変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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第101話

 

 

 

 

 太刀。

 

 それは日本人にはもっとも馴染み深く、明確に生き物を殺すための形をした武器。

 長さごとに名称が少しづつ異なり、小太刀、大太刀、野太刀と呼ばれる。

 漫画や創作などで10キロはある、などと言ったりすることもあるがそんなものは実際には存在せず。

 重いものでも2~3キロほどしかなかったりする。

 とは言っても実際にその重さのものを何度も何度も振り回せるかと言えば首を横に振ってしまうだろうが。

 

 そんな、生き物を殺すためだけの得物を、竜は目の前の生き物に向けて振り下ろした。

 

 

「っし、開戦じゃあぁぁあああ!!」

『どこぞのポメ蔵さんみたいに始めないでくださいよ?!』

 

 

 武器を構えたままモンスターに突っ込んでいった竜に“KIRIKIRI”は思わずツッコミをいれながら双剣を構えて竜のあとを追う。

 なお、普通にモンハンでモンスターと戦うのであれば最初は不動の装衣などを装備して咆哮を防ぎつつ壁に叩きつけた方がダメージを稼げるので、暇潰しのクエストやソロでのクエスト以外では適当に突っ込んでいくのはやめた方がいいだろう。

 

 

「さーて、じゃんじゃん技名を適当に言っていきますよー」

『なんでそんなにノリノリなんですか?』

 

 

 モンスターの攻撃を回避し、反撃として斬りつけながら竜は言う。

 竜が技名を言うことに対して乗り気なことに“KIRIKIRI”は不思議そうに尋ねる。

 

 

「いやぁ、ネタとして考えてもソロとか野良で1人で叫んでるのって寂しくないですか?」

『あー・・・・・・、なんとなく・・・・・・分かるような?』

 

 

 1人、部屋の中で誰に言うでもなく必殺技を叫ぶ。

 気にしない人は気にしないかもしれないが、竜は反応してくれて笑ってくれるような人間がいないと寂しさを感じてしまうので今までとくにはそういったことをしてこなかったのだ。

 竜の言ってることが少しだけ理解できたのか、“KIRIKIRI”は微妙そうな声で答える。

 ゲームを通しての会話なために顔は見えないが、実際に目の前にいたらおそらくは曖昧な表情を浮かべているのは確かだろう。

 

 

「っと、“(りゅう)の呼吸・壱之型・龍絶嵐(りゅうぜつらん)”」

『あー、それ連載終わっちゃいましたよねー』

 

 

 モンスターの攻撃を後方に下がることで回避し、直後に斬り返しながら竜は技名を言う。

 竜の言った技名の元ネタに気づいた“KIRIKIRI”はモンスターを攻撃しながら残念そうな声をあげた。

 

 

「まだまだ!“弐之型・瞬龍(しゅんりゅう)”から繋いで“参之型・穿龍(うがちりゅう)”」

 

 

 モンスターの攻撃の合間をぬって居合(いあい)のように腰に鞘を持ってきて納刀する。

 そして、竜の動きが止まったことによって竜に向かってモンスターが攻撃を仕掛けてくる。

 モンスターの攻撃が当たる寸前、竜は抜刀して斬りつけながらモンスターの背後へと移動した。

 さらに竜の攻撃は止まらず、モンスターの背中に向けて突きを放った。

 

 

「からの、“(つい)之型・頸堕迅(くびおとし)”」

『・・・・・・本当に太刀の使用回数2桁なんですか?』

 

 

 モンスターに突き刺した太刀を支点にモンスターを駆け上がり、上空で太刀を振りかぶる。

 そして落下の勢いと同時にモンスターの首に向けて太刀を振り下ろした。

 流れるように繋げられたコンボに“KIRIKIRI”はクエストを受ける前に聞いていた竜の太刀の使用回数が本当なのか内心で首をかしげていた。

 

 

「ちぃっ、やっぱまだ狩れないかぁ。ならさらに繋げて“弐之型・別龍(わかちりゅう)”!」

『あれ?弐之型は瞬龍でしたよね?』

「えっと、特殊納刀は△ボタンとR2ボタンでそれぞれ違う技を出せるんで、型は同じでも名前は別にしたんですよ」

 

 

 太刀による必殺とも呼べる一撃を受けても倒れないモンスターに竜は小さく舌打ちをしてふたたび納刀をする。

 そしてモンスターが動き出すよりも速く抜刀し、素早い2連撃を叩き込んだ。

 それが致命傷になったのかモンスターは倒れ、クエストクリアの文字が表示される。

 

 倒れたモンスターから素材を取るために近づきつつ、“KIRIKIRI”は弐之型が先ほどと名前が違うことについて尋ねる。

 “KIRIKIRI”の疑問に竜はモンスターから素材を取りながら名前が違う理由を答えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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