プリキュアオールスターズ【守れ!地球を星狩りから!】 作:完龍卞
天が呼ぶ!
地が呼ぶ!
人が呼ぶ!
悪を倒せと俺を呼ぶ!
聞け!悪人ども!
俺はプロテインの貴公子!
仮面ライダークローズ!
□□□
「さて、どうしたものか…………」
どーもどーも、机の上に置かれた資料と睨めっこをする、石動惣一こと荒谷裕二で〜す。
まあ、なんで資料と睨めっこをしているかと言いますと、学校に行かないかとの手紙が愉悦神父の神様から送られてきたのだ。愉悦神父の神様から送られてきた資料は【私立明堂学園】の高等部のものと、【ベローネ学院】の高等部のもの…………と言うかどちらも高等部だ。
と言うか生前、高校生で終わってたからな…………まあ仕方ないって言ったら仕方ないんだが…………原作キャラがいるこは私立明堂学園の方で、居ないのがベローネ学院の方だ。
今後のことを考えると、私立明堂学園の方が良いのかもしれないな…………。
よし、行くのは【私立明堂学園】の方にしよう。さ〜て持っていくもの厳選しないとな〜。ダークキングって言う変なやつがいるんだし。
□□□
数日後…………
「転入生だ。皆、仲良くやってくれ」
「荒谷裕二です。中途半端な時期ですが、今後ともよろしくお願いします」
俺もとい荒谷裕二は私立明堂学園に入学した。ちなみに荒谷裕二って言う名前は生前使っていた名前だ。戸籍も一応その名前で沿っている。
「月影〜」
「はい、何でしょうか先生」
「放課後こいつを案内してくれねえか?俺も色々用があってな…………んじゃ、頼むわ」
「分かりました、先生」
てか全部生徒に丸投げしたぞこいつ。
…………さて、放課後になりました。え?授業風景はどうしたと?そんなもん、普通の授業なんだからただ面倒臭いだけだしね。
「荒谷くん」
おっと呼ばれた…………
「なんだ…………」
…………目の前にいたのは常に眼鏡を掛けた顔立ちの整い、紫色の淡いロングヘアに青いヘアピンを付けたかなりの美人さんだった。
って月影ゆりじゃねえかよ。【ハートキャッチプリキュア】に出てくるキュアムーンライト…………それがこいつだ。
「朝、先生が言っていたことなんだけど…………今から行けるかしら?」
「ん?…………あぁ、学校案内か」
「忘れてたの?」
「よう聞いてなかった」
「そう…………それでは行きましょ?」
俺は彼女に連れられるまま、校内を回った。一応私立だけあって結構広く、綺麗だ。俺が生前行っていた校内は工業高校でかなりの馬鹿だったが、エボルトになったおかげなのかそこまで意味がわからないって訳でもない。
「…………荒谷くん?聞いてるかしら?」
「ん、あ、ああ、一応…………」
「もう、よく聞いてなさい」
「すまんすまん…………しっかしまあ、流石私立だけある。めちゃくちゃ広いじゃねえかよ…………」
「ええ、そうね。移動教室の際も余計に疲れることもあるわ」
「いや、それただの運動不足だろうがよ」
「そうとも言うわ」
口元を隠して笑う、月影。…………おう、流石美人さんだな…………笑顔が似合っている」
「!…………ありがとう」
「…………ん?何かしたか?俺」
「え…………い、いえ、何でもないわ」
「そうk『ホシイナー!!!』…………は?」
突然聞こえてくる声…………その聞こえてくる方へと目を向けると緑色の体をした巨人【ホシイナー】が学校の校門近くで暴れていた。そんなホシイナーの肩になっていたのが【Yes!プリキュア5】第二作に出てきたエターナルの幹部【アナコンディ】だった…………またあいつらか。と言うかなんでここに…………。
「出てきなさい、プリキュア!この私、ボトム・オメガ様の秘書であるアナコンディが引導を渡してあげるわ!」
「おいおい、なんだあれ…………」
「ッ…………荒谷くん、少し用事を思い出したわ。それじゃあ」
「あ、おい…………って言っちまったか。まあいいや。とりあえず俺も…………やりますか」
異次元から【ドラゴンフルボトル】を内蔵した【ガジェットモード】の【クローズドラゴン】とエボルドライバーとはまた違う似たような形状をした物…………【ビルドドライバー】を取り出す。
「さて…………やりますか」
『ウェイクアップ!』
『クローズドラゴン!』
そしてビルドドライバーのレバーを回し…………
『Are you ready?』
「変身!」
『Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON!』
『Yeah!』
ドライバーから伸びたパイプによってスナップライドビルダーが展開、 クローズ専用のドラゴンハーフボディが前後に生成され、2つの型を固定している地面のスタンドに沿ってスライドし、 俺を挟む形で組み合わさる。
…………仮面ライダークローズ、変身完了。
「まあ、変声機使わずに済むからこっちの方が楽だよね、うん」
さて、行きますか。
□□□
「ゆりさん!」
「…………変身よ」
「は、はい!」
「…………なんかゆりさん機嫌悪くない?」
「…………そうだね。いつもより機嫌が悪くおもうんだけどね…………」
「二人とも?」
「「は、はい!」」
「全く…………(…………あれ?私何に対してイライラしていたのかしら?敵が現れたから?でもそれはいつもの事だし…………)」
「とりあえず、皆さん!変身しますよ!」
「「「ええ(うん)(OK)!」」」
「大地に咲く、一輪の花! キュアブロッサム!」
「海風に揺れる一輪の花!キュアマリン!」
「日の光浴びる一輪の花!キュアサンシャイン!」
「月光に冴える一輪の花!キュアムーンライト!」
「「「「ハートキャッチプリキュア!」」」」
「遂に来たわね、プリキュア…………ホシイナー!ボトム・オメガ様の為にも、全力でやりなさい!」
『ホシイナー!!!』
「…………おぉーおぉー、やってるやってる。んじゃ俺も…………やりますか」
『ホシイナー!!!』
「そこまでだ!」
「ッ何者だ!?」
俺の言葉に周りは動きを止め、此方へと視線を向ける。よし…………あれを言ってみよう!
「天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!」
「悪を倒せと俺を呼ぶ!」
「聞け!悪人ども!俺はプロテインの貴公子!」
「仮面ライダークローズ!!!」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「「「…………」」」(←妖精組)
「…………」
『…………』(←ホシイナー)
「いや、反応しろよ!?そこは『やかましい!』とか怒鳴ったり、『何を言っている!?』とか驚くとこだろうが!?」
「い、いや無理が…………」
「うん、無理だね」
「そ、そうだね…………」
「無理ね」
俺のその言葉に反応するハートキャッチプリキュア一行…………と言うかキュアムーンライトに至っては即答かよ!
「…………ハッ!貴様!?ブラッドスタークの手先だな!?」
「ふざけるな!俺をあんな奴と一緒にすんじゃねえ!行くぞ、悪人ども!」
「…………まあ、いい。ブラッドスターク対策として持ってきたものだったが…………貴様に使ってやろう。いでよ、ホシーザー!!!」
『ホシーザー!!!』
「な、なんだそれ!?」
「ふっ、ボトム・オメガ様がフュージョン・オメガから借り受けたホシイナーとウザイナーを合体させてモノだ!やれ!ホシーザー!!!」
『ホシーザー!!!』
背中から青い触手を生やす緑色の体に四本の腕を持ち、顔はウザイナーよりのホシイナーもといホシーザー。と言うか名前からしてザケンナーとコワイナーの合体バージョンとかありそうなんだが。
まあ、いい!仮面ライダークローズでの初戦闘だ!
『ホシーザー!!!』
背中の触手で攻撃してくるホシーザー。俺は両腕に備えた鋭利な刃【ファングオブレイド】で切断し、一気にホシーザーへと近付いては正拳突きをぶち込む。
『ホシッ!?』
「ドッラララ、ラッ!!!」
そして正拳突きに続いてからのラッシュに、クローズ専用の両刃剣【ビートクローザー】を取り出しては斬撃を食らわせる。
『ホシーザー!?!』
「オラオラ、オラ!」
『ホシッ!?』
「追加だ!」
『ヒッパレー!』
「喋った!?」
「あれ喋るんだ!?」
「お、面白いね…………」
「どういう原理かしら」
「まずは、一回目!」
ビートクローザーに取り付けられているグリップエンドを一回引く。蒼炎を刀身に纏わせ、ホシーザーの右側の二本の腕を切り裂く!
『スマッシュヒット!』
「そして二回目!」
『ヒッパレー!』
もう一度グリップエンドを引き、刀身に波形のようなエネルギーを纏わせては連続ヒットする衝撃波としてホシーザーへと飛ばす!
