ハイスクール・フリート〜空の覇者〜 作:たはまらたはまさまたらた
大型艦に乗り込んだ弁天の突入班は圧倒されていた。大和型より大きいと思われるその大きさや何より驚いたのは恐らくレーダーだろう。各国の最新鋭艦艇でさえあそこまで大きなレーダーは積んでいない。他にも突入時に見た機関砲や速射砲に身震いした。艦の機能が停止していなかったら確実に弁天を含めたこの船は海の底だっただろう。船内を歩いている最中に隊員が気付いたように言った。
「この船人の気配がしませんね」
「そうね、私達が通ってきた居住区画にも人は居なかったし。でも艦橋にお茶がありましたし人がいるのは確かだと思いますけど」
「まるで幽霊船ですね」
「見て下さい。艦長室です!何かこの船の手掛りがあるかもしれませんよ」
「よしっ!突入!」
特殊部隊さながらに突入したところで一人の少女が倒れているのを見つけた。
「真冬艦長、この子どうします?」
「階級章を見る限り旧海軍の大佐だと思うが、まぁ取り敢えず弁天に持ち帰ろう」
「わかりました」
弁天医務室
目を開く、白い天井と蛍光灯、更に薬品の匂い、おそらく医務室。まて現在ずいかくは艦の電源が落ちていたはずだ。電気がついているのはおかしい。急いで腰に手を伸ばすとニューナンブはなくサーベルもない。急いで飛び起きて辺りを見回す。カーテンでベッド周りは覆われていて周りの様子はわからない。取り敢えず武器になるものはと探すが無い。仕方ないのでベッドから降りて靴を履きハンガーにかけてあった制服の上着を羽織る。
カーテンをバッと開けると全員固まったように止まったあと大騒ぎを始めた。
「どうも、強制執行艦隊司令の宗谷真冬だ。唐突に聞くがお前あそこで何してた?」
「…………………………」
「黙秘か、別に良い。ならあの船を沈めるだけだ」
この時私は少し焦った。あれが沈めば大量の放射線が撒き散らされるし自分が艦長をやっていた船を沈められるのは嫌だ。
「分からないんです。あの船は沈んだはずでした。何十発何百発とも言える砲弾や魚雷、ミサイルを受けて最後は盛大に自爆して、そして私自身も死んだはずなんです。なのに何故生きているのか、なぜ艦が無事なのか、本当に分からないんです」
「うーん、そう言えば突入班も含め全員調査不十分なんだよな。艦内の案内頼む。お前が本当にあの艦の乗員ならわかるだろう」
「わかりました、ただしモノによってはお見せできないものもありますがいいですか?」
「めっちゃ気になるけど良い、後これ回収してたけど銃とサーベルな」
再びずいかく艦内
「取り敢えず電源室に行きましょう。あそこで発電機始動させて電源供給しないとずっと真っ暗ですから」
取り敢えず電源室に行って供給元をバッテリーに切り替える。10秒後くらいにここの電気もついた。
「取り敢えず電気はこれで大丈夫です。最低限の自衛火器とシステム等しか使えないですが不便はないですから。バッテリーも5日間位は持ちます」
「へぇーすげぇな。おっと素が出ちまった。今の無し」
本当にこんな人が艦隊司令なのか不思議になる。続いてCIC
「今からシステムを起動しますね。少し待っててください」
メインコンソールを艦長用のIDとパスワードを使用しシステムを起動すると第2機動艦隊のエンブレムが出て来て武装やレーダー、警報機などの自己診断が開始され完了の文字が現れた。
差し込んだ鍵を回してもう一度起動用パスワードを入力すると周りのコンソールも次々と点灯していった。このずいかくが一時的とはいえ息を吹き返したのだ。思わず泣いてしまった。
「どうしたんだ?いきなり泣き出して?」
「少し懐かしくて、お見苦しいとこお見せしました」
その後も航空機格納庫で戦闘機や攻撃機の説明をして驚かれたり乗りたいと暴れだしたり一日大変だった。
話によると明日横須賀に帰還らしい。
まさか戻れるとは思っていなかった。そして海の底に沈んでいるとも。
誤字脱字、感想等お待ちしています。
人を殺させるなら誰?
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宗谷ましろ
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岬明乃
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知名もえか
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西崎芽依
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立石志摩