれから数日後、俺は喫茶店【eboru】を拠点に色んな場所にマシンビルダーを飛ばしては旅に出ていた。まあ立地が立地だから客は滅多に来ないんだが…………それでナイトローグ、もといイースがプリキュアがフュージョン・オメガの手先と戦っているとの情報を貰った俺は遊びに行くことにした。

 

 

「覚悟しろ!」

 

「我々のダークキング様に逆らおうと考えたこと」

 

「後悔させてやるわ!」

 

 

そしたら、向かった所…………そこが【Yes!プリキュア5】の主人公たちがよく集まる場所だったって訳だ。一応有名なパン屋さんでな…………ついでに朝飯買おうと思ったら、どうやら顔バレしてみたいでな…………変装していた三人の幹部格【ウラガノス】【アラクネア】【キントレスキー】に遭遇してしまい、戦うことになってしまった…………。

 

まあ、戦うしかないんだが、幹部格が三人って厄介でしかないんだが…………今現在の俺自身のハザードレベルは【2.4】、まだ仮面ライダーエボルには変身が出来ていない。愉悦神父の神様はブラックホールフォームに気を付けろって言ってたから仮面ライダーエボルに変身することには問題ないだろう。だが、まだ使えない。仮面ライダーエボルに変身するために必要である【エボルドライバー】の使用がまだ可能でない。あれに変身するにはハザードレベルが【5】以上が必要だからな。

 

 

『 COBRA…………!』

 

「蒸血」

 

『MIST MATCH!』

 

『CO・CO・COBRA! COBRA…………!』

 

『FIRE!』

 

『…………さあ、始めるとするか』

 

 

ブラッドスターク、参・上!トランスチームガンにスチームブレードを組み合わせ、【トランスチームライフル】へと変えては肩に乗せる。すると隣にいたイースもトランスチームガンへとバットフルボトルを突き刺しては引き金を引く。

 

 

『Bat!』

 

「蒸血…………」

 

『Mist Match!』

 

『Bat…………Ba・Bat…………!』

 

『FIRE!』

 

『ナイトローグ…………』

 

 

そう言って、ナイトローグへと変身したイースは右拳を握りしめる。と言うかお前良いのかよ戦って。

 

 

『大丈夫なのか?ナイトローグ』

 

『…………ボトム・オメガ様はブラッドスタークに協力しろと言ってくださった。それに、フュージョン・オメガ様は私を含めたボトム・オメガ様の派閥を嫌っているから、仕方がない』

 

『ふーん…………ま、いいか』

 

「覚悟しろ!」

 

「うぉおおお!!!」

 

「ハッ!」

 

 

ウラガノスはナイトローグに、キントレスキーは俺へと殴りかかってくる。そしてアラクネアはその背中から生える蜘蛛の足から糸を吐き出しては俺らの足止めを狙ってきた。

 

ハッ、そんな見え見えの口撃、当たる訳g!?なんだ背中に痛みが!?ってしまった!?

 

背中の突然の衝撃に驚いて振り向くと同時に胸元をキントレスキーに殴られ、吹き飛ばされる。まさかの伏兵か!?

 

 

「…………ダークプリキュアか」

 

「ふん…………フュージョン・オメガからの命令だ。ブラッドスタークから、変身アイテムを奪えとの事だ。そこにいるボトム・オメガの派閥の者が使えることから我々でも使えるのだろう。更なる戦力強化の為にも奪えとの事だ」

 

「…………了解した」

 

「おい、ダークプリキュア!ボトム・オメガの者が使ってるのはどうするんだ?」

 

「出来れば奪え。だが最優先事項はそこでわざと気絶したフリをしているブラッドスタークだ」

 

 

…………あらあら、気絶したフリバレちゃってたか。しかしダークプリキュアか…………厄介な相手が出張ってきたな…………!

