変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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実際のモンハンでは男性キャラの装備の中に魔法少女のような格好はさすがにありません。

その辺りはご容赦ください

ゆかりさんやきりたんでの読み上げの存在に気づき、ついつい読ませてしまう・・・・・・
ハーメルンすごいですね




第105話

 

 

 

 

 注文した料理が届き、ゆかりたちもフライドポテトなどを摘まみながら会話に花を咲かせる。

 そんな中であかりの食べる食事の量とスピードだけおかしなことになっているが、なれてしまったゆかりたちはまったく気にしていない。

 その代わりと言ってははなんだが、周囲の客たちはあかりの食べる食事の量とスピードに驚いて自分たちの注文したものが冷めてしまい、店員たちは慌ただしくキッチンとテーブルを行ったり来たりしていた。

 

 

「・・・・・・あかりさん、次からは前もってお店に連絡して貸し切りとかにした方が良いんじゃないですか?」

「せやねぇ、店員さんらもめっちゃ急がしそうやし」

「・・・・・・普通に納得しかけたけど貸し切りとか簡単にできるものなのかな?」

「どうなんだろ?でも紲星グループならできそうなイメージもあるよね」

 

 

 嬉しそうに食事をするあかりの姿と、急がしそうに動き回る店員の姿を見てゆかりは思わず提案をする。

 貸し切りとまでいくのは極端かもしれないが、前もってお店に連絡をしておけばお店側も準備なり覚悟なりをできるだろうから良い案だとも思える。

 

 普通の一般人であればお店の貸し切りなんかはできないだろうが、ここにいるのは天下の紲星グループの令嬢、紲星あかり。

 お店の貸し切りくらい簡単にできてしまいそうなイメージがマキの中にはあった。

 

 

「んぉ?」

「あ、竜くんからですね」

 

 

 不意にゆかりたちのスマホが振動し、メッセージが届いたことを通知する。

 画面を見るとメッセージの送り主は竜だった。

 いったいなんのメッセージが届いたのか気になり、ゆかりたちは自分のスマホを操作してメッセージを確認する。

 

 

竜『2人は狩りキュア!』

 

 

 そんなメッセージと一緒に1枚の写真が添付されていた。

 写真にはどこか魔法少女のような格好をした“男女”が狩猟したモンスターの前で双剣を構えてポーズをとっていた。

 女性キャラで魔法少女のような格好はまだギリギリ分かる。

 しかし男性キャラでの魔法少女のような格好はまんまテロのようなものだった。

 あまりにも醜悪で吐き気すら起こりそうな写真に、ゆかりたちはSANチェック《1/1D3》です。

 

 

「なんやこれ・・・・・・」

「この男性キャラには見覚えがありますね・・・・・・」

「えっと、たしか“KIRIKIRI”さんの操作してるキャラだったよね・・・・・・」

「こんな格好のハンターに倒されたモンスターさん可哀想・・・・・・」

「竜先輩ってたまにとんでもないことしますよね。茜先輩もですけど・・・・・・」

 

 

 思わず口もとに手をあてながら茜は呟く。

 髭を生やしたワイルドな感じの男性キャラが魔法少女のような格好をする

 誰がどう見ても地獄のような絵面だが、ゆかりはどうにか男性キャラに見覚えがあることを思い出した。

 どうやら葵はそこまで気持ち悪くもなっていないようで、男性キャラの顔から誰の操作しているキャラクターかを当てていた。

 まぁ、それでも男性キャラの顔だけしか見ないようにはしているのだが。

 

 

アカ『ちょぉっ!なんやねんこの写真は!』

竜『ふざけてやったら想像以上に地獄絵図になってな。反省はしている。だが、後悔はしていない』

アオ『ちゃんと後悔して?!』

紫月『というか“KIRIKIRI”さんもよくその格好になりましたよね・・・・・・』

黄玉『モンスターが可哀想になってくるよ・・・・・・』

 

 

 ふたたび気持ち悪くなってしまわないように極力写真を見ないようにしながら茜はメッセージを送る。

 ちなみに、今回は竜がふざけたが、こういったことは茜も時たまにやるのでお互い様とも言える。

 その後、竜から“KIRIKIRI”も一緒にDbDをやるというメッセージが届き、詳しい日付などを確認していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誰のヤンデレが読みたいですか? その16

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