ギリギリの僅差でアンケートの結果が出ました。
正直、同票だったらどうしたものかと戦々恐々してましたよ・・・・・・
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“cafe Maki”に着いた竜たちはマキの案内でテーブルに、そしてマキは制服から着替えるために家へと向かった。
テーブルに着いた竜たちはメニューを広げてなにを頼もうか考え始めた。
「わぁ、色々なものがあるんですね!」
「紅茶にコーヒー、緑茶にジュース系、それとマキ茶。飲み物だけでも種類がありますからね」
「あと、マーマイトもあるな」
「それは飲み物とは言えないんじゃないかなぁ・・・・・・」
メニューを見てその種類の多さにあかりは嬉しそうな声をあげる。
あかりの言葉にゆかりも頷きながら飲み物をあげていった。
そして竜が追加であげた飲み物の名前に葵は苦笑をしながら呟く。
「飲み物だけやのうて食事も旨いんやで。このケーキとかもめっちゃ旨かったんや」
「変わり種で“
「むしろその辺はどんな人が頼むのかが気になるんですけど・・・・・・?」
マーマイトやスターゲイジーパイ。
どう考えても一般的な喫茶店にあるはずのないメニューにあかりは不思議そうに首をかしげる。
ちなみにこの2点は特定の常連から強く要望されて店長であるマキの父親が作り始めたメニューであって、最初からメニューに並んでいたものではない。
「ま、特には気にせんと自分の食べたいものを選んだらええんとちゃう?」
「そうですね!では・・・・・・」
茜の言葉にあかりは頷き、メニューをパラパラとめくる。
そして、あかりの目はメニューのケーキの部分で目が止まった。
しばらくケーキの部分を見ていたかと思うと、あかりは続けてサンドイッチなどの軽食の部分を見始める。
「ケーキを全種類3つずつ、それとサンドイッチとパフェにしますね!」
「は・・・・・・?」
「え゛・・・・・・?」
「マジかぁ・・・・・・」
「えぇ・・・・・・」
メニューのケーキの部分を見、続けて軽食の部武運を見て少しだけ考えたかと思うとあかりは顔をあげて自分の頼むものを言った。
あかりの頼んだものの内容に竜たちは驚き、思わず口をポカンと開けてしまう。
“cafe Maki”のメニューの中でケーキはそこまで種類は多くないが全部で5種類。
それを3つずつで合計15個。
さらにそれに加えてボリュームが多めなサンドイッチとパフェの追加。
あかりがたくさん食べることは知っているがこの時間でもそんなに食べるとは予想もしていなかった。
「飲み物は無難に紅茶ですね。先輩たちはどうしますか?」
「あ、ああ・・・・・・。俺はコーヒーだけで充分かな」
「うちは今日はオレンジジュースにしておくわ」
「ボクはメロンソーダにしておこうかな」
「私は・・・・・・、私もコーヒーにしておきます」
あかりの言葉に竜たちはハッと口を閉じて自分たちの頼む飲み物を決めていった。
竜たちが飲み物しか選ばないことが気になったのか、あかりはコテンと首をかしげる。
「先輩たちはケーキとかは頼まないんですか?」
「ちょっと、大丈夫かな・・・・・・」
「いやぁ・・・・・・あんたの頼む量を聞いとるだけで胸焼けになりそうやからなぁ・・・・・・」
「あかりちゃんが食べてるのを見るだけで充分そうだしね・・・・・・」
「むしろ本当に食べきれるんですか・・・・・・?」
不思議そうに尋ねるあかりに竜たちは苦笑いを浮かべながら答える。
竜たちの言葉の意味がわからないといった様子であかりは再び首をかしげた。
「そうですか?じゃあ、頼んじゃいましょうか。すいませーん!」
竜たちの答えに首をかしげていたあかりだったが、注文をすることの方が優先するべきだと判断したのかちょうど近くに来ていたマキの母親に声をかけるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