 

 

『やれやれ…………ナイトローグ、手伝ってくれるか?流石に一人で2・5を相手するのは面倒臭い』

 

『…………分かった』

 

「ほぅ?まだ我々に対抗出来ると豪語するのか?随分と舐められたものだな」

 

「なら我々の全力を貴様に」

 

「叩きつけてやる!」

 

 

と言うかこんなに騒いでたらプリキュアとかにk「何の音!?…………ってあれは、アラクネア!?私たちが倒したはずじゃ!?」…………ほら、やっぱり。と言うかプリキュア5かよ。あれ異様に数多いんだよな。

 

 

「皆!変身だよ!」

 

「「「「「ええ(うん)(はい)!」」」」」

 

 

 

 

 

「大いなる希望の力!キュアドリーム!」

 

「情熱の赤い炎!キュアルージュ!」

 

「はじけるレモンの香り!キュアレモネード!」

 

「安らぎの緑の大地!キュアミント!」

 

「知性の青き泉!キュアアクア!」

 

「青いバラは秘密のしるし!ミルキィローズ!」

 

 

 

 

 

「希望の力と未来の光!華麗に羽ばたく5つの心!Yes!プリキュア5!」

 

 

…………面倒臭い。と言うかこんなかで一番悪役みたいな姿をしているのが俺なんだが…………。

 

 

『…………いでよ、ガーディアン!』

 

 

転生特典の能力でガーディアンを数十体召喚してはプリキュアに向かわせる。プリキュアの相手するのはこいつらを倒してからだ!

 

 

『お前らはこいつらの相手してろ!ガーディアン部隊、お前らは死ぬ気でプリキュアを相手しろ!』

 

「「「「「!」」」」」

 

『…………そんな能力もあるのか?』

 

『まあな。んじゃまあ、殺るか?』

 

「…………キントレスキー、ウラガノス、アラクネア。貴様らはボトム・オメガ派閥のイースを倒せ。フュージョン・オメガ様はボトム・オメガを嫌っている。ここで倒せば、昇給間違いなしだぞ」

 

「…………了解した」

 

「…………良いのか?」

 

「確かに我々のボスであるフュージョン・オメガ様はボトム・オメガ派閥を嫌っている。それにイースが使っているものは、元々はブラッドスタークが所有していたものだ。それだけで理由になる」

 

「分かった…………」

 

『…………大丈夫か、ナイトローグ』

 

『…………キツイかもしれない。私と同格、それ以上の者がいるのだ。勝てる可能性は…………低い』

 

『了解…………なら、俺はさっさとダークプリキュアを倒すとしますか』

 

「ッやってみろ!闇の力よ、集え!ダークタクト!行くぞ、ブラッドスターク!」

 

『来い!』

 

 

スチームブレードを異次元から取り出し、ダークプリキュアが闇の力から作り上げた武器【ダークタクト】と競り合う。パワーは…………僅差で此方が勝っている。しかしあのダークプリキュアだ。実力は伊達ではない筈だ。あのプリキュア全体で見ても、単体での実力だけなら歴代最強クラスである、ダークプリキュア。それに【ハートキャッチプリキュア】の三幹部ですらできなかったブロッサムとマリンの2人を同時に相手しても、二人を強制変身解除まで追い込んでいる程だ。

 

 

『オラッ!』

 

「ぬっ!?」

 

『【ライト】』

 

 

スチームブレードでダークプリキュアを振り払い、1度距離を取ってから異次元から【ライトフルボトル】を取り出しては手首のスナップを活かしてシャカシャカと数回振る。そしてトランスチームガンへと装填しては、すぐさまにダークプリキュアへと引き金を引く。

 

 

『オラよ!』

 

 

トランスチームガンから放たれた黄色のエネルギー弾は閃光弾のようにとてつもない光を放つ。放たれる瞬間目をつぶった俺は何とかなったが、それを至近距離で喰らったダークプリキュアは…………チッ、野郎目をつぶって回避しやがった。

 

 

「…………今の驚いたぞ。流石ブラッドスタークだ。あのお方が危険視するだけある」

 

『避けやがったか…………ならこれでどうだ?』

 

『【ハリネズミ】』

 

