変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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第112話

 

 

 

 

 ベヒーモスの太い腕が振るわれ、風切り音とともに地面に衝撃が起こる。

 それだけでもベヒーモスの力の強さが理解でき、竜は一層のこと気を引き締めてベヒーモスの攻撃を回避していった。

 

 

 右腕による出の早いパンチを左にステップして避ける。

 

 左腕によるパンチからの横薙ぎへの連続攻撃をあえてベヒーモスの懐に飛び込むことによって避ける。

 

 背後にいる“KIRIKIRI”の存在にもイラついてきたのか、全身を使っての回転攻撃を後方に飛び退くことによって避ける。

 

 降り注ぐ岩石は走り回ることによって避ける。

 

 地を走る稲光は稲光の隙間に入り込むようにステップを踏んで回避する。

 

 周囲に竜巻を起こそうとしたのなら素早く攻撃を叩き込んで怯ませるか、閃光玉を撃って強制的に止める。

 

 

 今までにもベヒーモスとの戦いは経験があったために竜はベヒーモスの攻撃をある程度は回避できていた。

 それでもたまに対応が遅れて吹き飛ばされたり、攻撃がかすったりしているのだが。

 

 

「みゅっ、みゅみゅ!」

「わっ、わわぁわわぁ!」

 

 

 ベヒーモスの威圧感のある攻撃にみゅかりさんとあかり草は驚きつつも楽しそうに声をあげる。

 そして、先ほどと同じように壊れない岩石がいくつか降り始めた。

 そのことに気がついた竜は急いでベヒーモスから距離をとり、岩石の降る位置を調整する。 

 このときに降ってくる岩石の位置が悪いとエリア移動直前の大技、エクリプスメテオを避けるのがかなり難しくなってしまうのだ。

 ちなみに、エクリプスメテオは防御で耐えることは不可能で、攻撃範囲は隣接するエリアまでの広範囲という、まさに最強の大技である。

 

 

「ちょっと離れたとこに置きました!」

『了解です。こっちも大丈夫そうです!』

 

 

 お互いに岩石の降る位置の調整を終え、竜と“KIRIKIRI”は確認の声かけをした。

 岩石の位置の調整が終われば、次は岩石から少しだけ離れた位置に移動してベヒーモスとの戦闘を再開する。

 このときに気をつけなければならないのは、岩石は何回か攻撃を当ててしまうと壊れてしまうということ。

 

 ベヒーモスの攻撃が岩石に当たってしまって壊れてしまい、続けて放たれたエクリプスメテオを回避できずに死んだ。

 

 なんてことはよくあることなのだ。

 そのため、岩石の位置を調整したあとは岩石にベヒーモスの攻撃が当たらないように戦いつつ、ベヒーモスがエクリプスメテオを放つ構えをした瞬間に岩石の後ろに隠れられるような位置にいなければならない。

 これを簡単だと思う人もいるかもしれないが、ベヒーモスには近接攻撃以外に火柱をあげる攻撃や、稲光を走らせる攻撃、岩石を落とす攻撃、竜巻を起こす攻撃がある。

 これらは攻撃の範囲も広く、流れ弾が当たることもあり得るのだ。

 

 

「“双刃・流螺旋”!」

『ここのエリアも斜面があるから出しやすくはあるんですよね』

 

 

 岩石から離れるのとベヒーモスに攻撃を与えるために竜は先ほどのエリアでもやったように回転攻撃をベヒーモスに叩き込む。

 これによって竜はベヒーモスに攻撃を与えつつ、ベヒーモスの背後へと移動することができた。

 ベヒーモスの背後に着地した竜はそのままベヒーモスを見つつ、一番近い岩石の位置を確認する。

 幸いなことに“KIRIKIRI”が位置調整をしていた岩石が近くにあることが確認できたので、エクリプスメテオを回避することは可能だろう。

 

 

「モンスターの背後をとりながらダメージを与えられるんだからかなり便利だな」

「みゅう、みゅみゅ」

 

 

 ベヒーモスの攻撃を回避しつつ、竜は先ほどの回転攻撃の感想を言う。

 とは言ってもこの攻撃は斜面、もしくは段差がなければ使えないのでそこまで使い勝手が良いとは言えないのだが。

 

 そして、ベヒーモスがエクリプスメテオを放つ構えをとった。

 しかしすでにベヒーモスの行動を読んでいた竜と“KIRIKIRI”は慌てることなく岩石の後ろに隠れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ
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