UAが33000を越えたら番外話のアンケートを始めようと思います。
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イタコ先生との話を終えたずん子と竜が居間に到着する。
2人の姿を確認したゆかりたちはゲームを一旦止めて2人を出迎えた。
「イタコ先生との話は終わったんか?」
「ああ、とりあえずは終わりっぽい」
茜の言葉に竜は座布団に座りながら答える。
詳しく話をしてもいいのだが、それをした場合に確実に1人は怖がりそうなため、竜はイタコ先生との話の内容を言うのを止めた。
「公住くんとの話が終わったから次はみんなの番よ。きりたんは公住くんと待っていてね」
「ずん姉さまが言うのでしたら仕方がないですね。分かりました」
竜の用件が終われば次はゆかりたちの番になる。
ずん子の言葉にゆかりたちは立ち上がった。
そしてずん子はきりたんに竜のことを任せてイタコ先生のいる部屋へと向かっていった。
ずん子が部屋からいなくなり、きりたんはジトリと竜を見る。
「それで、なにかしたいものはありますか?」
「したいものと言われてもなぁ」
「一応、私が動画配信をしているので色々とゲームはありますけど」
竜に対して良い印象はないものの、それでもちゃんともてなそうとはしてくれるらしい。
きりたんの言葉に竜は頭を悩ませる。
ある程度はきりたんの動画を見ていたため、どんなゲームがあるかなどを竜は少しだけ知っていた。
ゲームをやるにしても本体だけで、先ほどゆかりたちがやっていた“ニンテンドースイッチ”や“プレイステーション4”、少し古いものであれば“ニンテンドー64”や“スーパーファミコン”なんてものまであった。
本体だけでも充分にあるというのに、ゲームソフトともなればさらに種類が多くなってしまうだろう。
「んー・・・・・・。あ、そうだ。ファンタシスターオンライン2ってきりたんはやっているか?」
「
何をやろうか考えていた竜は、ふと思い出したようにきりたんに尋ねる。
協力してプレイするゲームや対戦するゲームを言うと考えていたきりたんは竜の言葉に首をかしげながらもうなずいた。
「いやな?動画をいろいろと見てたらどんな感じのゲームなのか気になってな。だからどんな感じなのかを見せてもらおうかと思ってな」
「ふむ。確かに動画で見ると気になりますよね。良いでしょう。私の華麗なプレイを見せつけてやりましょう!」
首をかしげたきりたんに竜はどうしてファンタシースターオンライン2をやっているのかを聞いたのか理由を話した。
竜の言葉に納得がいったのか、きりたんは自信満々にプレイステーション4の準備をしていく。
動画で見るのときりたんがプレイするのを見るのでは同じなのではないかと思うかもしれないが、動画とは違って気になったことをすぐに聞けるので竜はきりたんがプレイするのを見たかったのだ。
「あ、動画用ではなくプライベートのアカウントを使うので、少しの間、テレビ画面は見ないでくださいね」
「へぇ、動画用と分けてるのか。それは良いけど、レベル上げとか大変そうだな」
「それは仕方がないですね。常に動画用のアカウントを使っていたらいろいろと大変ですから。・・・・・・もうテレビ画面を見て良いですよ」
きりたんの言葉に竜はテレビから顔を逸らしながら言う。
動画用とプライベート用のアカウント。
大変そうに思えるかもしれないが、動画を撮影していないときに快適に遊ぶためには必要なことなので、こればかりは仕方のないことだった。
そして、きりたんはログインを終えてファンタシースターオンライン2を起動した。
「オープニングとかは飛ばしちゃっても良いですよね。」
「そうだな。俺もオープニングとかはそこまで興味ないし」
オープニングが始まるときりたんはコントローラーを操作してオープニングをスキップする。
竜もとくには気にならなかったようで、とくに文句を言うことはなかった。
誰のヤンデレが読みたいですか? その16
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佐藤ささら
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鈴木つづみ