「くっ!」

 

 

ハリネズミフルボトルをトランスチームガンに装填しては再度引き金を引く。すると針型のエネルギー弾が発射され、それを避けるダークプリキュアだったが、その一撃は一本の木に当たっては大きな穴を開けた。だがまだ終わらない。次に俺は潜水艦フルボトルをトランスチームガンへと装填する。

 

 

『【マリン】』

 

『次はこいつだ!』

 

 

引き金を引くと、トランスチームガンはBAN!と銃声を鳴らすだけで何も発射されない。しかしこれでいいのだ。なぜならこの潜水艦フルボトルが発射したエネルギー弾は地面を泳ぐ魚雷と化しているから。

 

 

「?何をしよu!?ぉのれ!」

 

『次はこいつだ!』

 

『【ローズ】』

 

「なっ!?くっ…………!喰らえ!ダークフォルテウェーブ!!!」

 

 

ローズフルボトルを装填することで、花弁型のエネルギー弾をトランスチームガンから発射する。するとダークプリキュアも赤と黒の毒々しい色をした花弁型のエネルギーをダークタクトから放出、これにより、俺とダークプリキュアの攻撃が衝突した。

 

 

『【スパイダー】』

 

「なに!?」

 

 

まあ、当然その隙は逃さないんだけどね。すぐさまに俺はスパイダーフルボトルをトランスチームガンに装填してはネット型のエネルギー弾を発射してはダークプリキュアを捕らえる。

 

今の俺の実力じゃあ、こいつには勝てないのは明白だ。なら行動停止させるしかないしな。

 

 

「くっ…………殺せ!」

 

 

お前は女騎士か。

 

 

『面倒臭いことはしたくないもんでな。それに、美人のお姉さんを殺すような酷いことはしたくねえよ。それにダークプリキュアのことは結構好きだし』

 

「なっ、貴様に私の何が分かる!」

 

『何が分かるって言われてもな…………お前がただ父親に認められたくてキュアムーンライトと戦っていたってだけだが…………』

 

「なっ!?」

 

『確かによ〜く分かるぞ、その心は。父親に認められたいと言う承認欲求と本当の父親の娘であるキュアムーンライトを恨む気持ち…………よく分かる。だが考えてもみろ。お前はサバーク博士に造られた存在だ。つまり事実上お前はあのサバーク博士の娘なんだよ』

 

「だが…………」

 

『自分で認められなくてどうすんだよ。自分で自分をサバーク博士の娘じゃないって信じないで、認めないでどうすんだよ。そんなんじゃあ、一生お前はサバーク博士の娘であるのに関わらず自分で否定し続けることになるぞ?』

 

「…………私は」

 

 

 

 

 

「私は、サバーク博士の…………娘、なのか?」

 

 

 

 

 

「そうだ、お前はサバーク博士の娘だ。ダークプリキュア」

 

 

っとヤバい。今変声期仕事してなかったぞ!?

 

 

「…………そうか」

 

『それで?まだ、やるか?』

 

「…………今回は私の負けだ」

 

『お、素直に退くんだな』

 

「だが、次はお前を倒す!ブラッドスターク!それまで私以外の誰にでも負けるんじゃないぞ!」

 

『ふっ、ならさっさと俺を倒しに来いよ。ダークプリキュア』

 

「…………ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 

 

一方、ブラッドスタークとダークプリキュアが激戦を繰り広げている中、ナイトローグに変身したイースはと言うと、ウラガノスとキントレスキー、そしてアラクネアと戦っていた。

 

 

「うぉおおお!!!」

 

 

体当たり戦法を得意とするウラガノス。右腕の筋肉を膨張させ、硬度を高めたその腕を縦にするようにナイトローグへと突っ込んでいき、彼女はそれを避けるがウラガノスは止まらず木々が生える場所へと突撃。一瞬で木々は吹き飛び、彼が突撃して言った場所は荒地と化す。

 

 

「ふんっ!行くぞォォォ!」

 

『ッ!』

 

