ストック作ってよければ良かった・・・・(涙目)
勇儀の言葉に全員が無言になってしまう。敵を見ながら、コマンド操作して、体を動かして特技を繰り出す。どう考えても無理だと10人中10人がそう思う。
「どうすんだぜ?一回アキバに戻って、特技の確認をするか?」
魔理沙がそう言うと、頬を膨らませている夢幻姉妹(夢月と幻月)以外はそうしようという時、夢幻姉妹が大槌と大斧を構える。
「どうやら、そんな訳にはいきませんわ」
「敵です。視認おおよそ、6体」
夢幻姉妹がそう言うと全員、戦闘体制を取る。現実での戦闘は初めての私たちは緊張しているのかしゃべりもしないし、敵の方向から目線も外さない。
敵は〈
「ちょ・・!?? メニュー画面が邪魔で見えませんわ」
「お姉さま! えっと・・・・〈リアクティブヒール〉は何処ですの!??」
6体中3体が幻月の方に向かうのを、迎え撃とうとするもメニュー画面で視界が塞がれて、慌てており、夢月も回復呪文を発動させたいがコマンド入力に手間取っている。
見てて笑えてくる光景だが残りの3体がこっちに来るのを見て、やべーと思い、各々の武器を構える。
「ちょ、どうすんだよこれ」
「魔理沙。障壁が張れるまで、あんた、壁になりなさい」
「ふざけんな!私は〈妖術師〉だぞ」
第三者から見るとコントに見えてくるがそんな、コント染みたこともすぐに終わる。
「〈タイガーエコーフィスト〉」
「〈アクセルファング〉」
拳が、刃が、3体の〈棘茨イタチ〉に当たり、すぐに泡に帰って、金貨やドロップアイテムになる。
「「へぇっ!???」」
魔理沙と霊夢が〈
「特技の名前を言え!!! そうすれば、特技や魔法が使える!!」
その言葉を聞いて、魔理沙はいち早く〈妖術師〉の魔法を発動させる。
「〈ライトニングネビュラ〉」
青紫色の輝きを放つ雷光が、夢幻姉妹に張り付いてた3体の〈
「なぁ、なんで私は魔法が使えたんだ?コマンド入力もしてないのに」
魔理沙だけではなく、霊夢や夢幻姉妹もそう思ったらしく、特技を出した勇儀とヤマメの方を見る。勇儀たちが私たちの疑問に答える。
「あのな、最初はコマンド入力で特技を出そうと思ったんだけど、やっぱ、メニュー画面が邪魔で無理だったんだけど。ヤマメがな」
「ラノベみたいに口で言えば、出るかなと思ったからやってみたら、できた」
「そ、そんな簡単なことで・・・」
意外と簡単な答えに4人共、顔を真っ赤にする。特に夢幻姉妹は体を震わせていた。しかし、勇儀がまだ話の続きがあり、それを話す。
「けどよ。これは特技を使えて、実は特技を使いこなせてない」
「どうゆうことなの?勇儀」
「簡単だよ。その特技を口で言えば、自分の体が特技のモーションに合わせて、勝手に動くだよ。操り人形みたいにな」
「なるほどね。つまり、使いこなせば、意図的に急所を狙ったり、ゲームで出来なかったモーションで打てたり、体の動きで特技の発動ができる訳ね」
「そういうこと」
霊夢が勇儀の言葉を一瞬で理解して、他の三人もさっきの説明で理解する。つまり、特技を使いこなさなければ、ろくな戦闘ができないと言うこと。
逆に使いこなせれば、ゲームの時より効率良く、勝率の高い戦闘もできると言うことだ。
「ならば、やる事は決まりましたわね」
「えぇ、先ほどの失態を挽回しましょう。お姉さま」
夢幻姉妹もなんか赤いオーラを出しながら、殺ル気があるように武器を振り回す。
「うちらも一丁やってやろぜ。霊夢」
「はいはい。あんまり、威力の高い魔法を使わないでよね。摩理沙」
摩理沙と霊夢は軽口を叩きながら、不敵に笑う。
「みんな、やる気が出てきたな。ヤマメ」
「一部、やる気じゃなくて、殺る気になっているけど」
勇儀とヤマメは少しの感心と呆れを言う。
「ならこれを使うとしましょう」
