投稿日時点で既に違うというのは受け付けません()
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私、戸山香澄にとって同じバンドメンバーの誕生日は、自身の誕生日の時のような嬉しさがある。そしてそんな今日は5月19日。
私たちのバンド、Poppin’Partyのドラム、山吹沙綾の誕生日。
さーやを除いた、ポピパのメンバー+ゆーくんを含んだ5人は、さーやのお父さんお母さん達にこっそりと許可を得て、サプライズパーティを開かせて貰えることになった。そして誕生日プレゼントは、ポピパからひとつ、ゆーくんからもひとつ、プレゼントを送ることにした。
Poppin’Partyのリーダーとして、また私個人としてもさーやにはいつもお世話になっている。今日はその恩を少しでも返したい!
沙綾、喜んでくれるかな。
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マネージャとして、友人として、俺はとんでもない事をしてしまった。
あまりにも悩みすぎて、前日までプレゼントを用意出来なかった。
一応、何とか買えたものの、危うく俺は、友人と信頼を失いかけるところだったという事にとても焦った。
....まあ、とりあえず用意は出来た。さっき有咲から来たメールによると、
飾り付けとかの準備もあるから、予定している17:00の1時間ほど前に来てくれとの事。
そして約束の時間。集合場所の山吹ベーカリーの前にはもう既に、ポピパのメンバーは集まっていた。
「ゆーくん!遅いよー!」
「え、遅れてたのか?それは悪かった...って、普通に5分前じゃん。びっくりさせるなよ。」
「ごめん、ごめん。でもせっかくのサプライズなんだから、絶対成功させたいじゃん?」
「まあ分からなくはないよ。」
「とかいいつつ、優斗除いた面子で最後に来たの香澄だけどな。」
「そうだったのか?まあ別に気にしないけど」
「あ、有咲〜それは言わないでよぅ....」
「まあ全員居るからいいじゃん。」
結局どちらも人の事は言えない。余談だが、金髪ツンデレさんは30分前から待機してたそうだ。おそらく一番張り切ってるのは多分こいつだろうな。
...まあ本人に言ったら暫く口を聞いてくれなさそうなので言わないでおくが。
するとそこに、
「お、みんないらっしゃい。さあ入ってくれ。」
そこへ出てきたのは、沙綾のお父さん。お父さんの話によると、今日のパーティのためお店を少々早めに閉めることにしたそう。だからこそ、今日山吹家でパーティを開けるのだが。
「「「「「お邪魔します。」」」」」
早速店内に入ると、普段は見れない、閉まっている店内。
「店内の好きな所に飾り付けして良いからね。その方が沙綾も喜ぶだろう。」
「ありがとうございます!みんな早速、準備しよう!」
「香澄ちゃん、どこから飾る?」
「私はうさぎの風船を飾りたい。」
「それおたえの誕生日会になってないか?今日のメインは沙綾だぞ?」
そして今日の主役はどこへ居るのか気になった。
「沙綾のお父さん。沙綾はどこに居ますか?」
「沙綾ならさっき買い物に行かせたよ。少々、遠いところに行かせたからしばらくは帰ってこないだろう。では私は奥を片付けてくるから好きにやっていてくれ。」
「はい。ありがとうございます。」
しかし、好きにやってくれと言っても俺はあまり飾り付けとかやった事ないからなあ。どうすればいいんだろうか。...見た時に喜ぶような飾り付けにすればいいのか。というか俺1人で大丈夫なのか?それに俺非力なんだけど....
「おーい!ゆーくん!ちょっとこれ手伝って!」
...まあ沙綾のためだし、頑張るしかないよな。
「わかった。これをどうすれば―」
「えっと、これをそこに―」
結論だけ言えば、なんとか飾り付けできた。途中、張り切り過ぎた香澄が脚立から落ちかけて全員が肝を冷やしたこと以外は無事にできた。ケーキに関しては、キッチンをお借りして、俺と、有咲で作った。
あまり料理はできない方なので、有咲の邪魔をしないか心配だったが、なんとか美味しそうな苺のケーキが出来た。アレカザッテアッタイチゴヒトツキエテネ?