 

するとウラガノス同様キントレスキーは全身の筋肉を膨張させてはその右拳へと集中させ、拳を振るう。それに気付いたナイトローグは自身の拳にて相対したが、逆に吹き飛ばされていった。

 

 

『くっ』

 

「隙ありよ!」

 

『がっ!?』

 

 

地面に横たわるナイトローグ。そんな彼女の隙を着くようにアラクネアは背中から生える蜘蛛の足から糸を飛ばしてはナイトローグの動きを止めた。

 

 

「これで、お終いねイース」

 

『くっ…………』

 

「…………奪うなら、早く奪おうぜ」

 

「…………ふむ、そうだな。ブラッドスタークはまだ未知数な敵だ。もしダークプリキュアが敗れたとなれば我々も相手をしなくてはならない」

 

「何を怖気付いているのかしら?我々は三人、それも元々は幹部を務めていたのよ?たかが1人に負けるなんて有り得ないわ」

 

「だが奴はフュージョン・オメガ様を敗っているのだぞ?」

 

「それこそ可笑しいわ。フュージョン・オメガ様がたかだか一人の奴に負けるなんて。おおよそ卑怯な手を使ったに違いないわ」

 

「うむ、そうなのか?」

 

「そうなのよ」

 

「分かった、そうなんだな!」

 

 

アラクネアに言いくるめられるウラガノス。しかしキントレスキーだけは違った。

 

 

「(…………ブラッドスターク、奴は何かを隠している。それも我々を一瞬で凌駕するほどの…………少しばかり注意しないとな)」

 

『【ガトリング】』

 

「ぐあ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□

 

 

 

『黙って聞いてればなんだ、ん?人のことを雑魚やらゴミやら屑やらと言いやがってよ』

 

 

ガトリングフルボトルを振ってからトランスチームガンに装填、ごちゃごちゃ言っていた三人に無数のオレンジ色のエネルギー弾をぶつけてやった。

 

 

「くっ、やるじゃねえか」

 

『…………すまない』

 

『そう思うんだったらここで挽回しろ…………行くぞ、ナイトローグ!ついてこい!』

 

「ッ来るぞ!」

 

「ハッ、また捕まえてやるわよ!」

 

「おらぁあああああああ!!!」

 

 

アラクネアは背中から生える蜘蛛の足から糸を飛ばしてきてはウラガノスは地面に指を突き刺しては引き抜き、巨大な土の塊をこっちへと投擲してくる。そこでナイトローグへと予備のスチームブレードを投げ渡してはその糸を切り裂かせては俺は、トランスチームガンに【サメフルボトル】を装填する。

 

 

『【サメ】』

 

『喰い殺せ!』

 

 

引き金を引くことで発射される青色のエネルギー弾は鮫の口の形をしており、ウラガノスが投擲してきた巨大な土の塊を噛み砕く。そして俺は一気に近づいてはウラガノスの腹部にトランスチームガンの銃口を付けては【コブラフルボトル】を装填する。

 

 

「しまっ!?」

 

『吹き飛べ』

 

『【コブラ】』

 

『スチームブレイク』

 

 

至近距離からの【スチームブレイク】。途端にウラガノスは吹き飛び、俺はすぐさまにアラクネアに飛びかかっては殴り飛ばし、トランスチームガンの銃口をキントレスキーへと向ける。

 

 

「…………敵ながら見事だ。あの一瞬で逆転され、更にはウラガノスとアラクネアを一蹴するとは。まことに天晴だ」

 

『後はお前だけだぞ、キントレスキー』

 

「だが…………舐め過ぎだぞ」

 

 

…………ん?何を言っtぐっ!?