『ミリオンヒット!』
『ホシーザー!?!?』
「そしてこれで、最後だ!」
『ドラゴン』
最後にドラゴンフルボトルをビートクローザーへと装填し、グリップエンドを引く。すると刀身に莫大な紅い炎を纏われ、俺はそいつでホシーザーを真っ二つに切り裂く!
「うぉおおお!!!」
『ほ、ホシッ!?』
「吹き飛べ!」
『スマッシュスラッシュ!』
『ほ、ホシィィィザァァァ!?!?』
断末魔をあげ、爆散するホシーザー。この戦い、俺の勝ちだ!
「くっ、覚えていなさい!プリキュア!そして仮面ライダークローズ!」
「え、私たち何もやってないんですけど…………」
「うんうん」
「ま、まあ良いんじゃない?周りに被害なかったし」
「確かにそうね…………でも」
捨て台詞を吐いて消えるアナコンディ。消えたアナコンディが残していった捨て台詞に首を傾げていたプリキュアの内1人がこっちに寄ってきた…………ってあいつキュアムーンライトじゃん!?
「何者かしら、貴方」
「…………さっきも言った通りp「プロテインの貴公子とかふざけた名前じゃなくて」あ、はい、仮面ライダークローズです、すみません」
…………怖いんですけど!?何あの私怒ってますオーラは!?恐怖しかねえよ!?
「そう…………で?本当の名前は?」
「…………え?」
「だから、仮面ライダークローズと言う名前じゃなくて、貴方の本当の名前よ」
「え、えぇ…………」
マジかよお前…………てめぇらプリキュアに貴方の本当の名前は何ですか?って聞いてるのと同じ質問だからなそれ…………。畜生、どうしたら…………『Bat!』この音は!?
「蒸血…………」
『Mist Match!』
『Bat…………Ba・Bat…………!』
『FIRE!』
『見つけたぞ、プリキュア』
ってイース!?なんでここに!?ってそうかあいつは確かボトム・オメガの先行部隊【SEA】の1人だったっけ(←詳しくは前作を)!?
「お、お前は、ナイトローグ!?」
『…………誰だ、貴様』
「知り合いかしら?」
「いいや違う。俺は、ブラッドスタークに仲間を殺されたんだ…………そしてそいつの仲間がアイツだ」
『…………別に私はブラッドスタークの仲間ではない。ただの協力関係だ』
「関係ない!お前がそのトランスチームガンを持っている時点でブラッドスタークの仲間だ!あいつは本当に信用出来るやつにしかそれを渡さない!」
『信用、か…………先にお前を倒してやる。これ以上ブラッドスタークのような未知数の者を増やすのは迷惑だからな』
そう言ってナイトローグはスチームブレードを右手に逆手持ちし、左手にトランスチームガンを構える。俺もそれに合わせるようにビートクローザーを構え、ナイトローグと一度目を合わせ、同時に動き出す。
スチームブレードを振り下ろすナイトローグと合わせるように俺はビートクローザーをぶつけ、トランスチームガンから放たれる銃弾を身を捻らせては避け、左腕に備えている鋭利な刃【ファングオブレイド】をイースへと振るう。
『ほぅ、やるな』
「お前もな!」
『だがッ!?ぐあ!?』
「…………え?」
『ぷ、プリキュア…………!』
「…………貴方が私たちプリキュアに恨みを持っているのも分かります。でもね、目の前でさっき私たちを助けてくれた人を見殺しにする気は全く無いのよ」
こっちへとトランスチームガンを放とうとしたナイトローグを突如目の前に現れては蹴り飛ばすキュアムーンライト。そして空手の構えをしては、ナイトローグを睨みつけた。
「私も、相手になるわ。…………良いわよね?」
「…………好きにしろ」
『舐めないで貰いたいわ…………私だって、ただスタークを見ているだけじゃないんだから』
キュアムーンライトと睨み合うナイトローグ。だが、ここで彼女とイースを戦わせるのは分が悪い。今回怪しまれないよう戦わなければならない俺ともやり合うということだ。十中八九負けるだろう。なら俺は…………
『『『…………!』』』
『ッ!?お前らは…………』
ガーディアン部隊召喚…………そして俺は意識をガーディアンへと飛ばし…………
『退いでください、ナイトローグ様』
『ッ…………どういうこと?』
『ブラッドスターク様の命令です』
『…………スタークが?』
『はい…………キュアムーンライトと仮面ライダークローズを相手にするには、まだ早いとのこと。なので…………』