「いやー出来たね!」
「出来たね!じゃねぇだろ!お前脚立から落ちかけたこと忘れてんじゃねーぞ!?」
「えへへ。でも落ちてないからいいじゃん!」
「あのなぁ....」
「まあ慌てすぎたのは反省すべき点かもな。」
「ごめんなさい....」
当の本人は大変反省して欲しいところである。あの時、落ちかけた香澄より下で見てた俺達の方がパニックになったからな...
「おっ、みんな凄いな。こんな短時間でここまで仕上げたのか。これなら沙綾も喜んでくれるな。ありがとう。」
「どういたしまして!」
沙綾のお父さんも喜んでくれた。あとひとつの問題といえば、
「そういえばそろそろ帰ってくるんじゃないか?沙綾。」
「よーしそれじゃこれの出番だね。」
と香澄がバッグから取り出したのは、クラッカー。
「いきなり電気つけて、パーンと言ったところ?」
「大正解!シンプルだけど一番盛り上がるでしょ?みんなでハッピーバースデー沙綾!って感じで!」
「うん。いいと思う。」
「んじゃあ、せーのっていう係はゆーくんね!」
「え、その大事な役目俺なの?」
「もちろん!」
と香澄さんのいつものノリで結構な大役を任せられてしまった。
「んじゃあ沙綾が帰ってくるまで灯りを消して隠れて!」
と香澄が言うと各々、テーブルの裏、レジカウンターの裏など隠れ始める。
5分後。
「あ、沙綾帰ってきたんじゃない?」
「おい香澄!喋るな!バレちゃうだろうが!」
有咲さーん。あなたがいちばん大きいですよー。
一瞬の静寂の後、前のドアが開いた。
「ただいまーってあれ?まっくら....」
「せーの」
「「「「「ハッピーバースデー!沙綾!」」」」」」
「うわぁ!!...ってみんな!?え、あ、待ってこれ、えっと」
大成功。というかびっくりさせすぎたなこれ。本人、パニクってるし。
「お誕生日おめでとう!さーや!みんなでお祝いしにきたよ!」
「え、あ、ありがとう!」
その後、パーティは順調に進んだ。ケーキの味も沙綾好みだったらしくとても喜んでくれた。
プレゼントなのだが、香澄たちはヘアアクセ。俺はと言うと、
「えっと、改めて誕生日おめでとう、沙綾。マネージャーとしても1人の友人としても、これからも頑張って欲しいというか意味も込めてこれを。」
「優斗、ありがとう!....あこれって...」
俺からのプレゼントは
「ドラムスティック!?しかもこれ私がこの前欲しいって言ってたやつだよね?なんで優斗が知ってるの?」
「あ、それはだな....」
昨日、香澄に誕プレで悩んでることを話した。その時に、「前にcircleで集まった時あるでしょ?circleに来る前に言った楽器屋さんで沙綾、新しいドラムスティック欲しいって言ってたよ!」と教えてもらった。その事を聞いて俺は大慌てでその楽器屋に行き、お目当てのドラムスティックを購入した。まあ財布の紐がだいぶ緩くなったが。
「そうだったんだ?でも嬉しい。ありがとう!」
「喜んでもらえて何よりだ。」
「ゆーくん!さーや!こっち来て―」
その後、4時間ほど山吹べーカリーからは賑やかな音が聞こえた。
少し、無理やりになりましたが完成しました。
次回からは本編に戻ります。
因みに、パールスティックの山吹沙綾モデルの金額が1600円ほどだったのを書き終わったあとに見てしまったのですが、スティックって意外としないんだなと言う音楽無知を晒してしまいました()
次回もおたのしみに()