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まだ完全に芽生えていないとはいえ、自覚したマキの思いを聞いたゆかりたちはそれぞれ顔を見合わせた。
ゆかりたちが顔を見合わせていることにマキは不安そうな表情を浮かべる。
ちなみに竜は自宅でフレンドの“KIRIKIRI”さんと一緒にモンハンで双剣を装備して『2人は狩りキュア!』ごっこをしているが、気にしなくてもいいだろう。
「ゆ、ゆかりん・・・・・・?」
不安そうな表情になりながらマキは恐る恐るゆかりの名前を呼ぶ。
マキに名前を呼ばれたゆかりはゆっくりとマキに顔を向ける。
それと同時に茜たちもマキへと顔を向けた。
「・・・・・・一先ず、私たちからマキさんに言うようなことはないですね」
「マキマキの竜への思いも分かったしなぁ」
「それが今後どうなっていくのか、だね」
「モグモグ・・・・・・ふぉれまふぇふぁ、ングング・・・・・・いふもふぉおひにふぃまふぉうふぁ」
「・・・・・・ごめん。あかりちゃん、なんて?」
ゆかり、茜、葵の3人の言葉は普通に聞き取れたが、運ばれてきた料理を食べ始めてしまったあかりの言葉は人語としてまったく理解ができなかった。
あかりの言ったことがまったく分からなかったマキは思わず謝って聞き返す。
しかし、あかりは言うだけ言ったら食事に集中してしまったのか、先ほどの言葉を言い直すことはなかった。
「えぇ・・・・・・」
「まぁ、あかりさんですし・・・・・・」
「うちらもなんか頼むか?」
「え?あかりちゃんから分けてもら・・・・・・、えそうにないね。なにを頼もっか」
料理を食べることに集中してしまっているあかりの姿にマキは思わず声を漏らす。
お昼休みのお弁当などからあかりが食事に対して並々ならぬ思いを持っているであろうことは推測できていたため、ゆかりは小さくため息を吐きながらマキに言うのだった。
あかりの食事する姿に食欲を刺激されたのか、茜はメニューを手に取りながらゆかりたちに尋ねる。
ドリンクバーはあかりが先に頼んでいてくれたので、頼むのならば軽食などの晩御飯に影響のないようなものになるだろう。
茜の言葉に葵は、すでにあかりが頼んである料理を指差しながら言う。
しかし葵が提案をした直後、唸るようなあかりの声が聞こえてきたので葵はすぐに提案を取り下げた。
「とりあえずフライドポテトでも頼んでみんなで摘まみましょうか。あかりさんは自分のやつを食べてくださいね?」
「やっぱりシェアできるやつを頼んだ方がええもんな。ならうちはこの唐揚げでも頼んどこか」
「フライドポテトと唐揚げかぁ。油ものばかりだし、ボクはサッパリとしたスティックサラダも頼んでおこうかな」
「晩御飯もあるわけだし私は頼まないで十分かな?」
ゆかりはフライドポテト、茜は唐揚げ、葵はスティックサラダ。
3人はそれぞれシェアできるような料理を注文していく。
マキもなにかを注文しようかと考えたが、時間的にも晩御飯が食べられなくなる可能性を考えて注文をやめた。
「そういえば竜先輩はなにをしてるんですかね?」
「1人で帰っていたのが少し寂しそうではありましたね」
「今日はうちでのバイトもなかったしね」
「まぁ、家でなんかゲームでもやっとるんとちゃうか?」
「モンハンとか地球防衛軍とか、あとはDbDとか?」
あかりは料理を口に運ぶのをやめてポツリと呟いた。
あかりの呟きにゆかりは竜が学校から自宅へと帰る後ろ姿を思い出した。
家に帰った竜がなんのゲームをするのか予想しながら茜たちは会話を膨らませていく。
ちなみに、話題の中心になっている竜は“KIRIKIRI”と一緒に『ブラキ
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