セリフと文章を改行して見やすくしてみました。
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それは俺がまた小さい時.....
亡くなった母親はピアノが好きで、昔住んでいた家にもグランドピアノほど立派ではないがそれなりにいいピアノがあり母親はよくそれを弾いていた。
たまに母親に簡単な曲を教えて貰った。母親は俺が弾ける度に喜んでくれた。その時、俺は母親にもっと喜んで欲しかった。だからその曲を完璧にして、もっと喜んでもらおうと考えて一生懸命練習した。
そんなある日の事。
俺の住んでる町の公民館にはかなり立派なピアノが置いてあり、自由に弾いていいという。
そんな公民館に用事があり母親と2人で行った時、練習したから見てと言い、母親に練習の成果を見せた。
「凄いわね!優斗!そんなに上手に引けるなんてお母さん嬉しいわ!」
と、とても喜んでくれて俺も嬉しかった。そして用事を済ませ外に出た時。
「ねえ!さっきのピアノ貴方だよね!?」
「え?」
後ろからそう言われ振り返ると、金髪の、俺と同じぐらいの女の子
。
「う、うん!そうだよ!お母さんに教えてもらったんだ!」
「凄いね!そうだ!私も一緒に君とピアノ弾いてみたい!」
「えっ、でも....」
と返事ができず、独り言をブツブツ言っていると...
「あら、それなら2人でピアノ教室に通ってみたら?」
「良いの!?やったー!んじゃ私お母さんに聞いてくるね!」
「え?あ、ちょっと....」
呼び止めようとするがその子はもう居ない。それにしても色々慌ただしい子ねとお母さんは笑っていた。
1週間後、俺らはピアノ教室に通い始めた。
ここのピアノ教室は1人につき1人の先生がいて、1曲弾けることに金色の星のシールをくれるらしい。母親にもっと凄い曲を披露したい。だから一生懸命頑張った。
金髪の子とは帰り道が同じでよく一緒に帰ってた。
「そうだ、ねぇ君名前は?」
「え?ゆ、ゆうとだけど....」
「ゆうと....ゆうと.....ゆーくん!これからはゆーくんって呼ぶね!
私のことはあーちゃんって呼んで!これからもよろしくねゆーくん!」
「あーちゃん....分かったよ!こちらこそよろしくね!あーちゃん!」
あーちゃんはいっつも笑っていた。俺はそんなあーちゃんと帰るちょっとした時間が大好きだった。
1ヶ月後。
俺は難しい曲がなかなか出来なかった。だけど母親に喜んで欲しいと思うそれだけの気持ちで頑張ってた。
それに比べてあーちゃんは、天才と言っても過言じゃなかった。
俺が1週間かけてできた曲をあーちゃんは2日でクリアしていた。
それだけでは無い。今やってる難しい曲もあーちゃんは既にクリアしていて俺の5個ぐらい先を行っていた。それを知った時俺は少しあーちゃんが少しだけ遠く感じた。でも嫌いにはなれなかった。
そんな時、先生から発表会があるけど出てみない?と言われた。
その発表会はこのピアノ教室から上手い2人が出れるというものらしい。その上手い2人が俺とあーちゃんらしかった。
「先生、僕出たいです!」
それを聞いて先生はニッコリ。後であーちゃんも出るという話を聞いて
俺は2週間後の発表会に向けて練習を一生懸命頑張った。
毎日毎日、ピアノ教室についたら練習時間ギリギリまでたくさん練習した。あの出来ない難しい曲をやってみよう!という事になり出来ないところは先生に優しく教わり、発表会の2日前にはできるようになった。
発表会前日。俺はあーちゃんと一緒に帰り道を歩いていた。
「ゆーくん、遂に明日だね!」
「うん!あーちゃんどんな曲を演奏するの?」
「えっと私はね——」
「え!?そんな難しい曲をやるの!?あーちゃん凄いじゃん!頑張ってね!」
「うん!ゆーくんも頑張ってね!あ、こんな時間!私、急いで帰るね!」
と家に向かって走るあーちゃん。そんなあーちゃんに向かって俺は
「あーちゃん!もし大人になったら―」
聞こえているかも分からないけど大きな声で叫んだ。
発表会当日。
この発表会には他のピアノ教室からも人が来るらしい。たくさんの人が見ている。あーちゃんは僕の先に弾いていた。とてもたくさんの拍手が送られていた。これには負けられないと気合を入れたのだった。
遂に俺の番。
先生に習った、一礼をして椅子に座る。
演奏を初めて少しした時.......あっ。
間違えてしまった。あんなに練習したのに....昨日までちゃんと出来たのに.....
演奏しきることは出来たけど何より出来ていたところが出来なかったというのが当時の俺にとって何より許せなかった。涙が浮かぶ。
その時、教えてくれた先生の言葉を思い出す。
「優斗君。もし、ミスをしてしまっても泣いてはいけないよ。
泣いてしまったらそれまでが全て無駄になってしまうから。」
だから泣かない。泣かないんだ。無駄にならないように。...泣か...ない。
でもやっぱり無理だった。
母親がいる所で沢山泣いた。泣かないと決めていたけどやっぱり泣いた。悔しかった。ミスをした、そのひとつのことで沢山泣いた。
後日。その事があまりにも悔しくてピアノ教室をやめた。
母親は俺のことを気にしてくれたのか、何も言わなかった。
あーちゃんにはやめるとも何も言わずにお別れした。
出来ることならもう一度あーちゃんに会いたいな。
でもそんな願いは叶わないよな.....
そしてこれは俺が思い出したくないことの一つである。
ちょっとシリアスぽかったですかね...?
また過去話になってしまいました....
最後がまた少し適当ですが作者の日本語能力が.....()
また次回もお楽しみに...!