 

 

「ぐ、グッハッハッ!捕まえたぞ!」

 

 

…………チッ、油断した。完全にガッチリとホールイングされてやがる。

 

 

『…………確かに俺様はお前らを舐めていた。それは認めよう。だが俺がお前らを舐めているのと同時に、お前らも俺という存在を…………ブラッドスタークを舐めていたんじゃないのか?』

 

 

ブラッドスタークの頭部に設置された煙突型ユニット【セントラルスターク】は色々な気体の散布機能を備えている。撤退時に煙を放出しては姿をくらましている俺からしたらよく使っているが、こういうことにはあまり使っていなかった。

 

毒の制作…………完了

 

毒の調合…………完了

 

麻痺毒放出!

 

 

「…………ん?なんだこの煙は」

 

「…………ッウラガノス!その煙を吸うな!」

 

「何を言って…………うぐっ…………!?動け、ない…………だと!?」

 

『麻痺毒だ。それと…………フン!』

 

「ぐあ!?」

 

『いつまで抱きついている気だ、気持ち悪い』

 

『【アイススチーム】』

 

 

抱きついていたウラガノスの腹部を肘打ちしては俺から離す。するとナイトローグがアラクネアへとスチームブレードの刀身に冷気を纏わせては斬撃を放ち、切り裂く。

 

 

「がっ!?」

 

『【エレキスチーム】』

 

 

そしてまた同じように次は刀身に電撃を纏わせては斬撃を放ち、アラクネアを吹き飛ばした。

 

 

「ぎゃ!?…………くっ、な、舐めるな!」

 

『お前がな。ナイトローグとこの俺ブラッドスタークを舐め過ぎだ…………下がってろ、ナイトローグ』

 

『…………分かった』

 

『さて、アラクネア…………これでGAME OVERだ』

 

 

スチームブレードの刀身と柄を分離してトランスチームガンと合体させた銃剣形態【トランスチームライフル】へと変え、【ロケットフルボトル】を装填する。

 

 

『【スチームアタック】』

 

 

トランスチームライフルから発射されるロケット型のエネルギー弾。恐怖に駆られながらもそれを避けるアラクネアだったが、追尾型のそれは一度上空へと上がっては急降下し、狂気の一撃が落とされた。

 

 

「い、いやぁああああ!?!?」

 

 

ロケット型のエネルギー弾に当たったアラクネアは爆散すると同時に消滅。ブラッドスタークによって彼女は始末された。

 

 

「なっ!?」

 

「よ、よくも!」

 

「や、やめろ、ウラガノス!無駄死にするだけだぞ!アラクネアの二の舞になりたいのか!?」

 

「うぉおおお!!!」

 

『頭が悪い同期を持つと大変だな、キントレスキー。まあ許す気も見逃す気も到底ないが』

 

『【スチームショット】』

 

『GAME OVER』

 

 

コブラフルボトルを装填したトランスチームライフルから放たれる、コブラのように曲がりくねったエネルギー弾は迫り来るウラガノスを貫く。そして次の瞬間ウラガノスはアラクネアのように爆散し、消滅した。

 

 

「よくも…………!」

 

『まだ、やるか?』

 

「…………撤退だ。次は必ず、倒す」

 

『やってみろ』

 

 

キントレスキーはそれだけを言い残し、姿を消す。ふぅ、どうやらこれで終わりみたいだな。と言うか後はプリキュアだけなんだが…………おっ、丁度ガーディアン部隊を倒し終えたようだな。

 

 

「そこまでよ、アラクネア!…………って居ない」

 

『久しぶりだな、プリキュア。…………というよりだいぶ前にあったのは、別のやつなんだがな』

 

「貴方は…………」

 

『俺の名前はブラッドスターク、しがないパワードスーツを着たおっさんだよ』

 

「あ、あの、スタークさん!」

 

『ん?どうした、ブルーム君』

 

「あ、あちらの方は…………さっきから表情見えませんけど、ものすごく睨んでくるんですけど…………」

 

『プリキュア…………!』

 

『やめておけ、ナイトローグ。お前も結構消耗しているだろう。今日はここまでだ』

 

『…………チッ』

 

『ということで、俺らはここでおさらばさせてもらうわ。Ciao〜♪』

 

 

 

 

 

「あ、待っ!…………もういない。何だったんだろ、あの人は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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