マリオを書いて以来、戦闘シーンなんてほとんどなかったから地味に書くのが楽しいです。
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竜と“KIRIKIRI”がベヒーモスと戦い始めてどれほど時間が経っただろうか。
1つのエリアでの戦闘時間はそこまで長くないとしても、それが合計で4回もあるだけに必然的に時間もかかってしまっている。
もしも“モンスターハンターワールド”がアイテム補充を途中でできない過去の作品と同じ仕様であったのならば、間違いなくこのクエストでは心が折れていただろう。
「っと、だりゃあ!」
『危ないですね・・・・・・。粉塵揉むですよ』
ベヒーモスの攻撃がかすり、竜の体力が減少したことに気がついた“KIRIKIRI”は念のために持ち込んでおいた広域回復アイテム、“生命の粉塵”を使う。
それによって竜の体力が少しだけ回復する。
正直なところ“生命の粉塵”程度では回復してもほとんど誤差のようなもので、使うのであれば上位互換の“生命の大粉塵”の方が生存率も高まるだろう。
とは言っても回復をしてくれたことに変わりはないので、きちんとお礼は言うべきなのだが。
「ありがとうございます!」
『いえいえ。あ、そろそろ乗りを狙えるんじゃないですか?』
「そうですね。これまでにもちょこちょこ乗り攻撃は当ててますし」
“生命の粉塵”を使ってもらったことにお礼を言った竜は、“KIRIKIRI”の言葉にベヒーモスの背中を見る。
最後のエリアに来るまで乗りは1度もしておらず、最後のエリアであるここにはちょうど段差が存在している。
ここで乗りダウンをすることができればかなりのダメージを稼げるであろうことは間違いなかった。
そう考えた竜は、ベヒーモスから離れすぎないように距離に気をつけながら段差の近くへと移動を始めた。
「みゅみゅみゅ、みゅーみゅ!」
「わぁあ、わぁあ、わわわわぁ!」
息の合った竜と“KIRIKIRI”の連携を見ながらみゅかりさんとあかり草は前足と葉の部分でパチパチと拍手をしながら興奮気味に声をあげる。
みゅかりさんとあかり草の声に竜は少しだけ得意気になりつつ、油断をしてしまわないように気をつけながらベヒーモスの攻撃を避けつつ反撃していく。
テレビ画面に集中していた竜は気づかない。
言葉では楽しそうにしているみゅかりさんとあかり草が、まっすぐにジッと“KIRIKIRI”の操作しているキャラクターを見ていることに。
なお、“KIRIKIRI”の操作している男性キャラクターは魔法少女のような格好をしているために少しだけ気持ちが悪そうにしていた。
「よっし、乗れた!」
『やりましたね!倒れる前でもダメージは稼げるので殴っちゃいますね!』
ベヒーモスの背に乗れたことを確認し、竜は嬉しそうに声をあげる。
竜の言葉とベヒーモスの背に乗っていることを確認した“KIRIKIRI”は素早くベヒーモスの足もとに移動し、ベヒーモスの足に大きく傷をつけた。
足を傷つけられ、ベヒーモスは大きく鳴き声をあげる。
傷をつけた“KIRIKIRI”の存在も気になるが、ベヒーモスが一番気になっているのは背に乗っている竜の存在。
背に乗っている竜を落とそうとベヒーモスは大きく跳び跳ねたり、壁に向かって突撃したりと大きな衝撃を与えて竜を落とそうとする。
しかし竜はベヒーモスの背中を跳んで移動してその衝撃をすべて避けていった。
「そろそろ、落ちろ!“
ベヒーモスが疲れて動きを止めた瞬間、竜はベヒーモスの首もとへと移動する。
そして、体を大きく
連続で叩き込まれる斬撃にベヒーモスは耐えられず、大きく鳴き声をあげてその体を地面に倒れさせた。
『ナイスです!一気に畳み掛けますよ!』
「オッケーです!」
“KIRIKIRI”の言葉に竜は倒れるベヒーモスの体に巻き込まれないように飛び降りながら答える。
そして地面に落ちるよりも先に倒れ込んだベヒーモスに向けてクラッチくローを伸ばした。
伸びたクラッチくローはガッチリとベヒーモスに食い込むと、そのまま竜の体をベヒーモスの元へと引き寄せていった。
「“一双・燕返し”!」
『やりますね!こちらも、“
地面に降りることなくベヒーモスの体にしがみついた竜の連続攻撃に“KIRIKIRI”は楽しそうにしながら張り合うようにベヒーモスに連続攻撃を叩き込んだ。
まるで旋風のような連続攻撃にベヒーモスの体に無数の傷がつけられていった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