にやついた笑顔を浮かべながら、自分の持つ〈ダザネッグの魔法の鞄〉に手を突っ込み、赤い巾着を取り出す。
「なんだぜそれ?幻月」
「あぁ、これは〈引き寄せ匂い袋〉ですわ。低レベル用の」
「げっ!?、ちょ、やめろ。それ使うんじゃ・・・」
「えっい」
幻月が取り出したのはモンスターを多数、引き寄せる効果を持つ匂い袋だ。本来はモンスターの群れから逃げるためのアイテムで自分に使えば、周囲のモンスター引き寄せてしまうアイテムだ。
幻月がそれを使おうとするのを魔理沙が止めようとするが、それも遅く、使われてしまう。巾着を落とすと周囲に赤い粉と鼻につく匂いが散らばり、数秒も足らずに周りから唸り声が多数、響き、姿を現す。
さっき、相手にした〈
とりあえず、こんなことになってしまった原因に説教してやりたいが今はそんな事をしてる時間もなく、取り敢えず、文句の一つは言っとく。
「幻月、あとで覚えろ」
「右に同じく」
「やっていい事と悪いことがある」
「ハッハッハ。いいね。面白くなってきたよ」
「さすが、お姉様。やる事がクレイジーですわ」
約二人を抜かして、文句を言うが元凶である幻月は、なんのことやらと言う顔で〈ダザネッグの魔法の鞄〉から黒銀の丸盾を出して、それを腕に取り付ける。
「背水の陣。これこそが強くなる秘訣ですわよ。霊夢さんさっさと指示をお願いしますよ」
そんな事を言うと霊夢がため息を吐きながら、指示を出す。
「全くしょうがないわね。幻月は盾を、夢月は後方で掩護と警戒、勇儀は漏れた所のカバーを、魔理沙とヤマネは〈
「「「「「了解」」」」」
霊夢が的確な指示を出すと、全員が元気良く、返事する。
「行きますわよ。〈スタンドアウト〉〈アンカーハウル〉」
「お姉様。〈リアクティブヒール〉〈シンボル・オブ・サン〉」
幻月はヘイト上昇の特技を使い、夢月は回復と防御補助の呪文を繰り出すと周りのモンスターが一気に襲い掛かる。
「いくぞ。〈タイガー・スタンス〉からの〈ドラゴンテイルスウィング〉」
「喰らいやがれ。〈オーブ・オブ・ラーヴァ〉」
勇儀が攻撃力を上げ、竜の尾のような足技で前の〈
しかし、モンスターたちも黙ってやられる訳ではない。〈
「〈禊ぎの障壁〉」
「ナイスですわ。霊夢さん〈フォートレス・スタンス〉」
〈
攻撃を受け止められたことを見て、一瞬、動きを止める。だがそれは致命的なミスとなる。
「〈ステルスブレイド〉〈スウィーパー〉」
「ナイス。ヤマネ。〈オーラセイバー〉」
「〈ジャッジメントレイ〉」
ヤマネが三日月刀で〈
「逃げるんじゃねーよ〈ラティスシンタックス〉〈バーンドステイク〉」
魔理沙による範囲魔法強化呪文を唱えると次に唱えた〈バーンドステイク〉による熱の柱により、残りのモンスターを焼き焦がす。これにより匂い袋に寄ってきたモンスター、全てを排除することができた。
《エルダーテイル》のプレイヤーがゲームの中に閉じ込められる事件のちに《大災害》と呼ばれる日の一日目の戦闘はここで終わった。
ステータス
名前:霊夢
レベル:90
種族:人間
メイン職業:神祇官
サブ職業:符術師
アイテム:1〈山法破りの巫女装束〉
袖が無く、肩・腋の露出した高位制作級の赤い巫女装束
防御力も高く、山林などの悪路突破や移動速度上昇の効果を持つ
制作には〈数奇者〉〈裁縫師〉〈細工師〉などの複数の生産職の協力が必要である
アイテム:2〈疾風戦狼の戦笛〉
中国サーバーで入手した秘宝級アイテム
風より速く、巻き込まれたら死ぬと言われる疾風戦狼を呼ぶことができる
霊夢のお気に入りのアイテムで大災害後は首都高跡地でぶっ放すのが好き
アイテム:3〈魔炎竜の大リボン〉
幻想級素材〈魔炎竜の皮膜〉を使った大リボン
炎の耐性強化や熱吸収によるHP回復効果を持つ
女性プレイヤーに人気があり、入手が困難のため取得している人はほとんどいない