ハイスクール・フリート〜空の覇者〜 作:たはまらたはまさまたらた
『昨夜海上保安隊による初の軍事的行動が行われ公海上にいた海賊通称太平洋解放軍が壊滅しました。今日はこの事について東京帝国大学名誉教授で軍事に精通しておられる平岡教授に来て頂きました。よろしくお願いします。「はい宜しく」それでは早速質問なんですけれども今回の件ついて』
イライラしてきたのでテレビの電源を切る。
「はぁー、嫌になる。前線どころか戦争に参加したことすらない連中に文句言われる筋合いはない」
「あら、今日はずいぶんご機嫌斜めね。どうかしたの?」
「あぁ、真雪さん。今朝のニュース見ました?人の事大量殺人犯扱いですよ」
「確かにあれは酷いわねー。そう言えばブルーマーメイドフェスタの時警備やってくれるんでしょ?」
「えぇ、こちらとしてもそちらの装備ではお世辞にもテロリストやなんかに対向できませんからね。なんですかゴム弾、聴いたときキレそうでしたよ。相手はフルメタル・ジャケットなのにこちらはゴム弾。あの死傷率の高さも納得です」
「元を正せばただの沿岸警備隊ですからね。しかも国際組織だから軍との戦闘はできない。そんなのに国防を任せてるなんて私ですら信じられないわよ」
「そう言わないで下さい。そのための海上保安隊ですから」
「ふふ、そうね。そういえば今日お墓参りに行くんだけど来る?」
「誰のですか?私は親族ではないですし」
「彼女は私の同僚よ。戦闘で子供を残して死んでしまったけれど。とてつもなく強かったわ。本当に強かった。知名さんは。」
「それは、すごいですね。今は靖国神社に?」
「いいえ、太平洋の中にいるわ」
「それは散骨したということですか?」
「違うわ、遺体が見つからなかった」
「それはっ、いえ何でもないです。英霊の墓前に連れて行って下さい。これからの国防の担い手としても御報告したいですから」
その後レクサスで岬にあるお墓の前に行って仏花をいけ線香をあげる。墓を掃除し最後に敬礼した時だった。
「あらもえかちゃんじゃない。今日はお墓参り?」
「はい、いつもありがとうございます。真雪さん。こんな立派なお墓立てていただいた上に掃除まで」
「気にしなくていいのよ。年取ったおばさんのお節介だから」
「んっ、貴女は確かあの岬明乃とか言う子の近くにいた知名さんかな?」
「あっ、今日の朝ニュースに出てた」
「海上保安隊の谷風です」
「あの時はありがとうございます」
「いえいえ、書類書くのでおわったでしょ?」
「ミケちゃん曰くそうだったらしいです」
「それは良かった。そういえばブルーマーメイドになるのが夢なんだっけ?」
「はい、ミケちゃんとも約束したんです」
「そうか、試験頑張ってね。ブルーマーメイドフェスタには来るの?」
「いえ、抽選外れちゃって」
「そうかぁ。岬さんもかな?行けるんだったら行きたい?」
「はい」
「少し待ってて」
『どうも谷風です』
『あぁ、君かどうしたんだい?そちらから掛けてくるなんて珍しい』
『ブルーマーメイドフェスタのチケット2枚くらい確保できますか?』
『いいぞその位だったらいつでも言ってくれ。因みに我々は君達がやった事を高く評価しているよ。これからも期待しているよ』
『それはそれは。ご期待に添えるように頑張りますよ。それでは次の会議で委員長』
『うむ、谷風保安監。近いうちに太平洋が荒れる可能性がある。注意しといてほしい』
相変わらずの人だ。海上安全委員会をまとめていく為にはあれくらいの方がいいのだろうか。
後ろを向いてニッと笑いながら
「チケット2枚確保!」
「本当ですか!」
「嘘行っても仕方ないだろ。来週くらいには届く思うから」
「ありがとうございます!」
「どういたしまして。真雪さん、この後どうします?」
「もえかちゃんはお昼食べた?」
「いえまだですけど」
「なら丁度いいわ。どっか食べに行きましょう」
「いえ悪いですよ。そんな」
「気にしなくていいのよ。谷風ちゃんも行くでしょ?」
「私は一応1組織の幹部なんですが。まぁ私用だからいいですけど。そうですね。ご馳走になります」
「彼女もそう言ってるんだから来なさいよ。たまには良いじゃない」
「そういう事なら。真雪さん、ご馳走になります」
「じゃあ車乗って。親御さんには連絡しといてね」
「はい」
その後知名さんの意見もあってハヤシライスを食べに行く事になった。結論、美味しかった。
帰りの車の中で
「ファー。眠い」
「知名さん、寝たければ寝て大丈夫だと思いますよ。家までお送りしますし」
「いえ、駅で下ろしてくれれば」
「最近物騒だから送ってたほうが良いと思うんですけどね。どう思います真雪さん」
「そうね送っていくわ。取り敢えず寝てなさい」
「ならお言葉に甘えて」
そうつぶやいて彼女はすぐ寝息をたてていた。
「寝ましたか。この子達には平和な明るい海のブルーマーメイドとして働いて欲しいですね」
「そうね。血と油で染まった暗い海を見るのは私だけで十分だわ」
「何言ってるんですか。私ではなくて私達ですよ。海上保安隊は暗い海にならない様に常に暗い海に向き合わなくてはなりませんから」
「そうね、これからも宜しく。谷風保安監」
「こちらこそ宗谷校長」
一人の無垢な少女と一人の血にまみれた人魚、そして一人の軍人をのせレクサスは今日も走る。
日本近海無人島から5マイル地点
「真霜さん、真雪さん、真冬さん。副長。ヘルメットはつけました?」
「「「「装着完了です」」」」
「わかりました。では行きますよ」
エンジンのスイッチを入れローターが回転を始める。スロットルをゆっくりと上げていき異界の空に飛び立った。
「どうです、ヘリコプターの感想は?」
「すごいとしか言えないわ」
「艦長、これは。世界のパワーバランスを崩しかね無いですよ」
「この速さに機動力。更に武装まで積んでるなんて」
「確かにこれは扱いに慎重になるわね」
動いている標的艦に向かって魚雷を投下し島の上にある廃棄されたトーチカに誘導弾をぶち込む。最後に横についている機銃を遠隔操作で発射する。
ゆっくりとみくらのヘリコプター様に強化されたヘリ甲板に降りる。
「これを使えるようになればきっと今までとは比べ物にならないくらい効率が上がるでしょうね」
「あと明日は戦闘機を飛ばします。きっと驚きますよ」
その鉄鷲は成田飛行船発着所の格納庫で今か今かと爪を研いでいた。
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誤字脱字もよろしくお願いします。
人を殺させるなら誰?
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宗谷ましろ
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岬明乃
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知名もえか
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西崎芽依
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立石志摩