変わった生き物を拾いました   作:竜音(ドラオン)

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UAが28000を越えましたのでアンケートを締め切ります。

KIRIKIRIが2番目に食い込むとは・・・・・・

ちなみに、イタコさんはヒロインに入れた方が良いんですかね?

一応、次のアンケートからは追加する予定です。




第125話

 

 

 

 

 学校からの帰り道。

 ふと、葵は道に落ちている棒に気がついた。

 そこそこに長さがあり、太さも片手で握れるほど。

 杖と言われても違和感のない棒が道の真ん中に落ちていた。

 

 

「なんでこんなところに棒が・・・・・・ッ!!」

 

 

 葵は道の真ん中に落ちていた棒を拾い、不思議そうに棒を眺める。

 直後、背後から感じた気配に咄嗟に棒を構え、横薙ぎに棒を振り抜いた。

 

 

「バカな・・・・・・。完全に不意を着いたはずやのに・・・・・・」

「こうして、勇者アオイの冒険が始まるのだった・・・・・・」

「お姉ちゃん。毎回毎回、いきなり襲いかかってこないでよ・・・・・・。それと、竜くん。そんな冒険は始まらないからね」

 

 

 葵の横薙ぎに振り抜いた棒の一撃を受けた茜は膝をつき、驚いた表情を浮かべた。

 驚いた表情の茜の近くに竜は移動し、壮大な冒険の始まりそうなモノローグを入れる。

 茜に襲いかかられた葵は、呆れた表情で茜を見つつ、きっちりと竜に釘を刺した。

 茜の突然の凶行にゆかり、マキ、あかりの3人は驚いた表情になって固まってしまう。

 

 

「ちょ、茜ちゃん?!」

「いきなりなにをしているんですか?!」

「あー、気にしないで大丈夫ですよ。今回はお姉ちゃんでしたけど、お姉ちゃんと竜くんってたまにいきなりこうやって襲いかかってくるんで。まぁ、本当に攻撃はしてこないんで安全ですけど」

 

 

 驚きから復活したマキとゆかりは慌てて茜に詰め寄る。

 そんな2人の様子に葵はやや疲れたような表情になりながら説明をした。

 

 

「武器はちゃんと装備せんと意味はないで?」

「冒険なんてやらないって言ってるでしょ」

「 アオイ は 5 の ダメージ を 受けた 」

 

 

 膝をついている茜の横を葵が通り過ぎると、茜が葵の服を掴みながらRPGのようなセリフを言った。

 そんな茜に葵はめんどくさそうにしながら適当にあしらう。

 

 

「それにしても、なんであんなところにこんな棒が落ちてたのかな?」

「 アオイ は 5 の ダメージ を 受けた 」

 

 

 どこか適当なところで棒を捨てるために手に持ったままの棒を眺めながら葵は不思議そうに呟く。

 そもそもとして道の真ん中にこんな棒が落ちていることが不自然なため、誰かがここまで持ってきたと考えた方が自然だろう。

 そんな葵、茜、竜の3人のことをゆかりたちは困惑した表情で見つめながらついていく。

 

 

「 アオイ は 5 の ダメージ を 受けた 」

「・・・・・・なんでさっきからダメージを受けてるの。ボクは?!」

 

 

 いい加減に無視をし続けるのが限界になったのか、葵は竜に向かって声をあげた。

 先ほどからずっと葵にダメージが入っていることを言い続けていた竜は不思議そうに葵を見る。

 

 

「なにを言うとるんや。武器はちゃんと装備せんと意味はないって言うたやん」

「え?!そしたらボク、ずっと刃の方を持ってたの?!設定が細かいよ?!」

 

 

 葵の言葉に茜はなぜダメージが入っていたのかを説明した。

 茜の説明に葵は珍しく大きな声でツッコミをいれる。

 といっても、珍しいというのは他の人たちがいるところでこのようにツッコミをいれることに対してなのだが。

 もともと、竜と茜がボケ倒しているときは葵がツッコミをいれることが多かったので、大きな声でツッコミをいれること自体はそこまで珍しくもないのだ。

 

 葵が大きな声でツッコミをいれる姿にゆかりたちは意外そうに葵を見た。

 

 

「葵さんってあんなツッコミもするんですね?」

「大人しい印象しかなかったからちょっと意外だったね」

「でも、それだけ仲良くなれたってことなんじゃないですか?」

 

 

 竜たち3人の掛け合いを見ながらゆかりたちも話をする。

 見たことのない姿を見せてくれた葵。

 それはそれだけ仲良くなれているということの証拠。

 その事実にゆかりたちは嬉しそうに笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰のヤンデレが読みたいですか? その16

  • 佐藤ささら
  • 鈴木つづみ

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