『…………分かったわ。という事で、良いかしら?』
「逃がすと思っ!?」
『我々ガーディアン部隊はナイトローグ様を退却の補助に来たのだ。手を出せば、貴様らとて容赦はしない』
ナイトローグの元へと行こうとしたキュアムーンライトへと一斉にガーディアン部隊は銃口を向ける。当然これも俺がやらせているんだがな。今ナイトローグを倒されても困る。頼むからここで退いてくれよ…………。
「…………くっ」
「…………おい、ナイトローグ」
『何?』
「ブラッドスタークは…………いや、エボルトは何をしようとしているんだ?」
『…………エボルト?…………まあいいわ。ブラッドスタークは私にプリキュアを倒すための協力をしてもらっているの。でも私の予測なんだけど…………多分彼は何かをしでかすわ。それだけは言える』
「…………そうか。逃げるんだったらさっさと逃げやがれ。今の俺は虫の居所が悪いんだよ」
ビートクローザーの剣先を向けながら俺はナイトローグもといイースに言う。するとナイトローグは肩を竦めながら後ろを振り向く。それと同時に俺は灰色のオーロラカーテンを彼女の後ろに発動させ、彼女ごとガーディアン部隊を飲み込ませた。
灰色のオーロラカーテンが消えると、既にナイトローグとガーディアン部隊の姿は無くなっており、消えたことにキュアムーンライトを始めとしたハートキャッチプリキュアたちは驚愕していた。
「姿が…………」
「…………野郎ッ!この世界でも色々とやらかす気か!チッ…………止めねえと」
「…………貴方は、あれを知っているの?」
「無論…………知っている。奴が何なのか、全てをだ」
自分自身なので。
「そう…………詳しくは」
「無理だ。俺にだってやる事があるし…………お前らでは一蹴されるだけだ」
「なっ!?やってみないと分からないだろ!」
俺の言葉に反応するキュアマリン。だが事実だ。キュアムーンライトならナイトローグを、下手したら仮面ライダークローズを超えれるかもしれないが…………ブラッドスタークとその上でもある仮面ライダーエボルには勝てない。
「うん、彼の言う通りだよ」
「サンシャイン…………」
「彼女…………ナイトローグは多分相当の手練だよ。そこにいるクローズさんやムーンライトのおかげで何とかなったけど、二人が居なかったら多分やられてたよ。それも一瞬で」
「…………サンシャインがそう言うなら」
…………凄いな、しっかりと実力を見切ってるとは。こいつ、強くなるぞ。キュアムーンライト同様要注意しないとな。
「んじゃ、俺も帰らせてもらうぜ?色々やらないといけないことがあるからな」
「…………分かったわ。また今度一緒に戦いましょう」
「ああ、じゃあな」
自分の後ろに灰色のオーロラカーテンを後ろに出現させて、俺は背中を彼女たちの方へと向け、オーロラカーテンへと歩く。そしてそのまま入ると同時に変身を解き、荒谷裕二から石動惣一の姿へと戻す。
「よっ、お疲れさん」
「…………戻ってきたか、スターク」
「ここでは?」
「…………惣一」
「よし♪…………で、今日は踏んだり蹴ったりだな、イース」
「…………あのとき、お前が退かさなければ!」
「無茶言うな。あのまま行けば、必ずお前は負ける。キュアムーンライトはまだしも、仮面ライダークローズなど相手にできるわけないだろ?俺だって相手したくないんだからよ」
「…………くっ、なら!」
「まだお前にナイトローグの強化形態は扱えない。我慢してくれ」
「…………分かった」
「…………すまない。だがこれはお前のことを思っていっているんだ。無茶すればお前にも影響が…………」
「…………今日は帰らせてもらう」
「ああ…………」
ナイトローグの強化形態と言ったら【仮面ライダーローグ】または【仮面ライダープライムローグ】の二つだ。だがどっちにしてもハザードレベルは【4・0】以上必要だ…………だが確かにイースはプリキュアと戦っていた為か、既にハザードレベルは【4・7】て言って必要な値に達している…………が、だからと言ってそれを完全に活用できるとは限らない。
それに、あいつは元々はダークキングの元にいる幹部のボトム・オメガの手下だ。【仮面ライダーローグ】ならまだしも【仮面ライダープライムローグ】に至っては仮面ライダーエボルを一度倒している…………簡単に手渡す訳にはいかないんだよ。
「…………すまない、イース」