最近、なぜか“カノんごの歌”とかが頭の中でリピートされてます。
他のやつも替え歌なのに中毒性ヤバくないですか?
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午前中の授業が終わった、ある日のお昼休み。
学生たちは思い思いの場所で昼食を取り、友人たちと会話を楽しむだろう。
それは竜たちも同様で、いつものように竜たちは集まってお弁当を広げていった。
「あ、やべ」
「ん?どうしたんや?」
茜たちがお弁当を広げていっていると不意に竜がスクールバッグの中を見ながら声をもらした。
竜の発した声に茜たちは不思議そうに竜を見る。
「いや、今日の朝に昼飯を買う予定だったのをすっかり忘れて学校に来ちまってな」
うっかりといった様子で竜は頭を掻きながら今日の昼食がないことを言う。
そして竜は昼食を買うために購買に向かおうと椅子から立ち上がった。
「あ、竜くん。待った待った」
「うん?」
購買に向かおうとしていた竜をマキは引き留める。
マキに引き留められ、竜は不思議そうにマキを見た。
また、不思議そうにマキを見ているのは竜だけではなく、茜たちも同じように竜を見ていた。
「はいこれ」
「・・・・・・え?」
そう言ってマキが差し出してきたのは花柄の布に包まれた長方形のもの。
マキの差し出してきたものを受け取って竜はポカンとした表情になる。
「ちょ、え、ま、マキさん?!」
「どしたの?ゆかりん」
マキが竜に渡したものの正体を理解したのか、ゆかりは思わずマキに詰め寄る。
ゆかりほどではないが茜と葵の2人も驚いた表情でマキを見ていた。
ゆかりに詰め寄られ、マキは不思議そうに首をかしげる。
「マキさんが竜くんに渡したのってまさか・・・・・・」
「ああ、あれ?」
竜の手にある花柄の布に包まれたものを指差しながらゆかりはマキに尋ねる。
竜は受け取ったものを机の上に置き、布を広げてその中身をあらわにした。
花柄の布の中から出てきたのは長方形の箱。
これだけでどれだけ察しの悪い人でもマキの渡したものの正体に気づくだろう。
マキが竜に渡したもの。
それは────
「あれはね。お弁当だよ」
マキの口からハッキリと言われた言葉に茜、葵、ゆかりの3人は驚き固まってしまう。
竜に対して恋愛感情はないと言っていたはずのマキの行動に3人の頭の中は疑問符で埋め尽くされてしまった。
「えっと、良いのか・・・・・・?」
「うん。最近の竜くんの食べてるものを聞いたら、ね?」
マキから受け取ったもの、お弁当箱のふたを開いて中を確認する。
お弁当箱の中に入っていたのはご飯と卵焼き、ブロッコリー、唐揚げなどの美味しそうなおかずだった。
美味しそうなお弁当に竜はマキに確認をとる。
「最近って、別に普通に────」
「パンと麺類、それとコンビニとかのおにぎりばっかりでしょ。ちょっと前に注意したはずなのにぜんぜん直らないんだもん」
「────うぐぅ・・・・・・」
マキの言葉に普通に食べていると反論しようとした竜だったが、あっさりとマキに切り捨てられてしまう。
たしかに竜の最近のご飯はマキの言うとおりパンや麺類、コンビニのおにぎりやお弁当などがほとんどを占めている。
ときたまちゃんとしたものを食べるときもあるが、それは基本的に茜に誘われて晩御飯を一緒にする時くらいだ。
「じゃあ、ありがたくもらうけど・・・・・・」
「そうしてよ。あ、お弁当箱は持ち帰るから気にしないでね」
お弁当を作ってもらったことに申し訳なさを感じながら竜はマキからもらったお弁当を食べ始めた。
竜がお弁当を食べ始めたのを満足そうにマキは見ると自分のお弁当を食べ始める。
そして、竜とマキが食べ始めて少ししてから茜たちは動き出して自分たちの食事を始めるのだった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