ハイスクール・フリート〜空の覇者〜 作:たはまらたはまさまたらた
『こちら海上保安隊第一航空団第一戦闘機隊所属ワイバーン01から管制塔へ。離陸許可申請』
『こちら成田管制塔。ワイバーン01へ離陸許可。第一滑走路を使用せよ。良いフライトを』
『Thank youControlTower』
異界の鉄鷲が羽ばたこうとしている。
「こいつ乗るのも久しぶりだな。火器管制、操縦系統、オールシステムグリーンてか」
久しぶりの操縦桿を握りエンジンを点火する。
三菱の誇る最新鋭エンジンが轟音とともに動き出した。スロットルを上げ遂に
鉄鷲は飛び立った。
真雪Side
「本当に飛ぶのか不安だったけれど。これは恐ろしいわね」
娘の真霜の言葉が聞こえる。確かにあんなものが世に出回れば彼女?彼?の言っていた通り戦争も激化するだろう。カタログスペックだけでもオーバーなのに現物はそれ以上だ。
演習と称して廃棄予定の艦に攻撃しているただの的あてゲームになっている。極めつけは陸軍の演習場での燃料気化爆弾と言う物の投下だった。あんなのを投下されたら地上にいる歩兵は一瞬で丸焼けだろう。更に恐ろしいのはあれより強いものがあるらしいがそれを知っているのは私を含めた一部の上層部のみ。
「あの時助けといて正解だったわ」
宗谷真雪の思考は続く。
真雪Sideend
「うーん、やっぱり空はたまない。艦長やってるけどやっぱり私は戦闘機乗りなんだねぇ」
アフターバーニングをし加速する。このかかってくるGがまたたまらなく気持ちいい。
しばらく飛んでから着陸しグーッと体を伸ばした。
「すごいわね、これがあればすぐ現場に急行出来る」
「まぁそれはそうですね。でもこれを扱うには訓練が必須です。うちの子達には基礎は叩き込んであるのであと半年訓練すれば運転できるようになりますけど」
「谷風君、これを運用するのが本来ずいかくなのかね?」
「はい、今回飛ばしたのは戦闘機ですがこれ以外にも対地、対艦を行う攻撃機。電子戦を行う電子戦機。輸送を行う輸送機。警戒を行う早期警戒機。対潜任務を行う哨戒ヘリなどの回転翼機。無人戦闘攻撃機や偵察機なども運用できます」
「ならば直ちに本来の運用方法に戻すようにしてほしい。君達は一年後に開催される主要7カ国合同軍事演習に参加することになった。今まではブルーマーメイドしかいないからと言う理由で参加しなくても良かったが保安隊は出なければならない。他にもドイツから招待状まで来ている」
「了解しました。因みに三菱に渡したあの設計図の機体完成しそうですか?」
「スカイレーダーと烈風だったかな。完成したそうだ。さらに言うと飛行試験もクリア。確か海上保安学校の所属となる予定の航空練習艦雲龍も半分の工程が終わったそうだ」
「そうですか。ありがとうございます。あんなたくさんの予算つけていただいて」
「気にしなくて良い。あと数年で名実ともに君達は日本海軍になる」
「それは急ぎ過ぎでは?」
「仕方が無いのだ。こちらにも事情はある」
「わかりました」
海にゆっくりと夕日が沈み始めていた。
同時刻西ノ島新島沖 日本海洋開発研究機構所属海洋調査船たいげい
「艦長、まずいです。火山活動発生。巻き込まれます!」
「全速前進、急げ!」
「だめです。いくらやってもエンジンがかかりません」
バチッ!
艦内の電源が落ち配電盤やモニターから火花が上がり無事なタブレットからはエンジンルームの火災や噴火の兆候など警報が立て続けに表示される。
ズウゥゥン
「現状を報告しろ」
「ひ、非常電源復旧!エンジン使用不能!艦内の一部で火災発生。海底火山噴火によりスクリューを含めた本艦の移動能力を喪失。地上の噴火によりレーダー故障!電子機器にも重大なダメージ。非常システム故障!船体下部に複数の亀裂!浸水発生中!持って十分です」
「総員退艦急げ」
「了解」
その時だった海底火山が再度噴火。船は運悪く衝撃波が直撃。亀裂が広がり真っ二つに折れ轟沈した。とある生物兵器の資料、実物を積んだままの状態で。
人を殺させるなら誰?
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宗谷ましろ
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岬明乃
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知名もえか
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西崎芽依
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立石志摩